「haes-(へばりつく)」+「-itate(動詞化)」のパーツで構成されている単語です。
「その場にへばりついて動けなくなる」がコアイメージで、“hesitate“=「躊躇する、ためらう」「気後れする」の意味を持ちますよ!
”hesitate”の意味と使い方 コアイメージは「その場にへばりついて動けなくなる」
”hesitate(発音:hézətèit/ヘジテイト)”は「躊躇する、ためらう」「気後れする」の意味を持つ単語です。
「haes-(へばりつく)」+「-itate(動詞化)」のパーツで構成されている単語で、「その場にへばりついて動けなくなる」がコアイメージです。
心理的な迷いや不安、恥ずかしさから、行動がワンテンポ遅れてしまう、そんな「ためらい」のニュアンスに繋がります!

”hesitate”は、単に「遅れる」のではなく、「心の中で迷いや葛藤、慎重さがあるために、行動に移るのを躊躇する」という場面でよく使われます。
また、否定文の「Don’t hesitate to 〜(遠慮なく〜してください)」は、ビジネスや日常会話で相手を気遣う超定番の親切フレーズです。
「hesitate」の基本例文
・She hesitated for a moment before answering the tough question.
(彼女はその難しい質問に答える前に一瞬ためらった。)
・If you need any help, please don’t hesitate to ask.
(もし手伝いが必要なら、どうぞ遠慮なく[躊躇せずに]言ってくださいね。)
・He hesitated to press the send button on the email.
(彼はメールの送信ボタンを押すのをためらった。)※参考・一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”hesitate”の関連語①:「ためらう・避ける」を意味する単語”shrink/waver”
特に”shrink”や”waver”は、ニュアンスの違いを意識すると一気に英語力がアップしますよ!
⇒「ためらう・迷う」の意味を持つ単語”shrink/waver”
コアイメージの違いをまとめると、こんな感じです!
hesitate ⇒「心理的な迷いから、足が地面にへばりついて行動が遅れる」=ためらう、躊躇する
shrink ⇒「恐怖や嫌悪感から、体が後ろにきゅっと縮こまってしり込みする」=しり込みする、怖気(おじけ)づく
waver ⇒「波(wave)のように意見や決意がユラユラと揺れ動いて定まらない」=心が揺らぐ、決断を迷う
それぞれの「なぜ動けないのか」の理由が違うわけですね!
●hesitate to tell the truth(本当のことを言うのをためらう)
・I hesitated to tell him the truth because it might hurt him.
(彼を傷つけるかもしれないと思い、私は本当のことを言うのをためらった。)
⇒ 相手への気遣いや心理的な迷いから、一歩が出せないイメージ。
●shrink from telling the truth(本当のことを言うのをしり込みする)
・She shrank from telling the truth because she was afraid of being scolded.
(怒られるのが怖くて、彼女は本当のことを言うのをしり込みした。)
⇒ 嫌なことや恐怖から身を守るために、体が後ろにきゅっと縮んで逃げ腰になるイメージ。
●waver about telling the truth(本当のことを言うかどうか心が揺らぐ)
・He wavered between telling the truth and keeping it a secret.
(真実を言うべきか秘密にするべきか、彼の心は激しく揺れ動いた。)
⇒ 2つの選択肢の間で、天秤や波(wave)のように心がグラグラして決まらないイメージ。
”hesitate”の文法・語法 絶対に外せない定番フレーズと名詞形のルール

”hesitate”を実戦(試験や英会話)で正しく使うために、絶対に押さえておくべき文法ポイントを2つ解説します!
1. 最重要ルール!後ろは “to do” で “-ing” は置けない
”hesitate”は後ろに to+動詞の原形(不定詞) を伴って、「〜するのをためらう」という形で使うのが鉄則です。
動名詞(-ing)を後ろに直接置くことはできませんので、文法問題などでは注意してくださいね!
前述しましたが、この形を使った最も有名な表現が、ビジネスメールや日常会話の締めくくりに添えられる以下の否定命令文です。
(ご不明な点がございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。)
直訳は「私に連絡することを躊躇しないでください」ですが、「いつでも気軽にどうぞ!」という相手を歓迎する定番の決まり文句です。
2. 名詞形 ”hesitation” は「without hesitation(迷わず)」のカタマリで覚える!
”hesitate”の名詞形は ”hesitation(ヘジテーション:躊躇、ためらい)” です。
hesitationは基本的に数えられない名詞(不可算名詞)として扱われます。特にフレーズとして頻出なのが、前置詞のwithoutを組み合わせた **「without hesitation(躊躇なく、迷わずに、一も二もなく)」** という表現です!
「hesitation」の例文
・He accepted the job offer without any hesitation.
(彼は少しのためらいもなく、その仕事のオファーを受け入れた。)
・After some hesitation, she decided to study abroad.
(少し躊躇した後、彼女は留学することを決断した。)
”hesitate”の語源はラテン語「haesitāre」 意味は「へばりつく」から「ためらう」へ

”hesitate”の語源について、さらに深く掘り下げていきましょう。
この単語の歴史をたどると、ラテン語の「haesitāre(ためらう、言葉に詰まる)」に突き当たります。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”hesitate”の起源について、下記の記載があります。
Origin of hesitate
First recorded in 1615–25; from Latin haesitātus “faltered,” past participle of haesitāre “to falter”; see hesitant日本語訳:1615–25年に初記録。ラテン語の haesitātus(口籠る、言葉に詰まる、たじろぐの意)から。これは haesitāre(口籠る、ためらう)の過去分詞。hesitant 参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
Dictionary.comの解説にある通り、ラテン語の段階で「言葉に詰まる、たじろぐ」という意味を持っていましたが、そもそもなぜこの意味になったのでしょうか?
実は、*haesitāre* のさらに大元には、「ピタッとへばりついて離れない」を意味する動詞 *haerēre* があります。これが「何度もへばりつく」「強烈にくっつく」というニュアンスの動詞(頻回動詞)へと変化しました。
そこから、「前に進みたいのに足が地面にくっついて動けない」、あるいは「言いたいことがあるのに、言葉が喉にへばりついて出てこない」という状態を表すようになり、最終的に現在の「ためらう、口籠る」という意味へと発展したのです。
haerēre(ラテン語:ピタッとへばりつく・固執する)
↓
haesitāre(ラテン語:何度もへばりつく = 動きが止まって言葉に詰まる、ためらう)
↓
haesitātus(ラテン語の過去分詞:たじろいだ、口籠った)
↓
hesitate(17世紀初頭、現在の英語の「ためらう」へ)
この「へばりつく」という感覚は、次の章で紹介する他の英単語(同根語)を芋づる式に覚えるときにも、すごく役立つ重要な視点ですよ!
構成パーツで覚える”hesitate” 「haes-(へばりつく)」+「-itate(頻回・強意の動詞化)」

ここからは、”hesitate”をさらに深く記憶に定着させるために、構成パーツ(語源パーツ)に分解して見ていきましょう!
”hesitate”は、以下の2つのパーツが組み合わさって成り立っています。
② -itate:何度も繰り返して〜する(頻回・強意の動詞化)
これらが合わさることで、「(足が地面に)ピタッとへばりつき、その場で何度も足踏みを繰り返して一歩が出せない」というニュアンスになり、現在の「ためらう、躊躇する」という意味に繋がっているわけですね。
それでは、それぞれのパーツについて詳しく解説します!
パーツ①:”haes-“(hes- / her-)は「ピタッと密着する、へばりつく」を意味するパーツ
”haes-”は、ラテン語で「くっつく」「へばりつく」を意味するパーツです。英語の単語内に入ると、`hes-` や `her-` という形に変化することもあります。
例えば、ビジネスや日常会話でもよく使われる以下の単語が有名です。
● adhere(付着する、固執する、方針を堅持する)
⇒ 「ad-(〜の方向へ)」+「here(へばりつく)」の構成。特定の場所や考え方にピタッとくっついて離れないことから、「規則を忠実に守る」や「初志貫徹する」という意味になります。
● coherent(首尾一貫した、まとまりのある)
⇒ 「co-(共に)」+「her-(へばりつく)」+「-ent(形容詞化)」。パーツ同士が互いにしっかりくっつき合っているイメージから、話の筋道や論理が「バラバラにならず、一貫している」という意味に発展しました。
● inherent(生まれつき備わっている、固有の)
⇒ 「in-(内側に)」+「her-(へばりつく)」+「-ent(形容詞化)」。最初から内側にピタッとへばりついていて、切り離せない性質や才能を表します。
パーツ②:”-itate”は「何度も繰り返して〜の状態にする」を意味する動詞化パーツ
”-itate”は、単に単語を動詞にするだけでなく、「何度も繰り返しその動作を行う」「激しく〜する」という「頻回(ひんかい)」や「強意(きょうい)」のニュアンスを付け加える特別な接尾辞パーツです。
同じく ”-itate” が使われている単語をいくつか並べてみましょう。どれも「激しい繰り返し」や「状態を強く引き起こす」イメージを持っていますよ!
⇒ 「ag-(動かす)」+「-itate(激しく繰り返す)」。何度も激しく物理的・心理的に動かして、人の心や社会をザワつかせる意味になります。
● facilitate(容易にする、促進する)
⇒ 「facil-(簡単な・流暢な)」+「-itate(〜の状態にする)」。物事がスムーズに進むように、繰り返し働きかけて簡単にするという意味です。
● imitate(模倣する、真似る)
⇒ ラテン語の「真似る」という言葉に由来し、お手本となる動作を何度も繰り返しなぞることから「模倣する」という意味になります。
”hesitate”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”hesitate”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「その場にへばりついて動けなくなり、足踏みを繰り返す」
⇒”hesitate”=「躊躇する、ためらう」「気後れする」の意味
●語法・文法のポイント ⇒「hesitate to do」の形で使い、ビジネスメールの「Please don’t hesitate to contact me.(遠慮なくご連絡ください)」が超頻出!
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