「sug-(下から)」+「gest(運ぶ)」+「-ion(こと)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「下からそっと持ち出すこと」がコアイメージで、“suggestion“=「提案」「暗示・気配」の意味を持ちますよ!
”suggestion”の意味と使い方|コアイメージは「下からそっと持ち出すこと」
”suggestion(発音:[sədʒéstʃən] / サジェスチョン【名詞】)”は「提案」「暗示・気配・兆候」の意味を持つ単語です。
「sug-(下から)」+「gest(運ぶ)」+「-ion(こと)」の3つのパーツで構成されており、「下からそっと持ち出すこと」がコアイメージです。
そこから、控えめに意見を出す「「提案」」や、はっきり言わずにそれとなく匂わせること(=「暗示・気配」)を意味する名詞になりました!
”suggestion”で表現するものは、「相手に選ぶ余地を残した控えめな提案」であることが多いです。
逆に、もっと強力に「こうすべきだ!」と主張することや、ビジネスの計画を公式に提出することなどは、後述する”proposal”や”recommendation”を使用します。
日常やビジネスで使える!”suggestion”の頻出フレーズと例文
”suggestion”は形のある具体的な提案だけでなく、思いつきのアイデアまで幅広く使えるため、日常会話やビジネスでも非常によく使われます。まずは定番のフレーズから押さえましょう!
定番フレーズと例文
● make a suggestion(提案をする)
・Can I make a suggestion for the project?
(そのプロジェクトについて、一つ提案をしてもよろしいですか?)● at the suggestion of…(〜の勧めで・提案で)
・I started studying English at the suggestion of my boss.
(上司の勧めで、私は英語の勉強を始めました。)● any suggestions?(何か名案はある?)
・Do you have any suggestions for dinner tonight?
(今夜の夕食について、何か良い提案[知恵]はありますか?)● a suggestion of…(〜の気配・兆候)
・There is a suggestion of autumn in the air.
(大気にはどことなく秋の気配[暗示]がある。)※一部例文引用:「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【文法・語法解説】試験にも出る!”suggest” と ”suggestion” の重要ルール

① 動詞 suggest の後ろに「to 不定詞」は絶対NG!
「〜することを提案する」と言いたいとき、ついつい `suggest to do` と言いたくなりますが、これは**英語では間違い**になります!
`suggest` の後ろに動詞を続ける場合は、必ず**動名詞(-ing)**を持ってくるのが鉄則です。
⭕ He suggested taking a break. (彼は休憩を取ることを提案した)
② 【重要】that節の中は「動詞の原形」にする(仮定法現在)
これが一番狙われやすいポイントです!
動詞の `suggest` や 名詞の `suggestion` の後ろに `that` を伴って「〜すべきだと提案する」という内容を続ける場合、**that節の中の動詞は必ず「原形」**になります。
これは、主語の後に `should` が省略されていると考えるためです(仮定法現在)。主語が三人称単数(he や she)であっても、過去の文であっても動詞に「s」や「ed」はつきません!
文法が絡む例文
● 動詞 suggest + that + 主語 + 動詞の原形
・She suggested that he study harder.
(彼女は彼に、もっと一生懸命勉強するべきだと提案した。)
※suggestedと過去形になっており、主語がheですが、that節の中は「studies」や「studied」ではなく原形の「study」になります。● 名詞 suggestion + that + 主語 + 動詞の原形(同格のthat)
・He accepted her suggestion that they meet tomorrow.
(彼は、明日会おうという彼女の提案を受け入れた。)
※こちらも名詞 suggestion の内容を説明するthat節の中で、動詞が原形(meet)になっています。
【類義語比較】”suggestion” と似た意味を持つ単語との違い

”suggestion”が持つ「提案」や「暗示」という意味には、それぞれよく似た類義語が存在します。これらのニュアンスの違いをセットで覚えることで、表現の幅がグッと広がりますよ!
1. 「提案」を意味する単語の違い(proposal / recommendation)
⇒「提案」の意味を持つ単語 ”proposal / recommendation”
イメージの違いとしては以下の通りです!
suggestion ⇒「そっとヒントを出す」=採用するかは相手次第の軽い提案
proposal ⇒「前に差し出す」=結婚やビジネスの公式な提案・企画
recommendation ⇒「太鼓判を押す」=専門家などの一押し・おすすめ
● suggestion
「I’m open to any suggestions.」
⇒(思いつきレベルでも構わないので)どんな提案・意見でも歓迎しますよ、という気軽なイメージ
● proposal
「submit a business proposal」
⇒ 企画書を作成して、会社に公式に提出するカチッとした提案(プロポーザル)のイメージ
● recommendation
「a letter of recommendation」
⇒「この人は優秀です!」と太鼓判を押して次の就職先などに送る「推薦状」のイメージ
2. 「暗示・サイン」を意味する単語の違い(hint / sign)
⇒「暗示・サイン」の意味を持つ単語 ”hint / sign”
それぞれの表現の違いとしてはこんなイメージです!
suggestion ⇒「全体に漂う気配」=どことなく感じられる暗示
hint ⇒「謎解きの手がかり」=答えに導くための部分的な情報
sign ⇒「目に見える兆候」=変化や存在を示すはっきりしたサイン
● suggestion
「a suggestion of a smile」
⇒(はっきり大笑いはしていないけれど)どことなく微笑んでいるような気配・ニュアンスが漂うイメージ
● hint
「give a hint for the puzzle」
⇒ パズルを解くための、直接的なちょっとした「ヒント・手がかり」を教えるイメージ
● sign
「signs of spring」
⇒ 梅の花が咲くなど、目に見える形で春の訪れを示す「兆候・サイン」のイメージ
”suggestion”の語源はラテン語「suggestiō」 意味は「付け足すこと、ヒント」

単語の歴史を知ると、さらに記憶が深まります。続いて、”suggestion”の語源についても確認していきましょう。
”suggestion”の語源は中世ラテン語の「suggestiō」に由来しています。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”suggestion”の起源について、下記の記載があります。
Origin of suggestion
First recorded in 1300–50; Middle English suggestio(u)n “incitement to evil,” from Medieval Latin suggestiōn-, stem of suggestiō, Latin: “addition, hint”; equivalent to suggest + -ion日本語訳:1300〜1350年に初めて記録された。中期英語のsuggestio(u)nは「悪へのそそそかし」を意味し、中世ラテン語のsuggestiō(ラテン語で「付け足すこと、ヒント」)の語幹に由来する。suggest + -ionに相当。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、”suggestion”はもともとラテン語の「付け足し・ヒント」という言葉から発祥しています。
● ラテン語:suggestiō(付け足すこと、ヒント)
↓
● 中期英語:suggestio(u)n(悪へのそそそかし、誘惑)
↓
● 現代英語:suggestion(押し付けない、そっと出す「提案・暗示」へ)
昔の英語(中期英語)の時代には「悪へのそそのかし」という意味を持っていた時期もありました。これも、相手の耳元で「下からそっと悪事を持ち出して囁く」というコアイメージから繋がっているんですよ!
構成パーツで覚える”suggestion”|「sug-」+「gest」+「-ion」

最後に、構成パーツ(語源パーツ)に分解して、芋づる式に他の単語も覚えられるようになりましょう!
”suggestion”の構成パーツは、冒頭でもお伝えした通り「sug-(下から)」+「gest(運ぶ・持ち出す)」+「-ion(こと)」の3つです。
① ”sug-” は「下から・目立たないように」を意味するパーツ
”sug-”は「下から・目立たないように」を意味するパーツです。(※本来は「sub-」という接頭辞ですが、後ろに続く文字に合わせて形が「sug-」へと変化しています)
「sup-(下から)」+「port(支える・運ぶ)」のパーツで構成されており、「下から持ち上げて支える」というコアイメージから生まれた単語なんですよ。
その他にも、以下のような単語が同じパーツ「sub-(の変形)」を持っています。
- suspect(下から怪しんで見る = 疑う)
- suppress(下へ強く押し付ける = 抑圧する)
② ”gest” は「運ぶ・持ち出す」を意味するパーツ
”gest”は「運ぶ・持ち出す」を意味する語根(単語のコアになるパーツ)です。
食べ物を細かくバラバラにして体内へ運ぶ、ということから「消化する」という意味を表しているわけですね!
その他、”gest(運ぶ)”のパーツを持つ仲間には次のような重要単語があります。
- gesture(身ぶりで意思を相手に運ぶ = ジェスチャー)
- congest(一箇所に詰め込んで運ぶ = 混雑させる・渋滞させる)
- exaggerate(外へ過剰に運ぶ = 誇張する・大げさに言う)
③ ”-ion” は「こと(名詞化)」を意味するパーツ
”-ion”は、動詞などの後ろにくっついて「〜すること・〜する状態」という名詞を作るパーツ(接尾辞)です。
同じように動詞を名詞化している仲間には、action(act 行動する + ion = 行動)や、prevention(prevent 予防する + ion = 予防)などがあります。
”suggestion”の意味と語源・覚え方のまとめ

最後に、今回学んだ ”suggestion” の重要なポイントを振り返って整理しましょう!
「sug-(下から)」+「gest(運ぶ・持ち出す)」+「-ion(こと)」
⇒ コアイメージは「下からそっと持ち出すこと」
⇒ 押し付けがましくない、相手に選択肢を残した「提案」や、漂う「暗示・気配」を意味する。
● 絶対に外せない文法ルール
① 動詞 suggest の後ろは `to 不定詞` ではなく**動名詞(-ing)**にする。
② `suggest [suggestion] that S + V` の形では、**that節の中の動詞は必ず「原形」**にする(shouldの省略)。
関連付けを使って楽しく学べば、驚くほど記憶に定着しやすくなりますよ。他の単語もぜひチェックしてみてくださいね!
