ラテン語の「fortis(強い)」という語源から派生した単語です。
「力で押し進める」がコアイメージで、“force“=「(力で)強いる、強制する」「力、暴力、武力」の意味を持ちますよ!
”force”の意味と使い方 コアイメージは「力で押し進める」
”force(発音:fɔ́ːrs/フォース【動詞・名詞】)”は「(力で)強いる、強制する」「力、暴力、武力、軍隊」の意味を持つ単語です。
語源であるラテン語の「fortis(強い)」からくる「力で押し進める」がコアイメージです。
そこから、人に無理やり何かを「強いる・強制する」ことや、物理的・社会的な「力・武力」そのものを表すのが”force”なわけですね!
本人の意思に反して「力ずくで何かをさせる・動かす」のがforceなんですね。
逆に、もっとマイルドに「義務として〜させる」場合や「説得して〜させる」場合は、後述する”compel”や”persuade”を使用します。
例文
・The storm forced us to change our plans.
(嵐のために私たちは計画を変更せざるを得なかった[計画変更を強いられた]。)・The police used force to open the door.
(警察はドアを開けるために力[腕力]を行使した。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
【重要文法】”force”の定番フレーズ「force A to do」と「be forced to do」

”force”を使う上で、文法的に絶対に落とせない超重要ルールがあります。
それが、動詞として使う時の「force + 目的語(A) + to do(不定詞)」という形です。
また、この形は「be forced to do(〜せざるを得ない)」という受動態(受け身)で使われることが非常に多いです!
そしてもう一つ大事なのが、無生物(台風や病気、状況など)が主語になる「無生物主語構文」です。直訳すると「嵐が私たちに計画変更を強制した」となりますが、「嵐のせいで私たちは計画を変更せざるを得なかった」と訳すと自然な日本語になります。
● 人 + force + A + to do(Aに〜することを強制する)
The robbers forced the manager to open the safe.
(強盗たちは支配人に金庫を開けるよう強制した。)
● 物・事 + force + A + to do(物・事のせいで、Aは〜せざるを得なくなる)
His illness forced him to retire.
(病気のせいで、彼は引退せざるを得なかった。)
● 頻出フレーズ! be forced to do(〜せざるを得ない・〜するよう強いられる)
The company was forced to close its branches.
(その会社は支店の閉鎖を余儀なくされた。)
”force”の関連語①:「(人に)〜させる」を意味する単語”compel/oblige/persuade”

”compel”や”oblige”、”persuade”なども「(人に)〜させる」に関連する単語ですよ!
⇒「〜させる」の意味を持つ単語”compel/oblige/persuade”
イメージの違いとしては
force ⇒「肉体的・物理的な力で無理やり強いる(一番強い)」=(力による)強制
compel ⇒「権威、法律、逃れられない状況によってそうさせる」=(状況・義務による)強制
oblige ⇒「社会的なルールや義理によってそうせざるを得なくする」=(義理・道義による)強制
persuade ⇒「言葉を尽くして相手を納得させ、本人の意思で行動させる」=(言葉による)説得
といった感じです!
● force him to sign
「(腕力を振るったり脅したりして無理やり)彼に署名させる」
⇒ 物理的・直接的な暴力や脅しで抵抗を潰すイメージ。
● feel compelled to apologize
「(良心の呵責や世間の目から)謝罪せざるを得ないと感じる」
⇒ 義務や周囲の環境・不可避な状況によって内面から追い詰められるイメージ。
● be obliged to pay the tax
「税金を払う義務がある(払わざるを得ない)」
⇒ compelよりもややフォーマルで、法やルール、義理などによるマイルドな強制。
● persuade him to join the team
「(メリットをじっくり説明して納得してもらい)彼にチームに入ってもらう」
⇒ 無理強いはせず、論理や感情に訴えかけて相手の心を動かすイメージ。
”force”の関連語②:「力・強さ」を意味する名詞”power/strength”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「力」の意味を持つ単語”power/strength”
それぞれの表現の違いとしては
force ⇒「実際に運動や変化を起こすために『行使される物理的な力や武力』」=外へ向かう力
power ⇒「他者を支配したり、物事を動かしたりできる『潜在的な能力や権力』」=支配力・権力
strength ⇒「肉体や精神、組織そのものが内包している『頑丈さや基礎的な体力』」=(内なる)強さ・耐久力
といったイメージです。
● the force of the impact
「(衝突した瞬間にグッと加わる)衝撃の力」
⇒ 物理的に他の物体へ作用しているアクティブな力のイメージ。
● political power
「(国や人々を動かすことができる)政治的な権力」
⇒ 物事をコントロールし、支配する潜在的な能力のイメージ。
● build up muscle strength
「(重いものを持ち上げるための)筋力を鍛える」
⇒ その身に備わっている、素材としてのタフさや強度のイメージ。
”force”の語源はラテン語「fortis」 意味は「強い」

”force”の語源についても、確認していきましょう。
”force”の語源は「強い」を意味するラテン語です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”force”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1300–50; (for the noun) Middle English force, fors, from Old French, from unattested Vulgar Latin fortia, derivative of Latin fortis “strong”; verb derivative of the noun日本語訳:1300〜50年に初めて記録された。(名詞として)中期英語の force, fors から来ており、これは古期フランス語、さらには(文献には残っていないが)通俗ラテン語の fortia(強いもの)に由来する。これはラテン語の fortis(強い)の派生語である。動詞は名詞から派生したもの。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”force”はラテン語の「強い」という意味を持つ言葉から発祥している模様です。
ラテン語:fortis(強い)
↓
通俗ラテン語:fortia(強いもの・力)
↓
古期フランス語を経由して中期英語:force / fors へ
ラテン語の「fortis(強い)」というルートを知っていると、同じ語源を持つ他の単語も一気に覚えやすくなります!
構成パーツ(同じ語源)で覚える”force”ファミリー

ここからは語源(fortis = 強い)を共有する仲間たちの面から”force”について覚えていきましょう。
単語の中に「fort(強い)」が入っているものは、すべてこのファミリーです。
各関連語について紹介していきます。
“fort”(砦・要塞)
”fort”そのものが単語として使われると、「砦(とりで)」や「要塞」を意味します。
”effort”(努力)
”effort”は、「外へ(ef- = ex-)」+「強くする(fort)」が合体した単語です。
”comfort”(快適さ、慰める)
”comfort”は、「共に、完全に(com-)」+「強くする(fort)」が合体した単語です。
”enforce”(施行する、強制する)
”enforce”は、「〜にする(en-)」+「力(force)」が合体した単語です。
”force”の意味と語源・文法のまとめ

以下、”force”の意味と使い方・覚え方についてのまとめです。
● ”force”はラテン語「fortis(強い)」をルーツに持つ単語。
● コアイメージは「力で押し進める」。
● 意味は動詞で「(力で)強いる、強制する」、名詞で「力、武力」。
【語法・文法の超重要ポイント】
● 「force A to do(Aに無理やり〜させる)」の形で非常によく使われる!後ろは to do(不定詞)になる点に注意。
● 受動態の「be forced to do(〜せざるを得ない)」や、無生物が主語になる構文は長文読解でも頻出です。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com([https://www.dictionary.com/](https://www.dictionary.com/))」
