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【語源も分かって、忘れない】英単語「throw」の意味と使い方・覚え方・文法解説【thr-(糸をよじる、回転させる)=回転させて遠くへ放る】

 
コダック
今日の英語表現は”throw”

「thr-(糸をよじる、ねじる)」+「-ow(動詞にする接尾辞)」の2つのパーツで構成されている単語です。

「糸をよじる・回転させる」がコアイメージで、そこから発展して“throw“=「投げる、放り投げる」「(人を)戸惑わせる、混乱させる」の意味を持ちますよ!

 

”throw”の意味と使い方 コアイメージは「糸をよじる・回転させる」

 

”throw(発音:θróu/スロウ【動詞】)”は「投げる、放り投げる」「(人を)戸惑わせる、混乱させる」の意味を持つ単語です。

「thr-(糸をよじる、ねじる)」+「-ow(動詞化)」の2つのパーツで構成されており、「糸をよじる・回転させる」というコアイメージを持っています。

 

 
コダック
「よじる」と「投げる」って結びつきにくいかもしれませんが、こう考えてみてください。

体をグッとねじって力をため込み、その回転のエネルギーを使って対象をビューンと「遠くへ放り出す」こと。これが”throw”の持つ力強いイメージなんです!

イメージ的には下図のようにフリスビーを体をねじりながら投げている光景が近いです。

throw イメージ図

”throw”は物理的に「ボール等を投げる」場面でよく使われますが、ただ「物を手渡す(pass)」や「置く(put)」のとは違い、「腕を振りかぶって勢いよく放り出す」というエネルギーを伴うのが特徴です。

 

 
なるほど!じゃあ「混乱させる」って意味はどうして生まれたの?
 
コダック
良い質問です!

例えば、予期せぬ質問やアクシデントを「急に投げつけられた」と想像してみてください。
対応できずに『頭の中がぐるぐると回転してパニックになる(=戸惑う)』といった比喩的な表現から来ているんですよ!

 

例文

・She threw the ball to her dog.
(彼女は犬に向かってボールを投げた。)

・Don’t throw your clothes on the floor.
(床に服を放り投げないで。)

・The unexpected question threw me completely.
(その予期せぬ質問に、私はすっかり戸惑ってしまった。)

 

”throw”のよく使われる語法・頻出フレーズ

 

”throw”は日常会話でも非常によく使われる単語で、前置詞や副詞とくっついて様々な熟語(句動詞)を作ります。

 

頻出フレーズと例文

● throw away :「(ゴミなどを)捨てる」
・I threw away the old magazines.
(私は古い雑誌を捨てた。)

● throw a party :「パーティーを開く」
※「パーティーをドーンと立ち上げる(放り出す)」ような勢いのあるイメージです。
・We are planning to throw a party for him.
(私たちは彼のためにパーティーを開く予定だ。)

● throw up :「吐く、もどす」
※胃の中のものを「上(up)へ放り出す(throw)」というイメージから。
・He drank too much and threw up.
(彼は飲みすぎて吐いてしまった。)

 

”throw”の関連語①:「投げる・送る」を意味する単語”cast/pitch”

 
コダック
せっかく”throw”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”cast”や”pitch”なども「投げる」を意味する単語ですよ!

 

”throw”の類義語
⇒「投げる」の意味を持つ単語”cast/pitch”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

throw ⇒「腕や体を大きく使って」=一般的な「投げる」
cast ⇒「網や視線、影などをふわっと」=(特定の方向へ)投げかける
pitch ⇒「狙った目標(的)へ正確に」=コントロールして投げる

といった感じです!実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”throw/cast/pitch”のイメージの違い

throw a stone
「(力任せに遠くへ)石を投げる」
⇒ 腕の振りと回転のエネルギーで放り出す一般的なイメージ

cast a net / cast a glance
「網を打つ / 視線を投げかける」
⇒ 物理的な力強さよりも、広範囲にふわっと広げたり、サッと向けるイメージ

pitch a baseball / pitch a tent
「(ストライクゾーンを狙って)野球のボールを投げる / テントを張る」
⇒ 特定の目標地点に向かって精密に届ける、または特定の場所に固定するイメージ

 

”throw”の関連語②:「混乱・戸惑い」を意味する単語”confuse/puzzle”

 
コダック
次に、”throw”の持つ「人を戸惑わせる」という意味についての類義語も覚えてしまいましょう!

 

”throw”の類義語
⇒「混乱させる」の意味を持つ単語”confuse/puzzle”

 

 
コダック

それぞれの表現の違いとしては

throw ⇒「不意打ちを食らわせて」=(体勢や思考を)ガクッと崩す
confuse ⇒「色々な要素が混ざり合って」=(頭の中が)ごちゃ混ぜになる
puzzle ⇒「複雑な問題や謎のせいで」=(答えが出なくて)頭を抱える

といったイメージです。こちらも例文を通じて感覚を掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”throw/confuse/puzzle”のイメージの違い

● The news threw him.
「その知らせは彼を(予期せぬ衝撃で)激しく動揺させた」
⇒ 平穏な状態から、突然の出来事で一気にバランスを崩されるイメージ

● Too many options confuse customers.
「選択肢が多すぎると客は混乱する」
⇒ 情報が多すぎて頭の中でごちゃごちゃになり、整理がつかないイメージ

● The mystery puzzled the detectives.
「その謎は刑事たちを困惑させた」
⇒ パズルのピースがうまくはまらず、どう理解すべきか途方に暮れるイメージ

 

”throw”の語源の歴史:「ねじる・回転させる」がなぜ「投げる」になった?

”throw”の語源についても、詳しく確認していきましょう。

現代では「(ボールなどを)投げる」という意味で誰もが知っている単語ですが、そのルーツを遡ると、実は最初から「投げる」という意味だったわけではありません。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”throw”の起源について下記の記載があります。

Origin
First recorded before 1000; Middle English verb throwen, thrawen, Old English thrāwan “to twist, turn”; cognate with Dutch draaien, German drehen “to turn, spin, twirl, whirl”; akin to Latin terere, Greek teírein “to rub away”

日本語訳:1000年より前に初めて記録された。中期英語の動詞 throwen、thrawen、古期英語の thrāwan(よじる、回す)。オランダ語の draaien、ドイツ語の drehen(回す、紡ぐ、振り回す、回転させる)と同系であり、ラテン語の terere、ギリシャ語の teírein(こすり落とす)と同類である。

※参考・引用「Dictionary.com

 

Dictionary.comの解説にある通り、古期英語(1000年より前)の時代、「thrāwan」は本来「(糸を)よじる」「ひねる」「回転させる(twist, turn)」という意味の言葉でした。

これがなぜ、現代の「投げる」という意味になったのでしょうか?

 

歴史を紐解くと、中期英語(1200〜1300年頃)の時代に、「腕をぐるぐると回したり、道具を回転させたりして、その遠心力でモノを遠くへ放り出す」というニュアンスに意味が発展したと言われています。ちょうど、投石器をぶんぶん振り回して石を飛ばすようなイメージです。

それまで英語で「投げる」を意味していた一般的な単語は「weorpan」(現代英語の warp=歪む・そる の語源)でしたが、この回転のイメージを伴う「throw」が、徐々にその座を奪う形で「投げる」の代表格として定着していきました。

 

また、引用内にあるように、ドイツ語の「drehen(回す)」やオランダ語の「draaien(回す)」とは同じゲルマン系のルーツを持つ「同系語(cognate)」です。

さらに、ラテン語の「terere(こする、すりつぶす)」とも遠い親戚関係(印欧祖語レベルでの繋がり)にあります。「こする」と「回す」は一見違って見えますが、どちらも「力を加えて摩擦を起こしたり、ぐるぐる動かしたりする」という根底の共通イメージから派生したものです。

 

この「回転させて相手の体勢やバランスを崩す」という語源のニュアンスを知っていると、現代英語のもう一つの意味である「(人を)戸惑わせる、混乱させる」もすんなり納得できますよね。予期せぬ出来事で、相手の思考をぐるぐるかき回し、ガクッと体勢を崩させるイメージです。

 

”throw”の語源の変遷(意味の歴史)

古期英語(1000年より前):thrāwan
㠠⇒「(糸を)よじる」「ひねる」「回転させる」という意味(※まだ投げる意味はない)

中期英語(1200年頃〜):throwen / thrawen
㠠⇒「腕や道具を回転させて、遠心力で放り出す」というニュアンスが加わり、「投げる」の意味へシフト

現代英語:throw
㠠⇒ 物理的に「投げる」だけでなく、相手の思考をぐるぐるかき回してバランスを崩す「混乱させる」という意味にも発展

 

 

 
コダック
言葉の歴史を辿ると、元々は「投げる」という意味がなかったなんて驚きですね!

腕を大きく回して投げる躍動感や、相手の思考をかき回す「混乱」のニュアンスも、すべてこの「回転・よじる」という古いルーツが息づいているからこそなんです!

 

 

構成パーツで覚える”throw” 「thr-」+「-ow」

ここからは、単語をより深く記憶に定着させるために、構成パーツの観点から”throw”を解剖していきましょう!

”throw”は、語頭の音のニュアンスを持つ「thr-(回転させる・強く押し出す)」と、古い動詞の共通パターンである「-ow(エネルギーの放出・流動的な動き)」という2つの要素から成り立っています。

 

それぞれのパーツが持つ深い意味や、共通のルーツを持つ仲間(関連語)を詳しく見ていきましょう。

 

“thr-“は「回転・よじる・強く押し出す」イメージを持つパーツ

語頭の”thr-”は、語源的には「こする、回す、よじる、突き抜ける」といった、激しい身体的な動作や回転を連想させる音のイメージ(音象徴)を持っています。

 

 
コダック
単に「ぽんと投げる」だけでなく、体にひねり(回転)を加えてビュンと勢いよく放り出す”throw”のイメージの核になっているのが、この”thr-”の響きなんですね!

この”thr-”のニュアンスを持つ、身近な関連単語をいくつか紹介します!

 

【「thr-(回転・よじる・強く押し出す)」の仲間たち】

thread(糸)
⇒ 繊維をぐるぐると「よじって」作ったもの。

thrust(強く押す、突き刺す)
⇒ 力を込めて前方に「強く押し出す」ダイナミックな動作。

through(〜を通り抜けて)
⇒ 障害物を「突き抜けて」向こう側へ進むイメージ。

 

 
なるほど!どれも「よじる」とか「強い力で突き進む」ような、エネルギーに満ちたイメージが共通しているんだね!

 

”-ow”は「エネルギーの放出・流動的な動き」を表す動詞のパターン

現代英語の”-ow”で終わる動詞は、大昔の英語(古期英語)の動詞の形に由来する「共通の響きのパターン」です。

このパターンを持つ動詞には、共通して「内なるエネルギーが外へ向かっていく動き」「自然な流動性の変化」という意味合いが含まれています。

 

 
コダック
例えば、風が吹く”blow”や、水が流れる”flow”などがこれに当たります。

どれも「エネルギーや物質が、一定の方向へ動いていく」感じがしませんか?

 

blow(吹く) ⇒ 息や風のエネルギーを外へ強く吹き出す。
flow(流れる) ⇒ 液体がさらさらと形を変えて動いていく。
glow(輝く、白熱する) ⇒ 熱や光のエネルギーを周囲に放つ。
grow(成長する) ⇒ 生命力が内側から外へと湧き出る。

 

 
本当だ!”-ow”が付く動詞って、単なる記号じゃなくて「エネルギーが外に放出されるような動き」のニュアンスが隠されているんだね。

 

 
コダック
そうなんです!ですから、「thr-(回転・強く押し出す)」「-ow(エネルギーの放出)」が合体した”throw”は、まさに「回転のエネルギーを込めて、前方に勢いよく放り出す」という意味の単語になるわけですね!

 

”throw”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”throw”の意味と覚え方についてのまとめです。

● ”throw”は「thr-(回転・強く押し出す)」+「-ow(エネルギーの放出)」のイメージが融合した単語
⇒ コアイメージは「ひねりを加えて、エネルギーを遠くへ放り出す」
⇒ “throw”=「投げる、放り投げる」「(人を)戸惑わせる、混乱させる」の意味を持つ
● 語法・文法のポイント ⇒ 物理的にボールを「投げる」だけでなく、不意打ちで相手を動揺させる(throw A)という比喩表現も長文読解や日常会話で頻出!
 
 
コダック
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他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」