こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツなど、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
compromiseの意味は「妥協する」「(主義などを)曲げる」

●妥協する・和解する動詞の用法(他動詞)
①(主義などを)曲げる
②(評判・名誉などを)損なう・危険にさらす
⇒派生して「サイバー攻撃をする・情報漏洩をさせる」(←New!)
名詞の用法
●妥協・歩み寄り
イメージ的にはマラソン大会の前に「一緒に走ろうぜ」と約束しているイメージ
compromiseの例文・使用法

名詞用法の例文
We had to make a compromise about the new building plan.
当社は新規建築計画について妥協せざるを得なかった。動詞用法(自動詞)の例文
I compromised with her on the matter.
その件で彼女と和解した。動詞用法(他動詞)の例文
compromise one’s beliefs
信念を曲げる。He compromised his honor
彼は恥をさらした※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
IT用語としてのcompromise「情報漏洩・サイバー攻撃」
BEC(Business Email Compromise)は「ビジネスメール詐欺」の意味
IT用語としてのcompromiseは「情報漏洩させる・サイバー攻撃をする」の意味で使われます。
例えば下記のNewsは2020年1月のニュースtweetです。
Mitsubishi Electric data likely compromised in massive cyberattack blamed on Chinese group https://t.co/QnKuXmJ7E9
— The Japan Times (@japantimes) January 20, 2020
“Mitsubishi Electric data likely compromised in massive cyberattack blamed on Chinese group.”
大規模サイバー攻撃による三菱電機のデータ漏洩。このサイバー攻撃は中国グループの関与があると思われる
さらに記事の中でのcompromiseの使い方を見てみましょう
Mitsubishi Electric Corp. said Monday it was hit by a massive cyberattack and that information on government agencies and business partners may have been compromised, with a Chinese group believed behind the attack.
三菱電機は月曜日、大規模サイバー攻撃の標的になり、政府機関・取引先企業などの情報が漏洩した可能性があると公表した。中国グループの関与が考えられている。
「情報漏洩させる・サイバー攻撃する」の意味で使われる“compromise”の例は他にもあります。
例えばなりすましメールなどで、情報的・経済的ダメージを与える詐欺の事をBEC(Business Email Compromise)と呼びまし、
サイバー攻撃を受けた時に残る痕跡はIoC(Indicator of Compromise)です。
他にも情報漏洩を意味する表現があり、下記のように表現されます。
●information(data) leak
”It will prevent the leak of information”
それが情報の漏洩を防止する
●data breach
“A data breach can be devastating for a company”
データ侵害は企業にとって壊滅的な事があります
※参考・例文引用「weblio英和辞典」
”compromise”の文法・語法 「妥協する」ときの前置詞パターンと他動詞の罠
“compromise”の意味やIT用語としての使われ方が分かったところで、ここからは実際のライティングや資格試験で特に狙われやすい「文法・語法上のルール」を解説します!
“compromise”は自動詞(後ろに前置詞が必要)と他動詞(すぐ後ろに名詞を置く)で形がガラリと変わるため、以下の3つの定番パターンをセットで暗記しておきましょう!
⇒ (人)と妥協する・和解する(自動詞パターン)
② compromise on + 事柄
⇒ (事柄・条件など)について妥協する・歩み寄る(自動詞パターン)
③ compromise + 名詞(前置詞は一切なし!)
⇒ 〜(信念など)を曲げる、または〜(評判・セキュリティ)を危険にさらす(他動詞パターン)
そして最大の要注意ポイントが ③の他動詞用法です。「〜を危険にさらす」という意味で使うときは他動詞なので、**後ろに “with” などの前置詞を絶対に入れない**ように注意してくださいね。ITニュースの『データが漏洩する』という受動態(be compromised)の形も、この他動詞用法からきている形ですよ!
① 自動詞( with + 人 )の例文
We are not willing to compromise with the competitors.
(私たちは競合他社と**妥協する[和解する]**つもりはない。)② 自動詞( on + 事柄 )の例文
The two parties finally compromised on the price.
(両者はついに価格に**ついて妥協した[折り合いがついた]**。)③ 他動詞(前置詞なし:危険にさらす)の例文
Using a weak password will compromise your security.
(弱いパスワードを使うことは、あなたの**セキュリティを危険にさらす**ことになる。※空欄補充問題のひっかけで with を入れないよう大注意!)
「人と妥協するときは with」「条件について妥協するときは on」「危険にさらす他動詞のときは前置詞なし」という3つの語法ルールを押さえておくと、TOEICの文法問題の穴埋めをノータイムで正解できるようになるだけでなく、ビジネスの実務メールでも正確で綺麗な英文が書けるようになりますよ!
”compromise”の語源はLatin comprōmissum 意味は「互いに約束されたこと」

”compromise”の語源についても、確認していきましょう。
”compromise”の語源はラテン語の「comprōmissum(互いに約束されたこと)」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”compromise”の起源について、下記の記載があります。
Origin of compromise
First recorded in 1400–50; late Middle English, from Anglo-French compromisse, Middle French compromis, from Latin comprōmissum; equivalent to com- + promise日本語訳:1400–50年に最初に記録された。後期中英語、アングロ=フランス語の compromisse、中期フランス語の compromis を経て、ラテン語の comprōmissum に由来。com- + promise に相当。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”compromise”はラテン語からフランス語、そして中英語を経て現在の形へと発祥している模様。
● Latin(ラテン語): comprōmissum(第三者の裁定に委ねる相互の約束)
↓
● Anglo-French(アングロ=フランス語)/ Middle French(中期フランス語): compromis
↓
● Late Middle English(後期中英語): 紛争を仲裁に委ねる合意として英語に定着
元々は「自分たちの争いを、第三者の決めたルールに従って解決すると約束する」という意味から、「お互いに譲り合って決める=妥協する」という意味に繋がっていったんですよ。
構成パーツから覚える:
compromise=「com/con/co」+「pro/pre/pur」+「mise/mit/mess/miss」

ここからは語源・構成パーツから「compromise」を覚えていきましょう。
compromiseの構成パーツは3つ「com」+「pro」+「mise」です。
ここからは各パーツについて紹介します。
「com/con/co」は「共に・強調」の意味の接頭語
「com」は「共に」や「強調」を意味する接頭語です。
compromiseでは「com」の形でしたが他にも「con/co」の形で使われます。
例えばcompanyは日本語で言う「同じ釜の飯を食う」に近い意味です。
「共に(com)パン(pan)を食べる」が由来⇒「一緒にご飯を食べる仲間」⇒「仲間」の意味になりました。
そして仲間が集まって何かをする場所が「会社」です。
さらに仲間と同じ方向を向いて行くとaccompany(同行する・ついていく)になります。
ちなみに「強調」の意味の方はcompleteという単語を思い浮かべると分かりやすいです。
completeは「com(強調)」+「ple(満たす)」のパーツでできているので「完全に満たす」⇒「完了する」の意味になります。
- 単語一覧 ※クリックで展開
- 名詞
combat⇒共にたたきあう事⇒「闘い」commodity⇒一緒に当てはまるもの⇒「生活必需品」
commotion⇒共に動く⇒「騒ぎ」
compartment⇒完全に分けられたもの⇒「区画」
compass⇒共に持っていくもの⇒「コンパス」
compassion⇒苦痛を共にする⇒「思いやり」
competence⇒競争に適する⇒「能力・適正」
coompliment⇒完全に満たすもの⇒「賛辞」
component⇒一緒に置かれたもの⇒「構成要素」
concert⇒共に結ぶ⇒「音楽会」
concord⇒心を一緒にする事⇒「一致」
concourse⇒共に流れる⇒「コンコース、大通路」
conduct⇒一緒に導く⇒「行為」
congress⇒一緒に行く⇒「国会・議会」
conquest⇒完全に求める⇒「征服」
consensus⇒共に感じる⇒「(意見の)一致」
consequence⇒完了まで続いた事⇒「結果、結論」
contest⇒共に証拠を出し合う事⇒「コンテスト」
convention⇒共に集まる事⇒「会議、しきたり」
colleague⇒共に選ばれた⇒「同僚」
動詞
combine⇒二つのものを一緒にする⇒「結びつける」comfort⇒非常に強い⇒安心⇒「楽にする」
commit⇒完全に送る⇒「ゆだねる・すべてを捧げる」
compel⇒完全に駆り立てる⇒「無理に~させる」
compensate⇒重さを釣り合わせる⇒「補償する」
compete⇒一緒に求める⇒「競争する」
complete⇒完全に満たす⇒「完了する」
complicate⇒共に折り重ねる⇒「複雑にする」
comply⇒完全に満たす⇒「従う」
compose⇒一緒に置く⇒「構成する」
comprehend⇒完全につかむ⇒「理解する」
compress⇒共に押す⇒「圧縮する」
concentrate⇒完全に中心にする⇒「集中させる」
conceive⇒完全に取る⇒「心に抱く」
conclude⇒共に閉じる⇒「~と結論を出す」
concur⇒一緒に走る⇒「同意する」
confer⇒共に運ぶ⇒「協議する」
confine⇒共に終わらせる⇒「限定する」
conform⇒共に形づ来る⇒「従う」
confuse⇒一緒にそそぐ⇒「混乱させる」
congratulate⇒共に喜ばせる⇒「祝う」
consent⇒共に感じる⇒「同意する」
conserve⇒共に保つ⇒「保存する」
consign⇒共に署名する⇒「委託する」
consist⇒共に立つ⇒「~からなる」
consolidate⇒共に唯一のものになる⇒「固まる・統合する」
conspire⇒一緒に息をする⇒「共謀する」
constitute⇒共に立つ⇒「~を構成する」
constrain⇒完全に締める⇒「強要する」
constrict⇒完全に締める⇒「収縮させる」
construct⇒共に築く⇒「建設する」
consume⇒完全に取る⇒「消費する」
contain⇒共に保つ⇒「含む」
contract⇒共に両方から引き合う⇒「契約する、収縮する」
contribute⇒共に与える⇒「貢献する」
converse⇒共に向き合う⇒「会話をする」
convert⇒完全に向ける⇒「変換する」
cohere⇒完全に接着する⇒「結合させる」
collaborate⇒共に仕事をする⇒「協力する」
collapse⇒完全に滑り落ちる⇒「崩壊する」
collect⇒共に集める⇒「集める」
collide⇒共に打つ⇒「衝突する」
collocate⇒共に場所を決める⇒「配列する」
cooperate⇒共に動く⇒「協力する」
correct⇒完全に正しい状態にする⇒「訂正する」
形容詞
compatible⇒共に苦痛に耐える事が出来る⇒「共用できる」complex⇒共に折り重ねた⇒「複雑な」
concise⇒完全に切る⇒「簡潔な」
concrete⇒共に作り上げる⇒「具体的な」
congenial⇒一緒に生まれる⇒「心地良い」
consecutive⇒共に続く⇒「連続した」
constant⇒共にしっかり立つ⇒「持続する」
convenient⇒共に集まる⇒「便利な」
coincident⇒一緒に中に落ちてくる⇒「一致する」
corrupt⇒完全に破れた⇒「腐敗した」
※参考・引用「THE ENGLISH CLUB」「鈴木陽一(2000),DUO3.0,ICP Corporation 」「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」「Gogengo!」
「pro」は「前に」を意味する接頭語
「pro」は「前に」を意味する接頭語です。
例えば以前紹介した”provoke”
”provoke”は「前に(pro)呼び出す(voke)」が語源なのですが、
「人」を前に呼び出せば「挑発する・~させる」の意味に。
「物事」を前に呼び出せば「引き起こす」の意味になります。
例えば前に(pro)進む(ceed)事が語源なのが”proceed(前進する)”です。
同じく「前に進む」を語源に持つ単語では他に“process(手順・プロセス)”があって、
こちらは前に(pro)進むための順番の事です。
下記は「pro」を使用する単語の例です。
- 単語一覧 ※クリックで展開
- 動詞
proceed⇒(前へ行く)⇒「進む」
procure⇒(前もって注意する)⇒「調達する」
proclaim⇒(前で主張する)⇒「公表する・公言する。」prohibit⇒(前で持ちこたえる)⇒「禁止する」
promise⇒(前もって送る)⇒「約束する」
pronounce⇒(前で告げる)⇒「発音する、宣告する」
propel⇒(前へ駆り立てる)⇒「推進する」
propose⇒(前に置く)⇒「提案する」
protect⇒(前を覆う)⇒「保護する」
protest⇒(証拠を前に出す)⇒「抗議する」
名詞
production⇒(前に導く・作り出す)⇒「生産」proficient⇒(以前作ったことがある)⇒「熟練した(人)」
profit⇒(前進する事)⇒「利益」
program⇒(前もって書かれたもの)⇒「プログラム」progress⇒(前へ行く事)⇒「前進」
project⇒(前へ投げる)⇒「計画」
prolog⇒(前の話)⇒「前置き」
promotion⇒(前に動かすこと)⇒「促進」
prophecy⇒(前もっていう事)⇒「予言」
prosecution⇒(続けて前に進む事)⇒「起訴」
prospect⇒(前を見る)⇒「見込み」
prostiture⇒(前に立たされる人)⇒「売春婦」
provision⇒(前もって見ること)⇒「用意」
形容詞
prominent⇒(前に突き出る)⇒「有名な」
※参考・引用:「THE ENGLISH CLUB」
「mise/miss/mess/mit」は「送る」を意味するパーツ
- 単語一覧 ※クリックで展開
- 名詞
admission⇒~へ送り入れる事⇒「(会場などに入る)許可・入場料」missile⇒送られるもの⇒「ミサイル」
mission⇒送られる事⇒「派遣団・使命」
premise⇒前に送るもの⇒「前提」
message⇒送られたもの⇒「メッセージ」
動詞
commit⇒完全に送る⇒「委ねる、~にすべてを捧げる」emit⇒外へ送る⇒「放つ」
intermit⇒間に送る⇒「一時中断する」
omit⇒送る事に反対する⇒「省略する」
permit⇒完全に送る⇒「許す」
remit⇒送り返す⇒「送金する、支払う」
submit⇒下に送る⇒「提出する、服従する」
transmit⇒向こうへ送る⇒「送る」
dismiss⇒ばらばらに送る⇒「解散する」
demise⇒送りやる⇒「譲渡する」
promise⇒前もって意志を送る⇒「約束する」
surmise⇒~の上に考えを送る⇒「推量する」
compromiseの意味・覚え方のまとめ

今回紹介したcompromiseについてのまとめです。
●compromiseの語源は「共に(com)前もって(pro)送る(mise)」⇒「共に約束する」
●IT用語として「情報漏洩させる・サイバー攻撃をする」の意味で使用される事もある。
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
