「de-(下に)」+「pend(ぶら下がる)」の2パーツで構成されている単語です。
「下にぶら下がる」がコアイメージで、ここから“depend”=「依存する、頼る」「~次第である」という意味に繋がっていくんですよ!
”depend”の意味と使い方 コアイメージは「下にぶら下がる」
”depend(発音:dipénd(ディペンド))”は「依存する、頼る」「~次第である」の意味を持つ単語です。
先ほども紹介した通り、「de-(下に)」+「pend(ぶら下がる)」の2パーツで構成されており、「下にぶら下がる」がコアイメージです。
そのロープが切れたら落ちてしまうので、まさにロープに「依存している・頼り切っている」状態ですよね。
さらに、ロープが右に揺れれば自分も右に揺れるわけですから、自分の運命は”ロープ次第である”と言えます!

このように”depend”は、自分ひとりでは自立できず、何かに寄りかかっている「依存・従属」のニュアンスが強い単語です。
自動詞なので後ろに「人」や「物」を置いて対象を示すときは、必ず前置詞のonを伴って「depend on ~(~に依存する/~次第である)」の形をとります。(※後ろに whether や how などの疑問詞が続く場合は、on が省略されることもあります。
一言で言えず、条件によって変わる時に大活躍するフレーズです。
なお、”depend”が表す「頼る」は、物理的・状況的に「それがないと成り立たない(生活できない、決定できない)」という強い依存を指します。
一方で、精神的な信頼から相手を頼りにすることや、予定の計算に入れてあてにする場合は、後述する”rely”や”count”を使い分けます。
例文
He depends on his parents for his living.
(彼は生活を両親に依存している=親がいないと生活できない)We depend on imported oil.
(私たちは輸入石油に頼っている=輸入がないと成り立たない)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”depend”の関連語①:「頼る」を意味する単語”rely / count”
代表的なものに、”rely”や”count”がありますよ!
⇒「頼る」の意味を持つ単語”rely / count”
イメージの違いをざっくりまとめると、以下のような感じです!
depend ⇒「寄りかかっている」=それがないと成り立たない依存状態
rely ⇒「信頼している」=過去の実績などに基づいて信じて頼る
count ⇒「あてにする」=戦力や予定の数(カウント)に入れて期待する
なんとなく違いが見えてきましたか?
それなら「彼(身近な人)に頼る」という同じシチュエーションで、例文を使ってニュアンスの差を比べてみましょう!
depend
「I depend on him to pay the rent.」
⇒ 家賃の支払いを彼に依存している(彼が払ってくれないと生活が破綻してしまう)イメージ
rely
「I rely on him for good advice.」
⇒ いつも的確な助言をくれる彼を、心から信頼して相談相手として頼りにしているイメージ
count
「I count on him to join the party.」
⇒ 彼ならパーティーに絶対来てくれるだろうと、頭数(計算)に入れてあてにしているイメージ
”depend”の関連語②:「〜次第である」を意味する表現”be up to / rest on”
⇒「〜次第である」の意味を持つ表現”be up to / rest on”
それぞれのニュアンスの違いはこんなイメージです!
depend on ⇒「〜によって左右される」=ある条件(天気など)に結果がぶら下がっている
be up to ⇒「〜に任されている」=決定権がその相手にある
rest on ⇒「〜にかかっている」=土台・基礎としてその上に命運が乗っている
こちらも例文で実際の使われ方を確認してみましょう!
depend on
「The picnic depends on the weather.」
⇒ ピクニックに行けるかどうかは、天気によって左右される(お天気次第だ)というイメージ
be up to
「It’s up to you.」
⇒ 決めるのはあなただよ(あなた次第だよ、あなたに任せるよ)というイメージ
rest on
「The success rests on his decision.」
⇒ プロジェクトが成功するかどうかは、彼の決断という土台にかかっている(重みがある)イメージ
”depend”の語法・文法解説 「depend on」の基本形と重要パターン

ここからは、実際に”depend”を使う上で絶対に落とせない語法・文法のポイントを解説します。
先ほど「自動詞なので必ず depend on ~ の形をとる」とお話ししましたが、実はそれ以外にも非常によく使われる重要パターンがいくつかありますよ!
例文と一緒に、それぞれの形を頭に入れてしまいましょう!
ポイント①:depend on A for B 「A(人・物)にB(事柄)を頼る」
何に依存しているのか(A)だけでなく、「何のために、何を求めて依存しているのか(B)」を付け足したいときは、後ろに ”for B” を伴います。
例文
Children depend on their parents for food and clothing.
(子供たちは衣食を両親に頼っている)The city depends on the river for its water supply.
(その都市は水の供給をその川に依存している=その川が水源になっている)
ポイント②:depend on + wh-節 / if [whether] 節 「〜かによって決まる」
「〜次第である」の「〜」の部分に、単語だけでなく「いつ・どこで・〜かどうか」といった具体的な内容(節)を持ってくるパターンです。
このとき、口語(日常会話)では ”on” が省略されることがよくあります。
例文
Our success depends on whether we work hard or not.
(私たちの成功は、一生懸命働くかどうか(=努力次第)にかかっている)The price depends (on) how old the car is.
(価格はその車がどれくらい古いか(=年式次第)で決まる)
ポイント③:depend on A to do 「Aが〜することに頼る / Aに〜してもらう必要がある」
A(人や物)が「〜すること(動詞の動作)」をあてにしたり、期待したりする時に使われる形です。
「Aが〜してくれることにぶら下がっている」というイメージを持つと分かりやすいですよ。
例文
You can’t depend on him to arrive on time.
(彼が時間通りに到着するのをあてにしてはいけない=彼は遅刻するかもしれない)I depend on my alarm clock to wake me up.
(私は目覚まし時計が起こしてくれるのを頼りにしている)
”depend”の語源はdēpendere 意味は「下にぶら下がる」

”depend”の語源についても、深く掘り下げて確認していきましょう。
単語の歴史を知ることは、単なる丸暗記から脱却し、長期記憶へと変える最強のステップです。
”depend”の語源はラテン語の”dēpendere”にまで遡ることができます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”depend”の起源について、下記の記載があります。
Origin of depend
First recorded in 1375–1425; late Middle English dependen, from Old French dependre, from Latin dēpendere “to hang down,” from dē- de- + pendere “to hang”日本語訳:1375〜1425年に最初の記録。後期中英語のdependen、古フランス語のdependre、ラテン語のdēpendere「下にぶら下がる」(dē-「下に」+pendere「ぶら下がる」)に由来。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、”depend”は**「ラテン語 ➔ 古フランス語 ➔ 中期英語」**という、英単語が劇的に増えた王道のルートを辿って現代に伝わっています。
ラテン語 dēpendere(下にぶら下がる)
↓
古フランス語 dependre(ぶら下がる、依存する)
↓
後期中英語 dependen(宙ぶらりんである、頼る) = 現代英語 depend
古代ローマ人が使っていたラテン語の”pendere”は、文字通り「紐で物を吊るす」「(重さで)ぶら下がる」という意味でした。
古代のヨーロッパでは、天秤を使って物の「重さ」を量り、それによって価値を決めていました。つまり、**「天秤の皿が下にぶら下がる(pendere)」ということは、その物自体の価値や運命が、天秤の傾きに「かかっている(左右される)」**ことを意味していたのです。
ここから、物理的に「下にぶら下がる」という言葉が、精神的・状況的な**「~によって決まる」「~に運命を委ねる」**という意味へと進化していきました。
さらに、1066年のノルマン・コンクエスト(ノルマン人による英国征服)以降、イギリスの支配階級ではフランス語が話されるようになります。この時期に、古フランス語の dependre が英語に輸入されました。
当時のイギリス人にとって、城の権力者や領主から「ぶら下がっている(庇護されている)」状態の家臣や領民は、まさに生きるために**「依存するしかない存在」**でした。こうして、14世紀後半(中期英語の時代)には、現代私たちが使う「(経済的・精神的に)頼る、依存する」という意味が完全に定着したわけです。
構成パーツで覚える”depend” 「de-」+「pend」
ここからは構成パーツの面から”depend”について覚えていきましょう。
”depend”の構成パーツは「de-(下に)」+「pend(ぶら下がる)」の2パーツです。
つぎから各パーツについて、他の単語の例も交えながら詳しく紹介していきます。パーツの持つイメージを掴むと、一気に語彙力が広がりますよ!
“de-“は「下に、離れて」を意味するパーツ
”de-”は「下に(down)」や「離れて(away)」、あるいは「完全に・否定・減少」といったニュアンスを意味する接頭辞パーツです。
基本となる「上から下へ向かう動き」や「本来の場所から離れていく動き」をイメージすると、多くの単語の意味がすんなり理解できるようになります。
気持ちや気分を「下に押し下げる」というコアイメージから、「気を滅入らせる、落胆させる」や「景気を後退させる」という意味を表しているわけですね!
その他にも、”de-”が使われている代表的な単語には以下のようなものがあります。どれも「下へ」のイメージが共通している点に注目してみてください。
- descend(下る、降りる) = de(下に) + scend(登る・行く) ⇒ 「下へ行く」ことから、階段を降りたり山を下ったりすることを意味します。
- decrease(減少する、減らす) = de(下に) + crease(成長する・増える) ⇒ 増える方向の逆、つまり「下に向かって変化する」ことから減少を表します。
- decline(衰退する、傾く、断る) = de(下に) + cline(傾く) ⇒ 「下の方へ傾く」ことから、体力や国力が衰えたり、お誘いを丁寧に(頭を下げて)断ったりする意味になります。
- destroy(破壊する) = de(下に・引き離して) + struct(建てる) ⇒ 築き上げた建物を「下へと崩す、バラバラにする」ことから破壊するという意味になります。
”pend”は「ぶら下がる、吊るす」を意味するパーツ
”pend(または pens)”は、ラテン語に由来する「ぶら下がる、吊るす(hang)」、あるいは重さを量るために「吊るして計る(weigh)」、そこから「お金を支払う」といった意味へと派生する非常に重要な語根パーツです。
何かが上からヒモで吊るされて、風でユラユラと揺れているイメージを持つと、関連語のニュアンスがバッチリ掴めます!
「下に吊るしたまま、床につけずに放っておく」というコアイメージから、物事を宙ぶらりんにする、つまり「一時停止する、保留する、停職(停学)処分にする」という意味を表すようになります。
その他の”pend”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。特に対義語である「independent」の成り立ちは、パーツの意味が綺麗に組み合わさっていて非常に面白いですよ!
- independent(独立した、自立した)= in(否定・~でない)+ de(下に)+ pend(ぶら下がる)+ ent(形容詞化)= 「何かの下にぶら下がって『いない』」状態。つまり、誰かの支配や援助を受けずに、自分の足で立っていることを意味します。
- pendulum(振り子)= ぶら下がって揺れるもの。時計の振り子や、メトロノームのあのパーツのことですね。
- pending(未定の、保留中の、~を待つ間に)= ぶら下がっている状態の形容詞形。結論が出ずに「宙ぶらりんの状態」であることや、裁判などが「係争中」であることを指します。
- pendant(ペンダント)= 首から「ぶら下げる」ジュエリーそのもののことです。日本語でもお馴染みですね。
- appendix(付録、虫垂)= ap-(=adの変形:~へ・近くに)+ pend(ぶら下がる)+ ix ⇒ 本体の後ろに「おまけとしてぶら下がっているもの」という意味から、本の「付録」や、盲腸の先にある「虫垂」を意味します。
”depend”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”depend”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「下にぶら下がる」
⇒”depend”=「依存する、頼る」「~次第である」の意味
●語法・文法のポイント ⇒自動詞なので必ず「depend on」の形をとる。”It depends.”(状況次第だね)は日常会話で超頻出。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!