「ex-(外へ)」+「empt(取る)」+「-ion(名詞にするもの)」の3パーツで構成されている単語です。
「義務の外へ取り出す事」がコアイメージで、そこから“exemption”=「免除」「(税金などの)控除」の意味を持ちますよ!
”exemption”の意味と使い方 コアイメージは「義務の枠から外へ取り出すこと」
”exemption(発音:igzém(p)ʃən/イクゼンプション【名詞】)”は「免除」「控除」の意味を持つ単語です。
「ex-(外へ)」+「empt(取る)」+「-ion(名詞化)」のパーツで構成されている単語で、「義務という枠の外へ取り出す事」がコアイメージです。
課されるべき枠組みから外に出してもらえる(=解放される)から、「免除・控除」という意味になるわけですね!
”exemption”は、ビジネスや法律、日常の手続きにおいて「税金の免除(tax exemption)」や「試験の免除(exam exemption)」のように使われます。
ルールや義務そのものは存在しているけれど、特定の条件を満たしているために「あなたはやらなくていいですよ」と公式に解放されるニュアンスを持っています。
「本来なら全員が税金を払う対象内」なのですが、一定の金額内であれば、対象の外へ『取り出してもらえる(exemption)』ので、税金を払わずに済むわけです!

このように”一定の条件によって義務や責任の網の目から外される”という意味から、確定申告の手続き、学校の単位免除、ビザの申請(査証免除)にいたるまで幅広く使用される重要な単語です。
日常やビジネスで使える!例文解説
・He was granted an exemption from military service.
(彼は兵役の免除を認められた。)・You can claim a tax exemption for dependents.
(扶養家族に対する税金の控除を申請することができる。)・The small business qualified for a tax exemption.
(その小規模企業は税額控除の資格を得た。)・Students can apply for an exemption from the tuition fee.
(学生は授業料の免除を申請することができる。)・There is no exemption from the entry requirements.
(入学要件に免除(例外)はありません。)
”exemption”の文法・語法 セットで覚える前置詞と頻出コロケーション

1. 後ろにつく前置詞は「from」が鉄板!
「〜の免除」と言いたいとき、後ろには前置詞の **from** を繋ぐのが最も一般的です(**exemption from 〜**)。義務という縛り・枠組みから「離れる(from)」というイメージを持つと、スッと記憶に残りますよ!
2. 一緒に使われやすい「動詞」をマスターしよう!
exemptionは、特定の動詞と結びついて使われることが多い単語です。文章で書いたり話したりするときは、以下のセット(コロケーション)で覚えておくと表現の幅がグッと広がります!
- apply for an exemption(免除を申請する)
- grant an exemption(免除を認める・与える)
- claim an exemption(控除を申請する・主張する)
- qualify for an exemption(免除の資格がある)
3. ニュースやビジネスで頻出する定番の組み合わせ
名詞の前に他の名詞を置いて、決まった表現(複合名詞)として使われるパターンも非常に多いです。そのままフレーズで暗記してしまいましょう!
・tax exemption(免税、税金控除)
・visa exemption(ビザ免除、査証免除)
・tuition exemption(学費免除)
・be subject to exemption(免除の対象となる)
4. 文法ワンポイント:数えられる?数えられない?
exemptionは、「免除という概念そのもの」を指すときは【不可算名詞(数えられない)】として扱われますが、具体的な「控除項目」や「免除の特権(ひとつひとつの事例)」を指すときは【可算名詞(数えられる)】になります。そのため、実際のビジネスや税金の手続きでは **an exemption** や **exemptions** のように冠詞がついたり複数形になったりすることが多いのを頭の片隅に置いておきましょう!
”exemption”の関連語:「免除・例外・免責」を意味する単語”exception/immunity”との違い
例えば”exception”や”immunity”なども「免除、例外、免責」に関係する単語ですよ!
⇒「免除・除外」の意味を持つ単語”exception/immunity”
イメージの違いとしては
exemption⇒「正規の手続きやルールに則って、義務や税金を「免除」してもらうこと」=ルールに則った免除
exception⇒「一般的な規則や全体から、それだけをポロッと「例外」として除外すること」=一般的な例外・除外
immunity⇒「病気のウイルスや、法的な処罰から完全にガードされて「影響を受けない状態(免疫・免責)」」=完全な防御・免責
といった感じです!
具体的なシチュエーションで、ニュアンスの差をさらにすっきり整理しましょう!
●tuition exemption
「(奨学金の条件を満たして正式に承認された)学費免除」
⇒ 決められた制度の枠組みによって、払う義務を免除してもらうイメージ
●There is no exception to this rule.
「この規則に例外はない」
⇒ ルール全体の枠から、はみ出すものを一切認めないというイメージ
●diplomatic immunity
「外交官特権(外交官に与えられる逮捕されない権利=不逮捕特権)」
⇒ その国の法律や警察の力が一切届かない、強力な盾で守られているイメージ
”exemption”の語源はラテン語「exemptiō」 意味は「取り去ること・解放」

”exemption”の歴史的な成り立ちについても、確認していきましょう。
”exemption”は、元々ラテン語で「取り去ること」を意味する「exemptiō」という言葉に由来しています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”exemption”の起源について、下記の記載があります。
Origin of exemption
First recorded in 1350–1400; late Middle English, from Middle French, from Latin exemptiōn- (stem of exemptiō ) “removal.” See exempt, -ion日本語訳:1350〜1400年に初めて記録された。後期中期英語、中期フランス語、ラテン語の exemptiōn-(exemptiō の語幹で「取り去ること、除去」の意味)に由来する。exempt、-ion を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”exemption”は14世紀後半(中世の終わり頃)に、ラテン語から中期フランス語を経由して英語に入ってきました。
ラテン語の「exemptiō」は、そもそも動詞の「eximere(外へ取り出す、解放する)」から派生した言葉です。かつて中世ヨーロッパにおいて、人々は重い税金や厳しい兵役などの義務を課せられていました。そこから、特定の人物や団体を「義務の枠から外へ取り出して解放する」という使われ方をしていた歴史的背景があります。
ラテン語:eximere(外へ取り出す、解放する)
↓
ラテン語:exemptiō(取り去ること、除去)
↓
中期フランス語へ流入
↓
1300年代後半(後期中期英語):英語の「exemption(重荷を取り去ること=免除)」として定着
ただ単に「外す」だけでなく、「そこにある負担から解放してあげる(removal)」というラテン語本来のニュアンスが、今の「免除」にそのまま繋がっています。
数百年前から根本的なイメージが変わっていないのは面白いポイントですね。
構成パーツで覚える”exemption” 「ex-」+「empt」+「-ion」

ここからは構成パーツの面から”exemption”を深掘りして覚えていきましょう。
”exemption”の構成パーツは「ex-(外へ)」+「empt(取る)」+「-ion(名詞化)」の3パーツです。
それぞれのパーツが持つ意味を理解することで、丸暗記に頼らずに単語のニュアンスをしっかりと掴むことができますよ!
それでは、各パーツについて詳しく紹介していきます。
“ex-“は「外へ、外に、完全に」を意味する接頭辞
”ex-”は「外へ(out, out of)」を意味する、英語学習者にとって非常に馴染み深い接頭辞です。
港の外へ荷物を運び出すこと=「輸出する」を表しています。
他にも、日常的に使われる単語の中に「ex-」はたくさん隠れています。
・exit(ex-[外へ]+ it[行く]= 外へ行く場所 = 出口)
・expose(ex-[外へ]+ pose[置く]= 外にさらけ出す = 暴露する)
このように、「中から外へ引っ張り出す、押し出す」という躍動感のあるイメージを持っておきましょう!
”empt”は「取る、買う」を意味する語根パーツ
”empt”はラテン語の「emere(買う、取る)」に由来する語根で、「取る、手に入れる」という意味を持ちます。少し珍しいパーツですが、これを覚えると他の難しめな単語もスッと理解できるようになりますよ。
他にも、地方自治体が土地を優先して買い取る時などに使う preemption という単語は、「pre-(あらかじめ・先回りで)」+「empt(取る・買う)」+「-ion(名詞化)」で構成されていて、
他人に取られる前に先回りで買い取ること=「先買権(せんばいけん)、先取り」を表しています。
その他の”empt”を使用する代表的な単語もチェックしておきましょう。
・prompt(pro-[前に]+ empt[取り出す]= 必要なものをパッと素早く前に取り出す = 【形容詞】迅速な、即座の)
”-ion”は「動詞を名詞化」する定番の接尾辞
単語の最後にくっついて、「〜すること」「〜の状態」といった名詞の形に変身させる定番のパーツです。
この「-ion(-tion, -ationなども含む)」は、他の多くの単語でもお馴染みです。
・protect(保護する) ⇒ protection(保護)
・collect(集める) ⇒ collection(収集、コレクション)
「この形を見たら名詞だな!」と品詞をパッと見分けられるようになるので、長文読解などでも非常に役立つ知識です。
”exemption”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”exemption”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「重荷や義務のカゴから外へ引っ張り出してもらうこと」
⇒”exemption”=「免除」「控除」の意味
●語法・文法のポイント ⇒後ろに繋ぐ前置詞は「from」が定番(exemption from 〜)。ビジネスや海外旅行では「tax exemption(免税)」という形でよく登場する。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!