inhalation 吸入器を使用する人のイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「inhalation」の意味と使い方・覚え方・文法解説【in-(中に)+hale(息をする)=内に向かって息を吸い込む】

 
コダック
今日の英語表現は”inhalation”

「in-(中に)」+「hale(息をする)」+「-ation(こと)」の3パーツで構成されている単語です。

「内に向かって息を吸い込む」がコアイメージで、“inhalation”=「吸入」「息を吸うこと」の意味を持ちますよ!

 

”inhalation”の意味と使い方 コアイメージは「内に向かって息を吸い込む」

 

”inhalation(発音:ìnhəléiʃən/インハレィシャン【名詞】)”は「吸入」「息を吸うこと」の意味を持つ単語です。

「in-(中に)」+「hale(息をする)」+「-ation(こと)」の3パーツで構成されており、「内に向かって息を吸い込む」がコアイメージです。

 

 
コダック
外にある空気や、お薬の成分などを、自分の体の内側(in-)に向けてグッと息として引き入れる(hale)動作(-ation)のこと。

医療の現場でガスやミストを吸う「吸入」や、深呼吸で「息をスーッと吸い込むこと」そのものを指すわけですね!

 

”inhalation”は主に、医療や健康、安全管理の文脈でよく使われます。日常会話の「息(breath)」よりも、やや客観的・生物学的な動作として「気体や物質を肺に取り込む行為」というニュアンスが強い単語です。

 

 
普通の「息(breath)」とはどう違うの??
 
コダック
例えば、下図のような喘息の人が吸入器(inhaler)を使ってお薬を『シュッと体の中に吸い込む行為』をイメージすると分かりやすいですよ!
ただ呼吸をするだけでなく、煙やガス、霧状の薬品などの「特定の物質を肺に入れる」という具体的なアクションにスポットが当たっています。

inhalation 吸入器を使用する人のイメージ図

”inhalation”の語法・文法と頻出フレーズ

単語のニュアンスが掴めたところで、実際のルールやよく使われる定番の組み合わせ(コロケーション)を見ていきましょう!

 

1. 「数え方」のルール(不可算名詞と可算名詞)

「息を吸い込むこと」という一般的な行為や現象、またはガスなどを「吸入すること」を指す場合、”inhalation”は基本的に数えられない名詞(不可算名詞)として扱われます。

ただし、医療の実験や治療の指示などで「1回の吸入、2回の吸入」と具体的な回数を数えるときには、数えられる名詞(可算名詞)として an inhalation / inhalations と表現することもあります。

 

2. 一緒に覚えるべき頻出フレーズ

”inhalation”は他の名詞とセットになって、特定のシチュエーションで非常によく使われます。以下のフレーズは丸ごと覚えてしまうのがおすすめです!

  • smoke inhalation(煙の吸入、煙を吸い込むこと)
    ※火災ニュースなどの定番表現です。
  • inhalation therapy(吸入療法、吸入治療)
  • inhalation of toxic gas(有毒ガスの吸入)
  • accidental inhalation(誤吸入、誤って吸い込むこと)

 

 
コダック
特に「smoke inhalation」は、英語のニュースや試験の長文読解でも本当によく見かける表現です!「煙(smoke)を体の中に(in-)吸い込む(inhalation)」とパーツを意識すると、意味がすんなり頭に入りますね。

 

例文

The victim suffered from smoke inhalation.
(被害者は煙の吸入[煙を吸い込んだこと]で苦しんだ。)

Inhalation of this chemical should be avoided.
(この化学物質の吸入は避けなければならない。)

The doctor recommended inhalation therapy for his asthma.
(医師は彼の喘息に対して吸入療法を勧めた。)

Deep inhalation of fresh air can help you relax.
(新鮮な空気を深く吸い込むことは、リラックスするのに役立ちます。)

Please complete two inhalations of the medication every morning.
(毎朝、そのお薬を2回吸入してください。※可算名詞としての用法)

※参考・一部例文引用:『ジーニアス英和辞典 第5版』(大修館書店)

 

”inhalation”の語源はラテン語「hālāre」!「吐く」が先で「吸う」が後に定着した歴史

”inhalation”の語源についても、深く確認していきましょう。

この単語のルーツは、古代ラテン語で「息をする」を意味する「hālāre」にまで遡ることができます。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”inhalation”および関連語の起源について、以下のような興味深い記載があります。

Origin of inhalation
First recorded in 1615–25; inhale + -ation
Origin of inhale
First recorded in 1715–25; in- 2 + (ex)hale
Origin of exhale
1350–1400; Middle English exalen < Latin exhālāre, equivalent to ex- ex- 1 + hālāre to breathe

日本語訳:inhalationは1615〜25年に初めて記録され、inhale + -ation から成る。inhaleは1715〜25年に初めて記録され、in- + (ex)hale に由来する。exhaleは1350〜1400年に中期英語として現れ、ラテン語の exhālāre(ex-[外に] + hālāre[息をする])に由来している。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記録から、英語の歴史における面白い事実が見えてきます。

実は、英語の世界では「息を吐き出す(exhale)」という言葉の方が先に定着していました。14世紀頃にラテン語の「exhālāre」を取り入れて使われ始めたのです。

 

その後、何百年か経ってから「『息を吐く(exhale)』があるなら、接頭辞を付け替えて『息を吸う(inhale)』という言葉も作れるのではないか?」という自然な流れで、「ex-(外に)」を「in-(中に)」へ入れ替える形で派生していきました。

さらに注目すべきは、一般的に使われる動詞の「inhale(18世紀)」よりも、名詞の「inhalation(17世紀)」の方が英語の記録に早く登場している点です。これは、当時の医学などの専門的な分野で「吸入(という行為)」を表す名詞が先に必要とされたためだと考えられています。

 

”inhalation”の歴史的な成り立ち
古代ラテン語:「hālāre(息をする)」をベースに、「exhālāre(息を吐き出す)」が存在した。

14世紀:英語にまず「exhale(息を吐く)」が輸入されて定着。

17世紀:医療などの専門用語として、名詞形の「inhalation(吸入)」が記録され始める。

18世紀:「exhale」の対義語として、接頭辞を入れ替えた動詞「inhale(息を吸う)」が一般的に記録されるようになる!

 

 
コダック
「吐き出す(exhale)」が先に英語に定着して、後から接頭辞を付け替える形で「吸い込む(inhale)」が一般化したという歴史がとてもユニークですね!

呼吸は「吸ってから吐く」イメージがありますが、英語の単語としては「吐く」言葉のほうが先輩だったんです。

 

 

構成パーツで深掘り! ”inhalation”を形作る3つの要素

単語を丸暗記するのではなく、パーツに分解して理解すると、記憶の定着率がグッと高まります!

”inhalation”は、「in-(中に)」+「hale(息をする)」+「-ation(こと)」という3つのパーツが組み合わさってできた言葉です。それぞれのパーツの役割を詳しく見ていきましょう。

 

① 接頭辞:in- (中に、内へ)

”in-”は、空間や状態の「中に」「内側へ向かって」という方向性を表す超重要パーツです。後ろに続くアルファベットによっては、発音のしやすさから il-, im-, ir- に変化することもあります。

 

 
コダック
空間的に「中に入れる」イメージがこのパーツの基本です!

外にある空気や薬の成分を、自分の「体の中に」引き入れるイメージが、この単語の大きな土台になっています。

 

▼ ”in-” を使った他の英単語の例:

influx(in- [中へ] + flux [流れる] = 流入、押し寄せること)
indoor(in- [中へ] + door [ドア] = 室内の、屋内の)
immigrate(im- [中へ] + migrate [移住する] = 国の中へ移住する、入国する)

 

② 語根:hale (息をする)

”hale”は、ラテン語で「息をする、呼吸する(halare)」という意味を持つパーツです。

 

 
コダック
ちなみに、英語には「引っ張る、引きずる」という意味の ”hale” という動詞もありますが、あちらは語源のルーツが全く異なる別物の単語です。

今回の ”inhalation” に含まれる ”hale” は、100%「呼吸(息をすること)」に関わるパーツだと覚えておくとスッキリしますよ!

 

▼ ”hale” を使った他の英単語の例:

inhale(in- [中に] + hale [息をする] = 息を吸う)※inhalationの動詞形です!
exhale(ex- [外に] + hale [息をする] = 息を吐き出す)
exhalation(ex- [外に] + hale [息をする] + -ation [こと] = 呼気、吐き出すこと)

 

③ 接尾辞:-ation (〜すること、〜という状態・結果)

単語の最後について、その言葉の「品詞(キャラクター)」を決定づける大事なパーツです。
”-ation” は、動詞の後ろにくっついて「〜すること(名詞化)」「〜する状態・結果」を表す名詞を作ります。

 

 
コダック
動詞の ”inhale(息を吸う)” のお尻に ”-ation” がセットになることで、 = ”inhalation(息を吸うこと=吸入)” という名詞に変身しているわけですね!

 

▼ ”-ation” を使った他の英単語の例:

relaxation(relax [リラックスする] + -ation = 弛緩、くつろぎ)
creation(create [創造する] + -ation = 創造、作品)
preparation(prepare [準備する] + -ation = 準備)

 

”inhalation”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”inhalation”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”inhalation”は「in-(中に)」+「hale(息をする)」+「-ation(こと)」の3パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「内に向かって息を吸い込む(吸入)」
⇒”inhalation”=「吸入」「息を吸うこと」の意味
●語法・文法のポイント ⇒行為を指すときは原則として数えられない(不可算名詞)。動詞形「inhale(吸う)」と対義語「exhale(吐く)」をセットで覚えるのがコツ!
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」