【語源はdespectus(軽蔑)】「in spite of」「despite」の意味と覚え方【関連付けで記憶力アップ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語や表現を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!

 

この記事では英単語や表現について、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は前置詞「in spite of」と「despite」! 譲歩の意味「にもかかわらず」をもつ表現です。

 

前置詞「in spite of」「despite」の意味は「~にもかかわらず」

「in spite of」「despite」はともに「~にもかかわらず(譲歩)」の意味を持つ前置詞です。

「spite」と「despite」は「軽蔑」を意味するラテン語「despectus」から派生しています。

 

 
コダック
なぜ「軽蔑(despectus)」から「~にもかかわらず」の意味が出てくるんだろう??

 

何かを「軽蔑」しきっていると、人はそれを相手にする気が無くなります。つまり「無視」します

「spite」と「despite」はまさに「何かを無視している」イメージです。

 

例えば「大雪が降っている」のを無視して出勤したとすれば 「in spite of the heavy snowfall」ですし、

後述する「despite oneself」「in spite of oneself」「思わず」の意味になるのは、「自分自身」の意志を無視しているからです。

 

「in spite of」「despite」⇒「にもかかわらず」

イメージは「軽蔑」⇒「無視する」⇒「気にもしない」⇒「にもかかわらず」

 

※「In spite of all the danger」は「どんな危険にもかかわらず」
In spite ofで連想されるものと言えばビートルズ(正確にはその前身のクオリーメン)の楽曲「In spite of all the danger」です。

タイトル通り「どんな危険があっても君を守るし、君の為なら何でもするよ」と歌っているわけですね。

 

despiteは単体で機能する前置詞。 「despite of」は間違い

ちなみに「in spite of」に引っ張られると「despite」 にもofをつけてしまいがちですが、「despite of」は文法的には誤りです。

後述しますが「in spite of」は群前置詞複数語で1語の前置詞扱い)です。

 

なので「spite」単品で「にもかかわらず」の意味で使う事は出来ないのですが、

逆に「despite」は単体で前置詞として成り立っているので、「despite of A」の形にするとdespiteの目的語が無くなってしまうわけですね。

 

 
コダック
とはいえ前置詞が2つ続いてる表現がすべて間違いなわけではありません…!
前置詞が2つ続く表現として「二重前置詞」があります!

 

余談:前置詞が2つ続く表現「二重前置詞」

「despite of A」はdespiteの目的語が無くなってしまうので誤りなのですが、

こうした前置詞が2つ続く表現でもOKな場合があります。

 

それが二重前置詞です。二重前置詞は後の前置詞句が前の前置詞の目的語になる表現です。

例えば「from behind A」の表現では「behind A」という前置詞句が「from」の目的語になっています。

 

※二重前置詞とは
「後の前置詞句」「前の前置詞」の目的語となる表現

とはいえ基本的に、前置詞の後ろに来るのは名詞
二重前置詞は「from」「since」,「till」,「until」など一部の前置詞が取る例外的な表現です。

 

特に「from」を使用する表現が多めです。

下記の表現が出てきたら、二重前置詞を疑ってみましょう。

 

表現一覧 ※クリックで展開
fromを使用する例
 ●「from behind A (Aの後ろから)」

 ●「from above A (Aのから)」

 ●「from among A (Aのから)」

 ●「from within A (Aのから)」

 ●「from under A (Aのから)」

 ●「from below A (Aのから)」

 ●「from across A (Aの向こうから)」

sinceを使用する例
 ●「since before A (Aのから)」

till/untilを使用する例
 ●「till/until after A (Aのまで)」

 

 

「in spite of」「despite」の例文・使い方


「in spite of」「despite」の例文と使い方について紹介します。

Despite himself, Ken ended up enjoying opera
意に反して、ケンはオペラを楽しむようになった。

Trying hard to stay awake during the class , Chris fell asleep, in spite of himself.
授業中どうにか起きていようとしたが、クリスは思わず寝てしまった。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

「in spite of oneself」「despite oneself」は「思わず・意に反して」の意味を持つ表現

「in spite of oneself」「despite oneself」「思わず・意に反して」の意味を持つ表現です。

少し上でも紹介しましたが、「自分自身の意志を軽蔑・無視する」⇒「思わず・意に反して」の意味になりました。

 

※細かい所も良く似てる!「in spite of」と「despite」
「in spite of oneself」や「despite oneself」のように、定型句まで含めても「in spite of」と「despite」では似ている事が多いです。
例えば「in spite of the fact that~」「despite the fact that~」の形で「~の事実にもかかわらず」の表現となります。

実際このふたつを比較しても「despiteの方がやや堅い表現かな?」といったくらいで、
言い換えても意味が変わらない事が多いです。

 

「in spite of」は3語で1語の群前置詞。

ちなみに複数の単語で1つの前置詞として扱われる単語のかたまりの事を「群前置詞」と呼びます。

もちろん「in spite of」以外にも群前置詞はあって、多いものでは4語からなる群前置詞もあります。

 

例えば「in front of~」などは「~の前に」の意味でひとかたまりの前置詞として扱われますし、

「at the risk of~」は4語からなる群前置詞で「~の危険を冒して」の意味を持ちます。

※「for all~」「with all~」も譲歩を表す群前置詞
群前置詞の中には「for all」「with all」という表現があります。
この2つの意味は「in spite of」と同じく「にもかかわらず」、つまり譲歩です。

覚え方としては下記のイメージ。
「あれだけ~があっても(for)/あれだけ~をもっていても(with)」「~にもかかわらず」

ちなみに「with all」の方が「for all」と比べてややフランクな印象です。

2語で構成される群前置詞

単語一覧 ※クリックで展開
as for~⇒「~はどうかと言えば」

but for~⇒「~がなければ」

because of~⇒「~のために」

owing to~⇒「~のために」

up to~⇒「~まで」

according to~⇒「~によれば」

as to~⇒「~について」

except for~⇒「~以外の点では」

instead of~⇒「~の代わりに」

thanks to~⇒「~のおかげで」

with(for) all~⇒「~にもかかわらず」

3語で構成される群前置詞

単語一覧 ※クリックで展開
in case of~⇒「~の場合には」

in front of~⇒「~の前に」

in spite of~⇒「~にもかかわらず」

by means of~⇒「~によって」

as far as~⇒「~まで」
 (※「~の限り」の意味になるのは接続詞的に使用する時)

in addition to~⇒「~に加えて」

with regard to~⇒「~について」

by way of~⇒「~を経由して」

for fear of~⇒「~を恐れて・~しないように」

in view of~⇒「~を考えて」

on account of~「~の(理由の)ために」

4語で構成される群前置詞

単語一覧 ※クリックで展開
for the sake of~⇒「~のために」

at the risk of~⇒「~の危険を冒して」

for the purpose of~⇒「~の目的で」

with a view to~⇒「~する目的で」

※参考・引用「綿貫陽(2000)、ロイヤル英文法、旺文社

 

「in spite of/despite」と「although/though」の違いは、副詞「節」を作るか副詞「句」を作るか

「although」「though」という接続詞も「にもかかわらず(譲歩)」の意味を持ちます。

 

「in spite of/despite」とは下記のように使い方の違いがありますが、同じ譲歩の表現として言い換え可能です。

●「in spite of/despite」⇒「前置詞」なので「句」を作る
 例文:Sam lost his jo in spite of his good attendance record.
    (サムは精勤だったのに職を失った )
 
●「though/although」⇒「接続詞」なので「節」を作る
 例文:Sam lost his job though his attendance record was good.
    (サムは精勤だったのに職を失った )

※参考・引用「綿貫陽(2000)、ロイヤル英文法、旺文社

 

「though/although」が接続詞である事を理解しておけば、

下記のような問題があっても即答できます。

〔問題〕次の文のカッコに入る選択肢を選びなさい
Sam lost his job () his attendance record was good.

①for all
②with all
③despite
④though

答え:④

[though]以外の選択肢はすべて前置詞になるので、動詞「was」が宙ぶらりんになってしまいます。

 

「in spite of」「despite」の意味・覚え方のまとめ

「in spite of」「despite」についてのまとめです。

●「in spite of」「despite」の語源はラテン語のdespectus(軽蔑)
 そこから派生して「にもかかわらず(譲歩)」を意味するようになった。
 ※「軽蔑」⇒「無視する」⇒「気にもしない」⇒「にもかかわらず」のイメージ

●「in spite of」のように複数語で一つの前置詞として扱われる表現を「群前置詞」と呼ぶ

●同じ譲歩を意味する「though/although」は接続詞