今日の英単語はlend!「貸す」という意味は知っていても、lend 人 物とlend A to Bの語順、過去形lent、さらにlend a handやlend itself toまで来ると混乱しやすいですよね。
でも全部の中心には、「自分の持っている物・力・性質を相手側へ差し出す」という1つのイメージがあります。
- 1 lendの意味と使い方|コアイメージは「自分側から相手側へ渡す」
- 2 lend 人 物の使い方|二重目的語の語順
- 3 lend A to Bの使い方|物を先に言う文型
- 4 lendとborrowの違い|主語が貸す側か借りる側か
- 5 lentの発音と使い方|lendedではない
- 6 lend a handの意味|「手を貸す」から「手伝う」へ
- 7 lend itself toの意味|「〜に向いている、適している」
- 8 性質・雰囲気を「与える」lend
- 9 loanとlendの違い|動詞loanも正しいが比喩はlend
- 10 lendの語源|loanと同じ古い家族
- 11 lendの覚え方|手元から「外へ」出すL
- 12 lendのよくある間違い
- 13 lendを使った実践例文
- 14 lendに関するよくある質問
- 15 lendとgiveの違い|返してもらう前提があるか
- 16 仕事でよく使うlendのコロケーション
- 17 lendのミニ練習
- 18 lend 人 物の使い方まとめ
lendの意味と使い方|コアイメージは「自分側から相手側へ渡す」
lend /lend/【動詞】は、物やお金を一時的に相手へ渡し、同じ物または同等のものが返されることを期待するという意味です。主語は「貸す側」になります。
lendは不規則動詞で、過去形・過去分詞はlentです。lend–lent–lentと変化します。
lendの基本情報
原形:lend /lend/
過去形:lent /lent/
過去分詞:lent /lent/
-ing形:lending
人を表す名詞:lender(貸し手、融資者)
基本文型:lend 人 物/lend A to B
lend me a penはよく聞くけど、どうして「人」が先なの?日本語だと「ペンを私に貸す」だから、物を先に置きたくなるなぁ。
英語には、giveと同じように「誰に」「何を」の2つを前置詞なしで並べられる文型があります。
lend+人+物なら人が先。物を先にしたいときは、lend+物+to+人にします。2つを混ぜないことがポイントですよ!
lend 人 物の使い方|二重目的語の語順
lend 人 物は「人に物を貸す」です。lendの直後に「受け手」、その次に「貸す物」を置きます。
She lent me her umbrella.
She(彼女は)+lent(貸した)+人:me(私に)+物:her umbrella(傘を)
lend+誰に+何を
【例文】
・Can you lend me a pen?
(ペンを貸してくれる?)
・My brother lent me his camera.
(兄は私にカメラを貸してくれました。)
・The bank lent us enough money to buy the house.
(銀行は私たちが家を買えるだけのお金を貸しました。)
・Could you lend her your notes?
(彼女にノートを貸してもらえますか?)
代名詞を使うときも、lend me itよりlend it to meのほうが自然です。短い代名詞itを物として置く場合は、toの文型を選ぶと覚えておくと便利です。
lend A to Bの使い方|物を先に言う文型
lend A to Bは「AをBに貸す」です。貸す物Aを強調したいとき、受け手Bが長い語句のとき、物が代名詞itのときなどに使いやすい形です。
【例文】
・I lent my bicycle to Emma.
(私はエマに自転車を貸しました。)
・The museum lent the painting to a gallery in Paris.
(その美術館は絵画をパリの美術館に貸し出しました。)
・I can lend it to you tomorrow.
(明日ならそれをあなたに貸せます。)
・The bank lends money to small businesses.
(その銀行は中小企業に融資しています。)
2文型の言い換え
I lent Ken my laptop.
= I lent my laptop to Ken.
She lent us some money.
= She lent some money to us.
人を先に置く → 前置詞なし
物を先に置く → 人の前にto
lend A for Bとは限らない
「人に」の前置詞はtoです。forは期間・目的・対価など別の情報を表します。
【例文】
・I lent him the car for two days.
(私は彼にその車を2日間貸しました。)
・She lent the room to us for the meeting.
(彼女は会議のために私たちへ部屋を貸してくれました。)
この文ではto usが受け手、for the meetingが目的です。
lendとborrowの違い|主語が貸す側か借りる側か
lendは貸す側、borrowは借りる側です。同じカメラの移動を、反対方向から表します。
Mia → camera → I
Mia lent me a camera.
ミアは私にカメラを貸した。主語Miaから外へ → lend
I borrowed a camera from Mia.
私はミアからカメラを借りた。主語Iへ入る → borrow
borrowでは貸し手をfromの後ろに置き、borrow A from Bにします。詳しくは「borrow fromの使い方」、5語全体の比較は「borrow・lend・rent・leaseの違い」をご覧ください。
依頼文の違い
【例文】
・Can you lend me your charger?
(充電器を私に貸してくれる?)
・Can I borrow your charger?
(あなたの充電器を借りてもいい?)
現実の依頼内容は同じですが、前者は相手の「貸す」を頼み、後者は自分の「借りる」許可を求めています。
lentの発音と使い方|lendedではない
lendの過去形・過去分詞はlent /lent/です。母音はpen、ten、sendのeと同じ短い/e/。「リーント」ではなく、短く一音節の「レント」に近い発音です。
lendの活用
現在:I lend books to friends.
過去:I lent a book to Ken yesterday.
現在完了:I have lent him several books.
進行形:I am lending my car to my sister.
rentも「レント」っぽいよね。lentとrentはどう聞き分けるの?
いいところに気づきましたね!違いは最初の子音だけです。
lentは舌先を上の歯ぐきにつけるl、rentは舌をどこにもつけずに作るrです。意味も、lentは「貸した」、rentは「有料で借りる・貸す」。短い文でセット練習すると聞き分けやすくなりますよ。
【例文】
・She lent me a car.
(彼女は私に車を貸してくれました。)
・She rented a car to me.
(彼女は私に車を有料で貸しました。)
lend a handの意味|「手を貸す」から「手伝う」へ
lend a handまたはlend someone a handは「手を貸す、手伝う」です。実際に手そのものを貸すのではなく、自分の労力を一時的に相手へ差し出すというlendの比喩です。
【例文】
・Could you lend me a hand?
(ちょっと手伝ってもらえる?)
・I’ll lend you a hand with the boxes.
(箱を運ぶのを手伝うよ。)
・Everyone lent a hand in cleaning the room.
(みんなが部屋の掃除を手伝いました。)
・Thanks for lending a hand.
(手伝ってくれてありがとう。)
with+作業で「〜を手伝う」、in doingで「〜するのを手伝う」と続けられます。動詞loanは文字どおり物を貸すときに使えても、loan a handとは通常言いません。
lend an earの意味
lend an earは「耳を貸す」、つまり「親身に話を聞く」です。
【例文】
・She always lends an ear when I need to talk.
(話したいとき、彼女はいつも耳を傾けてくれます。)
・Thank you for lending a sympathetic ear.
(親身に話を聞いてくれてありがとう。)
lend itself toの意味|「〜に向いている、適している」
lend itself to somethingはフォーマルな表現で、「〜に適している」「〜しやすい」「〜として捉えやすい」という意味です。Cambridge Dictionaryでは、ある物事が特定の用途に適している状態として説明されています。
構造を直訳すると「それ自身を〜へ貸し出す」。そこから、ある用途に自然と使える性質を持つという意味になります。
主語+lend itself to+名詞
The room lends itself to group work.
主語+lend itself to+動名詞
The story lends itself to being filmed.
主語が複数ならthemselves
These materials lend themselves to recycling.
【例文】
・This topic lends itself to discussion.
(この話題は議論に向いています。)
・The design lends itself to mass production.
(その設計は大量生産に適しています。)
・The novel does not lend itself to easy translation.
(その小説は簡単には翻訳しにくいです。)
・The data lends itself to several interpretations.
(そのデータはいくつかの解釈が可能です。)
toは前置詞なので、動詞を続けるならto doではなくto doingです。lend itself to be translatedではなく、lend itself to being translatedにします。
性質・雰囲気を「与える」lend
lendには、物を貸す以外に「ある性質・雰囲気・説得力を加える」という使い方があります。これも、自分の持つ特徴を別の物へ一時的に差し出すイメージです。
【例文】
・The candles lent the room a warm glow.
(ろうそくが部屋に温かな光を与えました。)
・Her experience lends credibility to the proposal.
(彼女の経験がその提案に信頼性を与えます。)
・The music lends a sense of urgency to the scene.
(その音楽が場面に切迫感を与えています。)
・These facts lend support to his argument.
(これらの事実は彼の主張を裏付けます。)
ここでも文型はlend 人 物と同じ発想で、lend the room a warm glow、またはlend a warm glow to the roomと言えます。
loanとlendの違い|動詞loanも正しいが比喩はlend
loanは名詞「ローン、貸付」が基本です。アメリカ英語では「貸す」という動詞にもなり、They loaned us the equipment.は正しい英文です。Merriam-Websterも動詞loanを標準用法として扱っています。
ただしloanは文字どおり金銭・物を貸す場合に限られる傾向があり、lend a hand、lend support、lend credibilityのような比喩にはlendを使います。
loanとlendの安全な使い分け
a loan:名詞「貸付、ローン」
lend money:動詞「お金を貸す」
loan money/equipment:動詞「貸す」。特に米語で普通
lend a hand/support/credibility:比喩はlend
lendの語源|loanと同じ古い家族
Merriam-Websterによれば、lendは古英語lǣnanにさかのぼり、古英語のlǣn「貸された物、授与」に由来します。このlǣnは現代のloanと同じ語族です。
興味深いのは、現代のlendにあるdが、古い形では語幹の中心ではなかったことです。中英語期に過去形・過去分詞の形や、send・bendなどの動詞との類推によって定着したと説明されています。学習上は細部を暗記する必要はありませんが、lendとloanが歴史的にも近いことは覚えやすさにつながります。
lendの覚え方|手元から「外へ」出すL
LENDER(貸し手) → 物・お金・助け → 相手
lendは主語から外へ
borrowは主語の中へ
I lent it to Ken.(私 → 物 → ケン)
Ken borrowed it from me.(ケン ← 物 ← 私)
語呂としては、Lend=Let someone use it(誰かに使わせる)と結び付けてもよいでしょう。ただし語源ではなく、学習用の覚え方です。
lendのよくある間違い
誤文を修正
× Can I lend your pen?
○ Can I borrow your pen?
× I lent a book from the library.
○ I borrowed a book from the library.
× She lent a camera me.
○ She lent me a camera.
○ She lent a camera to me.
× He lended me money.
○ He lent me money.
× The topic lends itself to discuss.
○ The topic lends itself to discussion.
○ The topic lends itself to being discussed.
lendを使った実践例文
日常会話
【例文】
・Could you lend me your umbrella?
(傘を貸してもらえますか?)
・I can lend you mine.
(私のを貸せるよ。)
・Don’t lend him anything you need back soon.
(すぐ返してほしい物は彼に貸さないほうがいいよ。)
仕事・金融
【例文】
・The bank agreed to lend the company $2 million.
(銀行はその会社に200万ドルを融資することに同意しました。)
・Few lenders are willing to lend to new businesses.
(新しい企業へ融資する貸し手は多くありません。)
・The evidence lends credibility to the report.
(その証拠は報告書の信頼性を高めています。)
助け・適性
【例文】
・Can you lend a hand with dinner?
(夕食の準備を手伝ってくれる?)
・The format lends itself to online learning.
(その形式はオンライン学習に向いています。)
・The hall lends itself well to large events.
(そのホールは大規模イベントにとても適しています。)
lendに関するよくある質問
lend 人 物とlend A to Bはどちらが自然ですか?
どちらも自然です。受け手が短い代名詞ならlend me a penが簡潔です。物を強調する、受け手が長い、物がitの場合はlend it to the new employeeのようにtoの形が使いやすくなります。
lendの過去形は何ですか?
lentです。lend–lent–lent。lendedにはしません。発音は/ lent /で、短い「レント」に近い音です。
lend a handはどのくらいカジュアルですか?
日常会話で自然な表現です。職場でも親しみのある場面なら使えます。より直接的にはhelp、やや丁寧にはCould you help me with …?と言えます。
lend itself toのtoの後ろは動詞の原形ですか?
いいえ。ここでのtoは前置詞です。名詞または動名詞を置き、lend itself to discussion、lend itself to being usedとします。
lendとrentの違いは何ですか?
lendは返却を期待して貸す行為で、通常は使用料を中心にしません。rentは料金を受け取って物・場所を使わせる取引です。友達に車を貸すならlend、レンタカー会社が車を貸すならrentです。
lendとgiveの違い|返してもらう前提があるか
lendは原則として、同じ物または同等のお金が返されることを期待します。giveは相手へ所有・支配を移し、通常は返却を求めません。
【例文】
・She lent me a book.
(彼女は私に本を貸した。あとで返す。)
・She gave me a book.
(彼女は私に本をくれた。私の物になる。)
・My parents lent me $1,000.
(両親は私に1,000ドル貸した。返済する。)
・My parents gave me $1,000.
(両親は私に1,000ドルくれた。通常は返済しない。)
ただし、lend supportやlend assistanceでは、実際に何かが返却されるわけではありません。ここでは「自分の力を一時的に差し出す」という比喩が働いています。
仕事でよく使うlendのコロケーション
物以外をlendする表現
lend support to …:〜を支持する
lend credibility to …:〜に信頼性を与える
lend weight to …:〜に重み・説得力を与える
lend urgency to …:〜に緊急性を加える
lend one’s name to …:〜に名義・知名度を貸す、支持を表す
【例文】
・The new data lends weight to our conclusion.
(新しいデータが私たちの結論に説得力を与えます。)
・Several experts lent their support to the proposal.
(複数の専門家がその提案を支持しました。)
・Her reputation lends credibility to the project.
(彼女の評判がその企画に信頼性を与えています。)
これらは文章・プレゼン・ニュースで頻出します。日本語訳を個別に暗記するより、「主語が持つ価値を対象へ貸し与える」と捉えると、未知の組み合わせにも対応できます。
lendのミニ練習
【空欄補充】
1. Could you lend ( ) your pen?
2. I lent my laptop ( ) Ken.
3. The format lends itself ( ) online teaching.
4. She ( ) me some money yesterday.
1. me 2. to 3. to 4. lent
人を先に置くなら前置詞なし、物を先に置くなら人の前にto。lend itself toのtoは前置詞です。
lend 人 物の使い方まとめ
lendの要点
●lendは貸す側を主語にする
●lend 人 物=人に物を貸す
●lend A to B=AをBに貸す
●過去形・過去分詞はlent /lent/
●borrowは借りる側。borrow A from B
●lend a hand=手伝う、lend an ear=耳を傾ける
●lend itself to=〜に向いている。toの後ろは名詞・動名詞
●loanは動詞にもなるが、比喩表現ではlendを使う
lendは「貸す」だけでなく、物・お金・助け・雰囲気・信頼性を相手側へ与える動詞です。
まずはlend me a pen / lend a pen to meをセットで覚え、そのあとlend a hand、lend itself toへ広げると、全部が同じ矢印で理解できますよ!
参考文献
・Cambridge Dictionary, “lend”
・Cambridge Dictionary, “lend itself to something”
・Cambridge English Grammar Today, “Lend or borrow?”
・Merriam-Webster, “lend” / “Loan vs. Lend”
※例文は各辞書の定義・文型を参照して本記事用に作成しています。