「hard(硬い・厳しい)」+「-ly(~の状態で)」の2パーツで構成されている単語です。
「ガチガチで通り抜けられない」がコアイメージで、“hardly”=「ほとんど~ない」「かろうじて」の意味を持ちますよ!
”hardly”の意味と使い方 コアイメージは「ガチガチで通り抜けられない」
”hardly(発音:hɑ́ːrdli/ハードリィ【副詞】)”は「ほとんど~ない」「かろうじて」の意味を持つ単語です。
「hard(硬い・厳しい)」+「-ly(副詞にするパーツ)」の2パーツで構成されている単語で、「ガチガチで通り抜けられない」がコアイメージです。
そこをすり抜けるのがあまりにも難しいため、発生確率がゼロの一歩手前、つまり「ほとんど~ない」という意味になるわけですね!
”hardly”は副詞として、**「可能性や程度が限りなくゼロに近い」**ことを表すときに使われます。notを使わずに文章全体を強い否定のニュアンスにする「準否定語」と呼ばれる重要な単語です。
これは、相手の声が自分の耳に届くまでのルートに『ガチガチに硬い防音壁』が立ちはだかっているイメージです。声がその壁を通り抜けられないから「ほとんど聞こえない」状態になるわけですね。
このように“ハードルが高すぎて、実現するのが極めて困難である”という意味から、ビジネスの交渉事から日常会話まで広く使用されます。
例文
・I can hardly believe that the news is true.
(そのニュースが本当だとはほとんど信じられない。)
・We had hardly any money left.
(私たちの手元にはお金がほとんど残っていなかった。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”hardly”のよく使われる頻出フレーズ・使い方
日常会話やTOEICなどのテストでもよく登場する、”hardly”を使った定番フレーズをいくつか紹介します!
頻度を表す”ever”と組み合わせることで、「(程度ではなく)頻度がほとんどない」ことを表します。
・I hardly ever watch TV.
(私はめったにテレビを見ない。)
② hardly any + 名詞(ほとんど~ない)
「(数が)ほとんどない」ことを表す際によく使われます。数量の少なさを強調します。
・There were hardly any people at the park.
(公園には人がほとんどいなかった。)
③ can hardly + 動詞(ほとんど~できない)
能力的に「ほとんど無理」という状況を表します。
・I can hardly keep my eyes open.
(眠くて、ほとんど目を開けていられない。)
”hardly”の文法・語法の注意点! 倒置や「hard」との違い

1. 勘違い厳禁! ”hard” と ”hardly” は全くの別物
「hard(一生懸命、激しく)」に「-ly」がついたからといって、「一生懸命に」という意味には絶対になりません!
・He works hard.(彼は一生懸命働く。=バリバリやっている)
・He hardly works.(彼はほとんど働かない。=ニート状態)
このように、位置も意味も真逆になってしまうので要注意です。また、hardly自体が否定の意味を持つため、notと一緒に使うことはできません(× hardly not)。
2. 恐怖のルール!文頭に出ると、後ろが「疑問文の形」に化ける(倒置)
「ほとんど~なかったんだ!」と強く言いたいとき、hardlyを文頭に置くことができます。ただし、その場合は後ろが**「疑問文の語順」にひっくり返る(倒置が起きる)**という絶対のルールがあります。TOEICや文法問題で超頻出のポイントです!
・通常:I had hardly arrived at the station when it began to rain.
・倒置:Hardly had I arrived at the station when it began to rain.
(駅に到着するかしないかのうちに、雨が降り出した。)
※「had I」という疑問文の語順になっているのがポイントです。
”hardly”の類義語・関連語:rarely/scarcely/seldomとの違い

”rarely”や”scarcely”、”seldom”なども「ほとんど~ない」を意味する単語ですよ!
⇒「ほとんど~ない」「めったに~ない」の意味を持つ単語”rarely / scarcely / seldom”
イメージの違いとしては以下のようになります!
hardly⇒「硬い壁に阻まれて、可能性や程度が「ほとんど~ない」」=(程度が)ほとんどない
rarely⇒「レア(rare)な状態であり、めったに起こる「頻度がない」」=めったに~ない(頻度)
seldom⇒「rarelyと同じく「頻度がめったにない」。少しフォーマルな表現」=めったに~ない(頻度)
scarcely⇒「資源がスッカスカ(scarce)で、数量や余裕が「ほとんど~ない」」=(数量・余裕が)かろうじて
といった感じです!
実際のシチュエーションをベースに、ニュアンスの差を確認してみましょう!
●I hardly know him.
「彼のことは(知り合いと言えるレベルの壁を越えていないので)ほとんど知らない」
⇒ 知っている「度合い」がゼロに近いイメージ
●She rarely (seldom) goes out at night.
「彼女は(レアなケースを除いて)夜はめったに外出しない」
⇒ 外出する「回数・頻度」がゼロに近いイメージ
●He could scarcely breathe.
「彼は(酸素や肺の余裕がスッカスカで)かろうじて息ができる状態だった」
⇒ ギリギリで持ちこたえている、数量的な余裕がないイメージ
”hardly”の語源は古英語「heardlice」 意味は「厳しく、しっかりと」

”hardly”の語源についても、確認していきましょう。
”hardly”の語源は古英語の「heardlice」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”hardly”の起源について、下記の記載があります。
Origin of hardly
First recorded in 1175–1225; Middle English; Old English heardlice. See hard, -ly日本語訳:1175〜1225年に初めて記録された。中期英語、および古英語の heardlice に由来する。hard, -ly を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”hardly”は12世紀〜13世紀頃の中世から使われている歴史ある単語。もともとは「硬く、厳格に、しっかりと」という意味で使われていました。
古英語:heardlice(厳しく、強固に、しっかりと)
↓
中期英語:ハードに、激しく(「痛烈に批判する」のような文脈で使用)
↓
16世紀頃~:「そこを乗り越えるのは、あまりにも厳しく(hard)て困難だ」という意味合いが強まる
↓
現代:困難さを突き詰めた結果、「ほとんど~ない(=やるのが厳しすぎる)」という否定の意味として定着
「厳しすぎる(hard)」という状態をずっと突き詰めていった結果、「そんなの厳しすぎて無理=ほとんどない」という現代の意味に変化したのが面白いところです。
構成パーツで覚える”hardly” 「hard」+「-ly」

ここからは構成パーツの面から”hardly”について覚えていきましょう。
”hardly”の構成パーツは「hard(硬い・厳しい)」+「-ly(副詞にするパーツ)」の2パーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“hard”は「硬い、難しい、厳しい」を意味するパーツ
”hard”は「硬い」をベースに、状況が厳しいことを意味するパーツです。
人生の厳しい状態=「苦難、困窮」を表しています。
その他に hardware(硬い[hard]製品[ware]=金物、パソコンの本体機器)等も”hard”を使用する単語です。
精度を高める「-ly」は、形容詞の後ろについて「~の状態で(副詞)」にするパーツ
”-ly”は、単語の後ろにくっついて「~のように、~の状態で」という副詞の塊を作るパーツです。
時間が短い状態で=「まもなく、すぐに」を表しています。
その他の”-ly”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
・highly(high[高い]+ ly = 高いレベルの状態で=「大いに、非常に」)
”hardly”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”hardly”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「硬い壁に阻まれて、通り抜けられない」
⇒”hardly”=「(程度が)ほとんど~ない」「かろうじて」の意味
●語法・文法のポイント
⇒「一生懸命に(hard)」とは全く意味が違うので注意。またnotとは一緒に使えない。
⇒ 文頭に出すと後ろが「疑問文の語順」になる倒置構文が超重要!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
