【語源も分かって忘れない】英単語「defeat」の意味と覚え方【相手を自分より下に(de)する(fect)こと】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”defeat”

「下に(de)」+「為す(fect)」+の2パーツで構成されている単語です。

相手を自分より下にすることがコアイメージで、“defeat“=「負かす」「挫折させる」の意味を持ちますよ!

 

”defeat”の意味と使い方 コアイメージは「相手を自分より下にすること」

”defeat(発音:difíːt/ディフィィト)”は「負かす」「挫折させる」の意味を持つ単語です。

「下に(de)」+「為す(fect)」+の2パーツで構成されている単語で、「相手を自分より下にすること」がコアイメージです。

 

 
コダック
相手を相対的に下にすること(=「負かす」ことが”defeat”なわけなので

「~に勝つ」というニュアンスで使われる事も多いですよね

 

ちなみに”defeat”を名詞で使うときには「勝利」「敗北」のどちらの意味でも使用する事が出来ます。

 

 
 
えっ!?
「勝利」と「敗北」って逆の意味じゃん!?
 
コダック
ちょっと想像しづらいですよね…!
ただし、「勝利」の意味で使う時は”defeat of~”で「~に対する勝利」の意味になる事がほとんどです。

 

例えば”suffer defeat”だと「負ける」の意味ですが、

”defeat of the enemy”等の表現では「敵に対する勝利」となります。

 

 

defeat
(動詞・他動詞)
①破る、負かす
②~をくじく、挫折させる
(名詞)
①敗北

defeatism(名詞)
①敗北主義

defeated(形容詞)
①打ちひしがれた
②敗れた

defeat an opponent in tennis
テニスで相手を負かす

Manchester United were defeated by 2 to 1.
マンチェスター=ユナイテッドは2対1で敗れた.

The motion was defeated by 20 votes to five.
その動議は20票対5票で否決された

Not speaking a word in a language class defeats the object [purpose] of the exercise.
語学の授業で一言も話さないなんて, 授業に出る意味がない
※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”defeat”の関連語:「勝つ」を意味する単語”win/beat”

 
 
あっ、そういえば”win”とか”beat”も似た意味を持つ単語って結構多いよね

 

 
コダック

そうですね!”defeat”同様に、”beat”も「相手を打ち負かす」の意味を持つ表現です。

”win”は少しニュアンスが変わりますが、「(試合等に)勝つ」事を表していますよ!

 

“beat”は「相手を打ち負かす」を意味する単語

”beat(発音:bíːt/ ビィート)”はそれ自体が”beat(打つ)”という構成パーツで出来ている単語です

文字通り相手を打ち”負かすというわけですね!

 

 

 
コダック
ちなみに”beat”は形を変えて使われる事も多いです。

実は”battle(闘い)”も”beat”で構成されています!
打ち合う事=闘いというわけですね

他には野球のバット(bat)も”beat”が使われていて、ボールを打つもの=”bat”となっています

 

beat
(動詞・他動詞)
①打ち負かす、打ち破る
②克服する、
③手に負えない
④まさる、しのぐ
⑤打つ、たたく
(動詞・自動詞)
①続けざまに打つ、叩く
②鼓動する
③ビートを打つ

beater(名詞)
①打ち叩く器具
②打つ人、殴る人
③(狩りで獣を追い出す)勢子

 

“win”は「(試合などに)勝つ」を意味する単語

”win(発音:wín/ ウィン)”は「(試合などに)勝つ」を意味する単語です。

 
コダック
日本語でも非常になじみ深い単語ですが、目的語に人を取れない事には注意が必要です!

「~に勝つ」という訳からは誤解しやすいですが、”win a race(レースに勝つ)”といったように、
「試合などに勝つこと」=”win”となります

 

win
(動詞・他動詞)
①(試合・競技など)~に勝つ、勝利を得る
②(勝利・景品などを)勝ち取る・獲得する
(動詞・自動詞)
①勝つ
②努力して~となる

”defeat”の語源はラテン語のdisfacere 意味は「もとに戻す」

”defeat”の語源についても、確認していきましょう。

”defeat”の語源はラテン語のdisfacere”です。

 

オックスフォード英英辞典には”defeat”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English (in the sense ‘undo, destroy, annul’): from Old French desfait ‘undone’, past participle of desfaire, from medieval Latin disfacere ‘undo’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

中世ラテン語の”disfacere(もとに戻す)”が古フランス語の”desfait(desfaireの過去分詞)”を経て、「元に戻す、破壊、無効にする」の意味の中後期英語として発祥した
 
 
コダック
元に戻す⇒「無効にする・破壊する」⇒打ち負かすの流れなわけですね!

 

構成パーツで覚える”defeat” 「下に(de)」+「為す(fect)」

ここからは構成パーツの面から”defeat”について覚えていきましょう

”defeat”の構成パーツは「de」+「fect」の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

”de-”は「下降」「分離」「否定」「強意」「悪化」を表すパーツ

”de-”は「下降」「分離」「否定」「強意」「悪化」を表すパーツです。

 

 
コダック
例えば”devastate”は「強意(de)」+「荒らす(vast)」+「動詞を作る語尾(-ate)」の3パーツで構成される単語です。

「徹底的に荒らす」ことをコアイメージに持ち、”devastate”=「荒廃させる」「打ちのめす」の意味を持ちます。

 

 

その他の”de”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 
 

“fa/fac/fe/fi/fic/fig/fec/fect/fy/fea(作る・為す・置く)”を使用する単語を意味するパーツ

“fa/fac/fe/fi/fic/fig/fec/fect/fy/fea”は「作る・為す・置く」を意味するパーツです

 

 
コダック
例えば”efficient”は「外に(e)」+「効果(fic)」+「形容詞語尾(-ent)」の3パーツで構成されている単語です。

「外に効力を及ぼす状態」がコアイメージで、“efficient“=「有効な」「効率の良い」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”fa/fac/fe/fi/fic/fig/fec/fect/fy/fea(作る・為す・置く)”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

 

”defeat”の意味と語源・覚え方のまとめ

”defeat”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”defeat”=「負かす」「挫折させる」の意味

 ⇒「下に(de)」+「為す(fect)」+の2パーツで構成されている単語
 ⇒「相手を自分より下にすること」がコアイメージ

●”defeat”の語源はラテン語のdisfacere”

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」