【語源も分かって、忘れない】英単語「prospect」の意味と使い方・覚え方・文法語法解説【pro-(前方に)+spect(見る)=前を見渡すこと】

 

 
コダック
今日の英語表現は”prospect”

「pro-(前方に)」+「spect(見る)」のパーツで構成されている単語です。

「前を見渡すこと」がコアイメージで、“prospect”=「見込み」「可能性」の意味を持ちますよ!

 

”prospect”の意味と使い方 コアイメージは「前を見渡すこと」

 

”prospect(発音:prɑ́spekt/プロスペクト【名詞】)”は「見込み」「可能性」「(将来の)見通し」の意味を持つ単語です。

「pro-(前方に)」+「spect(見る)」のパーツで構成されている単語で、前を見渡すことがコアイメージです。

 

 
コダック
高い丘の上に立って、自分の前方(pro-)の景色をずーっと遠くまで見渡して(spect)いる状態のこと。

そこから、視線を「時間的な前方」、つまり「未来」に向けると、「見込み」「可能性」「見通し」という意味になるわけですね!

 

”prospect”はビジネスや経済のニュースで「回復の見込み(prospect of recovery)」や「昇進の可能性(prospects for promotion)」のように非常によく使われます。

単なる夢物語ではなく、現在の状況から前を見渡したときに「実際に実現しそうな具体的な未来」というニュアンスがあります。

 

このように”現在のデータや立ち位置から、未来に何が起こるかをクリアに見渡す”という意味から、経済予測、ビジネスのマーケティング、個人のキャリア設計にいたるまで広く使用されます。

例文

・There is little prospect of an immediate improvement.
(すぐに改善される見込みはほとんどない。)
・I’m excited at the prospect of starting my own business.
(自分のビジネスを始めるという見通しにワクワクしている。)
・The company is analyzing its financial prospects for the next quarter.
(その企業は次の四半期の財務見通しを分析している。)
・We need to identify new prospects to increase our sales.
(売上を伸ばすために、私たちは新しい見込み客を特定する必要がある。)

 

”prospect”の文法・語法・派生語の解説

1. 可算名詞としての性質:単数形と複数形(prospects)の使い分け

”prospect”は数えられる名詞(可算名詞)ですが、単数形と複数形でニュアンスや使われるシーンが変わるため、文法問題やライティングでも狙われやすいポイントです。

単数形の prospect は、特定の「具体的な一つの事柄が起こる見込み」を指すことが多いです。一方、複数形の prospects になると、個別の見込みを超えて、その人が持つ総合的な「将来性」「出世の見込み、前途」、あるいは企業の「今後の(全体的な)業績の見通し」という意味でよく使われます。

【複数形 prospects の例文】

・She has excellent career prospects in the IT industry.
(彼女はIT業界において、素晴らしいキャリアの将来性[出世の見込み]を持っている。)
・The economic prospects for the country remain uncertain.
(その国の経済見通しは依然として不透明だ。)

 

2. 接続詞や前置詞との定番コンビネーション

「〜という見込み」「〜への見通し」を英語で表現するとき、後ろに持ってくる形には定番のルールがあります。動名詞や that節を上手に使い分けましょう!

 

【prospectの定番フレーズと例文】

the prospect of doing / something(〜する見込み、〜の見通し)
※最もよく使われる形です。of の後ろには名詞、または動名詞(-ing形)を置きます。
・The player was distressed at the prospect of retiring early.
(その選手は、早期に引退するという見込みに心を痛めていた。)

the prospect that + 主語 + 動詞(〜という見込み)
※「that + 主語 + 動詞」の形で、具体的な内容を後ろから詳しく説明(同格)します。
・There is a strong prospect that interest rates will rise next month.
(来月、金利が上昇するという強い見込み[可能性]がある。)

prospects for something(〜の将来性・見通し)
※前置詞 for を使い、特定の分野や対象に対する将来性を表します。複数形とセットでよく使われます。
・What are the prospects for employment in this region?
(この地域における雇用の見通しはどうなっていますか?)

 

3. あわせて覚えたい派生語:形容詞 ”prospective”

名詞の prospect だけでなく、形が変わった形容詞の prospective(発音:prəspéktiv / プロスペクティヴ) もセットで覚えてしまうのが効率的です!意味は「見込まれる」「将来の」「期待される」となります。

名詞の前に置くことで、「これから〜になるであろう人・物」を修飾します。ビジネスシーンでも非常によく使われる重要単語ですよ!

【形容詞 prospective の例文】

・We are hosting a special seminar for prospective students.
(私たちは、入学を希望している[見込まれる]学生たちのために特別セミナーを開催している。)
・The real estate agent showed the apartment to several prospective buyers.
(その不動産業者は、数人の見込み購入者たちにマンションを見せた。)

 

”prospect”の関連語:「予想・期待」を意味する単語”expectation/anticipation”

 
コダック
せっかく”prospect”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”expectation”や”anticipation”なども「予期、期待、見込み」を意味する単語ですよ!

 

”prospect”の類義語
⇒「予想・期待」の意味を持つ単語”expectation/anticipation”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

prospect⇒「現在の状況から前を見渡したときに、客観的に『実際に起こりそう』な未来の見通し」=客観的な見込み
expectation⇒「頭の中で『当然こうなるだろう』と考えたり、相手に『こうしてほしい』と要求する主観的な予測」=主観的な期待・予想
anticipation⇒「未来のことを先に(anti-)捕まえて、遠足を心待ちにするようにワクワク楽しみに待つこと」=(楽しみにする)予期・心待ち

といった感じです!

 
客観的なデータに基づいているか、自分の気持ちが入っているかで全然違うんだね!
 
コダック
その通りです!感情のノリが全然違いますよね。
実際の表現を見ながら、そのニュアンスの差をさらに掴んでみましょう!

 

例文で見る!”prospect/expectation/anticipation”のイメージの違い

●sales prospects for this year
「(市場のデータを分析した上での)今年の売上見込み」
⇒ 計算上、高い確率でそうなるだろうという客観的な見通しのイメージ

●meet my parents’ expectations
「両親の期待に応える」
⇒ 親が「我が子なら当然これくらいできるだろう」と頭の中で望んでいる主観的な期待のイメージ

●in anticipation of the festival
「お祭りを(今からかとお化けのように)楽しみに待って、予期して」
⇒ 未来の楽しいイベントに向けて、前もってワクワク準備しているイメージ

 

”prospect”の語源はラテン語「prōspectus」 意味は「前方の眺め、見晴らし」

”prospect”の語源についても、確認していきましょう。

”prospect”の直接の語源は、ラテン語の「prōspectus(前方の眺望、見晴らし)」です。これは「前を見る」という意味の動詞「prōspicere」から派生した言葉です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”prospect”の起源について、下記の記載があります。

Origin of prospect
First recorded in 1400–50; late Middle English prospecte, from Latin prōspectus “outlook, view”; see prospectus

日本語訳:1400〜50年に初めて記録された。後期中英語の prospecte は、ラテン語の prōspectus(見晴らし、眺め、景色)に由来する。prospectus を参照。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容にある通り、”prospect”は15世紀前半(中世の終わり頃)に英語に取り入れられました。当時の英語でも、最初は物理的に「遠くまで見渡せる景色」「見晴らし」を意味する言葉として使われていたようです。

 

”prospect”の意味の移り変わり
ラテン語:prōspicere(前を見る)

ラテン語:prōspectus(前方を広く見渡した眺め・景色)

中世の終わり(1400〜1450年頃):後期中英語に「prospecte(見晴らし、展望)」として登場

のちに「空間的な見晴らし」から「時間的な将来への見通し、見込み」へと比喩的に意味が広がる

 

 

 
コダック
高いところから遠くの景色を見渡すのが本来の意味だったんですね!

そこから「物理的な距離」を見るだけでなく、「時間的な未来(先行き)」を見通すという形に意味が拡張され、現在よく使われる「見込み」「将来性」といったビジネスライクな意味に進化していったのがとても面白いポイントです!

 

 

構成パーツで覚える”prospect” 「pro-」+「spect」

ここからは、語源学習の醍醐味である「構成パーツ(接頭辞・語根)」の視点から、”prospect”をさらに深く解剖していきましょう!

”prospect”は、「pro-(前方に)」という接頭辞と、「spect(見ること)」という語根の2つのパーツが組み合わさってできた単語です。

それぞれのパーツが持つ本来のイメージを理解すると、丸暗記に頼らなくても、驚くほど自然に意味が頭に染み込んできますよ!

 

1. 接頭辞 ”pro-” :「前方に、前に、あらかじめ」を意味するパーツ

”pro-”は、空間的・時間的な「前」「前方への進展」、あるいは一歩先をゆく「あらかじめ」といったニュアンスを付け加える超重要パーツです。

 

 
コダック

「前方に」と聞くと、ただ方向を表しているように思えますが、語源の世界では「未来に向かって進むエネルギー」「事前に先回りする」といったニュアンスも含まれるんです!

たとえば、以前の記事でご紹介した prevent(妨げる・予防する)に使われている「pre-」は、この「pro-」と非常に近い親戚のようなパーツで、「悪いことがやって来る前にあらかじめ先回りして手を打つ」というイメージから生まれた単語でしたね。

他にも、「pro-」を使ったお馴染みの重要単語をいくつか見てみましょう!

 

【接頭辞 ”pro-” を使った重要単語の例】
progress : pro-(前方へ) + gress(行く・進む)
⇒ 前方に向かってどんどん進んでいくことから、「進歩、前進、進行」という意味になります。
promote : pro-(前方へ) + mote(動かす)
⇒ 人や物などを前の方へと押し出す(プロモーションする)イメージから、「促進する、昇進させる」という意味になります。

2. 語根 ”spect” :「見る、見つめる、視線を向ける」を意味するパーツ

”spect”は、ラテン語で「見る」を意味する言葉に由来しており、英語の「目で見ること」に関するたくさんの単語のコア(核)になっている非常に有名なパーツです。

私たちが日常で使う「メガネ」を意味する spectacles や、「観客」を意味する spectator も、すべてこの ”spect” の仲間なんですよ。

 

 
コダック

この ”spect” というパーツは、他の接頭辞と組み合わさることで、「どこを、どのように見るか」という様々なバリエーションの『見る』を生み出します。

たとえば、皆さんもよく知っている respect(尊敬する)という単語。これは「re-(後ろを、何度も)」+「spect(見る)」というパーツからできています。

「素晴らしい人だから、通り過ぎた後も思わず何度も後ろを振り返って見てしまう」という人間の心理が、そのまま「尊敬する、尊重する」という意味に繋がっているなんて、すごく面白いですよね!

 

他にも ”spect” を使った、ビジネスや日常で必須の重要単語をセットで押さえておきましょう!それぞれの「視線の向き」をイメージするのがコツです。

 

inspect : in-(中を) + spect(見る)
⇒ 箱の中や建物の内部などを、隅々までじっくり覗き込んでチェックするイメージから、「検査する、視察する、精査する」という意味になります。
suspect : su-(=sub-:下から) + spect(見る)
⇒ 相手のことを真正面から見ずに、下から(あるいは物陰から)怪しんでジロジロと覗き見るようなイメージから、「〜ではないかと疑う、怪しいと思う」という意味になります。

 

このように、prospect は「前方を(pro-)じっと見つめる(spect)」から「未来の見通し・見込み」となり、他の単語もすべて「どこをどう見るか」というイメージがベースになっていることが分かりますね。語源の繋がりを意識すると、1つの単語から何倍もの語彙を芋づる式に増やすことができます!

”prospect”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”prospect”の意味と覚え方についてのまとめです。

”prospect”の構成パーツとコアイメージ
⇒ 「pro-(前方に)」 + 「spect(見ること)」の2パーツで構成。
⇒ コアイメージは「前(未来)を広く見渡すこと、見晴らし」
⇒ 現在の状況から前を見渡したときの、客観的な「見込み」「可能性」「見通し」を意味する。

語法・文法の必須ポイント
⇒ 複数形の「prospects」になると、個人の『将来性・出世の見込み』や企業の『業績の見通し』という意味で使われることが多い。
⇒ 定番フレーズである the prospect of doing(〜する見込み) の形は特に重要。

 

 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」