- 1 a slip of the tongueの意味は「言い間違い」|slip up・slip of the penも例文で解説
- 1.1 a slip of the tongueの意味と使い方
- 1.2 slipの発音・品詞・活用
- 1.3 slipの動詞の意味|「滑る」から意味が広がる
- 1.4 slipの名詞の意味|小さなうっかりミス
- 1.5 slip upの意味|うっかり間違える
- 1.6 a slip of the penの意味|書き間違い
- 1.7 slip outとlet slip|「言葉が漏れる」表現
- 1.8 slipとmistakeの違い
- 1.9 slipとerrorの違い
- 1.10 slipとblunderの違い
- 1.11 Freudian slipとは?
- 1.12 a slip of the tongue・misspeak・mispronounceの違い
- 1.13 場面別に使えるslipの例文
- 1.14 slipの語源|「滑る」から「間違い」へ
- 1.15 slipの覚え方|「足・舌・ペンがつるっ」
- 1.16 日本人が間違えやすいslipの表現
- 1.17 slipの練習問題
- 1.18 よくある質問
- 1.19 a slip of the tongue・slip upのまとめ
a slip of the tongueの意味は「言い間違い」|slip up・slip of the penも例文で解説
a slip of the tongueは「意図せず別のことを言う、言い間違い」です。slip up、slip-up、a slip of the pen、slipの動詞・名詞、mistakeやerrorとの違い、語源と覚え方を初学者向けに例文で解説します。
a slip of the tongueは「舌が滑ったこと」から、意図せず別の言葉を口にする言い間違いを表します。日本語の「口が滑った」と似ていますが、秘密をわざと漏らしたというより、名前・数字・単語などをうっかり言い違えた場面で使うのが基本です。
slipのコアイメージは「滑る、正しい位置から一瞬ずれる」です。動詞では「滑る・するりと動く」、名詞では「小さなうっかりミス」、句動詞slip upでは「うっかり間違える」となります。
●a slip of the tongue=言い間違い、口の滑り
●a slip of the pen=書き間違い
●slip up=うっかり間違える(動詞)
●a slip-up=うっかりミス(名詞)
●slip out=言葉が思わず口から出る/こっそり出る
●let something slip=うっかり情報を漏らす
a slip of the tongueの意味と使い方
a slip of the tongueは、「言おうと思っていた内容とは違うことを、偶然口にしてしまうこと」です。単語の取り違え、名前の言い間違い、数字の言い違いなどに使います。
【例文】
・I called her Mia instead of Maya. It was a slip of the tongue.
(マヤではなくミアと呼んでしまいました。言い間違いです。)・He said Tuesday, but it was just a slip of the tongue; he meant Thursday.
(彼は火曜日と言いましたが、ただの言い間違いで、木曜日のつもりでした。)・One slip of the tongue can cause confusion.
(一度の言い間違いが混乱を招くことがあります。)・I apologize for the slip of the tongue.
(その言い間違いについておわびします。)
日本語の「口が滑った」だと、言っちゃいけない秘密を漏らす意味もあるよね。英語のslip of the tongueも同じ?
重なる場面はありますが、中心は「別の語を誤って言う」です。秘密や本音が思わず出たならlet it slipやthe words slipped outのほうが直接的です。slip of the tongue=発話の言い間違いと覚えると安全ですよ。
aが必要なのはなぜ?
slipはここでは数えられる名詞で、「1回の言い間違い」を表します。そのため通常はa slip of the tongueです。すでに話題に出た特定の言い間違いならthe slip of the tongueも可能ですが、表現を単独で覚えるときはa付きが基本です。
make a slip of the tongueは使える?
make a slip of the tongueも文法的に使えますが、会話ではIt was a slip of the tongue.やI had a slip of the tongue.のように説明するほうが自然な場合があります。単純に「言い間違えた」ならI misspoke.も便利です。
【例文】
・Sorry, I misspoke. The deadline is Friday.
(すみません、言い間違えました。締め切りは金曜日です。)・That was a slip of the tongue, not an official announcement.
(それは言い間違いで、正式発表ではありません。)
slipの発音・品詞・活用
slip /slɪp/は、日本語の「スリップ」に近いものの、母音は短い/ɪ/です。動詞と名詞の両方で使えます。
| 形 | 品詞・役割 | 意味 |
|---|---|---|
| slip | 動詞原形/名詞 | 滑る、するりと動く/滑り、小さなミス |
| slips | 三人称単数/名詞複数 | 滑る/複数の小さなミス |
| slipped | 過去形・過去分詞 | 滑った |
| slipping | 現在分詞 | 滑っている |
末尾が子音1文字の短い語なので、過去形・進行形ではpを重ねてslipped、slippingとなります。
slipの動詞の意味|「滑る」から意味が広がる
1. 足・物が滑る
【例文】
・Be careful not to slip on the wet floor.
(ぬれた床で滑らないよう気をつけてください。)・The glass slipped from my hand.
(グラスが手から滑り落ちました。)
2. するりと移動する・こっそり出入りする
【例文】
・She slipped quietly out of the room.
(彼女は静かに部屋を抜け出しました。)・He slipped the note into his pocket.
(彼はそのメモをそっとポケットに入れました。)
3. 状態・位置が少しずつ悪化する
【例文】
・The schedule is beginning to slip.
(予定が遅れ始めています。)・His performance slipped in the second half.
(彼の成績は後半に落ちました。)
どの用法にも、「しっかり止まっていたものが、気づかないうちに正しい位置からずれる」という共通イメージがあります。
slipの名詞の意味|小さなうっかりミス
間違いを表す名詞slipは、不注意による小さなミスです。本来は知識や能力がある人が、注意が一瞬抜けて間違えたという含みがあります。
【例文】
・There are one or two slips, but the essay is very good overall.
(1、2か所小さなミスはありますが、作文は全体としてとても良いです。)・The wrong date was a minor slip.
(日付が違っていたのは小さなうっかりミスでした。)・It was an understandable slip.
(それは無理もないうっかりミスでした。)
slipは「紙切れ」「下着」など別の意味もある
slipにはa slip of paper(細長い小さな紙)、女性用下着の「スリップ」、船を係留する場所など、複数の名詞があります。文脈で判断します。
【例文】
・Write your name on this slip of paper.
(この紙片に名前を書いてください。)
slip upの意味|うっかり間違える
slip upは句動詞で「うっかりミスをする、へまをする」です。意図的ではなく、注意不足で小さな誤りをした場面に合います。
【例文】
・We slipped up when we copied the address.
(住所を書き写すときにうっかり間違えました。)・Even experienced speakers sometimes slip up.
(経験豊富な話者でも、ときどきうっかり間違えます。)・I slipped up and sent the draft instead of the final version.
(うっかりして、完成版ではなく下書きを送りました。)・We can’t afford to slip up again.
(もう一度ミスをする余裕はありません。)
slip upとslip-upの違い
| 形 | 品詞 | 例 |
|---|---|---|
| slip up | 動詞・句動詞 | I slipped up. |
| slip-up | 名詞。通常ハイフン付き | It was a minor slip-up. |
【例文】
・The delay was caused by an administrative slip-up.
(その遅れは事務上のうっかりミスが原因でした。)・A small slip-up can be expensive.
(小さなミスでも高くつくことがあります。)
動詞はスペース、名詞はハイフンなんだね。じゃあ「私はミスをした」はI made a slip-upでもいい?
はい、使えます!ただし一番広く自然なのはI made a mistake.です。I slipped up.やI made a slip-up.と言うと、不注意による比較的小さなミスだったという説明が追加されます。
a slip of the penの意味|書き間違い
a slip of the penは、書こうとした内容と違う文字・名前・数字を書いてしまう「書き間違い」です。直訳すると「ペンの滑り」で、a slip of the tongueの書き言葉版です。
【例文】
・The date 2036 was a slip of the pen; it should be 2026.
(2036年という日付は書き間違いで、2026年が正しいです。)・I wrote the wrong surname through a slip of the pen.
(うっかり姓を書き間違えました。)
a slip of the penとtypoの違い
typoはtypographical errorの略で、タイプ入力・印刷上の誤字を表す日常的な語です。a slip of the penは手書きに限らず比喩的にも使えますが、やや古風・文章的に感じられる場合があります。
| 表現 | 中心 | 例 |
|---|---|---|
| a slip of the pen | 書く際の一時的な言い換え・書き違い | wrong year or name |
| a typo | キー入力・組版による誤字 | teh instead of the |
| a spelling mistake/error | つづりの知識または結果としての誤り | recieve instead of receive |
slip outとlet slip|「言葉が漏れる」表現
言葉+slip out|思わず口から出る
【例文】
・His real name slipped out during the interview.
(インタビュー中に彼の本名が思わず口から出ました。)・I’m sorry—the comment just slipped out.
(すみません、その発言はつい口から出てしまいました。)
let information slip|うっかり漏らす
【例文】
・She let the surprise party slip.
(彼女はサプライズパーティーのことをうっかり漏らしました。)・Don’t let the password slip.
(パスワードをうっかり漏らさないでください。)
a slip of the tongueが「言葉を別の言葉に言い違える」ことに焦点を当てるのに対し、let something slipは「隠しておくべき情報を漏らす」ことに焦点を当てます。
slipとmistakeの違い
mistakeは判断・理解・選択・行動の間違いを広く表します。slipは、一時的な不注意で起きる小さなミスです。
| mistake | slip |
|---|---|
| ルールを知らず、答えを間違えた | 答えは知っていたが、違う番号を書いた |
| 判断・理解・選択の誤りも含む | 注意が一瞬外れたことに焦点 |
| 重大さを限定しない | 通常は小さく偶発的 |
| make a mistake | make a slip / slip up |
【例文】
・I misunderstood the rule, so it was a mistake.
(ルールを誤解していたので、それは理解上の間違いでした。)・I knew the rule but typed the wrong letter. It was a slip.
(ルールは知っていましたが、違う文字を入力しました。うっかりミスでした。)
slipとerrorの違い
errorは、正しい基準・値・手順から外れた結果を客観的に表します。slipは、その誤りが「一瞬の不注意で起きた」と原因を描きます。
【例文】
・The audit found an error in the total.
(監査で合計値の誤りが見つかりました。)・I entered the wrong digit because of a slip.
(うっかりして違う数字を入力しました。)
同じ出来事を、監査担当者はinput error、入力した本人はa slipと表現することがあります。4語全体の比較はmistake・error・slip・blunderの違いで確認できます。
slipとblunderの違い
slipは小さなうっかりミス、blunderは考え不足・不注意が目立つ重大な失敗です。
【例文】
・Calling him by the wrong first name was a slip.
(彼を違う名前で呼んだのは言い間違いでした。)・Announcing the wrong winner on live television was a major blunder.
(生放送で違う受賞者を発表したのは重大な大失敗でした。)
動作が一瞬でも、結果が大きく社会的に目立つ場合、評価する人がblunderを選ぶことがあります。単語の選択には話し手の評価が反映されます。
Freudian slipとは?
a Freudian slipは、無意識に抑えている考えや感情が、言い間違いとして表れたと解釈されるものです。単なるslip of the tongueと同じ現象を指すこともありますが、「本音が出たのでは」という心理的な含みが加わります。
【例文】
・Was that a slip of the tongue or a Freudian slip?
(それは単なる言い間違いですか、それとも本音が出たのですか。)
a slip of the tongue・misspeak・mispronounceの違い
「言い間違える」に近い表現として、misspeakとmispronounceもあります。3つは同じではありません。
| 表現 | 何を間違える? | 典型例 |
|---|---|---|
| a slip of the tongue | 意図した言葉とは別の言葉が、うっかり口から出る | Tuesdayと言うつもりがThursdayと言った |
| misspeak | 発言内容を誤って述べる。言い直しや訂正で便利 | 金額・日付・事実を言い間違えた |
| mispronounce | 単語の発音を間違える | 人名や英単語の音を誤って発音した |
【例文】
・I misspoke when I said the fee was $50. It is actually $15.
(料金を50ドルと言ったのは言い間違いで、実際は15ドルです。)・I’m sorry I mispronounced your name.
(お名前の発音を間違えて、すみません。)・Calling the new product by its old name was a slip of the tongue.
(新製品を旧名称で呼んだのは、うっかりした言い間違いでした。)
発音を間違えただけならmispronounceで、内容や数字を言い直すならmisspeakなんだね。全部slip of the tongueにしなくていいんだ。
その通りです!slip of the tongueは「うっかり別の言葉が出た出来事」、misspeakは「発言内容を誤った」という動詞、mispronounceは「音を誤った」という動詞です。訂正したいポイントに合わせて選びましょう。
場面別に使えるslipの例文
英語学習・試験
【例文】
・I knew the answer, but I made a slip when I copied it onto the answer sheet.
(答えは分かっていましたが、解答用紙へ書き写すときにうっかりミスをしました。)・That pronunciation error was not a lack of knowledge but a momentary slip.
(その発音の誤りは知識不足ではなく、一時的なうっかりミスでした。)
仕事・メール
【例文】
・I slipped up and attached the previous version of the document.
(うっかりして、書類の旧版を添付してしまいました。)・The incorrect total appears to have been a clerical slip.
(合計額の誤りは事務上のうっかりミスだったようです。)
会話・人間関係
【例文】
・She let his birthday present slip during dinner.
(彼女は夕食中に、彼への誕生日プレゼントのことをうっかり漏らしました。)・His old job title slipped out before he corrected himself.
(彼は訂正する前に、以前の役職名をうっかり口にしました。)
このように、slipはミスの結果よりも「一瞬だけ注意や言葉が滑った経緯」を伝えたいときに役立ちます。正式な事故報告や技術文書で結果を客観的に分類するならerror、日常的に広く「間違えた」と言うならmistakeのほうが自然な場合もあります。
slipの語源|「滑る」から「間違い」へ
slipは中英語期の「滑る、するりと動く」にさかのぼり、ゲルマン語系の「滑る・滑らかな動き」と関係します。16世紀には、名詞で「小さな誤り・過失」を表す用法が確認されています。
床の上で足が滑る
↓
物が正しい位置からずれる
↓
注意・言葉・筆が一瞬正しい位置から外れる
↓
slip=うっかりミス
slip of the penは17世紀、slip of the tongueは18世紀の記録があり、いずれもラテン語の「筆の滑り」「舌の滑り」に対応する発想を持ちます。
slipの覚え方|「足・舌・ペンがつるっ」
slipを見たら、床で足がつるっと滑る映像を思い浮かべてください。足だけでなく、舌がつるっ=slip of the tongue、ペンがつるっ=slip of the pen、注意がつるっ=slip upです。全部が1枚の絵でつながります!
日本人が間違えやすいslipの表現
× I slip up yesterday.
○ I slipped up yesterday.
× It was slip of the tongue.
○ It was a slip of the tongue.
× I made a slip up.
○ I made a slip-up. / I slipped up.
△ I did a slip.
○ I made a slip. / I made a mistake.
slipの練習問題
1. 「ただの言い間違いです」
答え:It was just a slip of the tongue.
2. 「私たちは住所を書き写すときにうっかり間違えました」
答え:We slipped up when we copied the address.
3. 「日付は書き間違いでした」
答え:The date was a slip of the pen.
4. 「秘密をうっかり漏らさないで」
答え:Don’t let the secret slip.
よくある質問
Q1. a slip of tongueでも通じますか?
定番表現はa slip of the tongueです。身体の部位として「舌」を一般的に指す慣用句なので、theを含む形で覚えましょう。
Q2. slip upはフォーマルですか?
会話的で自然な表現です。ビジネスでも話し言葉なら使えますが、正式な報告書ではmake an error、an error occurredなどのほうが中立的です。
Q3. slipは必ず軽いミスですか?
原因・動作は一時的で小さいという含みがありますが、結果が重大になることはあります。機密情報を一言漏らした場合などです。
Q4. 「舌を滑らせる」を直訳してslip the tongueと言えますか?
言い間違いならmake a slip of the tongueまたはhave a slip of the tongueです。秘密を漏らすならlet something slipを使います。
a slip of the tongue・slip upのまとめ
●a slip of the tongue=意図せず別のことを言う「言い間違い」
●a slip of the pen=書き間違い
●slip up=うっかり間違える、a slip-up=うっかりミス
●slipは動詞で「滑る、するりと動く」、名詞で「小さなミス」
●let something slip=秘密・情報をうっかり漏らす
●mistakeより一時的、errorより原因を描写し、blunderより小さい
●コアイメージは正しい位置から一瞬つるっと外れる
slipは多義語ですが、すべてを「滑る」でつなげられます。言葉が滑ればa slip of the tongue、注意が滑ればslip up。例文を声に出して、映像と一緒に覚えてくださいね!
・mistake・error・slip・blunderの違い
・make a mistakeとdo a mistakeの違い
・error inとerror ofの違い
・blunderの意味と使い方
Cambridge Dictionary, “slip,” “slip up,” “slip of the tongue.”
Merriam-Webster, “slip.”
Online Etymology Dictionary, “slip.”