「en-(中に)」+「dow(与える)」+「-ment(こと)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「中に与え入れること」がコアイメージで、“endowment“=「寄付金・基金」「(生まれつきの)才能」の意味を持ちますよ!
”endowment”の意味と使い方 コアイメージは「中に与え入れること」
”endowment(発音:indáumənt/インダウメント【名詞】)”は「寄付金、基本財産(基金)」「(生まれつきの)才能、資質」の意味を持つ単語です。
「en-(中に)」+「dow(与える)」+「-ment(こと)」の3つのパーツで構成されている単語で、「中に与え入れること」がコアイメージです。
神様や自然から、人の「中」に優れた能力を「与え入れられている」こと(=「生まれつきの才能」)=”endowment”なわけですね!
長きにわたってその人や組織を支える「スケールの大きな授かりもの」というニュアンスがあります。
使い方①:「寄付金、基金、基本財産」としての意味と例文
大学や美術館などの非営利組織が、恒久的に運営していくために運用する「基金」や「寄付された財産」を指す際によく使われます。
例文
The university manages a large endowment.
(その大学は多額の寄付基金を運営している。)
※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」The hospital relies on private endowments.
(その病院は個人の寄付金に頼っている。)
💡よく使われる頻出フレーズ(コロケーション)
・a university endowment(大学の基金)
・establish an endowment(基金を設立する)
・endowment fund(寄付基金、基本財産)
使い方②:「(生まれつきの)才能、資質」としての意味と例文
努力して身につけたスキルというよりは、生まれながらにして神や自然から「授けられた」才能や資質を表す時に使われます。
例文
He has a great natural endowment for music.
(彼には音楽の素晴らしい天賦の才能がある。)Physical endowments are important for athletes.
(アスリートにとって肉体的な資質は重要だ。)
💡よく使われる頻出フレーズ(コロケーション)
・natural endowments(生まれつきの才能、天賦の資質)
・intellectual endowments(知的な才能)
【文法・語法解説】”endowment”は数えられる名詞?
”endowment”は基本的に「可算名詞(数えられる名詞)」として使われます。
特に「才能・資質」という意味で使う場合、様々な才能を持っていることを含意して複数形の「endowments」の形で使われることが非常に多いのもポイントです。
”endowment”の関連語①:「寄付・贈り物」を意味する単語”donation / gift”
例えば”donation”や”gift”なども「寄付・贈り物」を意味する単語ですよ!
⇒「寄付・贈り物」の意味を持つ単語”donation / gift”
イメージの違いとしては
endowment ⇒「基金・財団」=組織の運用元手となる大規模で永続的な寄付
donation ⇒「一般的な寄付」=慈善活動や被災地への義援金、一過性の寄付
gift ⇒「贈り物」=個人間のプレゼント(日常的なものから高価なものまで)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● endowment
「Harvard University has a massive endowment.」
(ハーバード大学は莫大な基金を持っている。)
⇒大学が未来永劫活動していくために運用する「莫大な元手」というイメージ
● donation
「make a blood donation / food donation」
(献血をする / フードドライブに寄付する)
⇒困っている人のために自発的に差し出す、一般的な寄付のイメージ
● gift
「receive a generous gift from a friend」
(友人から気前の良い贈り物を受け取る)
⇒友人から心のこもった贈り物をもらうイメージ
”endowment”の関連語②:「才能」を意味する単語”talent / ability”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「才能」の意味を持つ単語”talent / ability”
それぞれの表現の違いとしては
endowment ⇒「天賦の資質」=神や自然から授かった高いレベルの素質
talent ⇒「生まれつきの才能」=音楽やアートなど特定の分野の才能(開花させるもの)
ability ⇒「実力を伴う能力」=努力して身につけたものも含めた、実際に行うことができる能力
といったイメージです。
● endowment
「intellectual endowments」
(知的な才能・資質)
⇒生まれつき備わっている、神から授けられた高い資質というイメージ
● talent
「She has a musical talent.」
(彼女には音楽的な才能がある。)
⇒彼女の中に秘められた、きらりと光るセンスというイメージ
● ability
「improve your English speaking ability」
(英語を話す能力を向上させる)
⇒練習や学習によって高めていく、実際にできる「能力」というイメージ
”endowment”の語源を探る!元々は「花嫁の持参金」を意味する言葉だった?

”endowment”の語源についても、確認していきましょう。
この単語の歴史を紐解くと、当時の文化や「なぜ寄付金と才能という、2つの異なる意味を持つのか」が見えてきて非常に面白いですよ!
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”endowment”の起源について、下記の記載があります。
Origin of endowment
First recorded in 1425–75; late Middle English, from Anglo-French endowement; equivalent to endow + -ment日本語訳:1425〜75年に初めて記録された。後期中英語で、アングロ・フランス語の「endowement」に由来する。endow(寄付する)に名詞を作る接尾辞「-ment」がついたものと同等である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”endowment”は15世紀頃に、動詞の「endow(資金を授ける)」に名詞化のパーツがくっついて英語として定着したようです。
では、その大元である「endow」はどこから来たのでしょうか?さらに時代を遡ってみましょう。
● インド・ヨーロッパ祖語:*do-(与える)
↓
● ラテン語:dos(持参金)、dotare(持参金を与える・贈る)
↓
● 古フランス語・アングロフランス語:endouer(持参金を与える、財産を授ける)※en-(中に)+douer(与える)
↓
● 後期中英語:endowement(財産を授けること)として定着
中世のヨーロッパでは、女性が結婚する際に実家からまとまった財産(持参金)を持っていく風習がありました。
この「結婚生活を長期的に支えるためのまとまった財産(持参金)」というイメージが、時代とともに徐々に形を変えていきます。
年月が経つにつれて、対象が花嫁だけでなく「学校や病院、教会などの組織がずっと活動を続けていけるように、まとまった資金を提供する」という意味へと発展しました。これが現在の「寄付金・基金」という意味に繋がっています。
「(神様や自然が)その人が生きていくための強力な武器として、まとまった能力を授ける」という解釈から、「(生まれつきの)才能・資質」という意味も生まれました。
「寄付金」と「才能」、一見すると全く違う意味のように思えますが、語源をたどると「将来を支えるための価値あるものを(中に)授ける」という共通のルーツがあることが分かりますね。
構成パーツで覚える”endowment” 「en-」+「dow」+「-ment」

ここからは単語の構成パーツから”endowment”をより深く理解していきましょう。
”endowment”は、「en-(中に・〜にする)」+「dow(与える)」+「-ment(こと・結果)」の3つのパーツから成り立っています。
それぞれのパーツが持つ意味を、ルーツも含めて詳しく深掘りしていきますね!
パーツ①:”en-“は「中に・〜にする」を意味する接頭辞
”en-”は、単語の先頭にくっついて「〜の中に入れる」や「〜の状態にする」という意味を付け加えるパーツ(接頭辞)です。
例えば”encourage”という単語は「en-(中に入れる)」+「courage(勇気)」で構成されており、
相手の心の中に勇気を入れる(=「励ます、勇気づける」)というアクションを表しています。
”endowment”の場合も、この後解説する「与える(dow)」というアクションと結びついて、「(人や組織の)中にしっかりと与え入れる」というニュアンスの土台を作っています。
enable(en:〜にする + able:可能な = 可能にする)
enrich(en:〜にする + rich:豊かな = 豊かにする)
パーツ②:”dow”は「与える」を意味する語根
”dow”は、ラテン語やさらに古い言語をルーツに持ち、「与える(give)」という意味の核となるパーツ(語根)です。
そのため、「en-(中に)」+「dow(与える)」が組み合わさった動詞の”endow”は、
(組織などに活動資金を)しっかりと与え入れる(=「寄付する・授ける」)という意味になるわけです。
実は、私たちがよく知っている「寄付(donation)」や「提供者(donor)」といった単語も、形は少し違いますが「don / dot / dow」という同じ「与える」のルーツを持つ親戚の単語なんですよ。
condone(con:すっかり + done:与える = 罰を免除してあげる = 大目にみる・許す)
dower(dow:与える + er:もの = 持参金・寡婦産)
パーツ③:”-ment”は「こと・結果」を意味する接尾辞
”-ment”は、動詞のおしり(接尾辞)にくっついて、「〜すること(行為)」や「〜した結果・〜なもの(結果・状態)」という「名詞」を作るお決まりのパーツです。
お互いの主張をぶつけ合うこと(=「議論・口論」)を表しています。
つまり、動詞の”endow(寄付する・授ける)”に”-ment(こと・結果)”がつくことで、
「財産を授けること」や「授けられたもの」という名詞になり、「寄付金・財団」や「(神や自然から授けられた)才能」という意味が完成するわけですね!
development(develop:発展する + ment:こと = 開発・発展)
investment(invest:投資する + ment:こと = 投資・出資)※endowmentに近い金融系のジャンルですね!
”endowment”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”endowment”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「中に与え入れること」
⇒”endowment”=「寄付金・財団」「(生まれつきの)才能・資質」の意味
●語法・文法のポイント ⇒可算名詞(数えられる名詞)として使われることが多く、才能の意味で使う時は「natural endowments(自然から授かったいくつかの才能)」のように複数形にすることもしばしばあります。
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