ラテン語の「māter(母、生み出すもの)」をルーツに持つ単語です。
「万物の母(すべての根底にある中身・素材)」がコアイメージで、ここから“matter”=「問題、事柄」「物質、成分」「重要である」といった意味が生まれるんですよ!
”matter”の意味とコアイメージ「万物の母(すべての根底にある中身・素材)」
”matter(発音:mǽtər/マター【名詞・動詞】)”は、名詞で「問題、事柄」「物質、成分」、動詞で「重要である、問題となる」という意味を持つ単語です。
ラテン語の「māter(母)」というコアから派生しており、「すべての根底にある中身・素材」がコアイメージです。
このように、”matter”は「スカスカの空論ではなく、現実に中身や重みがあって、無視できないこと」というニュアンスが非常に強い単語です。
【語法・文法】英単語 ”matter” の詳しい使い方と例文

SEOや日常会話でも特に重要な、”matter”の「動詞」と「名詞」それぞれの使い方と文法的なポイントを解説します。
1. 動詞としての使い方:「重要である」「問題になる」
”matter”は自動詞として「重要である(be important)」という意味を持ちます。主に日常会話の否定文や疑問文、または条件節でよく使われます。
文法的なポイントとして、「〜にとって重要だ」と言いたいときは、後ろに前置詞の ”to” を伴って ”matter to ◯◯” の形にします。
・It doesn’t matter what they say.
(彼らが何と言おうと、そんなことは問題ではない[重要ではない]。)
・Your opinion matters to me.
(あなたの意見は私にとってとても重要です。)
・Does it matter if I’m a little late?
(少し遅れても問題ありますか[大丈夫ですか]?)
2. 名詞としての使い方:「問題・事柄」「物質」
名詞の ”matter” は、具体的な「対処すべき問題」や「客観的な事実」を表します。漠然とした出来事を指す ”thing” に比べて、「中身が詰まっていて対応が必要なこと」を指すのが特徴です。また、科学的な文脈では「精神(mind)」と対比される「物質」という意味になります。
・It is a matter of life and death.
(それは生死に関わる問題[事柄]だ。)※ジーニアス英和辞典より引用
・I have a few private matters to attend to.
(処理しなければならない私的な件[用事]がいくつかあります。)
・The universe is made up of matter and energy.
(宇宙は物質とエネルギーで構成されている。)
3. 日常会話で超頻出! ”matter” を使った重要フレーズ
”matter” は特定のイディオム(熟語)として使われることが非常に多い単語です。以下の3つは試験にも頻出なのでセットで覚えましょう!
相手の体調が悪そうな時や、トラブルが起きてそうな時に「何が問題(原因)なの?」と尋ねる定番フレーズです。※ジーニアス英和辞典用例参照
② as a matter of fact(実際のところ、実は)
「事実の中身としては」という意味から、「実は〜なんだ」と相手に本当のことを伝える時に使います。
③ no matter what / how / who(たとえ何が[どのように/誰が]〜だとしても)
「どんな中身であろうと問題ではない」というニュアンスから、強い譲歩の表現(たとえ〜としても)を作ります。
・What is the matter with you?
(どうしたのですか?[何が問題なのですか?])※ジーニアス英和辞典より引用
・As a matter of fact, I didn’t know about the plan.
(実際のところ、私はその計画について知りませんでした。)
・I will pass the exam, no matter what happens.
(たとえ何が起ころうとも、私は試験に合格してみせる。)
【使い分け】”matter” の類義語との違いを徹底比較!

”matter” の持つ「問題」と「物質」という2つの意味について、それぞれ似た単語とのニュアンスの違いを確認しておきましょう。ここをマスターすると英語の表現力が一気にアップします!
1. 「問題・事柄」を意味する単語 ”matter / problem / issue” の違い
● a matter of fact
「(感情を挟まない客観的な)事実の問題」
⇒ 単に「そういう中身の事柄・事実だ」と指すイメージ
● solve a financial problem
「財政問題を解決する」
⇒ 放置しておくと実害が出る、困ったトラブルを片付けるイメージ
● discuss environmental issues
「環境問題について話し合う」
⇒ ニュースや会議などでみんなが意見を出し合うべき、大きな社会的テーマのイメージ
2. 「物質・材料」を意味する単語 ”matter / substance / material” の違い
● solid matter
「固体物質」
⇒ 物理学や科学で、目に見えない精神(mind)の対義語として「質量を持つ実体」を指すイメージ
● a toxic substance
「有害物質」
⇒ 薬物や化学成分など、特定の明確な性質・成分を持ったモノを指すイメージ
● building materials
「建築資材[材料]」
⇒ 家や製品、あるいは書類など「何かを組み立て・構成する元になる要素」のイメージ
”matter” の語源はラテン語「māteria」 意味は「木材、素材、母」

単語の深い理解を助けるために、”matter”の語源についても確認していきましょう。
”matter”の語源はラテン語の「māteria」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”matter”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1175–1225; Middle English mater(e), materie, from Anglo-French, Old French mat(i)ere, materie, from Latin māteria “woody part of a tree, material, substance,” derivative of māter “mother”; see also mother日本語訳:1175〜1225年に初めて記録された。中期英語の mater(e) や materie、アングロ=フランス語・古期フランス語の mat(i)ere や materie を経て、ラテン語の māteria(樹木の木質な部分、材料、物質)に由来する。これは「母」を意味する māter の派生語である。mother の項も参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、”matter”はもともと「樹木の中心にある木質な部分(木材)」を指していました。古代の人々は、木をすべての土台・万物の材料と考え、それを生命を生み出す「お母さん(māter)」に例えたのです。
● ラテン語:māter(母、生み出すもの)
↓
● ラテン語:māteria(樹木の木質な中心部分、材料、物質)※木をすべての土台・材料と考えたため
↓
● 古期フランス語:mat(i)ere(材料、主題)を経て、12世紀頃に英語の「matter」へ
構成パーツで覚える ”matter” 「māter(母・素材)」の関連語

ここからは構成パーツ(語根)の面から関連する英単語を芋づる式に覚えていきましょう!
”matter”のルーツとなる主要なパーツは「māter(母、すべての根源・物事を生み出す基礎)」です。
その他にも、このパーツ「māter」をルーツに持つ重要単語には以下のようなものがあります。一緒に覚えると記憶の効率が格段にアップしますよ!
⇒ 物事を生み出す土台となる「素材」のこと。
例:Raw materials are necessary for manufacturing.
(製造には原材料が必要です。)
● maternity(母性、母親であること、産休の)
⇒ そのまま「母親」の性質や状態を表す形容詞・名詞。
例:She is currently on maternity leave.
(彼女は現在、産前産後休暇[産休]を取っています。)
”matter” の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”matter” の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「万物の母(すべての根底にある中身・素材)」
⇒ 主な意味:【名詞】問題、事柄 / 物質、成分 【動詞】重要である、問題となる
● 語法・文法のポイント
⇒ 動詞として日常会話で非常によく使われ、”It doesn’t matter.”(大したことではない、問題ではない) や ”matter to ◯◯”(◯◯にとって重要である) の形で頻出します。
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