standard 目印として立てられた旗 

【語源も分かって、忘れない】英単語「standard」の意味と使い方・覚え方・文法解説【stan-(立つ)+-ard(~するもの)=しっかりと立てられた目印】

 
コダック
今日の英語表現は”standard”

「stan-(立つ)」+「-ard(~するもの)」のパーツで構成されている単語です。

「しっかりと立てられた目印・旗」がコアイメージで、“standard“=「標準、基準、規格」「一般的な、標準的な」の意味を持ちますよ!

 

”standard”の意味と使い方 コアイメージは「しっかりと立てられた目印・旗」

 

”standard(発音:stǽndərd/スタンダード【名詞・形容詞】)”は「標準、基準、規格」「一般的な、標準的な」の意味を持つ単語です。

「stan-(立つ)」+「-ard(~するもの)」のパーツで構成されている単語で、「しっかりと立てられた目印・旗」がコアイメージです。

standard 目印として立てられた旗 

 
コダック
例えば戦場などで上図のように旗が立ってたら目立ちますよね。仲間が迷わないように、特定の場所にしっかりと立て(stan-)られた軍旗が、もともとの”standard”の意味です!

誰もがそれを目印にして行動の正しさを測ることから、現代の物事の判定や行動のベースとなる「基準・標準」という意味につながったわけですね!

 

 

ちなみに個人の主観的な判断の目安や、比較のための絶対的な統計数値などは、後述する”criterion”や”benchmark”を使用します。

 

”standard”の語法・文法解説(名詞と形容詞の使い分け)

“standard”を正しく使いこなすために、名詞と形容詞それぞれの文法的なポイントを押さえておきましょう!

 

【名詞】「基準」「規格」「水準」 (※数えられる名詞)
・具体的なルールや満たすべき条件を指すことが多いため、基本的には複数形の “standards” でよく使われます。
・相性の良い動詞と一緒にセットで覚えるのが効率的です!
  ⇒ meet / satisfy the standards(基準を満たす)
  ⇒ set a standard(基準を設ける、模範となる)
  ⇒ raise / lower standards(基準を上げる/下げる)

【形容詞】「標準的な」「一般的な」「定番の」
・名詞の前に直接置いて修飾する(限定用法)のが基本です。
  ⇒ standard practice(一般的な慣行)
  ⇒ standard procedure(標準的な手順)
・「基準に合致しているか・いないか」を表す言葉なので、基本的には more や most をつけた比較級・最上級の変化(more standard など)はしません。

 

日常・ビジネスでそのまま使える!“standard”の頻出フレーズ&例文

 
コダック
使い方のイメージがより湧くように、日常会話やビジネスシーンでよく使う頻出フレーズを例文と一緒に紹介しますね!英語と日本語訳をセットで確認してみましょう!

 

“standard”の重要例文

① meet the standards(基準を満たす)
・This product meets the international safety standards.
(この製品は国際的な安全基準を満たしている。)

② set a standard(基準を作る・模範となる)
・Her excellent performance set a new standard for the entire team.
(彼女の優れたパフォーマンスは、チーム全体の新たな基準[模範]となった。)

③ standard practice / procedure(一般的な慣行・標準手順)
・It is standard practice to check references before hiring.
(採用前に身元照会を行うのは一般的な慣行だ。)
・Following this checklist is standard procedure for security.
(このチェックリストに従うことは、安全管理上の標準的な手順です。)

④ double standard(二重基準)
・We should not apply a double standard when evaluating employees.
(従業員を評価する際に二重基準を適用すべきではない。)

⑤ standard of living(生活水準)
・The economic growth significantly raised the standard of living in the country.
(経済成長によって、その国の生活水準は著しく向上した。)

※一部例文参考・引用:南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版, 大修館書店

 

”standard”の関連語①:「基準・指標」を意味する単語”criterion/benchmark”

 
コダック
せっかく”standard”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ類義語も一緒に覚えてしまいましょう!
例えば”criterion”や”benchmark”なども「基準、指標」を意味する単語ですよ!

 

”standard”の類義語
⇒「基準・指標」の意味を持つ単語”criterion/benchmark”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

ニュアンスの違いをまとめると、以下のようなイメージです!

standard ⇒「公的に認められた」=誰もが合わせるべき標準・規格
criterion ⇒「合否や選択を判定する」=評価や選考のための判定基準
benchmark ⇒「比較のための測定点」=性能や数値を測るための比較指標

ちなみに、criterion(単数形)の複数形は criteria になるのもテストによく出るポイントですよ!

 
う~ん…文字だけだとニュアンスの差がちょっとややこしいかも…
 
コダック
確かに、これだけだと分かりづらいかもしれませんね(汗)
それぞれのイメージを、具体的なフレーズで見比べてみましょう!

 

例文で見る!”standard/criterion/benchmark”のイメージの違い

●standard sizing
「(服などの業界共通の)標準サイズ」
⇒ みんながそれに合わせる公的な共通基準のイメージ

●the criteria for hiring
「(書類選考で落とすかどうかを決める)採用基準」
⇒ 正しいか間違っているか、合格か不合格かを判定する物差しのイメージ

●a benchmark for performance
「(他社製品の数値と比較するための)性能のベンチマーク」
⇒ 現在の位置や実力を他と比較して測定するための、基準点のイメージ

 

”standard”の関連語②:「一般的な」を意味する単語”normal/regular”

 
コダック
続いて、”standard”の持つ「一般的な・標準的な」という意味の類義語についても確認しておきましょう!

 

”standard”の類義語
⇒「一般的な」の意味を持つ単語”normal/regular”

 

 
コダック

それぞれのニュアンスの違いは、以下のようになります。

standard ⇒「仕様や型として定められた」=標準仕様の、定番の
normal ⇒「平均的で異常がない」=正常な・普通の
regular ⇒「規則やルールに則った」=規則的な、いつもの・定番の

といったイメージです。

 

 
コダック
こちらも実際のフレーズを通じて、感覚を掴んじゃいましょう!

 

例文で見る!”standard/normal/regular”のイメージの違い

●standard model
「(車のグレードなどで追加オプションのない)標準モデル」
⇒ 型番や製品仕様としてのベースとなるイメージ

●normal body temperature
「(熱がなくて体が健康な状態の)平熱」
⇒ 異常や病気がなく、平均的・正常な状態であるイメージ

●a regular customer
「(定期的にお店にやってくる)常連客」
⇒ 規則的なパターンに則った、いつもの定番であるイメージ

 

”female”の語源はラテン語「fēmina」!実は「male」とは全く別の由来を持つ単語

”female”の語源についても、確認していきましょう。

”female”のベースとなっているのは、ラテン語の「fēmina(女性)」です。
さらにルーツを遡ると、印欧語根の「dhe(i)-(乳を吸う、乳を飲ませる)」に行き着くと言われており、もともとは「乳を飲ませる者」というニュアンスから「女性」を指すようになった言葉です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”female”の起源について、下記の記載があります。

Origin of female
First recorded in 1275–1325; Middle English, variant (by association with male ) of femelle, from Anglo-French femaile, female, femell, Old French femel(l)e, from Latin fēmella, diminutive of fēmina “woman” ( see -elle); in Vulgar Latin developing the sense “female of an animal”

日本語訳:1275〜1325年に初めて記録される。中期英語において、male(男性)との関連性によって「femelle」という語が変化した変種。アングロ・フランス語のfemaile, female, femell、古フランス語のfemel(l)eに由来し、それはラテン語で「女性(woman)」を意味するfēminaの指小辞(小さなもの、愛らしいものを表す形)であるfēmellaに遡る。俗ラテン語において「動物の雌(メス)」という意味を発展させた。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容から、”female”がどのように現在の形になったのか、歴史的なステップが見えてきます。

もともと「fēmina」の指小辞(小さくて愛らしいものを示す形)である「fēmella(若い女性、女の子)」が、俗ラテン語の時代に「動物のメス」という意味で使われるようになりました。

 

 
コダック
ここが”female”のコアイメージである「生物学的なメス」に繋がっているわけですね!

 

そして、この単語の歴史で最も面白いのが、英語に入ってからの劇的な変化です。

古フランス語の「femelle(フメル)」として英語に入ってきたこの言葉は、本来ならそのまま「femel」や「femelle」という綴りになるはずでした。
しかし、対となる言葉である「male(男性)」と常に一緒に使われるため、昔の人々が「意味が対になっているのだから、綴りも同じ仲間のはずだ!」と勘違い(類推)してしまったのです。

 

”female”の語源と変化の流れ
●印欧語根:dhe(i)-(乳を飲ませる)

●ラテン語:fēmina(女性)
↓(小さな・愛らしいを示す指小辞がついて fēmella へ変化)
●俗ラテン語:動物の「雌(メス)」という意味が定着する
↓(古フランス語の femelle を経て英語へ)
●中期英語:対義語の「male(男性)」にスペルを寄せて、現在の「female」に!

 

 

 
コダック
ちなみに、「male」の語源はラテン語の「masculus(男の)」であり、「fēmina」とは全く無関係の語源を持つ言葉です。

本来は無関係だった2つの言葉が、ペアで使われるうちに「fe- + male」のように見た目を合わせてしまった……。言葉を使う人間の心理が反映されていて、非常に面白いですよね!

 

 

語源ネットワークで一網打尽!”standard”を構成する2つのパーツ

ここからは、単語の暗記効率を爆発的に高める「構成パーツ(語源)」の視点から、”standard”をさらに深掘りしていきましょう!

”standard”は、一見すると1つの塊に見えますが、実は「stan-(立つ)」「-ard(~するもの・人)」という2つのパーツに分解することができます。

 

それぞれのパーツが持つ本来の意味や、同じパーツを持つ仲間(関連語)を知ることで、記憶の結びつきがより強固なものになりますよ!

 

パーツ①:”stan-” =「立つ、立ち止まる、配置する」を意味する超重要語根

まず前半の”stan-”は、「立つ」「立ち止まる」「(特定の場所に)配置する」という意味を持つ非常に重要なパーツ(語根)です。

これはラテン語の「stare(立つ)」や印欧祖語の「*sta-」という形に由来しており、形を少し変えて”sta-””stat-””stit-”などとして数多くの英単語に登場する「語源の王様」的な存在です。

 

 
コダック
「stan-(あるいはsta-/stat-)」が使われているお馴染みの単語を見てみると、すべて「特定の場所に立つ・立てる」というコアイメージがベースになっていることがよく分かりますよ!

 

先ほど挙げた身近な単語も、パーツに分解すると以下のようなメカニズムになっています。

 

● station(駅、駐在所、局)
⇒ 「stat-(立つ、配置する)」+「-tion(名詞にする接尾辞)」
= 特定の場所にしっかりと「立てられた・配置された」建物や場所を表すことから、「駅」や「駐在所」、テレビなどの「局」という意味になりました。

 

● instance(実例、場合)
⇒ 「in-(中に、身近に)」+「sta-(立つ)」+「-ce(名詞にする接尾辞)」
= 自分のすぐ目の前(身近なところ)にポツンと「立っている」具体的なもの。そこから、議論や説明をサポートするための「実例」や「事実」という意味につながっています。

 

● status(社会的地位、状態)
⇒ 「stat-(立つ)」+「-us(名詞にする接尾辞)」
= 社会や組織の中で、今自分が「立っている」ポジションや位置のこと。そこから「社会的地位」や、現在の「状態」という意味で使われます。

 

 
コダック
「駅」も「実例」も「ステータス」も、全部根っこには「立つ」という共通のイメージがあるんですね!
このようにパーツで紐付けると、バラバラに見えた単語が一気につながって見えてきます!

 

パーツ②:”-ard” =「過度に~する人、~の性質を持つもの」を意味する接尾辞

後半の”-ard”は、名詞や形容詞の後ろにくっついて、「過度に~する人」「〜の強い性質を持つもの」という意味を付け加えるパーツ(接尾辞)です。

 

 
コダック

ここでちょっとした、語源的な裏話(トリビア)を!
先ほどの語源の章で、Dictionary.comから「フランク語の standord(立ち位置)が、接尾辞 -ard の形に適応した」という記述を引用しましたよね。

厳密な歴史のルーツを辿ると、”standard”の「-ard」はもともと「〜する人」という意味のパーツではなかったのですが、中期英語の時代に、既存の接尾辞「-ard」の形に引っ張られて現在のスペルに融合したという背景があります。

ですが、現代の英語の覚え方としては、「しっかりと『立つ(stan-)』+『もの(-ard)』=しっかりと立てられた目印・旗」と関連付けて捉えるのが、圧倒的にイメージが湧きやすくておすすめです!

 

本来の接尾辞「-ard(過度に〜する人、〜なもの)」の意味を持つ、他の面白い単語も一緒にセットで覚えてしまいましょう!

 

● coward(臆病者)
⇒ 「cow-(古期フランス語で『しっぽ(cauda)』に由来)」+「-ard(〜な人)」
= 恐怖のあまり、犬のように「しっぽを巻いて(cow-)怯える人・逃げる人(-ard)」という意味から、「臆病者」を表します。

 

● drunkard(大酒飲み、よっぱらい)
⇒ 「drunk(飲む、酔った)」+「-ard(過度にする人)」
= お酒を「過剰に飲む人(過度に酔っ払う人)」という意味から、いつもお酒ばかり飲んでいる「大酒飲み」を指します。

 

● wizard(魔法使い、達人)
⇒ 「wiz-(wise:賢い、知恵がある)」+「-ard(〜な人、並外れた人)」
= 普通の人にはない「並外れた知恵や知識を持つ人」という意味から、中世の「魔法使い」や、現代でも特定の分野で凄まじい技術を持つ「達人・天才」という意味になりました。

 

・coward(しっぽを巻く人=臆病者)
・drunkard(過度にお酒を飲む人=大酒飲み)
・wizard(並外れた知恵を持つ者=魔法使い・達人)

 

 
コダック
「-ard」がつく単語は、どれも「その性質がめちゃくちゃ強い人やもの」を表しているんですね!「臆病者」や「大酒飲み」といった極端なニュアンスが出るのが特徴です!

 

”standard”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”standard”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”standard”は「stan-(立つ)」+「-ard(~するもの)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「しっかりと立てられた目印・旗」
⇒”standard”=「標準、基準、規格」「一般的な、標準的な」の意味
●語法・文法のポイント ⇒名詞として「基準を満たす(meet standards)」や「基準を設定する(set standards)」などの動詞と相性が良く、形容詞としては「標準の・一般的な」として広く使われる。
 
 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」