【語源で覚える】語根「tribut」(割り当てる・与える)を持つ英単語まとめ|attribute・contribute・distribute・contributionの違いも

こんにちは、コダックです。

”attribute”・”contribute”・”distribute”・”contribution”…どれも”tribut”を含むのに、意味はバラバラで覚えづらいですよね。でも大丈夫。ぜんぶ1つの語根から生まれた”仲間”なんです。

この記事で分かること
①語根 tribut / trib のコアイメージ
②tributを持つ英単語の全体マップ(各単語の詳しい記事へのリンク付き)
③接頭辞(何をどこへ割り当てるか)で意味がどう変わるかの考え方
④”tribe(部族)”と”tribute(貢物)”が同じ語源という語源エピソード
 
コダック

今日のテーマは語根 ”tribut / trib”(割り当てる・与える)!
何かを「割り当てて渡す」がコアイメージ。ここに接頭辞が付いて、たくさんの単語に枝分かれしますよ!

語根「tribut / trib」のコアイメージは「割り当てる・与える」

語根 ”tribut” は、ラテン語 tribuere「割り当てる、与える」に由来します。過去分詞の形から英単語には”tribut-“の形で取り込まれています。

 
コダック

「割り当てる」がベースなのは分かったけど…どうやって色んな意味になるの?

 
コダック

カギは「誰に・どこへ割り当てるか」=接頭辞! 〜の方へ、共に、離れて…で意味が決まります。例えば”attribute”の語源を辞書で見てみましょう。

Origin(attribute)
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Latin attribūtus “allotted, assigned, imputed to,” from ad- “toward” + tribuere “to assign, classify, ascribe”

※参考・引用「Dictionary.com」

”attribute”=”at-(〜の方へ)”+”tribut(割り当てる)”=「何かに対して割り当てること」。ちゃんと「割り当てる」が生きていますね。

語源エピソード|”tribe(部族)”が”tribute(貢物)”を生んだ

大きな木と根(語源のイメージ)

この語根のルーツは、ラテン語 tribus「部族」。古代ローマでは市民が複数の”部族(tribus)”に分けられ、それぞれが税や兵役を「割り当て」られていました。ここから tribuere「(部族ごとに)割り当てる・与える」が生まれます。

 
コダック

そして部族や国家に納める「割り当て金」が ”tribute”=貢物・みつぎ。現代では「賛辞・(故人への)追悼」の意味でも使い、音楽の“トリビュートバンド”(=敬意を捧げるバンド)でおなじみですね。
さらに ”retribution(報復)” は re-(返しに)+tribut(与える)=「やり返して与えるもの」。ぜんぶ「割り当てて渡す」でつながっています。

【単語マップ】tribut / trib を持つ英単語まとめ

ノートとペン(英単語学習)

”tribut”を持つ主な単語を一覧にしました。気になる単語は個別記事でさらに詳しく解説しています。

単語語源パーツ意味
attributeat-(〜の方へ)+tribut〜のせいにする・属性
contributecon-(共に)+tribut提供する・貢献する・一因となる
distributedis-(離れて)+tribut分配する・販売する
contributioncon-(共に)+tribut+ion寄付・貢献
tributetribut(与える)→tributum貢物・賛辞
retributionre-(返しに)+tribut報復・報い
tributarytribut(注ぎ込む)+ary支流

”tributary(支流)”は「本流に水を”与え”注ぐ川」。「与える・割り当てる」のイメージが地理用語にまで及んでいるのが面白いところです。

接頭辞で意味が変わる|「どこへ割り当てるか」で覚える

”tribut”仲間を攻略するコツは、接頭辞=割り当てる方向で捉えること。方向が分かれば意味が推測できます。

接頭辞=割り当てる方向
●at-(〜の方へ)+tribut ⇒ 何かへ割り当てる=attribute(〜のせいにする・属性)
●con-(共に)+tribut ⇒ 共に割り当てる(与え合う)=contribute(提供する・貢献する)
●dis-(離れて)+tribut ⇒ 離れた先々へ割り当てる=distribute(分配する)
●re-(返しに)+tribut ⇒ やり返して与える=retribution(報復)
 
 
なるほど! 向きで整理すると、初めて見る-tribut単語も意味が想像できそう!
 
コダック

その通り! これが語源で覚える最大のメリットです。次は主要な単語を、もう少しだけ詳しく見てみましょう。

主要な”-tribut”単語を橋渡しで詳しく

割り当ての方向を示す道標

attribute(〜のせいにする・属性)|at-(〜の方へ)+tribut

「at-(〜の方へ)+tribut(割り当てる)」=“ある対象の方へ割り当てる”。ここから2つの意味が出ます。
①結果の原因を「これのせいだ」と、ある対象へ割り当てる→「〜のせいにする・〜に帰する」(attribute A to B=AをBのせいにする)。
②人や物に備わっている性質を”どの分類か”へ割り当てる→「属性」。
どちらも「何かを”あちらへ割り当てる”」動作から来ています。

・The improvement is attributed to new treatments.(その改善は新しい治療法によるとされる。)… 原因をそちらへ割り当てる
・a person’s attributes(人の特質・属性)… その人に割り当てられた性質

「attribute」の詳しい記事はこちら

contribute(提供する・貢献する)|con-(共に)+tribut

「con-(共に)+tribut(割り当てる)」=“みんなで出し合って割り当てる”
自分の分を出し合う→「提供する・寄付する」。そして、全体の成果に自分の分を差し出す→「貢献する・一因となる」。「共に出し合う」から”提供”と”貢献”の両方が生まれるわけです。

・contribute to charity(慈善に寄付する)… 自分の分を出し合う
・Smoking contributed to his illness.(喫煙が病気の一因になった。)… 悪い結果に”一枚かんだ”

「contribute」の詳しい記事はこちら

distribute(分配する・販売する)|dis-(離れて)+tribut

「dis-(離れて)+tribut(割り当てる)」=“離れた先々へ割り当てる”→あちこちに分けて配る→「分配する・配布する」。さらに、商品を各地の店へ割り当てて届ける→「流通させる・販売する」へ広がります。「バラバラの方向(dis)へ配る」がコアです。

・distribute food among the refugees(難民に食料を配る)… 大勢へ分け配る
・The company distributes to 30 countries.(30カ国に流通させている。)

「distribute」の詳しい記事はこちら

contribution(寄付・貢献)|con-(共に)+tribut+ion

contribute(共に出し合う)を名詞にしたもの=“みんなで出し合ったもの/自分が出した分”
みんなで出したお金→「寄付金・掛け金」。自分が出した働き→「貢献・寄与」。動詞の意味がそのまま名詞に写っています。

・make a contribution to society(社会に貢献する)
・monthly contributions(毎月の掛け金)

「contribution」の詳しい記事はこちら

間違えやすいポイント・よくある質問

 
 
Q. attribute の前置詞は?

attribute A to B(AをBに帰する・AはBのおかげ/せい)。to とセットが鉄則です。「原因(B)の方へ(at-)割り当てる(tribut)」とイメージすると to が自然に出ます。

 
 
Q. distribute は to? among?

特定の相手・店舗へ「供給」なら to、大勢の集団に「分け合わせる」なら among。「難民(大勢)に配る」は among、「店舗に卸す」は to が自然です。

 
コダック

前置詞も語源イメージで決まります。「どこへ割り当てるか」を思い出せば、to / among / to〜 の使い分けもスッキリしますよ!

試験・TOEICで狙われるポイント(前置詞が命)

tribut 系は「続く前置詞」がそのまま出題されます。意味とセットで前置詞を覚えると、Part5で確実に得点できます。

tribut系の前置詞まとめ
attribute A to B(AをBのせい・おかげにする)※to
contribute to 〜(〜に貢献する・一因となる)※to(自動詞)
distribute A to / among B(AをBに配る)※相手が個々なら to、大勢なら among
make a contribution to 〜(〜に貢献する)※to

① attribute A to B(受動態が頻出)

「AをBに帰する」。受動態 A is attributed to B(AはBによるものとされる)が長文でよく出ます。
・The success is attributed to teamwork.(成功はチームワークのおかげとされる)

② contribute は「自動詞+to」。目的語を直接とらない

contribute は「contribute to 〜」。contribute 〜(to なし)は誤りになりやすい注意点です。
・Everyone contributed to the project.(全員がプロジェクトに貢献した)

③ distribute は to と among を使い分け

特定の相手・店へ「供給」なら to、大勢の集団に「分け合わせる」なら among。記事前半の語源(”離れた先々へ割り当てる”)を思い出すと選びやすいです。
・distribute leaflets to each store(各店へ配る)
・distribute food among the refugees(難民に配る)

 
contribute は to が要るんだ! そのまま目的語を置きそうだった…
 
コダック

まさにそこがひっかけ! attribute=to、contribute=to、distribute=to/among。「どこへ割り当てるか」を示す前置詞、と覚えれば迷いません。

語根「tribut」まとめ

●語根 tribut / trib=ラテン語 tribuere「割り当てる・与える」(大もとは tribus=部族)
⇒コアイメージは「割り当てる・与える」
●接頭辞=割り当てる方向で意味が枝分かれ(at-→attribute/con-→contribute/dis-→distribute/re-→retribution)
●tribe(部族)→tribute(貢物・賛辞)→tributary(支流)も同じ仲間
 
コダック

語根を1つ押さえると、単語が芋づる式に増えていきます。他の語根や単語もぜひご覧くださいね!

【まとめ】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
語源:Dictionary.com(各単語ページ「Origin」欄)