「pre-(あらかじめ)」+「gnat-(生まれる)」+「-ancy(状態)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「命をあらかじめ宿している状態」がコアイメージで、“pregnancy“=「妊娠、受胎」「豊かなこと、含蓄」の意味を持ちますよ!
”pregnancy”の意味と使い方 コアイメージは「命をあらかじめ宿している状態」

”pregnancy(発音:prégnənsi / プレグナンシィ【名詞】)”は主に「妊娠、受胎」の意味を持つ単語です。比喩的に「豊かなこと、含蓄」という意味で使われることもあります。
「pre-(あらかじめ)」+「gnat-(生まれる)」+「-ancy(状態)」の3つのパーツで構成されている単語で、「命をあらかじめ宿している状態」がコアイメージです。
”pregnancy”は「新しい生命を宿す・育む」というイメージが強い単語です。
このように”pregnancy”で表現するものは、「生命の誕生につながる期間」が多いです。
逆に、まだ子供を授かっていない状態や、不妊などの文脈では”infertility(不妊症)”などが使用されます。
”pregnancy”の語法・文法・頻出フレーズ
”pregnancy”は、文脈によって不可算名詞(数えられない名詞)としても可算名詞(数えられる名詞)としても使われます。
- 不可算名詞(U)として使う場合:妊娠している「状態」や「期間」そのものを指す場合。
(例:during pregnancy / 妊娠中に) - 可算名詞(C)として使う場合:「個々の妊娠の事例」や「1回の妊娠の経験」を指す場合。
(例:have a healthy pregnancy / 正常な妊娠経過をたどる)
・during pregnancy(妊娠中に)
・a pregnancy test(妊娠検査)
・unwanted pregnancy(望まない妊娠)
・teenage pregnancy(10代の妊娠)
実際の使い方を例文で確認してみましょう!
例文
・She had a healthy pregnancy.
(彼女の妊娠経過は順調だった。)・Smoking during pregnancy can harm the baby.
(妊娠中の喫煙は赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性がある。)・She took a pregnancy test and it was positive.
(彼女は妊娠検査薬を使い、結果は陽性だった。)・The government is trying to reduce teenage pregnancies.
(政府は10代の妊娠を減らそうと努めている。)※個々の事例を指すため複数形
”pregnancy”の関連語①:「妊娠」に関連する単語”pregnant/maternity”
例えば”pregnant”や”maternity”なども「妊娠、母性」を意味する単語ですよ!
⇒「妊娠・母性」の意味を持つ単語”pregnant/maternity”
品詞やイメージの違いとしては
pregnancy ⇒「妊娠(という状態・期間)」=名詞
pregnant ⇒「妊娠している(状態の)」=形容詞
maternity ⇒「母性・お母さんであること」=名詞(または形容詞的)
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●during her pregnancy
「彼女の妊娠(期間)中に」
⇒ 妊娠という「期間」や「現象」そのものを指すイメージ(名詞)
●She is pregnant.
「彼女は妊娠している」
⇒ 主語の女性が「赤ちゃんを宿している状態」を説明するイメージ(形容詞)
●maternity leave
「産休(育児休暇)」
⇒ 母親になること、母親としてのケアや役割に関連するイメージ(形容詞的な使い方)
”pregnancy”の関連語②:「生まれる」を意味する語源を持つ単語”native/nature”
⇒「生まれる」のニュアンスを持つ単語”native/nature”
それぞれの表現の違いとしては
native ⇒「そこで生まれた、固有の」=生まれ故郷の
nature ⇒「生まれ持ったもの、自然」=天性・大自然
といったイメージです。
●a native speaker
「ネイティブスピーカー(母語話者)」
⇒ 生まれたときからその言語を話している人というイメージ
●by nature
「生まれつき、本来は」
⇒ 生まれたときから備わっている性質(天性)というイメージ
”pregnancy”の語源はラテン語「praegenāns」 意味は「生まれる前の、妊娠している」

”pregnancy”の語源についても、さらに深く確認していきましょう。
”pregnancy”の根底にあるのは、語源となったラテン語の「praegenāns(プラエゲナンス)」という言葉です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”pregnancy”の起源について、下記の記載があります。
Origin of pregnancy
First recorded in 1520–30; pregn(ant) 1 + -ancy
Origin of pregnant1
1375–1425; late Middle English < Latin praegnant- (stem of praegnāns ), variant of praegnās, equivalent to prae- pre- + *gnāt- (akin to ( g ) nātus born, gignere to bring into being) + -s nominative singular ending日本語訳:1520〜30年に初めて記録された。pregnant + -ancy。pregnantの起源は1375〜1425年。後期中英語からラテン語のpraegnant-(praegnānsの語幹)に由来し、prae-(=pre-:前に) + *gnāt-(=nātus:生まれた、gignere:生み出す、に関連する)に相当する。
※参考・引用「Dictionary.com」
専門的な記号が並んでいて難しく見えますが、紐解いてみると非常に面白いストーリーが隠されています!
この辞書の解説にある通り、ラテン語の段階で「**prae-(~の前に)**」と「**gnāt-(生まれた・生み出す)**」という2つの要素が合体して、**「子供が生まれる前の状態」⇒「妊娠している(praegnāns)」**という言葉が生まれました。
つまり、1400年前後の古い英語(中英語)にこのラテン語が取り入れられて「pregnant(妊娠している)」になり、そこに「~の状態」を表すパーツ(-ancy)が組み合わさって、現在の「pregnancy(妊娠)」という名詞になったわけです。
●ラテン語「prae-(~の前に)」+「*gnāt-(生まれる)」
↓
●ラテン語「praegnāns(子供が生まれる前の状態 = 妊娠している)」
↓
●古い英語「pregnant(【形容詞】妊娠している)」へ変化
↓
●状態を表す「-ancy」が合体し、「pregnancy(【名詞】妊娠・受胎)」が誕生!
ちなみに、辞書にある「*gnāt-」は、私たちがよく知る「native(故郷の)」や「nature(自然、生まれ持った性質)」の「nat-(生まれる)」と同じ仲間(同語源)なんですよ。
構成パーツで覚える”pregnancy” 「pre-」+「gnat-」+「-ancy」

ここからは、単語をさらに細かく分解して、それぞれの「構成パーツ(接頭辞・語根・接尾辞)」から”pregnancy”を深く理解していきましょう!
”pregnancy”は、「pre-(あらかじめ・前に)」+「gnat-(生まれる)」+「-ancy(状態)」という3つのパーツが合体してできた単語です。
“pre-“は「あらかじめ、前に」を意味するパーツ
”pre-”は、単語の頭について「あらかじめ」「前に」「前もって」という時間的・空間的な先回りのニュアンスを付け加えるパーツ(接頭辞)です。
”pre-” を使った重要単語は、ほかにもたくさんありますよ!あらかじめのイメージで繋げてみてください。
・predict(予言する・予測する)
⇒ pre-(あらかじめ)+ dict(言う)= あらかじめ言う
・prepare(準備する)
⇒ pre-(あらかじめ)+ pare(用意する)= あらかじめ用意を整える
・preview(下見、映画の予告編)
⇒ pre-(あらかじめ)+ view(見る)= あらかじめ見る
”pregnancy”においては、まさに「赤ちゃんが生まれる【前に】、あらかじめお腹の中に命を宿している」という時間の流れを表すために、この ”pre-” が大活躍しているわけですね!
”gnat-”は「生まれる、生み出す」を意味するパーツ
”gnat-” は、ラテン語で「生まれる(born)」や「生み出す(bring into being)」を意味する非常に重要なパーツ(語根)です。
そう、みなさんがよく知っている ”nature” や ”nation” と、”pregnancy” の ”gnat-” は、実は完全に同じ仲間のパーツなんですよ!
「生まれる」というニュアンスを意識しながら、身近な ”nat-” の仲間を見てみましょう。
・nation(国家、国民)
⇒ nat-(生まれ)+ -ion(こと)= 同じ血統や土地から「生まれた」人々の集まり
・nature(自然、本性)
⇒ nat-(生まれ)+ -ure(もの)= 生まれ持ったもの、ありのままの姿(大自然・天性)
・native(生まれ故郷の、固有の)
⇒ nat-(生まれ)+ -ive(に関する)= そこで生まれた、出生地の
さらに、少しレベルの高い単語もこのパーツを知っていれば一発で覚えられます!
・innate(生まれ持った、先天的な)⇒ in(〜の中に)+ nate(生まれた)= 生まれたときから体の中に備わっている性質のことです。
”pregnancy” にだけ「g」の音が残っているのは、ラテン語の古い形(praegnāns)をそのまま色濃く引き継いでいるから。形は少し違っても、すべて「命の誕生やルーツ」に深く関わっているパーツだと分かれば、一気に記憶に残りやすくなりますよね!
”-ancy”は「~な状態、~であること」を意味するパーツ
最後の ”-ancy” は、単語の後ろについて「〜な状態」「〜な性質・期間」という名詞を作るパーツ(接尾辞)です。
このパーツは、形容詞を作る ”-ant” や ”-ent” と表裏一体の関係にあります。
形容詞の ”pregnant(妊娠している)” に、状態を表す ”-ancy” が組み合わさることで、名詞の ”pregnancy(妊娠という状態・期間)” に変化しているわけですね。
この「形容詞(-ant / -ent) ⇔ 名詞(-ancy / -ency)」のペアで覚えるテクニックを使うと、語彙力が一気に2倍になりますよ!
・vacant(空っぽの) ⇔ vacancy(空室、欠員 = 空っぽな状態)
・infant(乳幼児) ⇔ infancy(幼児期 = 幼い状態・期間)
・expectant(期待している) ⇔ expectancy(期待、見込み = 期待している状態)
※ life expectancy で「平均寿命(生きると見込まれる期間)」という意味になります!
・efficient(効率的な) ⇔ efficiency(効率、能率 = 効率的な性質)
このように、単語をパーツに分解してそれぞれの意味を掛け合わせることで、”pregnancy” が「命を(gnat-)あらかじめ(pre-)宿している状態(-ancy)」というコアイメージへ、綺麗に美しく繋がっていくのが実感できたと思います!
”pregnancy”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”pregnancy”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「命をあらかじめ宿している状態」
⇒”pregnancy”=「妊娠、受胎」「豊かなこと、含蓄」の意味
●語法・文法のポイント ⇒可算名詞・不可算名詞の両方の性質を持ち、一般的に「妊娠している状態・期間」を指す場合は不可算名詞(数えられない)として扱われます。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!