古くからある言葉で、語源的なルーツからは「手を伸ばす・広がる」というニュアンスを持つ単語です。
「手を伸ばして届く」がコアイメージで、ここから日常会話やビジネスで役立つ様々な意味に派生していくんですよ!
”reach”の意味と使い方 コアイメージは「手を伸ばして届く」
”reach(発音:ríːtʃ/リーチ【動詞・名詞】)”のコアイメージは「手を伸ばして届く」です。
特定のパーツに分解する単語ではありませんが、古い英語の形からこの強力なイメージを持っています。
そこから、長い旅の果てに目的地にやっと手が届く=「〜に到着する」、努力して目標に手が届く=「達する」という意味になるわけですね!
”reach”は、物理的な場所に到着する「東京に到着する」だけでなく、ビジネスの売上や目標に達する「目標に達する」、さらには「結論に達する」のように、幅広いシーンで使われます。主な4つの意味を例文と一緒に見ていきましょう。
1. (目的地に)到着する、行き着く
長い道のりや旅の末に、ようやく目的地に「手が届く(到着する)」というニュアンスです。
・We should reach the destination before noon.
(私たちは正午前に目的地に到着するはずだ。)
・The optical signal can reach long distances.
(光信号は長距離まで届くことができる。)
2. (目標・数値・結論などに)達する
努力の結果として、あるいは時間の経過によって特定の基準やレベルに「タッチする」という意味です。
・The temperature reached 35 degrees Celsius today.
(今日の気温は摂氏35度に達した。)
・After hours of discussion, they finally reached a conclusion.
(何時間にも及ぶ議論の末、彼らはついに結論に達した。)
3. (人に)連絡を取る、連絡がつく
手をぐっと伸ばして相手に届く、つまり「電話やメールなどで連絡をつける」という意味で、ビジネスシーンの超定番の使われ方です。
・You can reach me at this number if you have any questions.
(何か質問があれば、この番号で私に連絡が取れます。)
・I tried to call her, but I couldn’t reach her.
(彼女に電話してみたが、連絡がつかなかった。)
4. 手を伸ばす(※自動詞の用法)
物理的に「手を伸ばして何かを取ろうとする」動作そのものを表します。この場合は後ろに **for** を伴うことが多いです。
・He reached for the dictionary on the top shelf.
(彼は上の棚にある辞書に手を伸ばした。)
”reach”の文法・語法 絶対に間違えてはいけないルールの基本

1. 後ろに to や at を置いたら即バツ!【他動詞のルール】
日本語で「〜に到着する」と言うため、ついつい `reach to Tokyo` や `reach at the station` と書きたくなってしまいますが、これは絶対にNGです!
“reach”は直後に目的語をそのまま置く「他動詞」なので、**前置詞を挟まずに `reach Tokyo` のように名詞をスパッと繋げる**のが鉄則です。
◯ We reached the hotel.
✕ We reached at the hotel.
(私たちはホテルに到着した。)
2. 連絡・働きかけを意味する ”reach out to”【自動詞のルール】
他動詞としての使い方が基本のreachですが、ビジネスメールなどで超頻出する定番フレーズに **”reach out to 〜”** があります。このフレーズでのreachは「自動詞」として使われており、「(助けを求めたり、提案をしたり、コミュニケーションを取るために)〜に連絡を取る、働きかける」という意味になります。
自分の手を外側(out)へぐーっと伸ばして、相手と繋がろうとする温かいニュアンスが含まれます。
・Thank you for reaching out to us.
(お問い合わせいただき[私たちに働きかけていただき]ありがとうございます。)
・We need to reach out to new customers.
(私たちは新規顧客にアプローチしていく必要がある。)
徹底比較!「到着する」を意味する単語”reach / arrive / get”の違い

”arrive”や”get”なども「到着する」を意味する重要単語ですよ!
全部日本語では「着く」と訳せてしまいますが、文法(後ろの形)とニュアンスに大きな違いがあります。まずは分かりやすい比較表で確認してみましょう!
| 単語 | 文法(種類) | 後ろに続く形 | ニュアンス・イメージ |
|---|---|---|---|
| reach | 他動詞 | 前置詞なし + 目的地 | 長い旅や努力の末に、目的地に「やっと手が届く」 |
| arrive | 自動詞 | at / in + 目的地 | 移動が完了し、目的地の境界線を越えて「中に入り着く」 |
| get | 自動詞 | to + 目的地 | 日常会話で最頻出。単にその場所に「移動して行き着く」 |
●reach the summit of the mountain
「山の頂上に(険しい道のりを経てやっと手が)到達する」
⇒ 前置詞は不要!困難を乗り越えて境界線にタッチするイメージ。
●arrive at the station
「駅(という特定の地点)に到着する」
⇒ 自動詞なので at や in が必須!乗り物などがそのエリアに入るイメージ。(広い場所なら in を使う)
●get to the office
「オフィスに着く」
⇒ 日常会話の定番で to が必須!単純にその場所に移動してポジションを得るカジュアルなイメージ。
”reach”の語源は古英語「rǣcan」 意味は「手を伸ばす、広がる」

”reach”の語源についても、確認していきましょう。
”reach”の語源は古英語の「rǣcan」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”reach”の起源について、下記の記載があります。
Origin of reach
First recorded before 900; Middle English verb rechen, Old English rǣcan (cognate with German reichen, Dutch reiken); noun derivative of the verb日本語訳:900年より前に初めて記録された。中期英語の動詞 rechen、古英語の rǣcan(ドイツ語の reichen やオランダ語の reiken と同語源)に由来。名詞は動詞から派生したもの。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”reach”は1100年以上前(西暦900年より前)の古英語の時代からずーっと使われている、歴史の深い純粋なゲルマン系の言葉です。
西暦900年以前:古英語の「rǣcan」(身体を伸ばす、引き伸ばす)
↓(ドイツ語の reichen「届く・足りる」などと同じルーツ)
中期英語:動詞「rechen」へ変化
↓
現代英語:「reach」として定着(後に動詞から名詞としての意味も派生)
ラテン語などから新しく入ってきた言葉ではなく、英語の基礎を作った大昔の人たちが「手を伸ばす動作」そのものを表していた言葉がベースになっています。
構成パーツ(親戚単語)で覚える”reach”

”reach”は単語自体が1つの独立したルーツ(語根)を持っているため、接頭辞や接尾辞のように細かくパーツ分解するタイプの単語ではありません。
しかし、同じ語源のルーツをたどると、**「真っ直ぐに伸ばす」**という意味の仲間たちがたくさん見つかります!せっかくなので、同じ「伸ばす・まっすぐ」の感覚を持つ身近な仲間を紹介します。
“reach”の親戚:直線を引くための「ruler(定規)」や「rule(規則)」
実は「まっすぐ伸ばす」という古い共通の根っこ(印欧祖語の *reg-)からは、多くの重要単語が生まれています。
その他に、右手をまっすぐ伸ばす方向である right(右、正しい)なども、この「まっすぐ伸ばす」という同じ根っこから派生して生まれた仲間です。どれも「まっすぐ伸びてターゲットに届く」というイメージが共通していますね。
”reach”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”reach”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「手を伸ばして目的地・目標数値にカチッと届く」
⇒主要な意味は「〜に到着する」「(目標に)達する」「(人に)連絡を取る」
●語法・文法のポイント ⇒「到着する」「連絡する」の時は後ろに前置詞をつけない「他動詞」!`reach Tokyo` のように名詞をそのまま置くのが大原則。
●フレーズ ⇒自動詞として使う **“reach out to 〜”**(〜に連絡を取る・働きかける)もビジネスで超重要!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
