「pen-(刑罰・苦痛)」+「-al(〜の性質を持つ)」+「-ty(〜なこと)」のパーツで構成されている単語です。
「ルールや契約に違反したことへの代償・不利益」がコアイメージで、“penalty“=「刑罰、罰金、違約金」「(スポーツの)反則、ペナルティ」の意味を持ちますよ!
”penalty”の意味と使い方 コアイメージは「ルール違反に対する代償・不利益」
”penalty(発音:pénəlti/ペナルティ【名詞】)”は「刑罰、罰金」「違約金」「(違反による)不利益、スポーツのペナルティ」の意味を持つ単語です。
語源のパーツとしては「pen-(刑罰・苦痛)」+「-al(〜の)」+「-ty(こと)」からできていますが、現代英語でのコアイメージは「ルールや契約を破った結果として支払う、公式な代償や不利益」と捉えると、とてもすっきり理解できます!
だからこそ、法律上の「刑罰」だけでなく、ビジネスでの「違約金」、そしてスポーツの「反則(ペナルティキックなど)」まで、幅広い場面で同じ “penalty” という単語が使われるわけですね!

・The penalty for murder is life imprisonment.
(殺人に対する刑罰は終身刑である。)
・There is a penalty for cancelling the contract early.
(契約を早期解約する場合には違約金[ペナルティ]が発生します。)
・The soccer player committed a foul in the penalty area.
(そのサッカー選手はペナルティエリア内でファウルを犯した。)
・If you submit the assignment late, you will face a grade penalty.
(課題の提出が遅れた場合、成績上のペナルティ[減点]を受けます。)
”penalty”の類義語比較:「罰・罰金」を意味する単語”fine / punishment”との違い
それぞれのニュアンスの違いはこんな感じです!
penalty ⇒「ルール・契約違反に対する代償」=(規則上の)刑罰・違約金・不利益
fine ⇒「お金で解決して関係をきれい(fine)にする」=(行政的な)罰金そのもの
punishment ⇒「悪い行いに対して与えられる懲らしめ」=(親・先生からのものも含める)お仕置き・処罰
“fine” は「元気な、きれいな」の fine と語源が同じで、「お金を払うことで罪を帳消しにしてスッキリさせる」というイメージ。主に交通違反などの「行政的な罰金」に使われます。
“punishment” はルールに関係なく、道徳的に「悪いことをしたから懲らしめる」という教育的・主観的な「お仕置き」に広く使われます!
●pay a penalty for breach of contract
「契約違反の違約金を支払う」
⇒ 破った規則や契約に対して発生した公式な代償・不利益のイメージ。
●get a speeding fine
「スピード違反の罰金をとられる」
⇒ 警察や行政機関などに支払う「罰金(お金)そのもの」のイメージ。
●The cruel master gave a severe punishment to the servant.
「残酷な主人は使用人に厳しい処罰(お仕置き)を与えた」
⇒ 相手の行為を悪いとみなして、精神的・肉体的に「懲らしめる」イメージ。
”penalty”の文法・語法:絶対に外せない頻出フレーズ&定番コロケーション

”penalty”を実際の会話や英文で使いこなすために、絶対に知っておべき重要な語法と相性の良い組み合わせ(コロケーション)をまとめました!
「〜という罪や違反に対するペナルティ」と言いたいとき、後ろには前置詞の for を繋ぐのが鉄則です。
・the penalty for tax evasion(脱税に対する刑罰)
・the penalty for late submission(遅れて提出することに対するペナルティ)
2. 「罰を科す」の動詞は “impose” や “inflict” が定番!
ペナルティを「科す・与える」と言いたいときは、動詞の impose((義務や罰を)課す)や inflict((苦痛や損害を)与える)が非常によく使われます。対象の前に前置詞の on を置くのもポイントです。
・impose a heavy penalty on the company(その会社に重いペナルティを科す)
3. 「罰を受ける・支払う」ときの動詞は?
逆に、ペナルティを「受ける」「科される」「(違約金などを)支払う」側になるときは、以下の動詞がよく使われます。
・pay a penalty(違約金・罰金を支払う)
・face a penalty / suffer a penalty(ペナルティに直面する/ペナルティを被る)
4. 知っておきたい重要フレーズ「death penalty」
「死刑」という言葉は、英語で the death penalty と表現します。ニュースや資格試験でも非常によく目にする重要フレーズです。
・abolish the death penalty(死刑制度を廃止する)
5. 文法上の注意:penaltyは「数えられる名詞(可算名詞)」
“penalty” は数えられる名詞なので、単数で使う場合は a penalty、複数なら penalties と形が変わります。「一般的なペナルティ」として複数形で表現されることも多いので意識しておきましょう。
・The government decided to impose stricter penalties on environmental polluters.
(政府は環境汚染者に対して、より厳しい罰則を科すことを決定した。)
・If you fail to meet the deadline, you will have to pay a financial penalty.
(もし締め切りを守れなかった場合、金銭的なペナルティ[違約金]を支払わなければなりません。)
・Many countries have already abolished the death penalty.
(多くの国がすでに死刑制度を廃止している。)
・Are there any penalties for breaking this agreement?
(この合意を破った場合のペナルティ[罰則]はありますか?)
”penalty”の語源はギリシャ語「poinḗ(償い・罰金)」から!歴史を辿ると見えてくる本質

”penalty”という単語がどのように生まれたのか、その語源を遡ると言葉の持つ「重み」が見えてきます。
”penalty”の直接の語源は中世ラテン語の「poenālitās(刑罰に関すること)」です。さらに元を辿ると、ラテン語の「poena(罰・苦痛)」や「poenālis(刑罰の)」、そして一番古いルーツは古代ギリシャ語の「poinḗ(罰金、償い)」に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」にも、”penalty”の起源について下記の記載があります。
Origin of penalty
1505–15; ≪ Medieval Latin poenālitās. See penal, -ty 2
Origin of penal
1400–50; late Middle English < Latin poenālis, equivalent to poen ( a ) penalty (< Greek poinḗ fine) + -ālis -al 1日本語訳:
penaltyの起源(1505–15年頃):中世ラテン語 poenālitās に由来。penal, -ty を参照。
penalの起源(1400–50年頃):後期中英語、ラテン語 poenālis(poen(a) [罰、ペナルティ] = ギリシャ語 poinḗ [罰金] + -ālis)に由来。※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からも分かるように、”penalty”のルーツは古代ギリシャ語の「poinḗ(罪を償うためのお金、血の代償)」にあります。
古代において罪を犯した場合、被害者に対して「代償(お金や品物)」を支払うことで解決を図っていました。これが時代を下ってラテン語の「poena(罰・苦痛)」へ変化していく中で、単なる「お金の支払い」だけでなく、「罪を犯した者が受けるべき苦痛やルール違反に対する刑罰」というニュアンスが強くなっていきました。
古代ギリシャ語「poinḗ(代償・罰金)」
↓
ラテン語「poena(罰・苦痛)」に「-alis(〜の性質を持つ)」が付き、「poenālis(刑罰の)」へ
↓
中世ラテン語「poenālitās(刑罰に関すること)」を経て英語の「penalty」へ
ちなみに、現代英語で「penal」と言うと、「penal code(刑法)」や「penal colony(流刑地)」のように、「刑罰の」という意味を持つ形容詞としてそのまま使われていますよ!
構成パーツで覚える”penalty” 「pen-」+「-al」+「-ty」

ここからは、語源に基づいた「構成パーツ」の面から”penalty”を深く解剖していきましょう!
”penalty”は一見すると1つの塊に見えますが、実は「pen-(刑罰・苦痛)」+「-al(〜の性質を持つ)」+「-ty(〜なこと)」という3つのパーツが合体してできた単語です。
さらに、同じパーツを持つ他の重要単語もイッキに芋づる式で覚えられるようになりますよ!
それでは、それぞれのパーツの役割と、同じパーツを持つ「仲間(関連語)」を詳しく見ていきましょう!
① “pen-“(語根):「刑罰・苦痛・後悔」を意味するパーツ
”pen-”は、ラテン語で「罰」や「苦痛」を意味する “poena” という言葉に由来するパーツ(語根)です。基本的には「ルールを破ったことに対するお咎め」や「それによって生じる肉体的・精神的な苦痛」というニュアンスを持っています。
「罰を科される=苦痛(痛み)を伴う」というイメージで繋がっていると思うと、すごく納得がいきませんか?
また、形が少し変わって “pun-“ や “pent-“ になることもありますが、すべて同じ仲間です。以下のような重要単語にこのパーツが使われています。
・penal(形容詞:刑罰の、刑事上の)※ penal code で「刑法」
・punish(動詞:〜を罰する、懲らしめる)
・repent(動詞:後悔する、悔い改める)
⇒「re-(後ろを・強く)」+「pent(苦しむ・後悔する)」= 過去の行いを振り返って精神的に苦しむこと。
・penitentiary(名詞:刑務所、少年院)
② ”-al”(接尾辞):「〜の、〜の性質を持つ」を意味するパーツ
”-al”は、主に名詞や語根の後ろにくっついて、「〜の」「〜に関する」「〜の性質を持つ」という【形容詞】を作るパーツ(接尾辞)です。
今回の ”penalty” の場合、まず語根の「pen-(刑罰)」に ”-al” が合体することで、”penal(刑罰の)” という形容詞が作られています。
身近な単語を思い出してみると、その役割がよく分かりますよ。
他の単語の例もチェックしてみましょう。名詞に ”-al” がつくことで、綺麗に形容詞に変化しているのが分かります。
・music(音楽) + -al = musical(音楽の)
・person(個人) + -al = personal(個人の、私的な)
・center(中心) + -al = central(中心の、主要な)
③ ”-ty”(接尾辞):「〜なこと、状態、性質」を意味するパーツ
最後に登場する ”-ty” は、形容詞の後ろにくっついて、「〜なこと」「〜の状態・性質」という【名詞】を作るパーツ(接尾辞)です。
先ほどパーツ①と②で、”pen-” + ”-al” = ”penal(刑罰の)” という形容詞ができましたね。そこにこの ”-ty” が重なることで、最終的に ”penalty(刑罰の性質を持つこと = 刑罰、罰金、ペナルティ)” という【名詞】が完成するのです!
これも知っておくだけで、初見の単語でも品詞を見分ける大きなヒントになります。
同じように ”-ty” で名詞化している定番の単語には、以下のようなものがあります。
・certain(確実な) + -ty = certainty(確実性、確信)
・cruel(残酷な) + -ty = cruelty(残酷さ、残酷な行為)
・novel(斬新な・新しい) + -ty = novelty(斬新さ、珍しさ)
このようにパーツを1つずつ紐解いていくと、「刑罰・苦痛(pen-)」な「性質の(-al)」の「こと(-ty)」という繋がりが綺麗に見えて、丸暗記に頼らずに ”penalty” の意味が脳に定着しますよ!
”penalty”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”penalty”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「刑罰や苦痛を伴うこと」
⇒”penalty”=「刑罰、罰金」「(スポーツの)反則」の意味
●語法・文法のポイント ⇒〜に対する罰は「penalty for …」、科す動詞は「impose」を使用する
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!