「henne(ここから)」+「-es(副詞にするパーツ)」で構成されている単語です。
「ここから離れて」がコアイメージで、“hence”=「したがって、それゆえに」「今から、今後」の意味を持ちますよ!
”hence”の意味と使い方 コアイメージは「ここから離れて」
”hence(発音:héns/ヘンス)【副詞】”は「したがって、それゆえに」「今から」の意味を持つ単語です。
「henne(ここから)」+「-es(副詞化)」のパーツで構成されており、「ここから離れて」がコアイメージとなります。
そこから、ある事実を起点にして『ここから出発して、次の結論へと話が流れる』ようになり、「したがって、それゆえに」という意味で使われるようになったわけですね!
”hence”は副詞として、論文やビジネスレポートなどの非常にフォーマルな場面でよく使われます。
意味①:「したがって、それゆえに」
前述の事実や原因を出発点とし、そこから導き出される結果を述べる際に使われます。「A。したがってB」のように、文をカチッとつなぐ役割を果たします。
「したがって」の例文
・He is a foreigner, hence his accent.
(彼は外国人だ、したがってあのようななまりがあるのだ。)
・The company lost a major contract, hence the need for budget cuts.
(その会社は大口の契約を失った。それゆえに予算削減の必要性が生じたのだ。)
・Chemicals cause damage to the environment; hence, they should be used carefully.
(化学物質は環境にダメージを与える。それゆえに、注意して使用されるべきだ。)※一部例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
意味②:「今から、今後(〜年後)」
時間を表す言葉とセットで使うことで、「現在という地点から離れて=今から〜後」という意味にもなります。日常会話よりも、小説やフォーマルなスピーチで耳にする表現です。
「今から」の例文
・The project will be completed three months hence.
(そのプロジェクトは、今から3ヶ月後に完了するだろう。)
・What will the world be like a decade hence?
(今から10年後、世界はどうなっているだろうか?)
”hence”の文法・語法で気をつけるべき2つのポイント

”hence”を使う際、とくにライティングにおいて注意したい文法ルールが2つあります。
1. 動詞が省略され、名詞だけが続きやすい(hence + 名詞)
”hence”の最大の特徴は、後ろに続く「動詞」を丸ごと省略して、名詞だけをポツンと置くことができる点です。
上記の例文にあった `hence his accent.` も、本来なら `hence he has his accent.`(したがって彼はなまりがある)となる所ですが、`he has` が省略されています。これは他の「therefore」や「so」にはできない、hence特有の強力な文法ルールです。
2. 接続詞ではないので、文章のつなぎ方に注意!
henceは「だから」という意味ですが、接続詞ではなく「副詞」です。そのため、2つの独立した文章(主語+動詞を含む文)をコンマ(,)だけでつなぐことはできません。文をつなぐときは、以下のいずれかの形をとります。
① セミコロン(;)を使う: S V ; hence, S V
② 接続詞のandを補う: S V, and hence S V
③ ピリオドで区切る: S V. Hence, S V
誤って `It rained heavily, hence the event was canceled.` としないように注意しましょう(正しくは `; hence, the event was canceled.` などとします)。
”hence”の関連語:「だから・したがって」を意味する単語”therefore/so/thus”

例えば”therefore”や”so”、”thus”なども「だから、したがって」を意味する単語ですよ!
⇒「だから・したがって」の意味を持つ単語”therefore / so / thus”
ニュアンスや硬さの違いとしては以下のようになります!
hence⇒「前提から自然と結果が導かれる。後ろに名詞を置きやすい」=それゆえに(超フォーマル)
therefore⇒「『Aだから、論理的に考えて当然B』という理詰めのイメージ」=したがって(論文・論理的)
thus⇒「『このようにして』という方法や、そこからの結果を表す」=したがって(フォーマル・少し古い)
so⇒「日常会話で誰もが使う、原因と結果を軽やかにつなぐイメージ」=だから(カジュアル・日常会話)
●The cost of materials rose, hence the higher price.
「材料費が高騰した、それゆえの価格上昇である」
⇒ 報告書などで、原因から結果への流れをスマートに短く伝えるイメージ
●I think, therefore I am.
「我思う、ゆえに我あり(デカルトの命題)」
⇒ ガチガチの論理や、証明された結論をきっちり述べるイメージ
●It was raining, so I stayed home.
「雨が降ってたから、家にいたんだよね」
⇒ 友達同士の会話で、理由をフランクに伝える親しみやすいイメージ
”hence”の語源は中期英語「hens, hennes」 意味は「ここから離れて」

”hence”の語源についても、確認していきましょう。
”hence”の語源は中期英語の「hens, hennes」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”hence”の起源について、下記の記載があります。
Origin of hence
First recorded in 1225–75; Middle English hens, hennes, equivalent to henne (Old English heonan) + -es adverb suffix; see -s日本語訳:1225〜75年に初めて記録された。中期英語の hens, hennes に由来し、これは henne(古期英語の heonan = ここから)に副詞を作る接尾辞の -es が付いたものである。-s を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”hence”は13世紀(鎌倉時代の大昔!)の段階で、「ここ(この場所)から離れて」という空間的な出発点を表す言葉として誕生した模様。
古期英語:heonan(ここから)
↓
中期英語:henne + 接尾辞 -es = hens / hennes(ここから離れて、立ち去って)
↓
近代〜現代英語:空間の「ここから離れて」だけでなく、時間の「今から先」、さらには論理の「この事実を出発点として=したがって」へと意味が抽象化して定着
構成パーツで覚える”hence” 「henne」+「-es」

ここからは構成パーツの面から”hence”について覚えていきましょう。
”hence”の構成パーツは「henne(ここから)」+「-es(副詞にする接尾辞)」の2パーツです。
“henne”は「ここから」を意味する古いパーツ
”henne”は、現在の「here(ここ)」の遠い親戚にあたる、昔の言葉で「ここから」を意味するパーツです。
例えば、thence(そこから、それゆえに)や、whence(どこから、そこから〜する所の)といった単語が、この “hence” と全く同じ仕組みで生まれた兄弟のような単語です(どれも少し硬い文学的な響きがあります)。
”-es”は「〜の方向に、〜の状態で」と副詞化するパーツ
”-es”は、名詞や古い言葉の後ろにくっついて「〜の方向へ」「〜の状態で」という副詞(飾り言葉)に変身させるパーツです。
その他の”副詞化の接尾辞”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・once(one[1つ]+ ce[-esの変化形:〜の状態で]=1回、かつて)
・towards(toward[〜の方を向いた]+ s[〜の方向へ]=〜に向かって)
”hence”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”hence”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「ここから離れて(出発点)」
⇒ “hence”=「したがって、それゆえに」「今から、今後」の意味を持つ。
●語法・文法のポイント
⇒ フォーマルな論文やレポートで使用される。
⇒ 副詞なので、文と文を繋ぐときはセミコロン(;)などが必要。
⇒ 後ろの動詞(be動詞やhaveなど)が省略されて「hence + 名詞」の形になりやすい特徴がある。
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