【語源も分かって、忘れない】英単語「for」の意味と使い方・覚え方・文法解説【for(前に・通り抜けて)=何かを前に向けて目指す】

 

 
コダック
英語学習においては基本的な単語である”for”
今更だけど、よく分からないまま使ってた…なんて事あったりしませんか?
正直私は何となくで使ってました…

forの根本にあるのは「方向・目標」というコアイメージです。「何かを前に向けて、そこを目指す」という感覚さえ掴めば、たくさんの意味を丸暗記する必要はなくなります!

この記事では、forの意味や使い方、日常会話で使える頻出フレーズ、迷いやすい他の前置詞との違い、さらには重要な文法・語法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!

 

 
コダック
今日の英語表現は”for”

単語そのものが語源に直結しており、ギリシャ語の「pró(前に、前方に)」やラテン語の「per(通り抜けて)」といった言葉とも親戚関係にある単語です。

「方向・目標」がコアイメージで、“for”=「〜のために、〜に向かって」「〜の間」「というのは」他、複数の意味を持ちますよ!

 

”for”の意味と使い方 コアイメージは「方向・目標」

 

”for(発音:fər/フォー【前置詞・接続詞】)”は「〜のために、〜に向かって」「〜の間、というのは」他、複数の意味を持つ単語です。

「前に、前方に(ターゲットに向けて)」というニュアンスが根本にあり、「方向・目標」がコアイメージです。

 

 
コダック
自分の視線や気持ちを、あるターゲット(人や場所、目的)の「前に(for)」向けて、そこを目指して進んでいく状態のこと。

「気持ちがそっちを向いている」から「〜のために」「〜に向かって」という意味になり、時間がそっちに向かって伸びているから「〜の間」という意味になるわけですね!

 

”for”は前置詞として日常会話からビジネスまで数え切れないほど登場します。「お土産をあなたに向けて(for you)」「電車が博多に向かって(for Hakata)」のように、対象を指さしてロックオンしているようなイメージです。また、文法的には「期間を表す使い方」や、後ろに文を続ける「接続詞の使い方」も非常に重要です。

 

 

日常会話で必須! ”for” の重要フレーズと例文

leave for…(〜に向けて出発する)
・He left for Tokyo this morning.
(彼は今朝、東京に向けて出発した。)
⇒ 彼の意識や移動のベクトルが「東京」という目標を向いているイメージです。

look for…(〜を探す)
・I am looking for my keys.
(私は鍵を探しています。)
⇒ 視線や意識を「鍵」という目標に向けて、一生懸命追い求めている状態を表します。

be famous for…(〜で有名である)
・Kyoto is famous for its beautiful temples.
(京都は美しいお寺で有名です。)
⇒ 京都という街を指さしたとき、その評価のターゲット(理由)が「美しいお寺」に向いている感覚です。

thank you for…(〜をありがとう)
・Thank you for your help.
(手伝ってくれてありがとう。)
⇒ 感謝(Thank you)の気持ちを向けるターゲット(理由)が「あなたの手助け」であることを示します。

 

基本例文

・I bought a present for you.
(私はあなたのためにプレゼントを買った。)
⇒ あなたという存在を目標(ターゲット)にして、プレゼントを購入したことを表します。

・He exchanged his old car for a new one.
(彼は古い車を新しいものと交換した。)
⇒ 古い車と新しい車を向かい合わせて「交換(代償)」のターゲットにしているイメージです。

 

”for”の文法・語法 期間を表すルールと接続詞としての仕組み

1. 期間の ”for” は「数字を伴う具体的な長さ」と相性が良い

「〜の間」と時間を表すときの ”for” は、後ろに **“for three years(3年間)”** や **“for a long time(長い間)”** のように、数量や具体的な時間の長さが来ることが大原則です。時間がその長さを目標にして、まっすぐ伸びているイメージからこの意味になります。現在完了形(have +過去分詞)と一緒に使って、「ずっと〜している」という継続を表す定番の形をよく作ります。

 

期間を表す ”for” の例文

・We walked for two hours.
(私たちは2時間の間歩いた。)

・I have lived in Tokyo for five years.
(私は東京に5年間住んでいます。)

 

2. 接続詞としての ”for” は「なぜなら、というのは」

あまり知られていませんが、”for” の後ろに[主語+動詞]を続けることで、**「というのは〜だからだ」**という理由を付け足す接続詞(等位接続詞)になります。前述の事柄に対して、「その理由はね…」と理由の方向に意識を向けて補足するニュアンスです。
“because” よりも堅い表現(文語表現)で、前にカンマを置いて ` fingerprints, for …` の形で使い、後から説明を補足する形になります。文頭に置くことは基本的にありません。

 

接続詞としての ”for” の例文

・We stayed indoors, for it was raining heavily.
(私たちは室内に留まった。というのは、雨が激しく降っていたからだ。)

・I believed him, for he had never lied to me.
(私は彼を信じた。なぜなら、彼は一度も私に嘘をついたことがなかったからだ。)

 

”for”の関連語:迷いやすい ”to” ”during” との違い

 
コダック
せっかく”for”のイメージを掴んだのであれば、よく混同される他の前置詞との違いも一緒に覚えてしまいましょう!

例えば「方向」で迷う”to”や、「期間」で迷う”during”などが比較対象になりますよ!

 

”for”の比較語
⇒「方向・期間」を意味する単語”to/during”

 

 
なるほど…、特に「to」と「for」の使い分けっていつも迷うんだよね。

 

 
コダック

イメージの違いとしては

for(方向)⇒「ただその方向を「向いている」だけ(到着したかは問わない)」=〜に向けて
to(方向)⇒「矢印が伸びて、その場所にカチッと「到達する」」=〜へ(到達点)
during(期間)⇒「数字ではなく「特定のイベントや期間の枠組み」の中を表す」=〜の間に(特定の期間)

といった感じです!

 
「向いているだけ」と「到達する」か!明確な違いがあるんだね。
 
コダック
そうなんです!この違いが分かると動詞との組み合わせもスッキリします。
実際の表現を見ながら、感覚の違いを確かめてみましょう!

 

シチュエーションで見る!”for/to/during”のイメージの違い

【方向の比較】 ”for” vs ”to”
・This train is bound for Tokyo.
(この電車は東京方面行きです。)
⇒ 電車の顔が東京の方向を「向いて進んでいる」イメージです(目指す方向を示しますが、今いる場所は途中駅かもしれません)。
・The train went to Tokyo.
(その電車は東京へ行った。)
⇒ 矢印が完全に東京にぶつかって「到着した」ことを表します。

【目的・動詞の比較】 ”for” vs ”to”
・I bought a tie for him.
(私は彼のためにネクタイを買った。)
⇒ 彼をターゲットに見見据えて買っただけなので、まだ渡しておらず自分の手元にあるニュアンスが含まれます(buyは相手がいなくても1人で完了できる動詞)。
・I gave a tie to him.
(私は彼にネクタイをあげた。)
⇒ ネクタイが矢印のように移動して、彼の手に完全に「到達した」ことを示します(giveは相手がその場にいないと成立しない動詞)。

【期間の比較】 ”for” vs ”during”
・I stayed there for two weeks.
(私はそこに2週間滞在した。)
⇒ 「two weeks」のように具体的な数字・時間の長さが後ろに続きます。
・I stayed there during the summer vacation.
(私は夏休みの間にそこに滞在した。)
⇒ 夏休みという「特定の期間の箱・イベント」の内部を指すイメージです。

 

”for”の語源ははるか昔の祖語にあり!コアイメージ「前に・通り抜けて」のルーツ

”for”の語源についても、詳しく確認していきましょう。

”for”の起源は非常に古く、900年より前(古英語の時代)から存在しています。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”for”の起源について、下記の記載があります。

Origin of for1
First recorded before 900; Middle English, Old English; cognate with Old Saxon for; akin to fore 1, Latin per “through,” Greek pró “before, ahead”

Origin of for-2
Middle English, Old English; compare German ver-, Greek peri-, Latin per-

日本語訳:【単語としてのfor】900年より前に初めて記録された。中期英語、古英語に由来し、古サクソン語の for と同語源。fore(前方に)、ラテン語 per(通り抜けて)、ギリシャ語 pró(前に、前方に)と同系。
【接頭辞としてのfor-】中期英語、古英語に由来。ドイツ語 ver-、ギリシャ語 peri-、ラテン語 per- と比較される。

※参考・引用「Dictionary.com

 

ここで注目したいのは、ギリシャ語の「pró」やラテン語の「per」が「同系(親戚関係)」とされている点です。
実はこれらはすべて、はるか昔の「インド・ヨーロッパ祖語(*per-:前に、前方に、通り抜けて)」という共通のルーツから枝分かれした言葉なのです。

ここから、現代の ”for” が持つ2つの大きな意味への繋がりが見えてきます。

 

  • ①「前に、前方に(before, ahead)」からの進化
    自分の意識や視線を「前方」のターゲットに向ける
    「〜のために」「〜に向かって」(目的・方向)
  • ②「通り抜けて(through)」からの進化
    ある空間や時間を「初めから終わりまで通り抜ける」
    「〜の間」(期間・距離)

 

このように、遥か昔から存在した「何かの前に立つ」「まっすぐ前を通り抜けて進む」というダイナミックな空間認識が、現代の”for”の幅広い意味へと繋がっているのです。

 

”for”の語源(共通ルーツから現代まで)
大元:インド・ヨーロッパ祖語「*per-(前に、前方に、通り抜けて)」
↓(数千年の時を経て枝分かれ)
・ギリシャ語:pró(前に、前方に)
・ラテン語:per(通り抜けて)
・ゲルマン共通語などを経て古英語へ ⇒ これが英語の「for」に!

現代英語:前置詞の「for(〜に向けて、〜の間)」、接頭辞の「for-(完全に、禁止)」に発展

 

 

 
コダック
ギリシャ語やラテン語から直接生まれたわけではなく、大昔の共通の祖先を持つ「親戚」という関係だったんですね!

ちなみに、英単語の頭につく接頭辞の「for-」もこの流れをくむ仲間です。
「通り抜けて(through)」のニュアンスが強調され、「完全に〜する」「(限界を通り越して)ダメにする・禁止する」といった強い意味へと発展していきました。

 

 

 

”for”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”for”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”for”のコアイメージは「方向・目標(何かを前に見据えてロックオンする感覚)」
 ⇒前置詞としては”for”=「〜のために」「〜に向かって」「〜の間」の意味
 ⇒接続詞としては「というのは〜だからだ(後付けの理由)」の意味
●語法・文法のポイント ⇒時間の長さを表すときは数字などの具体的な長さが続く。
 
 
コダック
当サイトでは英語表現について、このように語源、語法・文法、覚え方の面から解説を行っています。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!

【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」