ラテン語の「明らかにする・輝かせる」という言葉がベースになっている単語です。
「白黒はっきりさせる」がコアイメージで、“argue”=「(理由を挙げて)主張する」「言い争う」の意味を持ちますよ!
”argue”の意味と使い方 コアイメージは「白黒はっきりさせる」
”argue(発音:ɑ́ːrgjuː/アーギュ【動詞】)”は「主張する」「言い争う」の意味を持つ単語です。
語源的には「白黒はっきりさせる(明快にする)」がコアイメージになります。
ただ感情的に怒鳴るのではなく、論理の力で自分の意見を「主張する」ことや、お互いの意見をぶつけ合って「言い争う」のが”argue”なわけですね!
”argue”は、ビジネスの会議や論文、あるいは日常の議論で非常によく使われます。「単に声を大にして言う」のではなく、「〜という理由があるから、こうなんだ!」と筋道を立てて意見を通そうとするニュアンスが含まれているのが特徴です。

このように”根拠を出して自分の正しさをはっきりさせる”という意味から、ディベート、裁判、ビジネスの提案から、日常の意見の衝突にいたるまで広く使用されます。
例文
・He argued that the project should be continued.
(彼はそのプロジェクトは継続されるべきだと主張した。)
・Scientists argue that climate change is accelerating.
(科学者たちは気候変動が加速していると主張している。)
・The couple is always arguing about money.
(その夫婦はいつもお金のことで言い争っている。)
・She argued with her co-worker over the new schedule.
(彼女は新しいスケジュールをめぐって同僚と言い争った。)
”argue”の文法・語法 自動詞・他動詞の使い分けと頻出パターン

1. 自動詞(後ろに前置詞が必要なパターン)
”argue”を自動詞として使う場合、後ろに続く言葉(人・事柄)や、「賛成・反対」のスタンスによって前置詞を使い分ける必要があります。どれも英語の試験や日常会話で超頻出の形です!
- argue with [人] =(人)と言い争う・議論する
(例)Don’t argue with your boss.(上司と言い争うのはやめなさい。) - argue about [事] =(事)について言い争う・議論する
(例)They are arguing about where to go for vacation.(彼らは休暇にどこへ行くかについて言い争っている。) - argue for [事・案] = 〜に賛成の主張をする、〜を求めて論じる ★重要フレーズ!
(例)The lawyer argued for the prisoner’s release.(弁護士は囚人の釈放を求めて主張した。) - argue against [事・案] = 〜に反対の主張をする、〜に異議を唱える ★重要フレーズ!
(例)Many people argued against the new tax policy.(多くの人々がその新しい税制に反対する主張をした。)
2. 他動詞(後ろに直接that節をとるパターン)
自分の意見や主張の中身を具体的に言いたいときは、他動詞として後ろに that節 をつなぎます。
- argue that [主語 + 動詞] = 〜であると(論理的に)主張する
(例)She argued that the regulation should be abolished.(彼女はその規制は廃止されるべきだと主張した。)
3. 名詞形 ”argument” はスペルミスに超注意!
”argue”の名詞形は ”argument(議論・主張)” ですが、ここにライティングでの大きな罠があります。
動詞の語尾にある「e」が消えて、❌ arguement ではなく ⭕️ argument になります。ついつい「e」を残して書いてしまいがちなので、強く意識しておきましょう!
”argue / discuss / dispute”の違い(類義語マスター)
例えば”discuss”や”dispute”もよく見かけますが、ニュアンスが全然違いますよ!
⇒「議論する・主張する・言い争う」のニュアンスの違い
イメージの違いとしては以下の通りです!
argue⇒「自分の意見の正しさを証明するために、理由や証拠をぶつけて白黒つける」=論理的な主張・議論
discuss⇒「問題解決や意見交換のために、みんなで対等に意見を出し合う」=前向きな話し合い・検討(平和)
dispute⇒「相手の意見や決定に対して、感情的・攻撃的に『それは違う!』と反論する」=激しい紛争・異議申し立て
といった感じです!
実際の具体的なフレーズを見ながら、それぞれの違いを肌で感じてみましょう!
●argue a case in court
「法廷で(証拠を並べてどちらが正しいか)弁論する」
⇒ 自分の正しさを証明し、相手と白黒ハッキリさせる論理的なイメージ
●discuss a new project
「新しいプロジェクトについて(みんなでアイデアを出し合って)話し合う」
⇒ 敵味方に分かれるのではなく、1つのテーマを囲んで検討する平和で建設的なイメージ
●dispute the referee’s decision
「審判の判定に(それはおかしいだろ!と激しく)異議を唱える」
⇒ 相手の決定に対して、真っ向から噛みついて拒絶・反論する激しいイメージ
”argue”の語源はラテン語「arguere」 さらにルーツを辿ると「白く輝く」に行き着く!

ここからは語源について詳しく見ていきましょう。
語源を知ることで、なぜ”argue”が「白黒はっきりさせる」というコアイメージを持っているのかが深く理解できます。
まずはオンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」における”argue”の起源についての記載を見てみましょう。
Origin of argue
First recorded in 1275–1325; Middle English, from Anglo-French, Old French arguer, from Latin argūtāre, argūtārī “to babble, chatter,” frequentative of arguere “to prove, assert, accuse” (in Medieval Latin: “to argue, reason”)日本語訳:1275〜1325年に初めて記録された。中期英語、アングロ=フランス語、古フランス語の arguer を経て、ラテン語の argūtāre, argūtārī(ペチャクチャ喋る)に由来。これは arguere(証明する、主張する、告発する)の反復形。(中世ラテン語では「議論する、論理的に考える」の意)。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容から、”argue”は13〜14世紀(日本では鎌倉時代末期〜室町時代初期)に、フランス語を経由して英語に入ってきたことが分かります。
ここで注目したいのが、ベースとなっているラテン語の「arguere(証明する、主張する)」です。
実はこの言葉、さらに古い印欧祖語(インド・ヨーロッパ祖語)のルーツを辿ると、「白く輝く、明るい」という意味を持っています。(※銀を意味するsilver/argentなどと同じ語源です)
暗闇に光を当てて「白く輝かせる」ことから、見えなかったものを「明らかにする」という意味になり、それが転じて「証明する」というニュアンスに発展しました。
印欧祖語:arg-(白く輝く、明るい)
↓
古代ラテン語:arguere(光を当てて明らかにする、証明する)
↓
ラテン語:argūtāre(自分の正しさを証明しようと、言葉を重ねてペチャクチャ喋る)
↓
古フランス語:arguer(議論する)
↓
1300年ごろ:英語の「argue(根拠を提示して、白黒はっきり主張する)」へ
もともとの「光を当てて明らかにする」という状態から、自分を正当化するために「ペチャクチャと喋る(言葉を尽くす)」という意味合い(argūtāre)が生まれ、現在の「議論する・言い争う」に落ち着いた過程がとても面白いですよね。
まさに「白黒はっきりさせるために、言葉を武器にしてぶつかり合う」というargueの姿が、歴史の中に表れています!
”argue”の構成パーツ解説:語根「argu-」は「光を当ててはっきりさせる」

英単語を効率よく覚えるためには、単語をパーツ(語根や接頭辞・接尾辞)に分解して、そのコアイメージを掴むのが近道です。
”argue” の中心にある構成パーツは、語根の「argu-(または arg-)」です。このパーツには、古代から受け継がれたとても面白いイメージが隠されています。
・argu- / arg- = 「輝く」「白い」「はっきりさせる」
暗闇でモヤモヤして不確かな状態のところに、ピカッと強い「光(輝き)」を当てて、視界をクリアにするイメージです。そこから、隠れていたものを「明らかにする」「白黒はっきりさせる」という意味が生まれました!
実は、元素記号の Ag(銀 / ラテン語:argentum) や、南米の国 アルゼンチン(Argentina) も、まったく同じ語根「arg-(輝く・白い)」から生まれています。
・銀(argentum) = ピカピカと「輝く金属」
・アルゼンチン(Argentina) = ラプラタ川で見つかった「銀(輝く金属)の国」
このように、”argue” は「銀のようにピカッと光を当てて、物事をクリアにする」というイメージから来ている単語なんですよ!
”argue”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回学んだ”argue”の重要なポイントをまとめます!
⇒コアイメージは「証拠や理由を出して白黒はっきりさせる」
⇒意味は「(理由を挙げて論理的に)主張する」「(互いの根拠をぶつけて)言い争う」
●文法・語法のポイント:他動詞では「argue that 〜」、自動詞では「argue with [人] / about [事]」の形で使う。
●スペルの罠:名詞形「argument」は「e」が消えるのでライティングの際は要注意!
関連付けを強くすることで記憶に残りやすくなりますので、ぜひ他の単語の記事もチェックしてみてくださいね!