「no-(知る)」+「-tion(こと)」のパーツで構成されている単語です。
「頭の中に知られていること・心に浮かんだ考え」がコアイメージで、“notion“=「観念、概念、考え」「理解、意向」の意味を持ちますよ!
”notion”の意味と使い方 コアイメージは「頭の中に知られていること」
”notion(発音:nóuʃən/ノウシャン【名詞】)”は「観念、概念、考え」「理解、意向」の意味を持つ単語です。
「no-(知る)」+「-tion(こと)」のパーツで構成されている単語で、「頭の中に知られていること・心に浮かんだ考え」がコアイメージです。
頭の中にふんわりと浮かんでいる主観的な考え(=「観念・概念」)なわけですね!
”notion”は「個人の頭の中にある、ちょっとした思いつきや主観的な考え」というイメージが強いです。
「明確な根拠はないけれど、本人が頭の中でそうだと信じている、または思い浮かべていること」がnotionなんです。
逆に、しっかりと構築された論理的な考えや、客観的な概念などには、後述する”concept”や”idea”を使用します。
”notion”は可算名詞(数えられる名詞)なので、文章の中では a notion と単数形にしたり、notions と複数形にしたりする必要があります。
特に日常会話や試験でよく狙われる4つの基本パターンを、例文と一緒にマスターしましょう!
① have a notion that + 主語 + 動詞 ~(~という考え・予感を持っている)
・I have a vague notion that everything will be fine.
(すべてがうまくいくという漠然とした考えを持っています。)
② have no notion of ~(~がさっぱり分からない / ~する気がない)
・I have no notion of what he wants.
(彼が何を望んでいるのか私にはさっぱり分からない。)
・She has no notion of giving up her dream.
(彼女には夢をあきらめる気などさらさらない。)
③ the notion of ~(~という概念・考え)
・The notion of time travel has fascinated people for centuries.
(タイムトラベルという概念は、何世紀にもわたり人々を魅了してきた。)
④ have a notion to do ~(気まぐれに~したい気がする、~しようと思う)
・Suddenly, he had a notion to go for a midnight walk.
(突然、彼は夜中に散歩に出かけたい気分になった。)
”notion”の関連語①:「考え・概念」を意味する単語”idea/concept”
例えば”idea”や”concept”なども「考え・概念」を意味する単語ですよ!
⇒「考え・概念」の意味を持つ単語”idea/concept”
イメージの違いとしては
notion ⇒「主観的な思いつき」=根拠が薄い漠然とした考え
idea ⇒「心に浮かぶ具体的な形」=一般的なアイデア・理解
concept ⇒「全体を貫く論理的な枠組み」=客観的で普遍的な概念
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●a vague notion
「(明確な理由はないけれど、なんとなくそう思うという)漠然とした考え」
⇒ 個人の頭の中にある主観的で不確かなイメージ
●a bright idea
「(問題を解決するような)素晴らしい名案・アイデア」
⇒ パッとひらめいた具体的な思考やプランのイメージ
●the concept of democracy
「(社会的に定義された)民主主義という概念」
⇒ 多くの人で共有される、論理적で普遍的な枠組みのイメージ
”notion”の関連語②:「意見・信念」を意味する単語”opinion/belief”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「意見・信念」の意味を持つ単語”opinion/belief”
それぞれの表現の違いとしては
notion ⇒「パッと頭に浮かんだ見解」=気まぐれさや思い込みを含む考え
opinion ⇒「自分なりに判断した見解」=他人に評価・表明する意見
belief ⇒「正しいと強く信じていること」=証拠がなくても揺るがない信念
といったイメージです。
●a foolish notion
「(ちょっと馬鹿げた、思い込みによる)おかしな考え」
⇒ 気まぐれや一時的な思いつきに近いイメージ
●express an opinion
「(ある事柄に対して自分の)意見を述べる」
⇒ 評価や判断に基づいて外に向けて発信されるイメージ
●religious belief
「(正しいと心から信じる)宗教的信仰・信念」
⇒ 心の奥底に深く根ざして揺るがない強い信頼のイメージ
”notion”の語源はラテン語「nōtiō」 本質的な意味は「知ること・概念」

”notion”の語源についても、確認していきましょう。
”notion”の語源はラテン語の「nōtiō(語幹:nōtiōn-)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”notion”の起源について、下記の記載があります。
Origin of notion
First recorded in 1560–70; from Latin nōtiōn- (stem of nōtiō ) “examination, idea,” equivalent to (g)nōt(us), past participle of (g)nōscere “to come to know” + -iōn- suffix forming nouns; see notify, -ion日本語訳:notionの起源
1560–70年に初めて記録された。ラテン語の nōtiōn-(nōtiō の語幹で「調査、アイデア」の意)から来ており、(g)nōscere(知るようになる、知る)の過去分詞である (g)nōt(us) と、名詞を形成する接尾辞 -iōn- に相当する。notify, -ion を参照。※参考・引用「Dictionary.com」
Dictionary.comの解説にある通り、”notion”の大元のルーツはラテン語の動詞 (g)nōscere(知るようになる) にあります。
この動詞が「知られている状態(過去分詞)」を意味する (g)nōtus になり、そこに名詞を作る接尾辞 -iōn- が合体して nōtiō という言葉が生まれました。
ラテン語の nōtiō は、何かを頭の中で「知ること・認知すること」、そしてそこから生まれた「概念・観念・アイデア」という意味を持っています。
(※引用内にある「調査(examination)」は、当時のラテン語で『事実を調べる・審理する』という法的な意味でも使われていたためですが、英語の notion には『頭の中に知られていること・浮かんだ考え』というニュアンスが色濃く引き継がれました)
● ラテン語 (g)nōscere(知るようになる・知る)
↓
● 過去分詞 (g)nōtus(知られている状態)
↓
● ラテン語 nōtiō(知ること → 頭の中にある概念・アイデア)
↓
● 16世紀後半に英語の ”notion(観念、主観的な考え)” として定着
ちなみに、この「知る」という意味の語根(gno- / kno-)は、身近な英単語 know(知る) や notice(気づく)、notify(通知する) の大元でもあるんだ。
他にも、ignore(無視する=知らないフリをする) や、recognize(認める・識別する=再び完全に知る)、noble(高貴な=みんなに広く知られている) も同じ語源の仲間だよ。これらもセットでイメージすると、語源のネットワークが広がって一気に覚えやすくなるね!
構成パーツで覚える”notion” 「not-(知る)」+「-ion(こと)」

ここからは構成パーツ(語源パーツ)の面から、”notion”をさらに深く、忘れにくくしていきましょう!
”notion”の正確な構成パーツは、「not-(知る・心に留める)」+「-ion(こと・名詞化)」の2つに分解できます。
それぞれのパーツが持つ意味や、同じパーツを持つ仲間(関連ワード)を詳しく紹介していきますね。
パーツ①:”not-” は「知る」「心に留める」を意味するパーツ
”not-”は、ラテン語の「知るようになる」という動詞に由来するパーツで、「知る」「心に留める」「印をつける」といった意味を持っています。
この “not-” というパーツを持つ身近な単語はたくさんありますよ!
● notice(気づく、通知)
⇒ 「not-(知る)」+「-ice(名詞・動詞化の接尾辞)」で、目で見てハッと状況を「知る(気づく)」ことを表します。
● notify(正式に知らせる、通知する)
⇒ 「not-(知る)」+「-fy(〜化する・動詞化の接尾辞)」で、相手に情報を「知る状態にさせる(知らせる)」という意味になります。
● note(メモ、書き留める、注目する)
⇒ 忘れないように「心に留める、印をつける」ことから、名詞のノートや動詞の「注目する」という意味に繋がっています。
このように、”not-” がつく単語はすべて「頭で知ること」や「意識を向けること」に関する意味を持っています。これを知るだけで、初めて見る単語でもイメージが湧きやすくなりますね!
パーツ②:”-ion” は「こと(名詞化)」を意味するパーツ
”-ion”は、動詞などの後ろにくっついて、その動作を「〜すること」「〜という状態・結果」という名詞に変える強力なパーツ(接尾辞)です。
こちらも、動作を表す単語が名詞に化けるおなじみの例を見てみましょう!
● action(行動、活動)
⇒ 「act(行動する)」+「-ion(こと)」= 行動すること
● expression(表現、表情)
⇒ 「express(表現する)」+「-ion(こと)」= 表現すること
● invention(発明、発明品)
⇒ 「invent(発明する)」+「-ion(こと)」= 発明すること
つまり、「not-(頭の中で知っている)」+「-ion(こと)」が合体した ”notion” は、直訳すると「頭の中に知られていること」になります。
そこから、頭の中にふんわりと浮かんでいる主観的な「観念、概念、考え」という意味に繋がるわけですね!
”notion”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”notion”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「頭の中に知られていること・心に浮かんだ考え」
⇒”notion”=「観念、概念、考え」「理解、意向」の意味
●語法・文法のポイント ⇒客観的なideaやconceptに対し、notionは「主観的で漠然とした考え(思い込み、気まぐれ)」を表すことが多い。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
