私たちが普段使う「本のページ」という意味のほかに、実はビジネスや歴史の中で使われる「別の顔」を持った面白い単語なんです。
「固定された平らなもの」というコアイメージから、“page”=「(本などの)ページ」「(人を)呼び出す」「給仕・ボーイ」といった意味に広がっていきますよ!さっそく見ていきましょう!
【語源から覚える】”page”の意味と使い方・コアイメージ
”page(発音:péidʒ / ペイジ)”は、名詞で「ページ」「給仕・ボーイ」、動詞で「(名前を呼んで)呼び出す」の意味を持つ単語です。
私たちが最もよく知っている「本の1ページ」を表す”page”は、ラテン語の「pangere(固定する・しっかり留める)」という言葉が元になっており、「固定された平らなもの」がコアイメージです。
そこから「しっかりと固定された四角い枠板」を指すようになり、最終的に文字を書いて綴じ合わせた「本のページ」を意味するようになったわけですね!
よく使われる”page”のフレーズと例文
”page”は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。それぞれの意味ごとに例文を確認しておきましょう。
①名詞:「ページ」としての使い方
本や書類のページを指す、最も一般的な使い方です。
例文
・Please turn to page 10.
(10ページを開いてください。)・I read twenty pages of the book yesterday.
(昨日、その本を20ページ読みました。)・We are on the same page.
(私たちは同じ認識を持っています。※ビジネスでよく使う慣用句)
②動詞:「(放送などで人を)呼び出す」としての使い方
空港や病院、ホテルなどで「館内放送や通信機器を使って人を呼び出す」という意味で非常によく使われます。医療ドラマで聞く「ポケベル(pager)で医師を呼ぶ」のもこの単語です。
例文
・He was paged over the airport loudspeaker.
(彼は空港のスピーカーで呼び出された。)※参考文献より引用・Could you page Dr. Smith, please?
(スミス先生を呼び出していただけますか?)
③名詞:「給仕・ボーイ」としての使い方
ホテルや議会などで、お使いや案内をする若者(ボーイ)を指します。中世では騎士に仕える見習いの少年を指していました。
例文
・The hotel page carried our luggage to the room.
(ホテルのボーイが私たちの荷物を部屋まで運んでくれた。)
「10ページ」を英語で?冠詞と前置詞の文法ルール

日常会話で「〇ページ」と言うとき、意外と間違えやすいのが「冠詞(a / the)」と「前置詞」のルールです。ここできっちり整理しておきましょう!
1. 「数字」の位置で「the」が付くかどうかが変わる!
「10ページ」と言いたいとき、英語では主に2通りの表現方法がありますが、冠詞のルールが異なります。
- page 10(冠詞の the は不要):数字が後ろに来る場合、固有の番号(名前)として扱うため the は付けません。
- the tenth page(冠詞の the が必要):序数詞(10番目の)の前には the をつけるのがルールです。
※日常会話では、短くて言いやすい “page 10” の方が圧倒的に多く使われます。
2. 定番の前置詞は「on」を使う
「〜ページにそれが載っている」と表現する場合、前置詞は on を使います。紙という「表面(平面)」に情報が乗っかっているイメージだからです。
例文
・You can find the information on page 24.
(24ページにその情報が載っています。)・Look at the picture on the next page.
(次のページにある写真を見てください。)
「呼び出す」を意味する類義語 “page / call / summon” の違い

例えば”call”や”summon”なども「呼ぶ」を意味する単語ですよ!
⇒「呼び出す」の意味を持つ単語”call / summon”
それぞれのイメージの違いはこんな感じです!
page⇒「公共の放送や通信機器(内線・ポケベルなど)を使って、広い場所から人を探して呼び出す」=アナウンスで呼び出す
call⇒「声を出して名前を呼んだり、電話をかけたりして相手をこちらに向かわせる一般的な表現」=大声で・電話で呼ぶ
summon⇒「権力のある人(裁判所や社長など)が、命令として公式に人を呼びつける」=(公式に)召喚する・呼びつける
● page a missing child at a mall
「ショッピングモールで迷子を(館内放送で)呼び出す」
⇒ スピーカーなどを経由して広い空間から探し出すイメージ。
● call a taxi / call my friend
「タクシーを呼ぶ / 友達に電話する(声をかける)」
⇒ 日常的につながりを持つ、一番一般的でカジュアルなイメージ。
● be summoned to court
「裁判所に召喚される」
⇒ 拒否権がなく、公式に出頭を命じられる重くフォーマルなイメージ。
Dictionary.comから読み解く!”page”の2つの語源と歴史

実は”page”という単語には、歴史的背景が全く異なる**2つの語源(同音異義語)**が存在します。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”page”の起源について下記の記載があります。
Origin of page1
First recorded in 1450–1500; from Middle French, from Latin pāgina “column of writing; leaf of a double door”; akin to pangere “to fix, make fast”Origin of page2
First recorded in 1250–1300; Middle English noun page, paige, from Old French, of uncertain origin※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から、私たちが普段目にする「本のページ(page¹)」と、中世の歴史モノなどで出てくる「給仕の少年やホテルのボーイ(page²)」は、たまたま同じスペルになっただけで、生まれが全く違うことが分かります。
●【page¹(本のページ)のルート】
ラテン語:pangere(固定する) → ラテン語:pāgina(文字の列・観音開きのドアの片側) → 中期フランス語 → 15世紀後半に英語へ定着。
●【page²(給仕・ボーイ)のルート】
古フランス語(語源は未確定) → 13世紀後半に中期英語:page / paige(騎士の修行をする身分の低い少年、給仕)として記録。
ちなみに、動詞の「アナウンスで人を呼び出す」という意味は、後者の【page²(給仕の少年)】がホテルや議会でメッセージを届けるために人を呼び歩いていた仕事から派生して生まれたものです。現在の英語では両方のイメージが密接に繋がっているのが面白いところですね!
“page”と同じ語源(pangere)を持つ関連英単語

「しっかり固定する(pangere)」という page¹ の語源グループには、私たちがよく知っている他の英単語も所属しています。まとめて覚えると記憶の定着率がグッと上がりますよ!
1. compact(コンパクトな、ぎっしり詰まった)
「com-(共に)」+「pangere(しっかり固定する)」の組み合わせから生まれた単語です。隙間なく一緒にギュッと固定されている状態から、「小型でまとまった」という意味になりました。
(例:a compact car / 小型車)
2. impact(衝撃、強い影響)
「in-(中に)」+「pangere(しっかり固定する・打ち込む)」が元になっています。中に向かって強く打ち込まれること、つまり「強い衝撃や影響」を表すようになりました。
(例:have a great impact on society / 社会に大きな影響を与える)
まとめ:”page”の意味と語源・覚え方

今回解説した”page”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「文字がしっかり固定された平らなもの」。
● 「給仕・ボーイ」「(放送で)呼び出す」の page は、中世の「お仕えする男の子」が語源。
● 語法・文法のポイント
⇒ 「10ページ」は page 10(theは不要)。「10ページに」は前置詞 on を使って on page 10 となる。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
