「for-(完全に・離れて)」+「get(掴む)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「掴んでいたものを完全に体から離してしまう」がコアイメージで、“forget“=「忘れる」「(~し)忘れる」の意味を持ちますよ!
”forget”の意味と使い方 コアイメージは「掴んでいたものを完全に体から離してしまう」
”forget(発音:fərgét/ファーゲット【動詞】)”は「忘れる」「(~し)忘れる」の意味を持つ単語です。
動詞としての活用変化は以下の通りです。不規則変化をするので、過去形と過去分詞形もしっかりセットで覚えましょう!
・原形:forget
・過去形:forgot
・過去分詞形:forgotten(またはforgot)
・現在分詞形:forgetting(※ t が重なる点に注意!)
「for-(完全に・離れて)」+「get(掴む)」のパーツで構成されている単語で、「掴んでいたものを完全に体から離してしまう」がコアイメージです。
そこから、覚えていたことややるべきことを「「忘れる」」ことや、特定の文法を使って「〜し忘れる」のが”forget”なわけですね!
”forget”は動詞として、記憶から抜け落ちる文脈で非常に広く使われます。
これは、自分の手元に『掴んでいた(get)』はずの傘を、電車の中に『完全に置いて離してきてしまった(for-)』ために、「忘れた」という状態になったイメージです。
このように”頭や手の中にあったものを、完全に手放して外に逃がしてしまう”という意味から、持ち物の置き忘れから、記憶の喪失、約束や義務の失念にいたるまで広く使用されます。
基本例文
・I forgot his phone number.
(彼の電話番号を忘れてしまった。)
・I’m sorry, I forgot your name.
(ごめんなさい、お名前を忘れてしまいました。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”forget”の語源はゲルマン祖語(for- + get) 意味は「掴み損ねる、手放す」

”forget”の語源についても、確認していきましょう。
”forget”の語源はfor-(否定・離れて)とget(掴む)の組み合わせ”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”forget”の起源について、下記の記載があります。
Origin of forget
First recorded before 900; for- + get; replacing Middle English foryeten, Old English forg(i)etan; cognate with Old Saxon fargetan, Old High German firgezzan日本語訳:900年より前に最初の記録。for- + get。中期英語のforyeten、古期英語のforg(i)etanに取って代わった。古サクソン語のfargetan、古高地ドイツ語のfirgezzanと同系。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”forget”は1000年以上前の古期英語や古いドイツ語諸派の時代から、一貫して「掴むこと(get)から離れる(for-)」という形で発祥している模様。
● 古期英語:forg(i)etan(手放す、忘れる)
↓
● 中期英語:foryeten(意識から消える)
↓
● 現代英語:for- + get(しっかり掴んでいた記憶を、完全に離してしまう)
ちなみに「for-」というと、現代では「〜のために(for)」が有名ですが、語源の古いパーツとしては「完全に(completely)」や「離れて(away)」という、元の状態を打ち消したり強調したりする強い意味を持っています。
構成パーツで覚える”forget” 「for-」+「get」

ここからは構成パーツの面から”forget”について深掘りしていきましょう。
”forget”の構成パーツは「for-(完全に・離れて)」+「get(掴む)」の2つのパーツです。
“for-“は「完全に・離れて(破壊・拒否)」を意味するパーツ
”for-”は「完全に・離れて(元の状態を損なう)」を意味するパーツです。
その他に forbid(~を禁止する:完全に距離を置いてbid=命令する)や、forgo(~を控える・あきらめる)等も”for-”を使用する単語です。
”get”は「掴む・手に入れる」を意味するパーツ
”get”は「掴む・手に入れる」を意味するパーツです。
その他の”get”の感覚を持つ表現についても、下記で紹介していきます。
”forget”の文法・語法 後ろに続く「to do」と「doing」のルール

英単語forgetを使いこなす上で、絶対に避けて通れない最重要の文法ルールについて解説します!
forgetは後ろに「to do(不定詞)」が来るか、「doing(動名詞)」が来るかで意味がガラリと変わる代表的な単語です。受験英語やビジネスシーンでも超頻出のポイントですよ!
● forget to do(これから〜するのを忘れる)
「to」はこれから先に向かう【未来・タスク】のイメージです。そのため、「これからすべき行動」を忘れてしまい、結果的にその行動をしなかった(忘れて未実行)ことを表します。
● forget doing(過去に〜したことを忘れる)
「doing」はその場でリアルに行っている、または【すでにやった過去】のイメージです。そのため、「すでに完了したこと」を頭の記憶から忘れてしまっている状態を表します。※主に否定文(never等)と一緒に使われます。
「to do」と「doing」の分かりやすい例文
それぞれの違いを完全な例文で確認してみましょう!
・I forgot to mail the letter.
(手紙を出すのを忘れてしまった。 ※実際にはまだ出していない)
・Don’t forget to lock the door.
(ドアに鍵をかけるのを忘れないでね。 ※これからかけるアクション)
【forget doing の例文(~したことを忘れる)】
・I will never forget visiting Kyoto with you.
(あなたと一緒に京都を訪れたことは決して忘れません。 ※実際に訪れた過去の思い出)
・He forgot turning off the heater and checked it again.
(彼はヒーターを消したことを忘れて、もう一度確認した。 ※実際には消してある)
”forget”の類義語・関連語とのニュアンスの違いと使い分け

類義語①:「忘れる・置き忘れる・見落とす」の違い”leave / overlook”
⇒「忘れる・見落とす」の意味を持つ単語”leave / overlook”
イメージの違いとしては
forget ⇒「記憶や意識から消える」=頭の中から抜け落ちる
leave ⇒「場所をあとに残して去る」=特定の場所に物理的に置き忘れる
overlook ⇒「上から見下ろして通り過ぎる」=不注意でうっかり見落とす
といった感じです!完全な英文の例で違いを比べてみましょう。
● I forgot my umbrella.
「(傘の存在自体を意識から失念して)傘を忘れた」
⇒ 頭の中の記憶が完全に離れて消えてしまっているイメージ
● I left my umbrella on the bus.
「バスの中に傘を置き忘れた」
⇒ バスという「特定の場所」に物理的に物体を置いてきてしまったイメージ
● The teacher overlooked a small mistake.
「先生は小さな間違いを見落とした」
⇒ 視線がその上をスルーしてしまい、うっかり気づかずに通り過ぎるイメージ
類義語②:「忘却・無視・怠る」の違い”ignore / neglect”
⇒「無視・怠る」の意味を持つ単語”ignore / neglect”
「意識に入れない」という点での表現の違いは以下の通りです。
forget ⇒「うっかり忘れる」=悪気のない自然な失念
ignore ⇒「故意に無視する」=知っているのに知らないふりをする
neglect ⇒「義務を怠る」=すべきことに注意を払わず放置する
こちらも例文を通じてニュアンスの感覚を掴んじゃいましょう!
● He forgot his boss’s advice.
「彼は上司の助言を(うっかり)忘れた」
⇒ 時間が経って脳内から自然に消えてしまったイメージ
● He ignored his boss’s advice.
「彼は上司の助言を(意図的に)無視した」
⇒ 助言だと分かった上で、あえて見ない・聞かないことにするイメージ
● He neglected his duties.
「彼は義務・仕事を怠った(放置した)」
⇒ やらなければいけないと知りつつ、ケアせずに放ったらかしにするイメージ
日常会話で大活躍!”forget”を使った頻出定番フレーズ

最後に、実際のネイティブの日常会話で毎日レベルでよく使われる、”forget”を含んだ超重要フレーズを紹介します。これらを覚えるだけで、一気に英会話らしくなりますよ!
状況によってニュアンスが変わる万能フレーズです。お礼や謝罪をされた時に「気にしないで」と返す時や、「あ、今の話なんでもない、忘れて」という時に使われます。
・”Thank you for helping me.” “Forget it! It was nothing.”
(「手伝ってくれてありがとう」「気にしないで!大したことじゃないよ」)
2. I almost forgot!(あやうく忘れるところだった!)
何かを思い出した瞬間に「あ、そうだ!」というニュアンスで口にする定番の表現です。
・I almost forgot! Today is her birthday.
(あやうく忘れるところだった!今日は彼女の誕生日だ。)
3. Don’t forget.(忘れないでね)
相手に念押しをする時のフレーズです。後ろに文を続けることもできます。
・Don’t forget that we have a meeting tomorrow.
(明日ミーティングがあることを忘れないでね。)
”forget”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”forget”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「掴んでいたものを完全に体から離してしまう」
⇒”forget”=「忘れる」「(~し)忘れる」の意味
●語法・文法のポイント ⇒後ろに続く形によって、これからの行動を忘れる(forget to do)のか、過去の記憶を忘れる(forget doing)のかが変わる!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
