「oc-(~に向かって)」+「currere(走る)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「~に向かって走る、ぶつかる」がコアイメージで、“occur“=「起こる、発生する」「(考えなどが)心に浮かぶ」の意味を持ちますよ!
”occur”の意味とコアイメージは「目の前や心に向かって走って来る」
”occur(発音:əkə́ːr/オカー【動詞】)”は「起こる、発生する」「(考えなどが人に)ふと浮かぶ」の意味を持つ単語です。
「oc-(~に向かって)」+「currere(走る)」の2つのパーツで構成されている単語で、「~に向かって走る、目の前に急に現れる」がコアイメージです。
そこから、予期せぬ事故や自然現象が不意に(=「起こる、発生する」)ことや、アイディアが頭に向かって突進してくるように不意に(=「心に浮かぶ」)なことが=”occur”なわけですね!
”occur”は「偶発的、突然に」というイメージが強い単語です。
このように”occur”で表現するものは、「予測が難しい、あるいは改まった場面での出来事」が多く、ニュースやビジネス、学術的な場面でよく使われます。
逆に予定されていたイベントが開催されることや、日常のちょっとした出来事などは後述する”happen”や”take place”を使用します。
例文
・An earthquake occurred in the region last night.
(昨夜、その地域で地震が発生した。)・An unexpected error has occurred.
(予期しないエラーが発生しました。)・When did the accident occur?
(その事故はいつ起きたのですか?)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【重要文法】”occur”の使い方!受動態不可の自動詞であることに注意

”occur”を使いこなす上で一番間違えやすいのが「受動態にしてしまうこと」です。
実は”occur”は目的語を必要としない「自動詞」です。
日本語だと「(地震が)発生させられた」「(エラーが)引き起こされた」と考えてしまいがちですが、occurは絶対に受動態(be occurred)にしてはいけません!
❌ 誤った使い方(受動態にしてしまっている)
An earthquake was occurred.
⭕ 正しい使い方(能動態のまま使う)
An earthquake occurred.
(地震が発生した。)
「~が心に浮かぶ」を表す重要構文:It occurs to ひと that ~
もう一つの重要な使い方が、「It occurs to 人 that ~(~ということが人の心にふと浮かぶ)」という構文です。
「考え」が主語になり、人の心(頭)に向かって走ってくるイメージをそのまま表した形です。
例文
・It occurred to me that I had left my keys at home.
(家に鍵を忘れてきたことが、ふと私の頭をよぎった。)・A bright idea occurred to him.
(名案がふと彼の心に浮かんだ。)
”occur”の関連語①:「起こる」を意味する”happen / take place”との違い

せっかく”occur”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に整理して覚えてしまいましょう!
⇒「起こる」の意味を持つ単語”happen / take place”
イメージの違いとしては
occur ⇒「(主に予測不能な重大事・現象が)唐突に発生する」=(堅い語)発生する
happen ⇒「(日常のささいな出来事が)偶然起こる」=(口語的な)起こる
take place ⇒「(計画や予定されていたイベントが)開催される」=予定通りに行われる
といった感じです!実際の例文を見てみましょう。
● occur(客観的・堅い)
「The accident occurred at midnight.」
(重大な事故が真夜中に発生した)
⇒ ニュースや報告書で使われるような客観的で堅いイメージ。
● happen(日常会話・偶然)
「What happened to you?」
(一体どうしたの?/何が起こったの?)
⇒ 偶然の出来事や、親しい間柄のカジュアルなイメージ。
● take place(予定通り・開催)
「The concert will take place tomorrow.」
(コンサートは明日開催されます)
⇒ あらかじめ場所(place)が確保(take)されて予定通りに動くイメージ。
”occur”の関連語②:「心に浮かぶ」を意味する”strike / come to mind”との違い

⇒「心に浮かぶ」の意味を持つ単語”strike / come to mind”
それぞれの表現の違いとしては
occur to A ⇒「(アイディアが)Aの心に向かってふと走ってくる」=ふと心に浮かぶ
strike A ⇒「(インスピレーションが)Aの頭をガツンと叩く」=(衝撃的に)ひらめく
come to mind ⇒「(記憶やイメージが)心の中にスーッと入ってくる」=(記憶が)思い浮かぶ
といったイメージです。
● occur to
「It occurred to me that I had left my keys.」
(鍵を忘れてきたことが、ふと頭をよぎった)
⇒ 自然と頭の中に考えが走って現れるイメージ。
● strike
「A great idea suddenly struck him.」
(素晴らしいアイデアが突然彼にガツンとひらめいた)
⇒ 強い衝撃を伴うような、鮮烈なひらめきのイメージ。
● come to mind
「Nothing comes to mind right now.」
(今は何も心の中に思い浮かびません)
⇒ 記憶の引き出しから探して頭の中に持ってくるイメージ。
”occur”の語源はラテン語「occurrere」 意味は「出会う、向かって走る」

”occur”の語源についても、確認していきましょう。
”occur”の語源はラテン語の「occurrere」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”occur”の起源について、下記の記載があります。
Origin of occur
First recorded in 1520–30; from Latin occurrere “to run to meet, arrive, meet,” equivalent to oc- oc + currere “to run”日本語訳:1520〜30年に初めて記録された。ラテン語の「出迎えるために走る、到着する、出会う」を意味する occurrere から来ており、oc- と currere(走る)の組み合わせに相当する。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”occur”はラテン語で「誰かや何かに向かってダッシュで走っていく」というニュアンスから発祥している模様です。
● ラテン語:occurrere(~に向かって走る、出会う)
↓
● 中期フランス語を経由して16世紀に英語へ導入(目の前に現れる)
↓
● 現代英語:「(出来事が不意に)起こる」「(考えが)心によぎる」
ちなみに「currere(走る)」というと、現代英語の「current(流れ、現在の)」や「currency(通貨=流通して走るもの)」という意味にも繋がっていますよ。
構成パーツで覚える”occur” 「oc-」+「currere」

ここからは構成パーツの面から”occur”について覚えていきましょう。
”occur”の構成パーツは「oc-(~に向かって)」+「currere(走る)」の2パーツです。
各パーツについて紹介していきます。
“oc-“は「~に向かって、~に対して」を意味するパーツ
”oc-”は「~に向かって、~に対して(ob-の変形)」を意味するパーツです。
その場所に向かって手を伸ばしてガシッと掴み取る(=「占領する、占める」)を表しています。
その他に oppose(対抗する)や、offend(不快にさせる)等も”oc-(ob-)”の接頭辞を使用する単語です。
”currere”は「走る」を意味するパーツ
”currere”は「走る」を意味するパーツです。
人が走るための道(=「コース、進路、課程」)を表しています。
その他の”走る(currere / cur)”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・currency(通貨=世の中を走って回るもの)
・excursion(遠足、小旅行=外へ走っていくこと)
”occur”の意味と語法・覚え方のまとめ

以下、”occur”の意味と使い方・覚え方についてのまとめです。
● ”occur”は「oc-(~に向かって)」+「currere(走る)」の2パーツで構成されている単語。
● コアイメージは「目の前や心に向かって走って来る」。
● 意味は「起こる、発生する」「心に浮かぶ」。
【語法・文法の超重要ポイント】
● ”occur”は自動詞なので、受動態(be occurred)にはできません!そのまま能動態で使いましょう。
● 出来事やアイディアが主語になりやすく、特に “It occurs to A that ~”(Aに〜ということがふと浮かぶ) という無生物主語構文の形は鉄板です。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
