vague 輪郭がぼやけている状態のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「vague」の意味と使い方・覚え方・文法解説【フラフラとさまよっている】

 

 
コダック
今日の英語表現は”vague”

ラテン語の「vagus(さまよう・放浪する)」という言葉に由来する単語です。

「フラフラとさまよっている」のがコアイメージで、そこから”vague”=「(記憶や考えが)曖昧な」「漠然とした」という意味に繋がりますよ!

 

 

”vague”の意味と使い方 コアイメージは「あちこちさまよう」

 

”vague(発音:véɪɡ(ヴェイグ))”は「曖昧な」「漠然とした」の意味を持つ形容詞です。

語源であるラテン語の「vagus(さまよう)」からきており、「中心や境界線が定まらずに、周辺をフラフラとさまよっている」のがコアイメージです。

 

 
コダック
話の核心や、ものの輪郭がピンポイントに定まらず、

その周辺をフワフワとさまよっている(=「実体がぼやけてハッキリしない」状態が、まさに”vague”なんです!

 

”vague”は「**人の言動や指示、記憶、あるいは視覚的な形などがぼんやりしている**」というシチュエーションでよく使われます。

 

 
「形がぼんやりしている」っていうのは焦点がさだまらないようなイメージ?
 
コダック
そのイメージでばっちりです!

下図のように景色がぼんやりとしか見えない光景もvagueで表現しますよ!

vague 輪郭がぼやけている状態のイメージ図

 

一方で、「表現そのものが2つ以上の意味に取れて、どちらか判断がつかない」という場合の曖昧さは、後ほど紹介する”ambiguous”を使いましょう。

例文

His explanation was very vague.
(彼の説明はとても漠然としていた。)

I have a vague recollection of seeing him before.
(以前彼に会ったようなかすかな記憶がある。)

The manager gave us vague instructions about the project.
(部長はプロジェクトについて私たちに曖昧な指示を出した。)

I could see the vague outline of a ship through the thick fog.
(濃い霧の向こうに、船のぼんやりとした輪郭が見えた。)

※参考・一部例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

文法・語法のポイント:vagueは名詞をどう修飾する?

 

”vague”は形容詞なので、名詞を直接修飾する使い方(限定用法)と、主語を説明する補語(C)として使う方法(叙述用法)があります。

とくに、よく一緒に使われる名詞の組み合わせ(コロケーション)をパターンとして押さえておくと、英作文やスピーキングで使いこなしやすくなりますよ!

 

① vague + 思考・記憶(頭の中のモヤモヤ)
・vague idea(漠然とした考え)
・vague memory / recollection(曖昧な記憶)
・vague feeling(なんとなく感じる予感・気持ち)

② vague + 言動・表現・指示(核心を避けてフラフラ)
・vague answer(曖昧な返事)
・vague description(漠然とした記述)
・vague promise(当てにならない約束)

 

 
コダック
また、補語として使う場合は ”The plan is still vague.”(計画はまだ漠然としている) のように表現できます。「ハッキリさせたいけれど、実体がまだ定まらないもの」に対して使うのがポイントです!

 

”vague”の関連語①:「曖昧」を意味する単語”vague / ambiguous / obscure”

 
コダック
せっかく”vague”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に整理してしまいましょう!

英語には、同じ「曖昧」と訳される単語に”ambiguous”や”obscure”などがあります。これらをセットで覚えると、表現の幅がグッと広がりますよ!

 

”vague”の類義語
⇒「曖昧・不明瞭」の意味を持つ単語”ambiguous / obscure”

 

 
なるほど…。どれも日本語だと「曖昧」って訳されそうだけど、ニュアンスにどんな違いがあるの??

 

 
コダック

それぞれのコアイメージの違いは、以下のように整理できます!

vague ⇒「ぼんやり」=輪郭や核心が定まらずフワフワしている
ambiguous ⇒「2通り以上」=複数の解釈ができて、どちらか絞れない
obscure ⇒「薄暗い」=光や情報が足りなくて見えない・難解で理解しにくい

このように、原因や状態によって使い分けられているんですね。

 
なるほど!コアイメージで分けると少し見えてきたかも。実際のシチュエーションでの違いも教えてほしいな!
 
コダック
任せてください!それぞれの単語が使われる具体的な場面を比較してみましょう。

 

シチュエーションで見る!”vague / ambiguous / obscure”の違い

His reply was vague.(彼の返事は曖昧だった)
「行くかもしれないし、行かないかもしれないし…」
⇒ 内容自体がフワフワとぼやけていて、結局どうしたいのか要領を得ないイメージ。

His reply was ambiguous.(彼の返事は曖昧だった)
「いいですよ(『喜んで承諾する』のか『もう結構ですと断っている』のか)」
⇒ 表現そのものが2つ以上の意味に取れるため、どちらの解釈が正しいのか判断がつかないイメージ。

The origins of the custom are obscure.(その慣習の起源は曖昧だ)
「歴史の闇に包まれていて、誰も真実を知らない」
⇒ 情報が不足していたり、複雑に隠されていたりして、はっきりと見えない・分からないイメージ。

 

”vague”の語源はラテン語「vagus(さまよう)」!意味の移り変わりを解説

”vague”の語源について、さらに深く確認していきましょう。

”vague”の大元となる語源は、ラテン語の「vagus(さまよう、あちこち歩き回る)」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”vague”の起源について、下記の記載があります。

Origin of vague
First recorded in 1540–50; from Middle French or directly from Latin vagus “wandering”

日本語訳:1540–50年に最初に記録された。中期フランス語、またはラテン語のvagus(さまよう、放浪する)から直接由来。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載から分かる通り、もともとは「物理的にあちこち歩き回る」という意味でした。そこから時を経て、以下のように意味が発展していったとされています。

 

”vague”の語源と意味の移り変わり
ラテン語「vagus(物理的にあちこちさまよう、放浪する)」

中期フランス語(意味が「思考や言葉がひとつの場所に定まらない」状態へ派生)

英語「vague(輪郭や内容がさまよってハッキリしない、曖昧な)」

 

 

 
コダック
道に迷ってフラフラしている状態が、やがて「思考の的が絞れていない」「話の輪郭がぼやけている」といった心理的・抽象的な状態を表すようになったわけですね!

ちなみに「vagus」という語源のパーツを知っていると、他の英単語の成り立ちもスッキリ理解できますよ!

 

語源「vagus(さまよう)」を共有する仲間たち

同じ「さまよう」という語源を持つ単語を関連付けて覚えることで、芋づる式に語彙力がアップします。

 

① vagabond(放浪者、浮浪者)
「vaga(さまよう)」+「-bond(〜する傾向がある)」=あちこちさまよい歩く傾向がある人、ということから「放浪者」という意味になります。

② extravagant(贅沢な、法外な、度を越した)
「extra(外を・超えて)」+「vagant(さまよう)」=常識や正しい枠組みの外側をフラフラさまよい出るということ。そこから転じて、「常識の範囲を超えている」「お金を使いすぎる(贅沢な)」という意味に変化しました。

 

 
コダック
「枠の外にさまよい出る」から「度を越している、贅沢な」に繋がる「extravagant」の成り立ちは、イメージしやすくてすごく面白いですよね!

 

”vague”の意味と使い方 コアイメージは「あちこちさまよう」

”vague(発音:véɪɡ(ヴェイグ))”は「曖昧な」「漠然とした」という意味を持つ形容詞です。

語源であるラテン語の「vagus(さまよう)」が示す通り、「中心(核心)が定まらずに、その周辺をフラフラとさまよっている」というのがこの単語のコアイメージになります。

 

 
コダック
話の核心や、記憶のピンポイントな場所にカチッと定まらず、

その周辺をフワフワとさまよっている(=「輪郭がぼやけてハッキリしない」状態=”vague”なわけですね!

 

”vague”は、具体性に欠けていて「**人の言動、記憶、計画、あるいは物理的な形などがぼんやりしている**」というシチュエーションで非常によく使われます。

 

 
「形がぼんやりしている」っていうのは、物に対しても使えるの?
 
コダック
はい!例えば、霧のせいで遠くに見える建物の輪郭がよく見えないときなどに「vague shape(ぼんやりした形)」のように使うことができるんですよ。
もちろん、人の記憶や指示がフワフワしているときにも大活躍します!

 

このように、”vague”で表現するものは、「詳細がわからないため、全体像がぼやけていること」を指します。

たとえば「将来の夢は何?」と聞かれて、具体的な職業ではなく「なんか楽しいこと…」とフワフワした答えが返ってきたときや、上司の指示が具体的でなく曖昧なときなどにぴったりな表現です。

例文

His explanation was very vague.
(彼の説明はとても漠然としていた。)

I have a vague recollection of seeing him before.
(以前彼に会ったようなかすかな記憶がある。)

Through the fog, I saw the vague outline of a ship.
(霧を通して、船のぼんやりとした輪郭が見えた。)
※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

文法・語法のポイント:vagueの使い方とよくある組み合わせ(コロケーション)

”vague”は形容詞なので、名詞を直接修飾したり、補語(C)として使われたりします。

単体で覚えるよりも、よく一緒に使われる(コロケーション)名詞をパターンとして頭に入れてしまうのが、英作文やスピーキングの近道です!

 

① vague + 思考・記憶(頭の中のイメージがフワフワ)
・vague idea(漠然とした考え・なんとなくの思いつき)
・vague memory / recollection(曖昧な記憶・かすかな記憶)

② vague + 言動・表現(核心を避けてフラフラ)
・vague answer / reply(曖昧な返事・お茶を濁すような回答)
・vague description(漠然とした記述・具体性に欠ける説明)

 

 
コダック
「形がないもの・ハッキリさせたいのに定まらないもの」に対して使うのがポイントです!

 

また、文法的な語法として、「〜について曖昧である・言葉を濁している」と言いたいときは、前置詞の abouton を後ろに伴うことが多いのも特徴です。

She was very vague about her plans for the weekend.
(彼女は週末の予定について、言葉を濁してはっきり言わなかった。)

 

 
なるほど!「vague about 〜」の形も一緒に覚えておくと、日常会話や英作文で使いやすそうだね!

 

一緒に覚えたい派生語(副詞・名詞)

”vague”の形を変えた仲間たち(派生語)も一緒に押さえておくと、語彙力が一気に広がりますよ!

  • vaguely(副詞:なんとなく、漠然と、うっすらと)
    「I vaguely remember…(なんとなく覚えている)」のように、動詞を修飾するときによく使われます。
  • vagueness(名詞:曖昧さ、漠然としていること)
    接尾辞の「-ness(〜なこと・状態)」がつくことで、名詞の形になったものです。

 

”vague”の類義語:似た意味を持つ単語”ambiguous / obscure”との違い

 
コダック
せっかく”vague”を覚えるのであれば、試験や実務でもよく狙われる類義語も一緒にマスターしてしまいましょう!

日本語に訳すとどれも「曖昧」になりますが、ネイティブの頭の中では全く異なるイメージで使い分けられていますよ!

 

”vague”の類義語
⇒「曖昧・不明瞭」の意味を持つ単語”ambiguous / obscure”

 

 
ニュアンスの差を分かりやすく教えてほしいな!

 

 
コダック

それぞれのコアイメージの違いは、ずばりこうです!

vague ⇒「ぼんやり」=情報が足りず、全体がフワフワして要領を得ない
ambiguous ⇒「2通り以上」=表現そのものが複数の意味に解釈できて絞れない
obscure ⇒「薄暗い」=闇に隠れて見えない、または複雑すぎて理解しがたい・世に知られていない

といった感じです!

 
「語源パーツ」を考えると、さらに納得できそうな気がする!
 
コダック
さすがですね!
たとえば ambiguous の「ambi-」は「両方・周囲」という意味のパーツ。だから「AともBとも取れる」という曖昧さになります。
一方、obscure の「ob-(覆う)」+「scurus(暗い)」は「上から覆われて暗い」が語源なので、「光が当たらず見えない」という曖昧さになるんですよ!

 

シチュエーションで見る!”vague / ambiguous / obscure”の使い分け

His answer was vague.
「行くかもしれないし、行かないかもしれないなぁ…」
⇒ 核心を避けてフラフラしており、結局何が言いたいのか内容がぼんやりしているイメージ。

His answer was ambiguous.
「いいよ(『喜んで行く』とも『もう結構(断り)』とも取れるセリフ)」
⇒ 出された言葉そのものが2つの意味に解釈できて、どちらの意図か判断がつかないイメージ。

The reason for his answer was obscure.
「(本心が深い闇に隠されている、あるいは世間に全く知られていない特殊な事情がある)」
⇒ 理由そのものが複雑、または隠されていて、外からは全く見えない・世間に知られていないイメージ。

 

”vague”の語源はラテン語「vagus」 意味は「さまよう」

ここからは、本題である語源のストーリーをさらに深く掘り下げていきましょう!

先ほども触れた通り、”vague”の語源はラテン語の「vagus(さまよう・放浪する)」です。

 

オンラインの最大手英英辞典サイト「Dictionary.com」には”vague”の起源について、次のような記録が記載されています。

Origin of vague
First recorded in 1540–50; from Middle French or directly from Latin vagus “wandering”

日本語訳:1540–50年に最初に記録された。中期フランス語、またはラテン語のvagus(さまよう、放浪する)から直接由来。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この歴史的な背景から分かるように、元々は物理的に「あちこちを歩き回る・放浪する」という意味だった言葉が、時代を経てフランス語を経由する中で、「特定の場所に定まらない」→「内容や輪郭がハッキリしない、曖昧な」という抽象的な意味へと進化していきました。

 

”vague”の語源(誕生から現代まで)
ラテン語「vagus」
(意味:物理的にあちこち「さまよう」「放浪する」)

中期フランス語「vague」
(意味が「特定の場所に定まらない」という抽象的なニュアンスへ派生)

現代英語「vague」
(意味:記憶、意見、輪郭などがカチッと定まらず、周辺をフラフラしている=「曖昧な」「漠然とした」)

 

 
コダック
言葉の歴史を知ると、単なる丸暗記ではなく、イメージとして心にスッと入ってきますよね!

ちなみに、医学の分野で使われる「迷走神経」のことも英語で vagus nerve と呼びます。これも、脳から出発して複雑にあちこちの臓器へ「さまようように張り巡らされている」ことから名付けられたんですよ!

 

語源パーツ「vagus(さまよう)」を共有する仲間たち

この「vagus(さまよう)」という語源パーツを知っていると、他の難単語も芋づる式に、しかも一瞬で覚えることができます。これぞ語源学習の最大のメリットです!

 

① vagabond(名詞:放浪者、浮浪者 / 形容詞:放浪する)
「vaga(さまよう)」+「bond(〜しがちな状態)」=あちこち特定の住処を持たずにさまよい歩く人、という意味になります。日本の有名な漫画のタイトルにもなっているので、イメージしやすいですね!

② extravagant(形容詞:贅沢な、度が外れた、法外な)
「extra(〜の外へ)」+「vagant(さまよう)」=設定された正しい枠組みの**外側へとフラフラさまよい出てしまう**ということ。ここから「常識の範囲を超えた」「お金を使いすぎる(贅沢な、浪費する)」という意味に繋がります。

 

 
コダック
「extravagant」をただ「贅沢な」と丸暗記するのは大変ですが、「枠の外にさまよい出る」というパーツの組み合わせで理解すると、絶対に忘れなくなりますよね!

 

”vague”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ”vague”の重要ポイントを整理しておきましょう!

”vague”の意味とイメージ
・ラテン語の「vagus(さまよう)」が語源。
・コアイメージは「フラフラとさまよっている」。
・「(記憶、考え、指示、形などが)曖昧な」「漠然とした」という意味で使う。
語法・文法のチェックポイント
・名詞を修飾する際は vague idea(漠然とした考え)や vague memory(曖昧な記憶)などのコロケーションが定番。
・「〜について曖昧だ」と表現するときは vague about / on 〜 の形を取る。
類義語との違い
vague:内容がぼんやりして要領を得ない曖昧さ。
ambiguous:2通り以上の解釈ができて絞れない曖昧さ。
obscure:闇に隠れていたり複雑すぎて見えない・知られていない曖昧さ。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から納得して覚えられる解説を行っています。
他の単語も語源マップを使って芋づる式に覚えられるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」