「ob-(〜に向かって)」+「serv-(見る・保つ)」+「-ation(名詞にする)」の3パーツで構成されている単語です。
「対象の前に立ってじっと見る事」がコアイメージで、“observation“=「観察、注視、監視」「(観察に基づく)意見、所見」の意味を持ちますよ!
”observation”の意味と使い方 コアイメージは「対象の前に立ってじっと見る事」
”observation(発音:əbzərvéiʃən/オブザヴェイション【名詞】)”は「観察、注視、監視」「(観察に基づく)意見、所見」の意味を持つ単語です。
「ob-(〜に向かって)」+「serv-(見る・保つ)」+「-ation(名詞にする)」の3パーツで構成されている単語で、「対象の前に立ってじっと見る事」がコアイメージです。
そこから、変化や状態をじっくり見る(=「観察・注視」)することや、注意深く見た結果として得られた気付き=”意見・所見”なわけですね!
”observation”は「じっくりと目を凝らしてデータや事実を集める」なイメージが強いです。
ぱっと見では分からない星のまたたきや、とてもゆっくりな動きをじっくり見る、つまり注視(observation)しますよね!
だからこそ天体観測は”astronomical observation”と表現するわけです。

このように”observation”で表現するものは、「注意深く見守ったり、分析的に見たりすること」が多いです。
逆に、ただなんとなく視界に入るような見方や、パッと一瞬見るような場合は、別の単語を使用します。
例文
・The patient was kept under close observation.
(その患者は厳重な経過観察[監視]の下に置かれていた。)
・She made an interesting observation about the market trends.
(彼女は市場の動向について興味深い意見[所見]を述べた。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”observation”の重要な語法・文法(可算・不可算の違い)
それは、表す意味によって「数えられるか・数えられないか」が変わるという点ですよ!
”observation”は、どの意味で使うかによって名詞の性質が変化します。
じっと見守る「行為」そのものを指すため、基本的には単数形の `a` がついたり複数形 `s` がついたりしません。
●「(観察に基づく)意見・所見」の意味のとき ⇒ 可算名詞(数えられる)
観察した結果、頭に浮かんだ「1つのアイデア・発言」として数えることができるため、`an observation` と言ったり、複数の意見なら `observations` と複数形にできます。
”observation”の頻出フレーズと追加例文
実際の英文でよく見かける頻出フレーズを、例文と一緒にマスターしちゃいましょう!
前置詞 `under`(〜の下で)と組み合わせて、「見守られている状態」を表します。
・The suspected thief was kept under constant observation.
(その窃盗容疑者は、常に厳重な監視下に置かれていた。)
② keep A under observation(Aを観察下に置く、見守る)
医療の現場などで、患者の容体をしばらく様子見するときによく使うフレーズです。
・The doctors decided to keep him under observation for another 24 hours.
(医師たちは、彼の経過観察をもう24時間続けることに決めた。)
③ make an observation(意見を述べる、気づいたことを言う)
「意見」という意味のときは、動詞の `make` と非常に相性が良いです。`say` や `speak` を使うよりも知的な響きになりますよ!
・May I make a brief observation on this matter?
(この件に関して、簡単に意見を述べさせていただいてもよろしいでしょうか?)
”observation”の関連語①:「見る・調べる」を意味する単語”inspection/scrutiny”
例えば”inspection”や”scrutiny”なども「見る、調べる」を意味する単語ですよ!
⇒「見る・調べる」の意味を持つ単語”inspection/scrutiny”
イメージの違いとしては
observation ⇒「状況や変化をじっと見守る」=観察・監視
inspection ⇒「不備や欠陥がないか中をのぞき込む」=検査・視察
scrutiny ⇒「小さなミスも見逃さないよう穴があくほど見る」=精査・厳密な調査
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●bird observation
「(鳥の生態や行動をじっと見守る)野鳥観察」
⇒ 手を出さずに、変化をデータとして記録するイメージ
●bag inspection
「(イベント会場の入り口などで危険物がないか調べる)手荷物検査」
⇒ 基準に合格しているか、中身をチェックするイメージ
●come under close scrutiny
「(政治家の資金や計画が)厳しい精査の対象になる」
⇒ 怪しいところがないか、虫眼鏡で徹底的に暴くイメージ
”observation”の関連語②:「意見・発言」を意味する単語”remark/comment”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「意見・発言」の意味を持つ単語”remark/comment”
それぞれの表現の違いとしては
observation ⇒「よく観察した結果に基づく個人的な見解」=(観察による)所見
remark ⇒「パッと気づいたことを口にするカジュアルな発言」=一言・寸評
comment ⇒「ある事柄に対して説明や批判を加える意見」=コメント・解説
といったイメージです。
●a factual observation
「(事実をじっくり見た上での)客観的な所見」
⇒ よく観察していないと言えない、深い気づきのイメージ
●a casual remark
「(その場でふと思った)何気ない一言」
⇒ 深い意図はなく、目についたから口にした発言のイメージ
●No comment.
「(記者会見などで)ノーコメント(意見はありません)」
⇒ 質問や出来事に対して、自分の公式な立場や評価を述べるイメージ
”observation”の語源はラテン語「observātiō」!「対象から目を離さず見守ること」がルーツ

”observation”の語源についても、深く確認していきましょう。
”observation”の直接の語源は、ラテン語で「注意、検査、監視」を意味する名詞「observātiō」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”observation”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Latin observātiōn-, stem of observātiō “attention, inspection, surveillance,” from observāt(us) “watched” (past participle of observāre “to watch, regard, attend to”; see observe) + -iō -ion日本語訳:1350–1400年に最初に記録された。中期英語、ラテン語の「observātiōn-」(observātiō「注意、検査、監視」の語幹)から。これは「observāt(us)(見守られた)」(observāre「見守る、配慮する、注意を払う」の過去分詞。observeを参照)に「-iō(名詞化接尾辞)」が結合したもの。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”observation”は大元をたどると、ラテン語の動詞「observāre(見守る、配慮する、注意を払う)」から派生しています。
この「observāre」という単語自体が、実は「ob-(〜に向かって)」と「servāre(見守る、保つ)」というパーツから成り立っているのです。つまり、大昔から「対象にしっかりと向き合って、状態を見守る」というニュアンスを持っていたことが分かりますね。
【ラテン語の動詞】「observāre」(対象に向かって見守る、注意を払う)
↓
【ラテン語の名詞】「observātiō」(注意、検査、監視)
※過去分詞「observātus(見守られた)」+名詞化「-iō」が結合
↓
【中期英語〜現代英語】「observation」(観察、所見)へ
ちなみに文末の「-ion」(今回は-ationの一部として機能)は、動詞の後ろにくっついて「〜すること(名詞化)」という意味を持たせるお馴染みのパーツですよ!
構成パーツで覚える”observation” 「ob-」+「serv-」+「-ation」

ここからは英単語の構成パーツの視点から”observation”をさらに深く理解していきましょう。
”observation”は、「ob-(〜に向かって、〜の前に)」+「serv-(保つ・守る・見る)」+「-ation(名詞化)」の3つのパーツに分解することができます。
それぞれのパーツが持つ意味と、なぜその意味になるのかを詳しく深掘りしていきますね。
接頭辞”ob-“は「〜に向かって、〜の前に、対して」を意味するパーツ
”ob-”は「〜に向かって、〜の前に、〜に対立して」といった位置関係や方向性を表す接頭辞です。
observationにおいては、「対象物の目の前に立って、じっと(向き合って)」というニュアンスを作り出しています。
行く手の目の前に立ちはだかるもの(=「障害物」)を表しています。
他にも、”ob-”が使われている単語には以下のようなものがあります。どれも「目の前にある」「向かっていく」というイメージを持つのが特徴です。
⇒ ob-(目の前に)+ via-(道)+ -ous(形容詞化)=「道端に転がっていて、誰の目にも明らかな」
・object(反対する、物体)
⇒ ob-(〜に向かって)+ ject-(投げる)=「相手に向かって異議を投げつける」
語根”serv-”は「保つ、守る、じっと見る」を意味するパーツ
”serv-”はラテン語の「servare(保つ、守る、注意を払う)」に由来し、「状態をそのまま保つ」「目を離さずに見守る」という意味を持つ語根です。
observationにおいては、ただパッと見るだけでなく「変化を見逃さないよう、注意を払った状態を保って見続ける」という「観察」の核心部分を担っています。
あらかじめ良い状態を保っておく(=「保存する、保護する」)を表しています。
その他の”serv-”を使用する身近な単語についても確認しておきましょう。「何かをしっかりキープしておく」という共通のイメージが見えてきますよ。
⇒ con-(完全に)+ serv-(保つ)=「全体をすっかり維持・保護する」
・reserve(予約する、取っておく)
⇒ re-(後ろに)+ serv-(保つ)=「後で使うためにキープしておく」
接尾辞”-ation”は「動作・状態を表す名詞にする」パーツ
”-ation”は、動詞の後ろにくっついて「〜すること(動作)」「〜した結果・状態」を表す名詞を作り出す接尾辞です。
observe(観察する)という動詞に「-ation」がつくことで、observation(観察すること、または観察した結果としての意見・所見)という名詞に変化しています。
想像すること、想像する力(=「想像力」)を表していますね。
日常的に使う英語の中にも”-ation”で終わる単語はたくさんあります。
⇒ inform(知らせる)+ -ation(こと)
・organization(組織、団体)
⇒ organize(組織する・まとめる)+ -ation(状態・結果)
”observation”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”observation”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「対象の前に立ってじっと見る事」
⇒”observation”=「観察、注視、監視」「意見、所見」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ただ漠然と視界に入れる「look」や、動くものを追う「watch」とは違い、データや変化を記録するために「対象の目の前に立って、注意深くじっくり見守る」ニュアンスが特徴です。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!