基本中の基本の単語ですが、それゆえに意味が多くて掴みにくい単語でもあります。
「自分の領域に引き込んで、手中に収める」というのが一貫したコアイメージで、“get“=「〜を手に入れる」「(ある状態に)なる」「〜を理解する」などの意味を持ちますよ!
”get”の3つの基本意味と使い方(コアイメージは「自分のモノにする」)
”get(発音:gét/ゲット【動詞】)”は「〜を手に入れる、買う」「(ある状態に)なる」「〜を理解する」の意味を持つ単語です。
歴史的に古くから使われている単語で、「自分の領域に何かを引き込んで、手中に収める(自分のモノにする)」というのが一貫したコアイメージです。
新しい状態を自分のモノにすること(=「〜の状態になる」)や、意味や情報を頭の中に引き入れる(=”理解する”)という意味にも広がるわけですね!
”get”は日常会話で「動きや変化」を伴うイメージがとても強く、主に以下の3つの意味でよく使われます。
1. モノを「手に入れる・買う」
一番基本となる使い方です。物理的なモノを自分の手元に持ってくるイメージです。
例文
・I need to get a new smartphone.
(新しいスマートフォンを手に入れる[買う]必要がある。)・Where did you get that bag?
(その鞄、どこで手に入れた[買った]の?)
2. 新しい状態を自分のモノにする「〜になる」
「元々はそうではなかった状態から、その状態を手に入れて変化すること」を表します。例えば「怒る(get angry)」や「暗くなる(get dark)」などがこれに当たります。
例文
・It’s getting cold outside.
(外は寒くなってきている[寒い状態を手に入れつつある]。)・I’m getting hungry.
(お腹が空いてきた。)
3. 情報や意味を頭の中に引き入れる「理解する」
相手の言っていること(情報)を、自分の頭の中に引き込むことで「理解する・わかる」という意味になります。
例文
・I got it.
(わかりました[その情報を手に入れました]。)・Do you get what I mean?
(私の言っている意味がわかりますか?)
【重要文法】人に〜してもらう「get + O + to do(使役)」

文法や語法で絶対に覚えておきたいのが、「get + 人 + to do」の形です。
これは「(人を説得したり頼んだりして)〜させる、〜してもらう」という使役(しえき)の用法です。
相手を説得して、「自分の思い通りの行動をしてくれる状態」を手に入れる(getする)感覚ですね。
例文
・I got my brother to help me with my homework.
(私は弟に宿題を手伝ってもらった。)
※同じ使役動詞の「make」や「have」と違い、getの後ろは必ず「to do(to不定詞)」になるのが文法テストでよく狙われるポイントです!
”get”の関連語①:「手に入れる」を意味する単語”get / obtain / acquire”

例えば”obtain”や”acquire”なども「手に入れる」を意味する単語ですよ!
⇒「手に入れる」の意味を持つ単語”obtain / acquire”
イメージの違いとしては
get ⇒「日常会話で何でも使える」=手に入れる(カジュアル)
obtain ⇒「努力や手続きを経て」=(必要なものを)入手する・獲得する
acquire ⇒「時間をかけて徐々に身につける」=(知識や権利を)習得する
といった感じです!
● get a ticket
「(お店やネットで普通に)チケットを手に入れる」
⇒ 日常的で、最も一般的な「手に入れる」イメージ
● obtain a visa
「(申請や手続きなどのステップを踏んで)ビザを取得する」
⇒ 必要不可欠なものを、フォーマルな手順や努力で手に入れるイメージ
● acquire a new language
「(何年も勉強を続けて)新しい言語を習得する」
⇒ 知識や技術、会社の買収など、時間をかけて自分のモノ(財産)にするイメージ
”get”の関連語②:「状態」を表す単語”have / be動詞”との違い

⇒「動的な変化」の”get” / 「静的な状態」の”have / be”
それぞれの表現の違いとしては
get ⇒「持っていなかった状態から、持つ状態への『変化』」=〜になる、手に入れる
have / be ⇒「すでに自分の領域に持っている『状態』」=持っている、〜である
といったイメージです。
● get married
「(独身状態から、結婚した状態へ)結婚する」
⇒ 結婚するという『アクション・変化』に焦点があるイメージ
● be married
「(すでに婚姻関係にあり)結婚している」
⇒ すでにその状態の中にいるという『継続的な状態』のイメージ
単にその状態をキープしているだけの時は”have”や”be動詞”を使用し、状態が変化する瞬間を切り取る時は”get”を使用します。
”get”の語源は古ノルド語「geta」 意味は「手に入れる、生み出す」

”get”の語源についても、確認していきましょう。
”get”の語源は古ノルド語の「geta」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”get”の起源について、下記の記載があります。
Origin of get
First recorded in 1150–1200; (verb) Middle English geten from Old Norse geta “to obtain, beget”; cognate with Old English -gietan (as in forgi(e)tan forget), German -gessen (as in vergessen “to forget”); (noun) Middle English: “something gotten, offspring,” derivative of the verb日本語訳:1150〜1200年に初めて記録された。(動詞)中期英語の geten は、古ノルド語の geta(手に入れる、子を儲ける)に由来する。古英語の -gietan(forget「忘れる」に含まれる)、ドイツ語の -gessen(vergessen「忘れる」に含まれる)と同語源である。(名詞)中期英語では「手に入れられたもの、子孫」を意味し、動詞からの派生語である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”get”は北欧のバイキングたちが使っていた古ノルド語から発祥している模様です。
●古ノルド語「geta」(手に入れる、生み出す)
↓
●中期英語「geten」(何かを自分のモノにする、子供を授かる)
↓
●現代英語「get」(モノ・状態・理解を自分の領域に引き入れる)
ちなみに「forget(忘れる)」とも親戚関係にあるというのは面白い発見ですね。手に入れた(get)ものを、完全に前へ(for-)手放してしまうから「忘れる」になるわけです!
構成パーツ(前置詞・副詞)で覚える”get”の熟語

ここからは構成パーツ(組み合わせる前置詞や副詞)の面から”get”のイメージを深めていきましょう。
”get”は単体で使われるだけでなく、後ろにくっつくパーツによって様々な熟語(句動詞)を作ります。
つぎから各組み合わせパーツについて紹介していきます。
“get + up”は「上方向の状態を手に入れる」
”up”は「上へ」を意味するパーツです。
横になっている状態から、体を上に起こした状態を手に入れる(=「起き上がる・起床する」)を表しています。
例文
・I usually get up at 7 a.m.
(私はたいてい午前7時に起きます。)
その他に、乗り物に乗り込む「get on」なども、ステージの上(on)という空間を手に入れるイメージですね。
”get + over”は「乗り越えた状態を手に入れる」
”over”は「〜を越えて、覆って」を意味するパーツです。
困難や病気という障壁をパッと越えた状態を手に入れる(=「〜を乗り越える、立ち直る、回復する」)を表しています。
例文
・It took her a long time to get over the cold.
(彼女が風邪から回復する[乗り越える]のに長い時間がかかった。)
”get + away”は「離れた状態を手に入れる」
”away”は「離れて、遠くに」を意味するパーツです。
今いる場所から離れた場所へ移動した状態を手に入れる(=「逃げる、離れる」)を表しています。
例文
・The thief managed to get away from the police.
(その泥棒はなんとか警察から逃げ切った。)
このように、後ろのパーツ(副詞・前置詞)が持つ空間的なイメージを「変化によって手に入れる」と考えると、熟語も丸暗記せずに一発で覚えられますよ!
”get”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”get”の意味と覚え方についてのまとめです。
●”get”は何かを自分の領域に引き入れる「動き・変化」を伴う単語
⇒コアイメージは「何かを手に入れる・自分のモノにする」
⇒”get”=「手に入れる」「〜になる」「理解する」の意味
【語法・文法のポイント】
● 状態を表す be動詞やhave とは違い、変化(〜のようになる)を表すのが得意な動詞。
● 「get + O + to do(Oに〜させる・してもらう)」という使役の形は超頻出!
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
