「spin-(脊椎・背骨)」+「-al(〜の)」のパーツで構成されている単語です。
「脊椎(背骨)に関する」がコアイメージで、“spinal“=「脊椎の、脊髄の」「背骨状の」の意味を持ちますよ!
”spinal”の意味と使い方 コアイメージは「脊椎(背骨)に関する」
”spinal(発音:spáinl(スパイナル)/【形容詞】)”は「脊椎の、脊髄の」の意味を持つ単語です。
「spin-(脊椎・背骨)」+「-al(〜の)」のパーツで構成されている単語で、「脊椎(背骨)に関する」がコアイメージです。

”spinal”で表現するものは、「医学的な体の一部や治療に関すること」が多いです。
逆に「背骨そのもの(名詞)」を指す場合や、「背骨を構成する骨のパーツ」を指す場合は後述する”spine”や”vertebral”を使用します。
”spinal”の語法・文法と頻出フレーズ
”spinal”は形容詞として、ほぼ常に名詞の直前に置いて修飾する「限定用法」で使われます。
「The cord is spinal.」のように、be動詞などの後に置いて主語を説明する「叙述用法」ではあまり使用されません。
”spinal”を使った頻出フレーズ
- spinal cord:脊髄(背骨の中を通る太い神経)
- spinal column:脊柱(背骨全体)
- spinal fluid:脊髄液
- spinal injury:脊髄損傷
- spinal tap (puncture):腰椎穿刺(髄液を採取する検査)
例文
・The doctor administered a spinal anesthetic before the surgery.
(医師は手術の前に脊椎麻酔を施した。)・He suffered a spinal injury in the car accident.
(彼は自動車事故で脊髄[脊椎]の損傷を負った。)・The spinal cord transmits signals between the brain and the rest of the body.
(脊髄は、脳と体の他の部分との間で信号を伝達する。)・She had to undergo a spinal tap to test for meningitis.
(彼女は髄膜炎の検査のために腰椎穿刺を受けなければならなかった。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”spinal”の関連語①:「背骨・脊椎」に関する単語”spine/vertebral”
例えば”spine”や”vertebral”なども「背骨」に関連する単語ですよ!
⇒「背骨」の意味・関連を持つ単語”spine/vertebral”
イメージの違いとしては
spine ⇒「背骨そのもの・トゲ」=【名詞】一本の柱としての背骨
spinal ⇒「脊椎の・脊髄の」=【形容詞】中を通る神経や麻酔など医学的なニュアンス
vertebral ⇒「椎骨の、脊椎骨の」=【形容詞】背骨を構成する「1個1個のパーツ(骨)」に注目
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●spine
「a straight spine(まっすぐな背骨)」
⇒ 物理的な骨の柱そのものを指すイメージ
●spinal
「spinal cord(脊髄)」
⇒ 背骨の中を通る神経など、医療・機能面を指すイメージ
●vertebral
「vertebral column(脊椎骨の列=脊柱)」
⇒ ブロック状の骨(椎骨)が積み重なっている構造に注目するイメージ
”spinal”の関連語②:「体・背中」を意味する単語”dorsal/skeletal”
類義語(関連語)があるので覚えてしまいましょう!
⇒「背中・骨格」の意味を持つ単語”dorsal/skeletal”
それぞれの表現の違いとしては
spinal ⇒「脊椎・脊髄の」=中枢神経や背骨のライン
dorsal ⇒「背の、背面にある」=(お腹側に対して)背中側全体(例:背ひれなど)
skeletal ⇒「骨格の、骸骨のような」=体全体の骨組み
といったイメージです。
●spinal
「spinal fluid(髄液)」
⇒ 背骨の管を満たす医療的な液体のイメージ
●dorsal
「dorsal fin(背びれ)」
⇒ サメやイルカなどの「背中側」についている部位のイメージ
●skeletal
「skeletal system(骨格系)」
⇒ 背骨だけでなく、頭から足先まで全体の骨の仕組みのイメージ
”spinal”の語源はラテン語「spīnālis」!なぜ「トゲ」が「背骨」になったの?

”spinal”の語源についても、確認していきましょう。
”spinal”の語源は後期ラテン語の”spīnālis”にまで遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”spinal”の起源について、下記の記載があります。
Origin of spinal
1570–80; < Late Latin spīnālis, equivalent to Latin spīn(a) spina + -ālis -al 1日本語訳:1570–80年起源。後期ラテン語の spīnālis に由来し、ラテン語の spīna(棘・背骨) + -ālis(〜の)に相当する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”spinal”の元となったラテン語「spīna」は、元々「植物のトゲ」や「針」を意味する言葉でした。
では、なぜ「トゲ」を意味する言葉が人間の「背骨」を指すようになったのでしょうか?
背骨の関節一つひとつがゴツゴツと出っ張っていて、まるで「トゲが連なっている」ように見えませんか?
昔の人々も同じように感じたのでしょう。
背骨に見られるゴツゴツとした突起を植物の「トゲ」に見立てたことから、ラテン語の「spīna」は「背骨」という意味も併せ持つようになりました。(医学用語でも背骨の出っ張りを「棘突起:きょくとっき」と呼ぶように、日本語でも「トゲ(棘)」の字があてられていますね!)
さらに語源をさかのぼると、大昔の印欧語根の「*spei-(尖ったもの)」に行き着くと言われています。
●印欧語根:*spei-(尖ったもの)
↓
●ラテン語:spīna(トゲ・植物の針 ⇒ 転じて「背骨」)
↓
●後期ラテン語:spīnālis(トゲのような、背骨の)
↓
●英語:spinal(脊椎の、脊髄の)
「spīna(トゲ)=背中のゴツゴツ」とイメージしておくと、一気に記憶に残りやすくなりますね!
構成パーツで覚える”spinal” 「spin-」+「-al」

ここからは構成パーツ(語源)の面から、”spinal”についてさらに深掘りして覚えていきましょう!
”spinal”は、「spin-(トゲ・背骨)」と、形容詞をつくる「-al(〜の、〜に関する)」という2つのパーツに分解することができます。
それぞれのパーツが持つ意味や、他の英単語への応用について詳しく解説しますね!
パーツ①:”spin-” は「トゲ・背骨」を意味するパーツ
”spin-”は、もともとラテン語で「トゲ」や「植物の針」を意味する言葉に由来しています。
この”spin-”というパーツは、形を変えながら他にもたくさんの英単語に使われています。
● spine(名詞:背骨、本の背、植物のトゲ)
⇒ パーツそのものが単語になった形です。本を支える「背表紙・背」のことも spine と呼びます。
● spineless(形容詞:意気地なしの、根性のない、軟体動物の)
⇒ spine(背骨)+ less(〜がない)=「背骨がない」から転じて、「シャキッとしない、意気地がない」という意味になります。
● porcupine(名詞:ヤマアラシ)
⇒ porcus(豚)+ spine(トゲ)に由来し、「トゲのある豚」という意味からヤマアラシを指します。
パーツ②:”-al” は「〜の、〜に関する」を意味する接尾辞
”-al”は、名詞の後ろに結合して「〜の、〜に関する」「〜の性質を持つ」という形容詞をつくる便利なパーツ(接尾辞)です。
その他の性質を表す”-al”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
● central : center(中心) + -al = 中心的な、主要な
● cultural : culture(文化) + -al = 文化的な、文化の
「名詞 + -al = 〜の」というルールを意識しておくと、初めて見る単語でも「〇〇に関する形容詞だな」と推測できるようになって便利ですよ!
”spinal”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”spinal”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「脊椎(背骨)に関する」
⇒”spinal”=「脊椎の、脊髄の」「背骨状の」の意味
●語法・文法のポイント ⇒主に名詞の前に置かれる形容詞(限定用法)として使われ、医療や健康の専門的なフレーズで頻出します。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!