【外への(ex)広がり(tent)】英単語「extent」の意味と覚え方【語源から覚えよう】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツなど、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英単語は「extent」! 外へ(ex)」「伸ばす(tent)」の2つのパーツを語源に持つ単語です。

 

extentの意味・覚え方  外へ(ex)のばす(tent)⇒「広がり」「範囲」

extent(発音:ikstént/イクステェントゥ)の語源は「外に(ex)伸ばす(tent)」

そこから派生してextent=「広さ・範囲」の意味になりました。

名詞(不可算名詞)
①範囲・程度
②広さ

 

特に長さを重視した広がりのイメージ

「伸ばす(tent)」を語源に持つだけあり、extentの広さ・範囲のイメージは長さを重視しています。

逆にで広がっているイメージはexpanse使います。

 

ちなみにこれら2つの単語は下記の動詞を派生元として持っていますが、

動詞の意味を見るとextentが「長さ」expanseが「面」というイメージが掴みやすいです。

extent・expanseの派生元
 extend「延長する」⇒extent「範囲(長くなっているイメージ)」

expand「拡大する」⇒expanse「範囲(面で広がっているイメージ)」

 

extentの例文・使用法

ここからはextentの例文・使用法について紹介します。

extentを使用した例文は下記の感じ。

the great extent of his knowledge.
彼の幅広い知識

This medicine will kill the pain to a certain extent.
この薬は痛みをある程度やわらげてくれるでしょう。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

 

 “to  a certain extent” ”to some extent” で「ある程度(まで)」

”to a certain extent” ”to some extent”の表現は「ある程度(まで)」の意味になります。

 

2つ目の例文でto a certain extent”の表現が出てきましたが、これと同じ意味を持つ表現があります。それが”to some extent”です。

“to a certain extent” “to some extent”の意味は2つとも同じで「ある程度(まで)」

 

extentの使い方として”to A extent”(Aの程度まで)の表現があるのですが、その中でも”to a certain extent””to some extent”は使う事の多い表現です。

 
コダック
他に”to ~ extent”(Aの程度まで)を使う表現としては
 ●to a great extent(大いに、大部分は)

 ●to a lesser extent(それほどではないにしても)

 ●to a greater or lesser extent(多かれ少なかれ)

など

”to A extent”はAの部分を変える事でいくらでも表現を作れますよ!

 

叙述用法と限定用法で意味の異なる形容詞”certain”

ちなみに以前の記事でも触れましたが、”to a certain extent”のcertainは「ある(特定の~)」を意味する形容詞です。

 

この”certain”ですが、叙述用法と限定用法で意味が全く違うのです。

certainの意味は下記の違いがあります。

  • 叙述用法の時のcertain⇒「確かな・確実な」
  • 限定用法のcertain⇒「ある(特定の)~」
叙述用法・限定用法について
簡単に言うと
 ●叙述用法=「第2・第5文型(SVC・SVOC)の補語(C)になる」
 ●限定用法=「名詞を修飾する用法」
の認識でOKです。

”to a certain extent”の”certain”は”extent”を修飾する限定用法なので「ある(特定の)~」

 

他にも叙述用法と限定用法で意味が異なる形容詞はあって、入試などでは頻出です。

certain
 叙述用法:「確かな・確信している」
 限定用法:「ある(特定の)~・幾分かの~」

present
 叙述用法:「出席して」
 限定用法:「現在の」 

late
 叙述用法:「遅れている」
 限定用法:「新しい」

able
 叙述用法:「~出来る」
 限定用法:「有能な」

right
 叙述用法:「正しい」
 限定用法:「右の」

 

 
コダック
特に良く聞かれるのは「certain・present・late」の3つ!

 

 

語源・構成パーツから覚える! 
extent=「ex/ef/e」+「tent/tend/tens」

ここからは語源・構成パーツから「extent」を覚えていきましょう。

extentの語源・構成パーツは「外に(ex)」+「伸ばす(tent)」です。

各パーツの意味や、使用単語について紹介します。

 

接頭語「ex/ef/e」の意味は「外に」

「ex/ef/e」「外に」の意味を持つ接頭語です。

 

例えば”export”「輸出の意味を持ちますが、これは外に(ex)貨物を運ぶから。

逆に”import”中に(im)貨物を運ぶので「輸入」の意味です。

 

他にもexpectの語源は外を見て(ex)期待しながら待つので「期待する・予期する」という意味になりました。

 

単語一覧(※クリックで展開)
前置詞
except⇒外に取り出す⇒「~は除いて」

動詞
exceed⇒外にはみでる⇒「超える」

exclude⇒外へ追い出す⇒「~を除く」

exhibit⇒持って外へ出る⇒「展示する」

exist⇒外に立つ⇒「存在する」

expect⇒外を見て待つ⇒「期待する」

expedition⇒足を外に出す⇒「遠征」

expel⇒外へ駆り立てる⇒「追放する」

expend⇒計って外に出す⇒「(時間・労力などを)費やす」

expire⇒息を外に出す⇒「終了する」

exploit⇒外へ広げる⇒「利用する」

export⇒運び出す⇒「輸出する」

expose⇒外に置く⇒「さらす」

express⇒考えを外に出す⇒「表現する」

extend⇒外に伸ばす⇒「伸ばす・広げる」

exterminate⇒限界を超えさせる⇒「絶滅させる」

extinguish⇒突き刺して外に出す⇒「消滅させる」

extract⇒引き出す⇒「抜粋する」

eject⇒外に投げる⇒「放出する」

elect⇒集めて出す⇒「選出する」

elevate⇒外へ持ち上げる⇒「持ち上げる・昇進させる」

emerge⇒沈んだのちに出てくる⇒「現れる」

emit⇒外へ送る⇒「放つ」

erupt⇒敗れて外に出る⇒「噴火する」

establish⇒外に立たせる⇒「設立する」

evacuate⇒空にする⇒「非難させる」

evade⇒外へ行く⇒「逃れる」

evaluate⇒価値を乱す⇒「評価する」

evoke⇒声を出して呼ぶ⇒「呼び起こす」

evolve⇒巻いたものを広げる⇒「発展する・進化する」

名詞
excursion⇒走って外へ向かう⇒「小旅行」

exit⇒外に行く⇒「出口」

exponent⇒外に置かれたもの⇒「指数」

education⇒能力を導き出す⇒「教育」

effect⇒作り出す⇒「効果」

effort⇒力を外に出す⇒「努力」

emotion⇒外に動き出るもの⇒「感情」

estate⇒外に立つもの⇒「地所」

event⇒外に出てくる事⇒「出来事」

evidence⇒外から見える事⇒「証拠」

形容詞
exact⇒行いつくした⇒「正確な」

extoic⇒外的⇒「外来の」

expedient⇒足を外に出せる⇒「都合の良い」

explict⇒外へ広げる⇒「明白な」

eccentric⇒中心から外れている⇒「変わった」

efficient⇒作り出す事が出来る⇒「効率的な」

elaborate⇒外で労働した性質⇒「入念な・精巧な」

erect⇒外に真っ直ぐ⇒「直立した」

※参考・引用「THE ENGLISH CLUB」南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」「Gogengo

 
コダック
数がめちゃめちゃ多かったので、折りたたみ式にしてあります!

 

 

「tent/tend/tens」の意味は「伸ばす」

「tent/tend/tens」は「伸ばす」を意味するパーツです。

 

例えばattendという単語は「関心を向ける」の意味ですが、心理的に手を伸ばす(tend)イメージから「関心を向ける」の意味になりました。

単語一覧(※クリックで展開)
動詞
attend⇒~に気を伸ばす⇒「関心を向ける・出席する」

extend⇒外にのばす⇒「のばす・広げる」

intend⇒中に伸ばす⇒「するつもりだ」

pretend⇒前もって伸ばす⇒「~のふりをする」

superintend⇒上から気をのばす⇒「監督する」

形容詞
intense⇒中に気を伸ばす⇒「集中的な」

tender⇒気を伸ばす事が出来る⇒「親切な」

tense⇒気をはっている状態⇒「緊迫した」

名詞
tendency⇒伸ばしていくこと⇒「傾向」

tent⇒骨組みを伸ばして組み立てるもの⇒「テント」

※参考・引用THE ENGLISH CLUB」「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」「Gogengo

 

 

extentの意味・覚え方のまとめ

最後にextentについてのまとめです。

●extentの意味は「範囲・程度」「広さ」

●extentの語源は「外へ(ex)広がり(tent)」

●”to a certain extent” “to some extent”で「ある程度」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」