【コアイメージは「関連付ける」】英単語「tell」の意味と覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は”tell! 

古英語で「関連付けて、数える」の意味をもつ”tellan”として発祥した単語です。

現在でも関連付けるをコアイメージとして持っている単語です。

”tell”=「伝える」「指示する」「見分ける」「分かる」の意味で、
関連付けたものを伝えること」や「物事を関連付けること」そのものをあらわします。

 

”tell”の意味と使い方 コアイメージは「関連付ける」

”tell”は「関連付ける」をコアイメージとして持つ単語です。

 
えっ、「関連付ける」?
“tell”って「伝える」の意味じゃないの?

 

 
コダック
確かに”tell”といえば「伝える」の意味が有名ですが、もちろんそれ以外の意味もありますよ!

”tell”「関連付ける」をコアイメージに持つ単語で、確かに思考などをまとめて(=関連付けて)人に話すような場合は”tell”=「伝えるの意味です。

 

ですが”tell”には目の前の物事を自分の知識と紐づける(=関連付ける)ニュアンスもあって、

その場合は”tell”=「知る、分かるの意味になります。

 

 

ほかにも「たくさんある物事を、関連付けして整理することも”tell”です。

 

 
コダック
例えば”tell A from B”は「AとBを区別する」の意味の表現です。

 

 

このように”tell”は「何を関連付けるか」、「関連付けたものをどうするか」によって複数の意味を持ちます。

”tell”の意味のパターンはざっくり以下の感じです。

  • 「物事を関連付けて話す」⇒「伝える・教える」
  • 「物事を自分の知識と関連づける」⇒「分かる」
  • 「物事を関連付けして整理する「見分ける」
  • 作業の内容などを関連付けした上で伝える」⇒「指示する」
 
うーん、なるほど…!
 
コダック
”tell”=「伝える」で丸暗記していると「見分ける」などの意味は想像しづらいですよね!

 

”tell”の具体的な意味と使い方は下記の通りです。

動詞用法・他動詞
~を伝える・教える
分かる、知る
見分ける、区別する
指示する、~するように言う、~しなさい

動詞用法・自動詞
①言いつける
分かる、見分ける
③秘密を漏らす、口外する

動詞用法・他動詞の例文
He told me about the accident
彼は私にその事故のことを話してくれた。

Clocks tell the time.
時計は時刻を告げる

Don’t tell me what to do.
命令しないでくれ

You can tell a police officer by their uniform.
制服で警官だと分かる。

動詞用法・自動詞の例文
Nobody can tell.
誰にも分からない。

I’ll tell on you when the teacher gets back!
先生が戻ったら言いつけてやるから!

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

 

”tell”の関連項目:”all told”の意味は「全部で・合計で」 『関連項目をすべてまとめた結果』を表す

この”tell”=「関連付ける」のコアイメージは慣用表現にも影響しています。

 

 
コダック
さて問題です!
“tell”を使った慣用表現に”all told”がありますが、この”all told”の意味はなんでしょうか?
 
えっと……
「全てを関連付けた」わけだから…!
「全部で」

 

 
コダック

正解!
”all told”は「関連する項目をすべてまとめた結果」
を表しています。
なので”all told”=「全部で・合計で」の意味になるわけですね。

 

例えば、”The cost came to  1,000 yen all told”と言った場合は「費用が1,000円かかった」の訳になります。

この場合も”tell”=「関連付ける」なので、「色々な費用を関連づけて整理した(=合計した)結果、1000円だったよ」と言っているわけですね。

 

その他の”tell”を使った慣用表現についてもいくつか紹介しておきます。

●tell of ⇒「~を物語る」
●tell off ⇒「きつくしかる」
●to tell the truth ⇒「本当のところ,実を言うと」

”tell”の語源は「関連付ける、数える」の意味を持つ古英語の”tellan”

”tell”の語源についても確認してみましょう。

”tell”の語源は「関連付ける、数える」の意味を持つ古英語の”tellan”です。

オックスフォード英英辞典には”tell”の起源について下記の記載があります。

Origin
Old English tellan ‘relate, count, estimate’, of Germanic origin; related to German zählen ‘reckon, count’, erzählen ‘recount, relate’, also to tale.

※参考・引用「LEXICO

 

記載の内容を訳してみるとこんな感じ。

ドイツ由来の古英語”tellan(関連付ける、数える、予想する)”から発祥した。
ゲルマン語の”zählen(計算する、数える)”や”erzählen(再計算、関連する)”とも関連がある。
 
 
 
へ~、”tellan”ねぇ…
 
コダック
もちろん”tellan”は覚えなくて大丈夫ですよ!
こうしてみると、語源からも”tell”=「関連付ける」のコアイメージが分かりますね

 

”tell”の意味と語源・覚え方のまとめ

”tell”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”tell”のコアイメージは「関連付ける」
 ⇒「何を関連付けるのか」「関連付けたあとどうするのか」によって意味が変わる。
  ※”tell”の意味のパターン4つ
   「物事を関連付けて話す」⇒「伝える・教える」
   「物事を自分の知識と関連づける」⇒「分かる」
   「物事を関連付けして、整理する」⇒「見分ける」
   「作業の内容などを関連付けした上で伝える」⇒「指示する」
 
コダック
他の英単語の記憶方法についても紹介しています。
是非ご活用いただければ!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【関連付けで記憶力アップ】