「person(人)」+「-al(〜に関する)」+「-ize(〜にする)」の3つのパーツからなる動詞です。
「その人専用の仕様にする」がコアイメージで、日常会話からビジネス・IT分野まで幅広く使われる重要な単語ですよ!
”personalize”の意味と使い方・コアイメージ解説
”personalize(発音:pə́ːrsənəlàiz/パーソナライズ【動詞】)”は、主に「個人に合わせる(パーソナライズする)」「(持ち物に)名入れする・自分仕様にする」「(議論などに)私情を挟む」という意味を持つ他動詞です。
コアイメージは、誰もが同じものを使うのではなく、「特定の個人(person)に関連する(-al)状態に、変化させる(-ize)」、つまり「その人専用の仕様にする」ということです。
① Webサイトや広告をユーザー向けに自動最適化する(IT・マーケティング)
② 持ち物に名前やステッカーを入れて自分専用にする(日常会話)
③ 客観的な議論に個人の感情や私情を持ち込む(抽象的な議論)
これらを意識すると、単語のイメージがパッと掴みやすくなりますよ!
語法・文法のポイント&頻出フレーズ
”personalize”を実際の英文で使う・見かける際の重要なポイントをまとめました。
基本パターン:personalize + [物・サービス](〜を個人向けにする)
応用パターン:personalize A for B(BのためにAを個人向けに最適化する)
② 過去分詞「personalized(形容詞的用法)」の形が超頻出!
実は動詞の原形だけでなく、「personalized + 名詞」で「個人向けにされた〜、特注の〜」という形容詞として使われることが非常に多いです。むしろ日常やビジネスではこちらをよく見かけます。
・personalized recommendations(個人向けのおすすめ情報)
・personalized gifts(名入れギフト、特注のプレゼント)
・personalized medicine(個別化医療・オーダーメイド医療)
”personalize”の定番例文(ニュアンス別)
① IT・ビジネス(自動最適化)の例文
・The website uses cookies to personalize content and ads for each user.
(そのウェブサイトは、各ユーザーに合わせてコンテンツや広告を最適化[パーソナライズ]するためにクッキーを使用している。)
・AI helps companies personalize their marketing strategies.
(AIは企業がマーケティング戦略を個人向けに最適化するのを手助けする。)② 日常生活(名入れ・自分仕様)の例文
・You can personalize your laptop with your favorite stickers.
(お気に入りのステッカーを貼ることで、ノートパソコンを自分仕様にすることができる。)
・I ordered a personalized mug with my friend’s name on it.
(友達の名前が入った、名入れのマグカップを注文した。)③ 抽象的(私情を挟む・個人の問題にする)の例文
・Please try not to personalize the argument; let’s stick to the facts.
(議論に私情を挟まない[個人の問題にすり替えない]ようにしてください。事実に集中しましょう。)※参考・例文一部引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”personalize”の類義語:「好みに合わせる」を意味する単語”customize / tailor”との違い
personalize ⇒「システムが自動で」合わせる(データや属性に基づく)
customize ⇒「ユーザーが手動で」変える(自分の選択や好みで)
tailor ⇒「プロが目的にぴったり」仕立てる(特定のニーズに適合)
実際のフレーズで見ると、その違いがハッキリ分かりますよ。
●personalize the user experience
「ユーザー体験を個人向けに最適化する」
⇒ 閲覧履歴などのデータに基づき、Webサイトやシステム側が自動で「その人専用」にするイメージ。
●customize the settings
「設定をカスタマイズする」
⇒ 使う人自身が、自分の手でボタンを押して画面の色や配列などを好みの形に変更するイメージ。
●tailor the training program to their needs
「彼らのニーズに合わせて研修プログラムをぴったり適合させる」
⇒ 特定の目的や要望に合わせて、提供者(プロ)が洋服の仕立て屋(tailor)のように内容を調整するイメージ。
”personalize”の対義語:「客観視する・一般化する」を意味する単語”objectify / generalize”との違い
それぞれの言葉のコアは以下の通りです!
personalize ⇒「個人の問題にする」=私情を挟む、特定の個人に帰属させる
objectify ⇒「客観的な物体(object)にする」=客観視する、具現化する
generalize ⇒「一般的なもの(general)にする」=一般化する、普遍化する
●personalize the debate
「議論の本質ではなく、特定の個人の人格や感情の問題にすり替える」
⇒ 客観的な話を「個人の個人的な事情・感情」に引き寄せてしまうイメージ。
●objectify the problem
「問題を客観視して分析する」
⇒ 個人の感情を完全に排除して、独立した「客観的なモノ(物体)」として冷静に扱うイメージ。
●generalize from a single instance
「たった一つの事例から全体を一般化する」
⇒ 個人的・特殊なケースを「広くみんなに当てはまる共通ルール」に広げるイメージ。
”personalize”の語源はラテン語「persōna」!「役者の仮面」が「個人」になるまでの面白い歴史

”personalize”の語源についても、確認していきましょう。
”personalize”の語源は「person(人)」、さらに遡るとラテン語の「persōna」にたどり着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”personalize”の起源について、下記の記載があります。
Origin of personalize
First recorded in 1720–30; personal + -ize
Origin of personal
First recorded in 1350–400; Middle English word from Late Latin word persōnālis. See person, -al 1
Origin of person
First recorded in 1175–1225; Middle English persone, from Latin persōna “role” (in life, a play, or a tale) ( Late Latin: “member of the Trinity”), originally “actor’s mask,” from Etruscan phersu (from Greek prósōpa “face, mask”) + -na a suffix日本語訳:
personalizeの起源:1720〜30年に初めて記録。personal + -ize。
personalの起源:1350〜1400年に初めて記録。後期ラテン語の「persōnālis」に由来する中期英語。person、-alを参照。
personの起源:1175〜1225年に初めて記録。中期英語の「persone」から、ラテン語で(人生、劇、あるいは物語における)「役割」を意味する「persōna」(後期ラテン語では三位一体の構成員)に由来。元々は「役者の仮面」を意味し、エトルリア語の「phersu」(ギリシャ語のprósōpa[顔、仮面]から)+接尾辞の-naが語源。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”personalize”の根本的なルーツは、古代ギリシャやローマの演劇で使われていた「役者の仮面」から発祥していることがわかります。
では、なぜ「仮面」が「個人(person)」になり、最終的に「個人に合わせる(personalize)」という意味になったのでしょうか?その歴史を紐解くと、次のような意味の変遷がありました。
①「仮面(phersu/prósōpa)」
古代の演劇において、役者は仮面を被ることで特定のキャラクターを演じていました。
↓
②「劇の役割・登場人物(persōna)」
仮面が表す「王様」や「道化」といった、劇中の「役柄」そのものを指すようになりました。
↓
③「社会的役割を持つ人間(person)」
劇の世界から現実社会へと意味が広がり、社会の中で特定の立場や役割を担う「一人の人間」を表すようになりました。
↓
④「個人の、人に関する(personal)」
「人間」という名詞から、「個々の人に属する」という形容詞に発展しました。
↓
⑤「個人に合わせる(personalize)」
最後に「〜化する(-ize)」がくっついて、対象を「その人専用の仕様にする」という意味が完成しました。
私たちが普段使っている”パーソナライズ”という言葉の奥底には、古代の役者たちが被っていた「仮面」が隠れていると思うと、なんだかワクワクしてきませんか?
構成パーツで覚える”personalize” 「person」+「-al」+「-ize」

ここからは構成パーツの面から”personalize”について覚えていきましょう。
”personalize”の構成パーツは「person(役割・人)」+「-al(〜に関する)」+「-ize(〜化する・〜にする)」の3つのパーツに分けることができます。
それぞれのパーツが持つ意味や働きを深掘りしていくと、他の単語を覚える時にも応用が利きますよ!次から各パーツについて詳しく紹介していきます。
“person”は「役割・人」を意味する語根パーツ
”person”は「役割・人」の中核的な意味を持つパーツ(語根)です。語源の項目でもお伝えした通り、もともとは「劇で役者がかぶる仮面(=役割)」から派生した言葉でしたね。
議長席に座ってその役割を果たす人(=「議長、司会者」)を表しています。
その他にも、”person”から派生した単語には以下のようなものがあります。
personable(パーソナブル):person + -able(〜できる)=「人柄が良い、魅力的な」
in-person(インパーソン):in + person =「生身の、対面の」
”-al”は名詞を「〜の、〜に関する」という形容詞に変える接尾辞
”-al”は、名詞のお尻にくっついて「〜の、〜に関する、〜のような」という意味の形容詞を作る接尾辞パーツです。
今回は名詞の”person”にくっついて、”personal(個人の、私的な)”という形容詞を作っています。
文化に関連した(=「文化的な」)を表しています。名詞が形容詞に早変わりする便利なパーツですね!
この”-al”が使われている単語は日常的にもよく見かけます。
natural(自然の):nature(自然)+ -al
universal(普遍的な):universe(宇宙・全体)+ -al
”-ize”は形容詞や名詞を「〜化する、〜にする」という動詞に変える接尾辞
最後に”-ize”ですが、これは形容詞や名詞の語尾について「〜化する、〜な状態にする」という意味の動詞を作る接尾辞パーツです。(※イギリス英語では”-ise”と綴られることもあります)
世界規模な状態に変化させる(=「グローバル化する」)を表しています。
今回の”personalize”も、形容詞の”personal(個人の)”を”-ize(状態にする)”から、動詞の「個人向けにする」という意味になっているわけですね!
その他にも”-ize”を使用して動詞化している代表的な単語には、以下のようなものがあります。
visualize(視覚化する):visual(視覚の)+ -ize
memorize(暗記する):memory(記憶)+ -ize
”personalize”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”personalize”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「その人専用の仕様にする」
⇒”personalize”=「個人に合わせる」「個人のものにする・名入れする」の意味
●語法・文法のポイント ⇒IT・マーケティング分野では自動最適化の意味、日常会話では持ち物に名前やステッカーを入れて「私物化する」ニュアンスで多用。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
