【語源で覚える】語根「volv」(巻く)を持つ英単語まとめ|involve・revolve・evolution・volumeの覚え方

こんにちは、コダックです。

”involve”・”revolve”・”evolution”・”volume”…この4語、意味はまるでバラバラに見えますよね。でも大丈夫。ぜんぶ「巻く・転がす」というたった1つの語根から生まれた”仲間”なんです。

この記事で分かること
①語根 volv / volu / volut のコアイメージ
②volを持つ英単語の全体マップ(各単語の詳しい記事へのリンク付き)
③接頭辞(どっちへ巻くか)で意味がどう変わるかの考え方
④”volume(量)”がなぜ「巻物」から生まれたのかの語源エピソード
 
コダック

今日のテーマは語根 ”volv / volu”(巻く・転がす)!
ラテン語 volvere「巻く・転がす」が正体で、「ぐるぐる巻く・転がる」がコアイメージ。ここに接頭辞が付いて、たくさんの単語に枝分かれしますよ!

語根「volv / volu」のコアイメージは「巻く・転がす」

語根 ”volv” は、ラテン語 volvere「巻く・転がす・回す」に由来します。単語の中では ”volu-” “volut-” の形にも変化します(volume・revolution など)。

 
コダック

身近な例だと、西部劇に出てくるリボルバー(revolver)=回転式拳銃。弾倉がぐるぐる回る(re-=再び+volv=回る)からこの名前なんです。

 
 

あー! たしかにあれ、カシャッと回るやつだ。

 
コダック

そう、その「回る」がこの語根の正体。ここを押さえると、まったく無関係に見えた involve や volume まで、一本の線でつながって見えてきますよ。

ポイントは、「物理的にぐるぐる巻く」→「(比喩的に)巻き込む・展開する」へと意味が伸びていったこと。日本語でも「話を巻き戻す」「事件に巻き込まれる」のように、”巻く”を比喩で使いますよね。英語もまったく同じ発想です。

 
 

「巻く」がベースなのは分かったけど…どうやって「進化(evolution)」みたいな意味になるの?

 
コダック

いい質問です! カギは「どっちへ巻くか」=接頭辞。中へ、外へ、再び…で意味が決まります。まずは代表選手 ”volume” の語源を辞書で見てみましょう。

語源エピソード|”volume(量)”は、もともと「巻物」だった

風車(ぐるぐる回るイメージ)

「volume=量・音量」と暗記している人が多いですが、語源をたどるとまったく違う顔が出てきます。

Origin(volume)
First recorded in 1350–1400; Middle English volum(e), from Middle French, from Latin volūmen “roll (of sheets),” from volū- (base of volvere “to roll, turn, twist”) + -men noun suffix

この記載を訳すと下記の感じです。

【日本語訳】
1350〜1400年頃に初めて記録された。中英語 volum(e) に由来し、中期フランス語を経て、ラテン語 volūmen「(紙を)巻いたもの=巻物」から来ている。これは volvere「巻く・回す・ねじる」の語幹 volū- + 名詞を作る -men の組み合わせである。

つまり、volume の正体は「巻物」。紙が高価だった時代、本は”冊子”ではなくくるくる巻いた巻物(ロール)でした。ここから意味が次のように地続きで広がります。

volume の意味の広がり(すべて理由つき)
volvere(巻く)+-men ⇒ volūmen=巻物(紙を巻いたもの)
巻物が”本”そのものだった
volume=本・(全集の)〜巻(今も「第3巻=Volume 3」と言う)
巻物は太いほど中身が多い=”かさ”が分かる
volume=かさ・容積・量
“音の量”も同じく多い/少ないで測る
volume=音量(テレビのボリューム)
 
コダック

「巻物 → 本 → かさ → 量 → 音量」。すべて”巻いたものの太さ”でつながっているんです。テレビのボリュームつまみを回すと、なんだか巻物っぽい気がしてきませんか?

 
 

えー! ボリュームって「巻物」だったんだ。もう忘れられないかも。

【単語マップ】volv / volu を持つ英単語まとめ

”vol”系を持つ主な単語を一覧にしました。気になる単語は個別記事でさらに詳しく解説しています。

単語語源パーツ意味(巻くイメージ)
involvein-(中に)+volve(巻く)巻き込む・伴う
revolvere-(繰り返し)+volve(回る)回転する
revolutionre-(繰り返し)+volut+ion回転・革命
evolvee-(外へ)+volve(巻く)展開する・進化する
evolutione-(外へ)+volut+ion進化・発展
volumevolu(巻く)+men巻物→本・量・音量
revolverre-(再び)+volve+er回転式拳銃
involvedinvolve+ed入り組んだ・関わって

ほかにも、渦を巻く”volute(渦巻き装飾)”なども同じ仲間。「ぐるぐる」のイメージを軸にすると、初見の vol- 単語も推測しやすくなります。

接頭辞で意味が変わる|「どっちへ巻くか」で覚える

”vol”仲間を攻略するコツは、接頭辞=巻く方向で捉えること。方向が分かれば意味が推測できます。

接頭辞=巻く方向
●in-(中に)+volve ⇒ 中へ巻き込む ⇒ involve(巻き込む・伴う)
●re-(繰り返し)+volve ⇒ 何度も回る ⇒ revolve(回転する)/revolution(回転・革命)
●e-(外へ)+volve ⇒ 巻物を外へ広げる ⇒ evolve(展開する・進化する)
 
 

あれ、evolution(進化)が「外へ巻く」ってどういうこと? 急に飛んでない?

 
コダック

鋭いです、そこが一番のポイント! 順に橋渡ししますね。
①巻物は外へ広げないと中身が読めない ⇒ e-(外へ)+volve=巻物を広げる
②広げると、隠れていた内容が順番に現れる「展開する」
③生き物も時間をかけて中身が順に現れていく ⇒ 「進化する」
ダーウィンの進化論も”巻物が広がるように生命が展開していく”イメージなんです。

 
 

なるほど! “巻物を広げる”って一段挟むと、いきなり進化に飛ばないんだね。

主要な”vol”系単語をもう少し詳しく

involve(巻き込む・伴う)|in-(中に)+volve(巻く)

中へ巻き込む=人を「巻き込む・関与させる」。さらに、ある活動が中に必然的に含んでいる=「〜を伴う・必要とする」。
・He was involved in the accident.(彼はその事故に巻き込まれた。)
・The job involves a lot of travel.(その仕事は出張を多く伴う。)
involve は後ろに動名詞(involve doing)を取り、involve to do とは言いません。
「involve」の詳しい記事はこちら

revolve(回転する)|re-(繰り返し)+volve(回る)

何度も回る=「回転する・周回する」。revolve around 〜 で「〜を中心に回る」。
・The earth revolves around the sun.(地球は太陽の周りを回る。)
・Her life revolves around her work.(彼女の生活は仕事中心だ。)

revolution(革命)|re-(繰り返し)+volut+ion

「回転」がなぜ「革命」に?——体制がぐるっとひっくり返るから。天体の”公転”も、社会の”革命”も、同じ「ぐるり」です。
・the Industrial Revolution(産業革命)
・one revolution per second(毎秒1回転)

evolution(進化・発展)|e-(外へ)+volut+ion

巻物を外へ広げる=中身が順に現れる=「展開・発展」、そして生物の「進化」。
・the evolution of technology(技術の発展)
・Darwin’s theory of evolution(ダーウィンの進化論)

volume(本・量・音量)|volu(巻く)+men

巻物=本の「〜巻」から、中身の「かさ・容積・量」、さらに音の量=「音量」まで。ビジネスでは「取引量・売上高」の意味でも頻出です。
・Volume 2 of the series(そのシリーズの第2巻)
・a large volume of data(大量のデータ)
・Turn down the volume.(音量を下げて。)
・sales volume(販売量)

 
コダック

ちなみに ”volume” が「量」を表すときは数えられない名詞扱いが基本(a large volume of 〜)。一方「〜巻」の意味なら1冊2冊と数えられます。同じ単語でも”巻物の太さ(量)”か”巻物そのもの(本)”かで数え方が変わる、と考えると納得ですね。

間違えやすいポイント・よくある質問

Q. involve の後ろは to do? doing?
必ず involve doing(動名詞)です。「すでにその活動の”中に巻き込まれている”動作」なので、これから向かう to do より、事実として含まれる -ing が合います。TOEIC Part5 の定番ポイント。

Q. involved は「関係して」?「複雑な」?
両方です。「中に巻き込まれた」状態から、①be involved in 〜(〜に関わっている/巻き込まれている)、②糸がぐるぐる絡まったイメージで an involved story(入り組んだ話)へ。

 
 

be involved in って、良い意味? 悪い意味?

 
コダック

どちらもアリです! 中身次第で訳し分けます。
・be involved in a charity(慈善活動に関わる)=良い文脈
・be involved in an accident(事故に巻き込まれる)=悪い文脈
形は同じなので、周りの語がプラスかマイナスかで判断しましょう。

Q. revolve と rotate の違いは?
ざっくり、revolve=他のものの周りを回る(公転)rotate=自分の軸で回る(自転)。The earth rotates on its axis and revolves around the sun.(地球は自転しつつ太陽を公転する)と覚えると一発です。

Q. evolution と development の違いは?
evolution は「巻物が広がるように、内側にあったものが時間をかけて自然に現れる」ニュアンス(進化・自然な発展)。development は「(人が意図的に)開発・発展させる」を含む広い語です。生物には evolution、製品・都市には development が自然。

語根「volv」まとめ

●語根 volv / volu / volut=ラテン語 volvere「巻く・転がす」
⇒コアイメージは「ぐるぐる巻く・転がる」
●接頭辞=巻く方向で意味が枝分かれ(in-→involve/re-→revolve・revolution/e-→evolve・evolution)
●volume は「巻物 → 本 → かさ → 量 → 音量」と地続きで広がった
●involve は involve doing/be involved in は文脈で「関わる/巻き込まれる」
 
コダック

語根を1つ押さえると、単語が芋づる式に増えていきます。他の語根や単語もぜひご覧くださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
語源:Dictionary.com(各単語ページ「Origin」欄)