assert イメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「assert」の意味と使い方・覚え方・文法解説【as-(~へ)+sert(結びつける)=相手に向かって意見を提示する】

 

 
コダック
今日の英語表現は”assert”

「as-(~へ)」+「sert(結びつける・並べる)」の2パーツで構成されている単語です。

「相手に向かって意見を提示する」がコアイメージで、“assert“=「断言する」「(権利などを)主張する」の意味を持ちますよ!

 

”assert”の意味と使い方 コアイメージは「対象に向かって意見を強く結びつける」

assert イメージ図

”assert(発音:əsə́ːrt/アサート)”は「断言する」「(権利などを)主張する」の意味を持つ単語です。

「as-(~へ)」+「sert(結びつける・一列に並べる)」の2パーツからできており、「相手に向かって、自分の意見を突き付ける(=提示する)」というのが本来のコアイメージです。

 

 
コダック
自分の考えをはぐらかさず、相手や物事に対してビシッと言い切る(=「突き付ける」態度を表します。

ここから、強い態度で自分の意見を押し出す=”断言する・主張する”という意味になるわけですね!

 

”assert”の一番の特徴は、「根拠や証拠の有無にかかわらず、自分自身の考えを自信満々に、強く堂々と言い切る」というニュアンスがある点です。

 

 
根拠がなくても、自信満々に言い切るということ??
 
コダック
例えば、まだ客観的な証拠が揃っていない段階でも、「絶対に自分は無実だ!」と胸を張って堂々と断言するような状況ですね。
周りがどう思おうと「本人が強い確信を持っている」のがポイントです!

 

また、ビジネスやTOEICなどでは、「assert oneself」という形で「自己主張する」「自分の存在を認めさせる」という使い方も非常によく出てくるので、セットで覚えておきましょう!

例文

She asserted her innocence.
(彼女は自分の無実を断言した。)

You need to assert yourself more in meetings.
(会議ではもっと自己主張する必要があるよ。)

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”assert”の関連語①:「主張する」を意味する単語”claim/insist”

 
コダック
英語の「主張する」には、”assert”のほかにも”claim”や”insist”といったお馴染みの単語がありますよね。
これらはニュアンスが明確に違うので、一緒に整理して覚えてしまいましょう!

 

”assert”の類義語
⇒「主張する」の意味を持つ単語”claim/insist”

 

 
それぞれどんな違いがあるの??

 

 
コダック

ニュアンスの中心にあるイメージは、それぞれ以下のような違いになります!

assert ⇒「断言する」=証拠がなくても、自信を持って堂々と言い切る
claim ⇒「権利を主張する」=(当然の権利や事実として)相手に認めさせようと要求する
insist ⇒「言い張る」=他人の反対や疑いを押し切って、頑なに主張し続ける

 
なるほど!言葉の意味だけだと少し難しそうだけど、実際のシチュエーションで比べると分かりやすいかも。
 
コダック
そうですね!今回は先ほどの例文にもあった「自分の無実(innocence)を主張する」シチュエーションで、3つの違いを比べてみましょう!

 

例文で見る!”assert/claim/insist”のイメージの違い

●assert
「He asserted his innocence.」
⇒(自分は絶対にやっていない!)と、自信に満ちた態度で毅然と断言するイメージ

●claim
「He claimed his innocence.」
⇒(やっていないのは正当な事実だから、無罪として認めてくれ!)と、相手に対して権利や補償を求めるように主張するイメージ

●insist
「He insisted on his innocence.」
⇒(周囲から犯人だと疑われたり、反対されたりしている中で)「いや、絶対に違う!」と頑固にしつこく言い張るイメージ

 

”assert”の関連語②:「述べる・明言する」を意味する単語”declare/state”

 
コダック
さらに、”assert”の「はっきり言う」という側面から、”declare” や ”state” もよく似た類義語として挙げられます。こちらも合わせてチェックしておきましょう!

 

”assert”の類義語
⇒「述べる・明言する」の意味を持つ単語”declare/state”

 

 
コダック

それぞれのニュアンスの違いはこちらです!

declare ⇒「宣言する」=公の場で、公式にキッパリと発表する(例:独立宣言など)
state ⇒「述べる」=感情を交えず、事実や意見を公式に(文書や口頭で)はっきり表明する

主観的な自信を押し出す ”assert” に対し、”declare” は「公式な発表」、”state” は「客観的・公式に述べる」という違いがあります!

 

”assert” 使い方の主要3パターン

”assert”の使い方について、もう少し詳しく文法的なポイントを確認しておきましょう!

”assert”は基本的には他動詞なので、後ろに直接目的語(名詞やthat節など)を置くのが特徴です。

 

 
コダック
主なパターンとしては以下の3つを押さえておけばバッチリですよ!

assert + 名詞(権利・無実・意見など)
assert that + 主語 + 動詞(~だと断言する)
assert oneself(自己主張する)

 

特に「that節」を後ろに続けて、「~ということを強く主張する(言い切る)」という形で使われることも非常に多いです。

 

 
なるほど!具体的な例文で使い方のイメージを見てみたいな!

 

例文

① 名詞を伴うパターン
The company asserted its right to the patent.
(その会社は特許に対する自社の権利を主張した。)

② that節を伴うパターン
He asserted that he had nothing to do with the crime.
(彼は自分はその犯罪とは一切関係がないと断言した。)

③ assert oneself のパターン
If you don’t assert yourself, people will take advantage of you.
(しっかりと自己主張しないと、他人に利用されてしまうよ。)

 

 
コダック
どの場合も、「本人が自信や確信を持って強く言い切っている」というコアイメージが根底にあることを意識してみてくださいね!

 

”assert”の語源はasserere 意味は「結びつける・守る」

単語のイメージをさらに深く焼き付けるために、”assert”の歴史(語源)を紐解いてみましょう。

”assert”の語源は古代ローマで使われていたラテン語の「asserere(アッセレーレ)」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”assert”の起源について、下記の記載があります。

Origin of assert
First recorded in 1595–1605; from Latin assertus “joined to, defended, claimed,” past participle of asserere “to join to, defend,” from as- as- + serere “to connect” ( cf. series)

日本語訳:1595〜1605年に初めて記録。「〜へ結びつけられた、守られた、主張された」を意味するラテン語「assertus(『〜へ結びつける、守る』を意味するasserereの過去分詞)」に由来。as-(〜へ)+serere(結びつける)から構成される。(「series(連続)」も同語源)

※参考・引用「Dictionary.com

 

 
コダック
Dictionary.comの解説を見ると、もともとは「結びつける」だけでなく「守る(defend)」という意味もあったことが分かりますね!

でも、「結びつける」や「守る」が、なぜ現在の「断言する・強く主張する」という意味になったのでしょうか?

 

実はこれには、古代ローマの法律の世界(裁判)が深く関係しています。

当時、奴隷にされてしまった人を「この人は奴隷ではなく自由の身だ!」と法的に解放(主張)する際、その人の頭の上に手をポンと置いて「私とこの人は(自由な仲間として)結びついている!」と宣言する儀式がありました。

この「手を置いて、その人の自由の権利を守るために強く主張する行為」こそが、asserere(=assert)のルーツなのです。

そこから時代を経て、「(誰が何と言おうと)自分の意見や権利をしっかり結びつけて守る」=「自信を持って堂々と断言する」という意味へ発展していきました。

 

”assert”の語源ストーリーまとめ
ad-(~へ) + serere(結びつける)

古代ローマにて:奴隷の頭に手を置き、「この人は自由だ」と自分に【結びつけて】【守る】宣言をする

asserere(結びつける・守る) ※dがsと同化してas-に変化

現在の英語:証拠の有無に関わらず、自分の意見や権利を自信満々に【強く主張する・断言する】

 

 
コダック
ただの記号に見える英単語も、歴史を知ると「だから自信満々に言い切るニュアンスなんだ!」と納得できますよね。

ちなみに、Dictionary.comの解説の最後に(cf. series)とあるように、テレビドラマの「シリーズ」や「連続もの」を意味する series も、「(鎖のように)次々と結びついているもの」という意味で同じ語源を持っていますよ!

 

構成パーツで覚える”assert” 「as-」+「sert」

ここからは、英単語を効率よく覚えるための最強の武器である「構成パーツ(接頭辞・語根)」の面から”assert”を深掘りしていきましょう!

”assert”は、方向や対象を表す「as-(~へ)」と、結びつきを表す「sert(結びつける・つなぐ)」の2つのパーツから成り立っています。

それぞれのパーツが持つ本来の意味や、同じパーツを持つ仲間たちの単語をあわせて学ぶことで、単語のイメージが脳に強烈に焼き付きますよ!

 

“as-“は「~へ(方向・対象)」を意味するパーツ

”as-”は、特定のオブジェクトや方向を指し示す「~へ(方向・対象)」を意味するパーツ(接頭辞)です。

もともとは「ad-」という形ですが、後ろに続くパーツのスペル(今回はsertの「s」)に合わせて、発音しやすいように「as-」へと変化(同化)しています。このように、後ろの文字に引っ張られて形が変わるパーツは英語にたくさんあります!

 

 
コダック
例えば”assign(割り当てる)”という単語は、「as-(~へ)」+「sign(しるし)」の2パーツで構成されています。

特定の人「へ」しるしをつける、つまり「この仕事はあなたですよ」と割り振ることから(=「割り当てる」)という意味になるわけです!

 

その他にも、”as- (ad-)” という接頭辞のイメージを掴むために、以下の重要単語も一緒にチェックしておきましょう!共通のイメージがあることに気づくと、一気に覚えやすくなります。

■ 接頭辞 “as- (ad-)” を含む重要単語

  • assimilate(同化する、吸収する)
    ⇒ as-(〜へ)+ simil(同じ・類似の)+ ate(動詞にする)
    = 特定の対象「へ」自分を「同じ」状態に近づける ⇒ 「同化する」「(知識などを)吸収する」
  • associate(結びつける、連想する)
    ⇒ as-(〜へ)+ soci(仲間・社会)+ ate(動詞にする)
    = 仲間の方「へ」近づけて関係を持たせる ⇒ 「結びつける」「連想する」
  • assist(援助する、手伝う)
    ⇒ as-(〜へ)+ sist(立つ)
    = 相手のそば「へ」行って一緒に「立つ」 ⇒ 「援助する」

”sert”は「結びつける・つなぐ・一列に並べる」を意味するパーツ

続いて、語根である”sert”について解説します。これは「結びつける」「つなぐ」「(糸で)つなぎ合わせて一列に並べる」という意味を持つ非常に重要なパーツです。

バラバラだったものを、一本の糸でピシッとつなぎ合わせるようなイメージを持つと分かりやすいですよ!

 

 
コダック
例えば、日常でもよく使う”insert(挿入する)”という単語。「in-(中に)」+「sert(結びつける)」の2パーツで構成されています。

列の「中に」割り込ませて「結びつける」という動作から、(=「挿入する・差し込む」)という意味を表しています!

 

この “sert” というパーツのコアイメージ(つなぐ・並べる)が分かると、一見全く違う意味に見える以下の単語たちも、すべて一本の線でつながります。

● desert(砂漠・見捨てる)
⇒ de(離れて・否定)+ sert(結びつく)
= それまで「結びついていた関係」から「離れる」こと。
人との絆を断ち切るから「見捨てる」となり、植物や生命との結びつきが離れた不毛な土地だから「砂漠」という意味になります!

● exert((力や影響力を)行使する、奮闘する)
⇒ ex(外へ)+ sert(結びつける・つなぐ)
= 内側にあった力や能力を「外へ」連ねて引っ張り出すこと。そこから、持っている力をしっかり使う「(力を)行使する・発揮する」という意味になります。

 

このように、パーツごとの意味(語源)を意識すると、丸暗記に頼ることなく、単語が持つ本質的なニュアンスを深く理解できるようになります。今回の主役である assert も、「対象に向かって(as-)、自分の意見を一列にきっちり結びつける(sert)」からこそ、「自信を持って断言する」という意味になるわけですね!

 

”assert”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”assert”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”assert”は「as-(~へ)」+「sert(結びつける)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「相手に向かって意見を提示する」
⇒”assert”=「断言する」「主張する」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「assert oneself」で「自己主張する」という意味になる
●類義語との違い ⇒ claim(認めるよう要求する)、insist(反対を押し切って言い張る)
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」