【語源も分かって忘れない】英単語「enormous」の意味と覚え方【基準を(norma)超えた(ex)もの】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”enormous”

「ex(外へ)」+「norm(基準)」の2パーツで構成されている単語です。

「基準を(norma)超えた(ex)もの」がコアイメージで、“enormous“=「巨大な」「ひどい」の意味を持ちますよ!

 

”enormous”の意味と使い方 コアイメージは「基準を超えたもの」

”enormous(発音:inɔ’ːrməs/イノォーマァス)”は「巨大な」「ひどい」の意味を持つ単語です。

「ex(外へ)」+「norma(基準)」の2パーツで構成されている単語で、「基準を超えたもの」がコアイメージです。

 

 
コダック
”enormous”は「何かの大きさ」を表します。

それは「物理的な大きさ」だったり、「程度の大きさ」を表すこともあるわけですね。

その「大きさ」が「巨大(=基準を超えた大きさ)」な訳です

 

 
 
なるほどね~…!
ポイント:enormousにveryはつかない??

”enormous”はそれ自体が「非常に」の意味を含む為、very”で修飾する事が出来ません。
「巨大な」=「非常に大きい」という事ですよね!

具体的には”very enormous animals”のような表現は出来ないという事。

どうしても強調して表現したい場合は”absolutely”や”quite”等を使用します。
すると”quite enormous animals(とても巨大な動物)”と言った表現になりますね!

 

enormous(形容詞)
①非常に大きい、巨大な
②ひどい、極悪な

※関連語
enormity(名詞)
①非道さ、深刻さ
②大罪、非道な行為
③広さ、巨大さ

enormously(副詞)
①非常に、法外に

make an enormous effort
並々ならぬ努力をする

The costs of these projects are enormous.
このプロジェクトの費用は莫大だ.

There was an enormous traffic jam in downtown Osaka.
大阪の都心はすごい渋滞だった.

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”enormous”の関連語:「巨大な」を意味する単語”huge”

 
 
あっ、そういえば,”huge”も似たような意味を持ってたよね?

 

 
コダック

そうですね!”huge”を使う事でも「巨大な・莫大な」の表現を作る事ができますよ!

”huge earthquake(巨大な地震)”のような表現をしますね

”huge”は「形があるもの」にも「形が無いもの」にも使われます。

「形の無いもの・抽象的なもの」に使われた場合は、規模・程度の大きさを表すことが多く、

反対に「形のあるもの・物理的なもの」に使われた場合は容量や、サイズの大きさを表すことが多いですよ!

 

 
 
へ~、そうなんだ…!
 
コダック
そういう訳なので、”a huge success”と言ったら「大成功」の訳になります。

「成功」は抽象的な単語なので、程度の大きさを表しているわけですね!

 
huge(形容詞)
①巨大な、莫大な
②大人気の、大変有名な、大成功の

 

”enormous”の語源はラテン語の”enormis” 意味は「異常な・巨大な」

”enormous”の語源についても、確認していきましょう。

”enormous”の語源はラテン語の”enormis”で、意味は「異常な・巨大な」”です。

 

オックスフォード英英辞典には”enormous”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Mid 16th century from Latin enormis ‘unusual, huge’ + -ous.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

ラテン語のenormis(異常な・巨大な)と”ous”が組み合わさって16世紀中盤に発祥した
 
 
コダック
普通じゃないくらい大きい⇒「巨大な」のイメージですね!

 

構成パーツで覚える”enormous” 「ex(外へ)」+「norm(基準)」

ここからは構成パーツの面から”enormous”について覚えていきましょう

”enormous”の構成パーツは「ex(外へ)」+「norm(基準)」の2つです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“ex”は「外へ」を意味するパーツ 

“ex”は「外へ」を意味するパーツ 

 

形を変えて”e”だけで使われる事もあります。

 
コダック
例えば”establish”という単語は「外に(e)」+「立つ(sta)」の2パーツで構成されています

「ある場所に立たせること」がコアイメージで、“establish“=「設立する」「確立する」の意味を持ってますよ!

「設立」したり、「確立」させるという事=「(今までそれが無かった場所に)何かを立たせる」イメージです

 

 

その他の”e/ex”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”norm”は「基準」を意味するパーツ

”norm”は「基準」を意味するパーツです。

 

 
コダック
さて、ここで質問です!
”norm”を使う単語と言えば何があると思いますか?
 
 
 
え~!?そんな事言われても…!
全然思い浮かばないよ…!
 
コダック
確かに”norm”だけを見ると分かりにくいですが、
実は日本人にとってなじみ深い単語が多いんですよ!
 
 
そうなの??
 
 
 
 
 
コダック
例えば”normal”という単語は「norm(基準)」+「al(形容詞語尾)」の2パーツで構成されており、

基準通りであること(=「ふつうの」)を表しています。

 

 
 
確かに…!日本語でも「ノーマル」とか「アブノーマル」とか言うね!
 
コダック
そうなんです!ちなみにアブノーマル(abnormal)は「普通(normal)から離れた(ab)状態」を表すので
日本語訳が「異常な」となるわけです。

 

ちなみに「ノルマを課す」のノルマは英語で”quota”と言います。

一応”norm”という単語にも「ノルマ」の意味があるのですが、一般的には”quota”です。

イメージ的に間違えやすいので注意が必要ですね。

 

その他の”norm”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開
abnormal(形容詞)
①異常な、普通でない、変態の

abnormally(副詞)
①異常に、常軌を逸して、変態的に

abnormality(名詞)
①ふつうでないこと、変調、異常、障害

enormous(形容詞)
①非常に大きい、巨大な
②ひどい、極悪な

enormity(名詞)
①非道さ、深刻さ
②大罪、非道な行為
③広さ、巨大さ

enormously(副詞)
①非常に、法外に

norm(名詞)
①標準、ふつうのこと
②模範、規範
③平均、水準
④標準労働量、ノルマ

normal
(形容詞)
①標準の、ふつうの、通常の
②正常な、健康な
③垂直の、直角の
(名詞)
①標準、規定、平均、正常
②垂直線、法線

normalize
(動詞・他動詞)
①正常化する、標準化する
(動詞・自動詞)
①正常化する、標準化する

normally(副詞)
①ふつうは、いつもは
②ふつうに、正常に、標準的に

normative(形容詞)
①標準的な、規範的な

 

 

”enormous”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、”enormous”の意味と覚え方についてのまとめです。

”enormous”は「ex(外へ)」+「norm(基準)」の2パーツで構成されている単語
 ⇒「基準を(norma)超えた(ex)もの」がコアイメージ
 ⇒”enormous”=「巨大な」「ひどい」の意味

●”enormous”の語源はラテン語の”enormis”
 ⇒意味は「異常な・巨大な」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」