「in-(〜でない)」+「efficie(作り出す)」+「-ency(なこと)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「十分な結果を作り出せない状態」がコアイメージで、“inefficiency“=「非効率、非能率」「無能、不手際」の意味を持ちますよ!
”inefficiency”の意味と使い方 コアイメージは「十分な結果を作り出せない状態」
”inefficiency(発音:ìnəfíʃənsi/インエフィシェンシー【名詞】)”は「非効率、非能率」「無能、不手際」の意味を持つ単語です。
「in-(〜でない)」+「efficie(作り出す)」+「-ency(なこと)」の3つのパーツで構成されている単語で、「十分な結果を作り出せない状態」がコアイメージです。
人や組織のやり方に生産性がなく、役に立たない能力のこと(=「無能・不手際」)=”inefficiency”なわけですね!
”inefficiency”は「ムダが多くて成果が出ない」なイメージが強いです。
間違ってはいないけど、成果が出ない=非効率というわけです。
完全にサボっている状態(laziness)や、根本的にやり方が間違っている状態(error / mistake)とは少しニュアンスが異なります。
”inefficiency”の使い方(頻出フレーズ・語法・文法)
”inefficiency”はビジネスシーンなど、生産性や効率が求められる場面で非常によく使われます。よく使われるフレーズと、文法のポイントを押さえておきましょう。
● reduce / eliminate inefficiency(非効率を減らす / 排除する)
● cause inefficiency(非効率を招く・引き起こす)
● the inefficiency of ~(〜の非効率さ)
”inefficiency”は、「非効率さ」という概念や性質を表すときは数えられない名詞(不可算名詞)として扱われます。
ですが、「個別の非効率な箇所」や「具体的な不手際の事例」を指すときは an inefficiency や inefficiencies と複数形にできるのも大きな特徴です!
例文
We must eliminate waste and inefficiency in our office.
(私たちはオフィスの無駄と非効率をなくさなければならない。)
※「概念としての非効率」なので不可算名詞。The new system is designed to reduce inefficiencies in the production line.
(新しいシステムは、生産ラインにおける様々な非効率(な点)を減らすよう設計されている。)
※「具体的な非効率な箇所」を指すので複数形。His inefficiency caused a significant delay in the project.
(彼の手際が悪いせいで、プロジェクトに大幅な遅れが生じた。)
※「人の不手際・無能さ」を表す使い方。※参考・例文引用(一部加工)「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”inefficiency”の関連語①:「非効率・無駄」を意味する単語”waste / redundancy”
例えば”waste”や”redundancy”なども「無駄・効率の悪さ」を意味する単語ですよ!
⇒「非効率・無駄」の意味を持つ単語”waste / redundancy”
イメージの違いとしては
inefficiency ⇒「生産性が低い」=システムややり方の能率が悪いこと
waste ⇒「資源をドブに捨てる」=時間やお金を無駄に消費すること
redundancy ⇒「余計なものが多すぎる」=重複していて無駄なこと
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● inefficiency(能率の悪さ)
「Bureaucratic inefficiency slows down the project.」
(お役所的な非効率さが、プロジェクトを遅らせている。)
⇒手続きの能率の悪さのせいで、進行が滞っているイメージ
● waste(資源の消費・浪費)
「It’s a waste of time and money.」
(それは時間とお金の無駄だ。)
⇒価値のないことに大事な資源を消費してしまっているイメージ
● redundancy(重複・余剰)
「The policy aims to remove corporate redundancy.」
(その方針は、企業内の無駄な重複を排除することを目的としている。)
⇒重複した人員や余計な過剰システム(ダブりによる無駄)を削るイメージ
”inefficiency”の関連語②:「無能・力不足」を意味する単語”incompetence / inability”
⇒「無能・力不足」の意味を持つ単語”incompetence / inability”
それぞれの表現の違いとしては
inefficiency ⇒「仕事の手際が悪い」=やり方が下手で能率が上がらない
incompetence ⇒「スキル・資格がまるでない」=能力自体が完全に欠如している
inability ⇒「単純に〜できないこと」=能力や性質上、実行が不可能
といったイメージです。
● inefficiency(手際が悪いこと)
「The manager was criticized for his inefficiency.」
(そのマネージャーは仕事の不手際を非難された。)
⇒ダンドリが悪く、うまく成果を出せていないことを批判されたイメージ
● incompetence(能力が完全に欠如していること)
「He was fired for professional incompetence.」
(彼は業務上の無能を理由に解雇された。)
⇒その仕事に必要なスキルが全く足りていない(致命的な無能)イメージ
● inability(単純にできないこと)
「her inability to speak English」
(彼女が英語を話せないこと)
⇒無能というよりは、「単に話す能力を持ち合わせていない」という事実のイメージ
”inefficiency”の語源と成り立ち:「外へ成果を出す」の否定から生まれた

”inefficiency”がどのような成り立ちで生まれた言葉なのか、語源についても確認していきましょう。
”inefficiency”の語源は1740〜50年代に記録された「inefficient + -ency」に遡ります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”inefficiency”の起源について、下記の記載があります。
Origin of inefficiency
First recorded in 1740–50; ineffici(ent) + -ency
Origin of inefficient
First recorded in 1740–50; in- 3 + efficient
Origin of efficient
First recorded in 1350–1400; Middle English, from Middle French, from Latin efficient- (stem of efficiēns ), equivalent to ef- ef- + fic-, combining form of facere “to make, do 1 ” + -ent-日本語訳:1740〜50年に最初に記録。inefficient(非効率な)に名詞を作る接尾辞-encyが結合。そのinefficientは、否定のin-とefficient(効率的な)からなる。さらに遡ると、efficientはラテン語で「外に(ef-)+作る・行う(facere)」を語源とする。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からわかるように、ベースとなっているのはラテン語の「外へ何かを作り出す」という意味の言葉です。
ただ「作る」のではなく、ラテン語の「efficere(エフィケレ=外へ+作り出す)」には、「成し遂げる」「目に見える結果や効果をもたらす」という強いニュアンスがありました。
ここから「ちゃんと成果を出せる=効率的だ(efficient)」という言葉が生まれ、それを「in-(否定)」で打ち消すことによって生まれたのが”inefficiency”です。
● ラテン語:ef- (外へ) + facere (作る・為す) =「最後までやり遂げて、結果を外に出す」
↓
● 14世紀後半、中英語・中期フランス語を経由して「efficient (成果を出せる=効率的な)」へ
↓
● 1740年代、否定の「in-」がくっつき、さらに名詞化の「-ency」が加わって「inefficiency(成果を出せない状態=非効率)」へ
「外へしっかり成果を生み出す(efficient)」の真逆になるので、「時間や手間をかけているのに、外へ成果を全く生み出せていない状態(=非効率・不手際)」という意味になるわけです。語源からたどると、コアイメージがスッと入ってきますね!
構成パーツで覚える”inefficiency” 「in-」+「efficie(ef- + fic)」+「-ency」

ここからは構成パーツの面から”inefficiency”について覚えていきましょう。
”inefficiency”を分解すると、「in-(〜でない)」+「efficie(外に作り出す)」+「-ency(なこと・状態)」の3つのパーツに分けられます。
さらに「efficie」の部分は語源的に「ef-(外へ)」+「fic(作る)」に分解できます。つぎから各パーツについて、さらに詳しく紹介していきますね。
“in-“は「〜でない・反対」を意味する否定のパーツ
”in-”は、単語の頭にくっついて「〜でない・無」や「反対」の意味を加える接頭辞です。
発音しやすくするために形を変えているんですよ。
例えば、以下のような単語も同じ否定のパーツを使用しています。
- incorrect(in+正確な=不正確な)
- impossible(im+可能な=不可能な ※pの前ではimになる)
- illegal(il+合法の=違法な ※lの前ではilになる)
”efficie”は「ef-(外へ)」+「fic(作る)」=「結果を作り出す」
”efficie”の部分は、さらに細かく分けると「ef-(外へ)」と「fic(作る・する)」というラテン語由来のパーツが合体したものです。
「fic」は「作る」を意味し、形を変えて「fect」や「fact」になることもあります。
つまり、外に向かって何かを作る=「結果を作り出す・成し遂げる」という意味になるんですね!
この”fic / fect / fact(作る)”のパーツを持つ単語は非常に多く、以下のようなものがあります。
perfect(per[完全に]+fect[作る]=完全に作られた⇒完璧な)
factory(fact[作る]+ory[場所]=作る場所⇒工場)
fiction(fict[作る]+ion[こと]=作り話⇒フィクション)
”-ency”は「〜なこと・状態」を表す名詞化のパーツ
”-ency”は、単語のお尻にくっついて「〜なこと・状態」という名詞を作るパーツ(接尾辞)です。
例:efficient(効率的な) ⇒ efficiency(効率)
その他にも、以下のような単語が”-ency”を使用して名詞化されています。
- fluency(flu[流れる]+ency=言葉がサラサラ流れる状態⇒流暢さ)
- tendency(tend[向かう・伸びる]+ency=ある方向へ向かう状態⇒傾向)
- urgency(urg[駆り立てる]+ency=駆り立てられている状態⇒緊急性)
”inefficiency”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”inefficiency”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「十分な結果を作り出せない状態」
⇒”inefficiency”=「非効率、非能率」「無能、不手際」の意味
●語法・文法のポイント ⇒不条理な「非効率さ」は数えられない名詞(不可算名詞)として扱われることが多いですが、「個々の不手際・非効率な事例」を指すときは an inefficiency / inefficiencies と複数形にできるのが特徴です。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
