こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
「ad-(〜の方へ)」+「vert-(向ける)」のパーツで構成されている単語です。
「こちらに向かってぐるりと牙を向け立ちはだかる」がコアイメージで、“adverse“=「不都合な、不利な、有害な」「逆境の、反対の、敵対的な」の意味を持ちますよ!
”adverse”の意味と使い方 コアイメージは「こちらに向かってぐるりと牙を向け立ちはだかる」

”adverse(発音:ædvə́ːrs/アドヴァース【形容詞】)”は「不都合な、不利な」「逆境の、敵対的な」の意味を持つ単語です。
「ad-(〜の方へ)」+「vert-(向ける)」のパーツで構成されている単語で、「こちらに向かってぐるりと牙を向け立ちはだかる」がコアイメージです。
そこから、計画の進行を邪魔するような「「不都合な・不利な」」状況をはじめ、体に害を及ぼす「有害な」作用、行く手を阻む「逆境の」環境を表すのが”adverse”なわけですね!
”adverse”は形容詞として、医療や薬品のニュースで「副作用(adverse effects / adverse reactions)」と言いたい時に超頻出するほか、ビジネスや経済で「不利な条件(adverse conditions)」、あるいは天候の「悪天候(adverse weather)」のように、こちらにとって「マイナスにしかならない、敵対的な障壁」を描写するときによく使われます。
このように「自分に対して牙をむき、真っ向から歯向かってくる」というのが、この単語のコアにある感覚です。
このように”自分にとって都合の良い流れではなく、敵意を持って反対方向からぶつかってくる”という意味から、薬の有害な反応から、経済的な大打撃、自然の猛威にいたるまで広く使用されます。
例文
・The flight was canceled due to adverse weather conditions.
(不都合な[悪]天候条件のため、その便は欠航となった。)
・The drug was withdrawn from the market after reports of adverse effects.
(有害な効果[副作用]の報告を受けて、その薬は市場から回収された。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”adverse”の関連語①:「不利な・有害な」を意味する単語”unfavorable/harmful”
例えば”unfavorable”や”harmful”なども「不都合な、有害な」を意味する単語ですよ!
⇒「不都合な」の意味を持つ単語”unfavorable/harmful”
イメージの違いとしては
adverse ⇒「こちらに対して牙を向けるように、正面から激しく敵対・反発してくる」→(状況や作用が)有害な・不都合な(非常に強い)
unfavorable ⇒「好意(favor)が向いておらず、自分にとって都合がよくない」→(評価や状況が)不本意な・非好意的な
harmful ⇒「健康や環境、精神に対して、直接的に実害(harm)を及ぼす」→(毒性などの)物理的に有害な
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●adverse circumstances
「(経済危機や大災害など、生活を脅かすような)逆境、不利な状況」
⇒ 自分の行く手を全力で阻みにくる、強力な障壁のイメージ
●unfavorable review
「(映画や商品に対する世間の)批判的なレビュー[不評]」
⇒ 味方をしてくれず、良い点数をつけてくれない、冷ややかなイメージ
●harmful chemicals
「(体に毒性があるような)有害な化学物質」
⇒ 物理的なダメージや破壊をもたらす実害のイメージ
”adverse”の関連語②:「反対の」を意味する単語”opposite/contrary”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「反対の」の意味を持つ単語”opposite/contrary”
それぞれの表現の違いとしては
adverse ⇒「ただ反対なだけでなく、こちらに牙をむいて損害を与えてくる」→敵対的な・不利な
opposite ⇒「位置や方向が、向こう正面に綺麗に180度向き合っている」→(真向かいの)正反対、逆の
contrary ⇒「意見や予想、ルールに対して、頑なに『それは違う』と突っぱねる」→(思想や性質が)相反する、あまのじゃくな
といったイメージです。
●adverse vote
「(自分の提案をブチ壊しにくるような)反対票。」
⇒ 自分の利益を損なわせようとする、敵対的な攻撃のイメージ
●the opposite side of the street
「通りの向かい側[反対側]。」
⇒ 敵意はなく、位置関係として綺麗に対面しているだけのイメージ
●contrary to expectations
「予想に反して(それとは食い違う結果になる)。」
⇒ あらかじめ決まっていたベクトルと「パチッと衝突してすれ違う」イメージ
”adverse”の文法・語法 そっくり単語”averse”との決定的な違い

“adverse”の語法をマスターする上で、絶対に間違えたくない最大の鬼門があります。
それが、同じ「回す(vert / vers)」というパーツを持ち、スペルも発音もそっくりな “averse” との使い分け です。TOEICや英語論文、ライティングの試験でも超定番のひっかけパターンなので、ここでハッキリと区別しておきましょう!
⇒ 「不都合な、有害な、不利な」 ※主に「物や状況、作用」がこちらに牙をむくイメージ(後ろに名詞を修飾しやすい)
② averse(形容詞)
⇒ 「〜を嫌って、嫌う、反対で」 ※主に「人間の心理」が何かを嫌がって顔を背けるイメージ(be averse to 〜 の形で使う)
今回の主役 “adverse” は、「〜の方へ(ad)」向かって(verse)くるから、正面からぶつかってくる『有害な・不都合な』状態でしたよね。
対する “averse” の頭にある「a-」は、「〜から離れて(away)」を意味するパーツ(ab-の変形)です。つまり、対象から「離れる方向へ(a)顔を背ける(verse)」から、人間の心理として「〜を嫌う、気が進まない」という意味になるわけです!
① adverse(物・状況が主役:名詞を前から修飾しやすい)の例文
The policy had an adverse effect on the economy.
(その政策は経済に**有害な効果[悪影響]**を及ぼした。※効果という「物・作用」を修飾)② averse(人間の心理が主役:be averse to 〜 の形)の例文
He is averse to taking risks.
(彼はリスクを取ることを**嫌っている**。※彼という「人間」が嫌がって顔を背けている状態)
「dが入っている “adverse” は正面からぶつかってくる有害な状況」「dがない “averse” は嫌がってそっぽを向く人間の心」と覚えておけば、ライティングでスペルを迷うことも、リーディングで読み間違えることももうなくなりますよ!
”adverse”の語源はラテン語「adversus」 意味は「敵対的な、反対の」
”adverse”の語源についても、確認していきましょう。
”adverse”の語源はラテン語の”adversus(アドウェルスス)”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”adverse”の起源について、下記の記載があります。
Origin of adverse
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Anglo-French, Old French advers, from Latin adversus “hostile” (past participle of advertere ), equivalent to ad- ad- + vert- “turn” + -tūs past participle suffix, with -tt- giving rise to -s-※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”adverse”はラテン語からアングロ=フランス語、古期フランス語を経由して発祥している模様。
●ラテン語「ad-(〜の方へ “ad-”)」+「vert-(向ける “turn”)」
↓
●ラテン語「advertere(向きをそちらへ変える、牙を向ける)」
↓
●ラテン語の過去分詞「adversus(文字通り、こちらに向けて回された状態→敵対的な “hostile”)」
↓
●アングロ=フランス語、古期フランス語「advers」
↓
●14世紀後半(1350〜1400年頃)に、中期英語(Middle English)として定着
Dictionary.comの詳しい案内にある通り、この単語は接頭辞の「ad-(〜の方へ)」に、ラテン語で向ける・回すを意味する「vert-」が結合した(equivalent to)成り立ちです。「こちら(ad-)に向かってぐるりと牙を向けられた状態(hostile)」という緊迫した感覚が、現代の「有害な副作用」や、行く手を遮る「逆境の、不利な」という意味のコアになっているのがよく分かりますね!
構成パーツで覚える”adverse” 「ad-」+「vert-」
ここからは構成パーツの面から”adverse”について覚えていきましょう
”adverse”の構成パーツは「ad-(〜の方へ、〜に向かって)」+「vert-(向ける、回す)」のパーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“ad-“は「〜の方へ、〜に向かって」を意味するパーツ
”ad-”は、ターゲットとなる方向や場所へ向かってグッと矢印を伸ばす、英語の「to」に相当する超重要パーツです。(※後ろの文字によって、ac-、ap-、as- などにも変化します)
その他にadapt(〜に方向を合わせる→適応させる)、advocate(〜に向かって声を大にする→擁護する、主張する)なども”ad-”を使用する単語です。
”vert-”は「(ぐるりと)向ける、回す、回転させる」を意味するパーツ
”vert-”は、ラテン語の vertere(回す、変換する)に由来し、向きを変えたり、クルクルと回転させたりするイメージを持つ強力なパーツです。(※後ろに続く文字によって vers- にも変化します)
その他にconvert(完全に別の形へ回す→変換する、改造する)、universe(みんな一緒にぐるりと回るもの→宇宙、全世界)等も”vert-(vers-)”を使用する単語です。
”adverse”の意味と使い方・覚え方・文法解説のまとめ
以下、”adverse”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「こちらに向かってぐるりと牙を向け立ちはだかる」
⇒”adverse”=「不都合な、不利な、有害な」「逆境の、反対の、敵対的な」の意味
●「自分の進む行く手(ad)に対して、正面から牙を『向けて(vert)』歯向かってくる」というコアがあるからこそ、ただ反対なだけでなく、こちらに実害を及ぼす「有害な副作用」や、行く手を阻む「不利な悪天候」という意味にブレなく一本の線で繋がります。名詞形の「adversity(逆境、不幸)」や、同じ「回す」仲間である「convert(変換する)」、「reverse(逆にする)」などと一緒にファミリーとしてグループ化して覚えるのがおすすめですよ!
ぜひ今回の方法を参考に、たくさんの英単語を効率よくマスターしていきましょう!最後までお読みいただきありがとうございました!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!