今日の英語表現は”possibly”!
「poss-(力・能力)」+「-ible(〜できる)」+「-ly(副詞にするパーツ)」の3パーツで構成されている単語です。
「実現する力・可能性がある状態で」がコアイメージで、“possibly”=「ひょっとすると」「もしかしたら」の意味を持ちますよ!
1. ”possibly”の意味と使い方 コアイメージは「実現する力がある状態で」
”possibly(発音:pɑ́səbli/ポシブリー【副詞】)”は「ひょっとすると」「もしかしたら」「どうにかして」の意味を持つ単語です。
確実とは言えないけれど、ゼロではなく「起こる能力や可能性を秘めている」ということから、「ひょっとすると・もしかしたら」という意味になるわけですね!
”possibly”は、確信度がそこまで高くない(30〜40%くらい以下)推量を表すときに使われます。「絶対にそうだ」とは言えないけれど、「奇跡的にそういう可能性も残されている」というニュアンスを含みます。
”possibly”の基本例文
・It may possibly rain tomorrow.
(ひょっとすると明日は雨が降るかもしれない。)・He could possibly win the game.
(もしかしたら彼が試合に勝つ可能性もある。)
来る確率はそこまで高くはないけれど、『最低限の可能性の扉(possibly)』は開いているよ、というイメージですね。
2. ”possibly”の絶対に外せない使い方・文法(否定・依頼・最上級)

”possibly”は、単独で「ひょっとすると」という意味で使われるだけでなく、特定の文法やフレーズと組み合わさることで、さらに重要な意味を生み出します。とくに覚えておきたい3つの使い方を解説します。
① 否定文で大活躍! ”cannot possibly” で「絶対に無理」
”cannot possibly” の形で使うと、「**どうしても〜できない**」「**到底〜無理だ**」という強い全否定の意味になります。
「可能性(possibly)が、ゼロ(cannot)」という直訳から転じて、「どんなに可能性をかき集めても、実現する確率が1ミリもない!」というニュアンスを強調する定番のフレーズです。
”cannot possibly”の例文
・I cannot possibly finish this work today.
(私は今日中にこの仕事を終わらせることは到底できない[どうやっても無理だ]。)・We couldn’t possibly agree with you.
(私たちはあなたに同意することなど絶対にできません。)
② 疑問文で使うと「ひょっとして〜してくれませんか?」という超丁寧な依頼に
”Could you possibly 〜?” や ”Would you possibly 〜?” の形で相手にお願いをすると、「ひょっとしたら、万が一にでも〜していただくことは可能でしょうか…?」という、非常に控えめで丁寧な表現になります。相手に断る余地をしっかり残しつつ、配慮を示す大人のビジネス英語です。
”Could you possibly 〜?”の例文
・Could you possibly help me with this?
(ひょっとして[よろしければ]これを手伝っていただけないでしょうか?)・Would you possibly send me the file?
(もしかしてそのファイルを送っていただけないでしょうか?)
③ 最上級を強調する「おそらく〜で間違いない」
”possibly”を「the + 最上級」の前に置くと、「(ひょっとすると)〜で一番かもしれない」=「**おそらく(間違いなく)一番だ**」という強調の表現になります。
最上級の強調の例文
・She is possibly the best singer in the world.
(彼女はおそらく世界で最高の歌手だ。)
3. ”possibly / probably / maybe / perhaps”の違いと使い分け

例えば”probably”や”maybe”なども「おそらく、もしかしたら」を意味する単語ですよ!
これらの単語は、**「そうなる度合いの高さ(確信度のパーセンテージ)」**によって使い分けられます。ビジネスや約束の場面では、このニュアンスの違いが非常に重要になります。
【確信度:高】probably(確率80%〜90%)
⇒「十中八九そうなる。ほぼ間違いないと確信している状態」
=おそらく、たぶん
【確信度:中】maybe / perhaps(確率50%前後)
⇒「そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。五分五分の状態」
=もしかすると、ひょっとしたら(maybeは口語的、perhapsは少しフォーマル)
【確信度:低】possibly(確率30〜40%以下)
⇒「確率はかなり低い(奇跡に近い)けれど、ゼロではないという状態」
=ひょっとすると、万が一にも
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!
● He will probably come.
「彼は(ほぼ間違いなく、よっぽどの用事がない限り)来るだろう」
⇒ スケジュールも空いていて、来る確率がとても高いイメージ
● Maybe (Perhaps) he will come.
「彼は(来るかもしれないし、来ないかもしれないけれど)来るかもね」
⇒ コインの表と裏のように、五分五分でどっちに転ぶか分からないイメージ
● He will possibly come.
「彼は(ひょっとすると万が一)来るかもしれない」
⇒ かなりスケジュールが厳しいなど、確率は低いけれどゼロではないイメージ
4. ”possibly”の語源と構成パーツ(Dictionary.comより)

ここからは語源や構成パーツの面から”possibly”について深く理解していきましょう。
”possibly”の語源は中期英語「possible + -ly」
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”possibly”の起源について、下記の記載があります。
Origin of possibly
First recorded in 1350–1400; Middle English; possible + -ly日本語訳:1350〜1400年に初めて記録された。中期英語であり、possible に副詞の接尾辞 -ly がついたものである。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”possibly”は14世紀後半の中期英語の時代に、形容詞の ”possible” に副詞化するパーツの ”-ly” が結びついて、今の形として定着した模様です。
ラテン語:posse(能力がある、パワーがある)
↓
古期フランス語を経由して英語の「possible(〜できる、可能な)」へ
↓
1350–1400年(中期英語期):possible + -ly が合体し、副詞の「possibly」として記録される
構成パーツ:「poss-(力)」+「-ible(できる)」+「-ly(副詞)」
各パーツの役割を知ることで、他の英単語を覚えるのにも役立ちます。
■ “poss- (pot-)” は「力、能力、〜できる」を意味するパーツ
”poss-”や”pot-”は「力があること」を意味するパーツです。
例えば、potential(潜在的な力・可能性) や power(力) も同じルーツを持つ仲間です。「パワー」のイメージと繋がっていますね!
■ “-ible(-able)” は「〜できる、〜に適した」を意味するパーツ
”-ible”は、動詞や名詞の後ろについて「〜することが可能である」という形容詞を作るお馴染みのパーツです。
・visible(vis-[見る]+ -ible[できる]=目で見ることができる・目に見える)
・credible(cred-[信じる]+ -ible[できる]=信じることができる・信用できる)
5. まとめ:”possibly”の意味と覚え方

以下、”possibly”の意味と使い方、覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「実現する力・可能性がある状態で」
⇒”possibly”=「ひょっとすると」「もしかしたら」の意味
●語法・文法のポイント
⇒確率としては30〜40%以下の低めの推量を表す(probablyなどと比較して確信度が低い)。
⇒cannot possibly(どうしても〜できない)という全否定や、Could you possibly〜?(ひょっとして〜してくれませんか?)という丁寧な依頼の形が超頻出!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!