「simpl-(1つの)」+「-city(状態・性質)」の2パーツで構成されている単語です。
「1つの状態であること」がコアイメージで、“simplicity“=「簡単、単純、平易」「飾り気のなさ、素朴」の意味を持ちますよ!
”simplicity”の意味と使い方 コアイメージは「1つの状態であること」
”simplicity(発音:simplísəti/シンプリシティ【名詞】)”は「簡単、単純、平易」「飾り気のなさ、素朴」の意味を持つ単語です。
「simpl-(1つの)」+「-city(状態・性質)」の2パーツで構成されている単語で、「1つの状態であること」がコアイメージです。
複雑に絡み合っていないからこそ、誰にとっても「簡単・単純」であり、見た目がゴチャゴチャしていないから「飾り気がない・素朴」なわけですね!
”simplicity”は「無駄が削ぎ落とされた洗練さ」というポジティブなイメージが強いです。
でも「単純」って悪口というか、ネガティブな意味がない?
例えば”I was impressed by the simplicity of the website’s design”(私はそのウェブサイトのデザインの単純さに感銘を受けた)といったら、簡素化されて、無駄のないデザインに感銘を受けたというイメージです。

逆に「中身がスカスカでつまらない」ことや、「単純すぎて頭が悪い」といったネガティブなニュアンスには、後述する”simpleness”や”naivety”を使用します。
”simplicity”の語法・文法解説と頻出フレーズ
”simplicity”は、頭の中の概念や状態を表す名詞なので、原則として数えられない名詞(不可算名詞)として扱われます。
そのため、前に「a」をつけたり、語尾を「simplicities」と複数形にしたりすることは通常ありません。常に単数形で使いますよ!
● for the sake of simplicity(わかりやすく[単純にする]ために)
ビジネスの説明やプレゼンで「ややこしい部分を省いて、あえてシンプルに伝えるね」と切り出すときの超定番フレーズです。
● with simplicity(シンプルに、平易に、あっさりと)
「with + 抽象名詞 = 副詞」のルール通り、これで「easily(簡単に)」や「plainly(はっきりと)」に近い意味になります。ただ簡単というだけでなく、「無駄がなくすっきりと洗練された分かりやすさ」で何かを行うときに使われます。
● Its beauty lies in its simplicity.(その美しさは、シンプルさ[素朴さ]にある)
「〜に存在する、〜にある」という意味の動詞「lie in」と”simplicity”はものすごく相性が良いです。デザインやライフスタイルの美しさを褒めるときにそのまま使える美しい表現ですよ!
日常会話やビジネスで役立つ!”simplicity”の例文
”simplicity”を使った例文
・For the sake of simplicity, I will omit the details.
(わかりやすく[単純にする]ために、詳細は省略します。)・The beauty of the building lies in its simplicity.
(その建物の美しさは、その素朴さ[飾り気のなさ]にある。)・She explained the complex theory with admirable simplicity.
(彼女はその複雑な理論を、見事なまでに分かりやすく[平易に]説明した。)・We always aim for simplicity and efficiency in our daily operations.
(私たちは日々の業務において、常に単純化[簡素化]と効率化を目指しています。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014), ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”simplicity”の関連語①:「簡単・単純」を意味する単語”easiness/simpleness”
例えば”easiness”や”simpleness”なども「簡単・単純」を意味する単語ですよ!
⇒「簡単・単純」の意味を持つ単語”easiness/simpleness”
イメージの違いとしては
simplicity ⇒「構造が無駄なく洗練されていることで、結果的に分かりやすい」=洗練された単純さ
easiness ⇒「肉体的・精神的な努力や苦労を必要とせず、楽にできる」=(作業などの)容易さ
simpleness ⇒「ただ単に複雑ではないこと(時に退屈、または知的な深みがない)」=単純、そっけなさ
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●the simplicity of the smartphone UI
「(無駄なボタンを排除し、誰でも直感的に操作できる洗練された)スマホUIの単純さ」
⇒ デザインや機能が洗練されているポジティブなイメージ
●the easiness of the exam
「(勉強をあまりしなくても、スラスラ解けてしまうような)試験の優しさ・容易さ」
⇒ 難易度が低く、苦労を伴わないイメージ
●the simpleness of the answer
「(ひねりがなく、ただ一言だけで終わるような)答えの単純さ・そっけなさ」
⇒ 複雑ではないものの、時に深みや面白みに欠けるイメージ
”simplicity”の関連語②:「素朴・飾り気のなさ」を意味する単語”plainness/modesty”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「素朴・飾り気のなさ」の意味を持つ単語”plainness/modesty”
それぞれの表現の違いとしては
simplicity ⇒「余計な装飾を省くことで生まれる、美しく高潔な飾り気のなさ」=洗練された素朴さ
plainness ⇒「模様や特徴がなく、文字通り『平ら』で目立たないこと」=地味さ、質素
modesty ⇒「(人や生活が)控えめで、派手に自己主張をしないこと」=謙虚さ、つつましさ
といったイメージです。
●live in elegant simplicity
「(お気に入りの上質な家具だけを置き)優雅でシンプルな生活を送る」
⇒ 美的な価値を感じる飾り気のなさのイメージ
●the plainness of the dress
「(柄も装飾も一切ない、ただの真っ白い)ドレスの地味さ・シンプルさ」
⇒ 特徴がなく、良くも悪くも目立たないイメージ
●the modesty of her lifestyle
「(大富豪なのに贅沢をせず、大衆車に乗るような)彼女の生活のつつましさ」
⇒ 態度や生活が控えめで好感が持てるイメージ
”simplicity”の語源はラテン語「simplex」!「一重で、折り重なっていない」が由来

”simplicity”の語源についても、確認していきましょう。
”simplicity”の直接の語源はラテン語の「simplicitās(単純、1つであること)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”simplicity”の起源について、下記の記載があります。
Origin of simplicity
1325–75; Middle English simplicite (< Old French simplicité ) < Latin simplicitās simpleness, equivalent to simplici- (stem of simplex ) simplex + -tās -ty 2日本語訳:1325〜75年、中期英語の simplicite(<古期フランス語 simplicité)< ラテン語 simplicitās(単純さ)。これは simplici-(simplex の語幹) + -tās(状態・性質を表す接尾辞 -ty)と同等。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から分かるように、”simplicity”の根本にあるのはラテン語の「simplex(1つの、単一の)」という単語です。
●ラテン語:simplex(1つの・単一の)
↓
●ラテン語:simplicitās(単純、1つであること)
↓
●古期フランス語:simplicité
↓
●中期英語:simplicite
↓
●現代英語:simplicity
ここでさらに、大元であるラテン語の「simplex」を分解してみましょう。
実は「sim-(1つの、同じ)」+「plex(折る、重ねる)」という2つのパーツから出来ているんです。
「sim-」は印欧語根(ヨーロッパの言語の祖先)で「1つ」を表す言葉に由来しており、「same(同じ)」や「single(単一の)」といった単語と同じルーツを持っています。
そこに「折る」を意味する「plex」がくっついています。
色々なものがゴチャゴチャと折り重なっていないからこそ、「単純で分かりやすい(=シンプル)」というわけですね!
”complex”は「com-(共に、一緒に)」+「plex(折る、重ねる)」なので、「いろんなものが一緒に折り重なって絡み合っている状態=複雑」となります!
このように語源を深掘りし、対になる単語(simple ⇔ complex)をセットで関連付けると、芋づる式に英単語を覚えることができますよ!
構成パーツで覚える”simplicity” 「simpl-」+「-ity」

ここからは構成パーツの面から”simplicity”について深掘りして覚えていきましょう。
”simplicity”の構成パーツは、分かりやすく分けると「simpl-(1つの・単純な)」+「-ity(状態・性質)」の2パーツから成り立っています。
つぎから各パーツについて詳しく紹介していきます。
“simpl-“は「1つの・単純な」を意味するパーツ
”simpl-”の根底には、ラテン語の「sim-(同じ、1つの)」と「plex(折る・重ねる)」があり、「1回も折り重なっていない=単純な」という意味を持っています。
この「1つ」というコアイメージを持っておくと、派生語もスルスル覚えられますよ!
”simpl-”を使用した単語には、以下のようなものがあります。どれも「単純さ・1つ」という共通のイメージを持っています。
●simplify(単純化する:simpl- + -ify「〜にする」)
●simply(単に、まったく:simpl- + -ly「〜に」)
”-ity”は「状態・性質」を意味する名詞化パーツ
”-ity”は、形容詞にくっついて「〜な状態」「〜な性質」という名詞に変える働きを持つパーツ(接尾辞)です。
(※語源的にはラテン語の語幹「simplic-」に由来しています)
この”-ity(または -ty)”を使用する単語は非常に多く、長文読解などで見かけた際も「あ、これは名詞だな」と一目で判断できる強力な目印になります。
●scarcity(不足、希少:scarce「乏しい」+ -ity)
●complexity(複雑さ:complex「複雑な」+ -ity)
●equality(平等:equal「等しい」+ -ity)
”simplicity”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”simplicity”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「1つの状態であること(折り重なっていない)」
⇒”simplicity”=「簡単、単純、平易」「飾り気のなさ、素朴」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 類義語の”simpleness”が単なる「単純さ」を指すのに対し、”simplicity”は「無駄がなく洗練されたシンプルさ」というポジティブな美徳として使われる。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!