「em-(中に)」+「pha(見せる)」+「-sis(状態)」の3パーツで構成されている単語です。
「特定のものを目立たせること」がコアイメージで、そこから転じて“emphasis”=「強調」「重要視」の意味を持ちますよ!
”emphasis”の意味と使い方 コアイメージは「特定のものを見せて意識させること」
”emphasis(発音:émfəsis / エムファシス)”は「強調」「重要視」の意味を持つ名詞です。
先ほど紹介した通り、「em-(中に)」+「pha(見せる)」+「-sis(状態)」の3パーツからできており、「特定のものを目立たせて、強く意識させること」がコアイメージになります。
特定のメッセージをパッと見える(=「pha」)状態(=”-sis”)にする。
つまり、「これが一番大事だよ!」と相手に強く印象づける行為を表しているわけですね!
そのため、”emphasis”は「議論の中で、その論点や重要性を際立たせる」という抽象的な文脈でよく使われます。
下図のようなイメージですね。

このように”emphasis”は、「言葉や態度で『価値や意義』を目立たせること(=強調・重視)」を意味します。
一方で、声のボリュームを物理的に大きくしたり、蛍光ペンで教科書に線を引いて視覚的に目立たせたりする場合は、後述する”stress”や”highlight”の方がぴったり合います。
例文
Our company places great emphasis on customer satisfaction.
(我が社は顧客満足を大変重要視しています。)
※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”emphasis”の関連語①:「強調」を意味する単語”stress/highlight”
日常会話やビジネスでもよく使われる”stress”や”highlight”も、同じく「強調」の意味を持つ単語です!
⇒「強調」の意味を持つ単語”stress/highlight”
ニュアンスの違いをざっくりまとめると、以下のようなイメージです!
emphasis ⇒「重要性の強調」=価値や意義を際立たせる
stress ⇒「圧力的な強調」=声を大にしたり、プレッシャーをかけて力説する
highlight ⇒「視覚的な強調」=スポットライトを当てて、目立たせる
といった感じです!
●emphasis
「The boss put emphasis on the deadline.(上司は締め切りの重要性を強調した)」
⇒ 期限を守ることの【価値や意義】をコンコンと説いているイメージ
●stress
「He stressed that we must finish it today.(彼は今日終わらせなければならないと力説した)」
⇒ 「今日だぞ!」と言葉に力を込めたり、強い【プレッシャー(圧)】をかけているイメージ
●highlight
「The presentation highlighted the schedule delay.(プレゼン資料はスケジュールの遅れを強調していた)」
⇒ グラフの数字を赤くするなどして【視覚的にパッと一目で分かるように】浮き彫りにしているイメージ
”emphasis”の関連語②:「目立たせる」を意味する単語”focus/underline”
⇒「目立たせる」の意味を持つ単語”focus/underline”
こちらの使い分けイメージは以下の通りです!
emphasis ⇒「重要性の強調」=意義や価値を際立たせる
focus ⇒「集中的な強調」=周囲をぼかして、1点にピントを合わせる
underline ⇒「補足的な強調」=文字通り下線を引いて、間違いのないよう念押しする
このような違いを意識しておくと、英文を読むときも格段にニュアンスが掴みやすくなりますよ!
”emphasis”の語法・文法解説 「〜を強調する」の鉄板フレーズを覚えよう!

”emphasis”は名詞なので、動詞と組み合わせて熟語(コロケーション)で使われることが多いですよ!
⇒ put / place / lay emphasis on 〜(〜を強調する・重視する)
また、「強い強調」と言いたいときは、”emphasis”の前に great や strong などの形容詞を挟んで表現しますよ!
例文
The school places heavy emphasis on practical skills.
(その学校は実用的なスキルの習得をかなり重視しています。)He put particular emphasis on the importance of teamwork.
(彼はチームワークの重要性を特に強調した。)
派生語(動詞・形容詞)との文法的な違いにも注意!
実は、動詞になると使い方がガラッと変わるんです!
名詞:put emphasis on 〜(前置詞の on が必要)
動詞:emphasize 〜(他動詞なので on は不要!後ろにすぐ目的語がくる)
ついでに、形容詞形の ”emphatic(強い、断固たる)” も一緒に例文で確認しておきましょう!
派生語の例文
●動詞:emphasize
She emphasized the need for immediate action.
(彼女は即座に行動を起こす必要性を強調した。)
※× emphasized on としないように注意!●形容詞:emphatic
My boss gave me an emphatic “No”.
(上司は私に断固たる態度で「ダメだ」と言った。)
名詞のフレーズ、動詞の形、それぞれの特徴をしっかり整理して覚えておきましょうね!
”emphasis”の語源はギリシャ語のémphasis 意味は「指示、表現」

単語のイメージをさらに深く、そして忘れにくくするために、”emphasis”が歩んできた「語源の歴史」にもスポットを当ててみましょう。
”emphasis”の歴史をさかのぼると、古代ギリシャ語の「émphasis(エムファシス)」にたどり着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、その起源について以下のように記録されています。
Origin of emphasis
First recorded in 1565–75; from Latin, from Greek émphasis “indication,” equivalent to em- em- 2 + phásis phasis日本語訳:1565-75年に初めて記録。ラテン語から、またギリシャ語のémphasis「指示、表現」から。em-(中に)+phasis(見せること)に等しい。
※参考・引用「Dictionary.com」
Dictionary.comの解説にある通り、この単語はギリシャ語からラテン語を経由して、16世紀後半に英語へと仲間入りしました。
ここで面白いのが、古代ギリシャ語の「émphasis」が元々持っていた**「指示(indication)」や「表現」**というニュアンスです。
【古代ギリシャ語】émphasis:心の中にあるものを外に「指示する・表現する」
↓(ラテン語を経由)
【16世紀の英語】emphasis:単に表現するだけでなく、特定の意味を「際立たせる」
↓
【現代の英語】emphasis:他と区別して、価値や重要性を強く訴える「強調・重要視」
言葉のルーツを知ると、単なる丸暗記ではなく、単語が持つ「熱量」のようなものが立体的に見えてきませんか?
構成パーツで覚える”emphasis” 「em-」+「pha」+「-sis」

ここからは、”emphasis”をより深く、そして忘れないようにするために、構成パーツ(語源パーツ)の面から分解して覚えていきましょう!
”emphasis”は、「em-(中に)」+「pha(見せる・光る)」+「-sis(状態・こと)」という3つのパーツが合体してできた単語です。
それぞれのパーツが持つ本来の意味や、同じパーツを持つ仲間(関連単語)を知ることで、単語のイメージがぐっと立体的になりますよ!
“em-“は「中に(in)」を意味するパーツ
”em-”は、「中に(in)」や「中へ入れる」を意味する接頭辞(単語の頭につくパーツ)です。
本来は「in-」という形ですが、後ろに続くアルファベット(b, m, pなど)に合わせて、口の形が馴染みやすい「em-」や「im-」に変化するという特徴を持っています。対象の内側へと深く入り込んでいくようなイメージですね。
これは「em-(中に)」+「pathy(感情:パス)」の2パーツで構成されており、「相手の心の中に(自分の)感情を入り込ませる」=「共感・感情移入」という意味になるわけです!
ほかにも、”em-”が使われている代表的な単語には以下のようなものがあります。どれも「中に入れる」「中に包み込む」というニュアンスが共通していますよ。
⇒ em-(中に)+ brace(腕・両腕)=「両腕の中に相手を包み込む」イメージ
● power(力) ⇒ empower(権限を与える、力を湧き出させる)
⇒ em-(中へ)+ power(力)=「人の中に(組織や法律が)力を流し込む」イメージ
● body(身体・形) ⇒ embody(具現化する、形にする)
⇒ em-(中へ)+ body(身体)=「頭の中のアイデアを、目に見える『身体(形)』の中に入れる」イメージ
”pha(phasis/phan)”は「見せる・光・現れる」を意味するパーツ
”pha”は、ギリシャ語に由来するパーツで、「見せる」「光が当たる」「(姿が)現れる」という意味を持っています。
暗闇の中にパッと光が差し込んで、それまで見えなかったものが姿を現すような、非常にビジュアル(視覚)的なイメージが強いパーツです。このパーツが含まれる単語は、何かを目立たせたり、見え方に関わることが多いです。
これは「phant(見せる・現れる)」+「-om(もの)」に分解でき、「本来はないはずなのに、ふっと姿を現して(見えて)しまうもの」=「幽霊・幻影」という意味になります!
”pha(またはphane/pheno)”のパーツが使われている重要単語も一緒にセットで押さえておきましょう。どれも「姿を現すこと」に深く繋がっています。
⇒ 月の満ち欠けのように、時間の経過とともに「見えてくる姿・現れる形」が変わっていくことから、物事の「段階」を表します。
● phenomenon(現象)
⇒ 自然界や社会のなかで、人間の目の前にパッと「姿を現して見えている出来事」を指します。
”-sis”は「〜すること・状態」を意味するパーツ
最後のパーツである”-sis”は、名詞を形作る接尾辞(単語の末尾につくパーツ)で、抽象的な「〜すること」「〜という状態」「〜のプロセス」を意味します。
動作そのものや、その動作によって生み出された結果・状態を名詞化するときによく使われるパーツです。科学や医療、論理的な専門用語に多く見られる特徴があります。
「ana-(バラバラに、解体して)」+「lysis(緩めること・解き放つこと)」に接尾辞が絡んでおり、「複雑な絡み合った物事をバラバラにほどく状態(プロセス)」=「分析」という意味になります!
語尾が「-sis」で終わる単語は、このパーツを意識するとスッキリ記憶できますよ。
⇒ もともとは「行くこと、歩くこと、足元」を意味する語に由来し、物事を支えるための「しっかりした足元の状態」=「基礎」を表します。
● diagnosis(診断)
⇒ dia-(見通して、突き抜けて)+ gno(知ること)+ -sis(こと)=「原因を完全に見通して知ること」=「診断」を表します。
● crisis(危機)
⇒ もともとは「分ける、決定する、裁く」を意味する語に由来し、物事の安全と危険がパカッと分かれる「決定的な状態・局面」=「危機」を表します。
”emphasis”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”emphasis”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「特定のものを目立たせること」
⇒”emphasis”=「強調」「重要視」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「put / place emphasis on 〜」で「〜を強調する・重視する」という熟語になるので、セットで覚えましょう!
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