「ex-(外に)」+「tern-(向かった)」+「-ality(〜なこと・性質)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「外側の状態・外部性」がコアイメージで、“externality“=「外部性、外部効果」「外因、外的な影響」の意味を持ちますよ!
”externality”の意味と使い方 コアイメージは「外側の状態・外部性」
”externality(発音:èkstərnǽləti/エクスターナリティ【名詞】)”は「外部性、外部効果」「外因、外的な影響」の意味を持つ単語です。
「ex-(外に)」+「tern-(向かった)」+「-ality(〜なこと・性質)」の3つのパーツで構成されており、「外側の状態・外部性」がコアイメージとなります。
意図せず第三者や社会全体に影響を与えてしまう(=「外部効果」)ことや、物事に影響を及ぼす外側の要因(=「外因」)のことを、”externality”と呼ぶわけですね!
”externality”は、特に経済学やビジネス、社会問題などの文脈でよく使われる専門的な単語です。日常会話というよりは、ニュースや論文などで耳にすることが多い表現です。
例えば「工場の排気ガス」等によって引き起こされた公害は周囲に迷惑をかける、つまり負の影響を与えますよね。
こうした第三者への負の影響を負の外部効果、すなわち「外部不経済(a negative externality)」と表現します。

このように”externality”は、「ある行動が、意図せず第三者にプラスやマイナスの影響を与えてしまうこと」を表す際によく使われます。
逆に、内部だけで完結する性質や影響については、後述する”internality”を使用します。
”externality”のよく使われるフレーズ・語法
文法的には、”externality”は主に可算名詞(数えられる名詞)として扱われます。
特に以下の形容詞とセットで使われる「決まり文句」が多いので、このまま覚えてしまうのがおすすめです!
・negative externality(負の外部性、外部不経済:他人にマイナスの影響を与えること)
・positive externality(正の外部性、外部経済:他人にプラスの影響を与えること)
・network externality(ネットワーク外部性:利用者が増えるほどサービスの価値が高まること)
・internalize an externality(外部性を内部化する:外部への影響を自らのコストや利益として組み込むこと)
例文
・Pollution is a classic example of a negative externality.
(公害は負の外部性[外部不経済]の典型的な一例である。)・The beautiful park creates a positive externality for the nearby residents.
(その美しい公園は、近隣の住民に正の外部性[外部経済]をもたらしている。)・The government imposed a carbon tax to reduce negative externalities.
(政府は負の外部性を減らすために炭素税を導入した。)・Smartphones have strong network externalities; they become more useful as more people use them.
(スマートフォンには強いネットワーク外部性がある。利用者が増えるほど、より便利になるからだ。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”externality”の関連語①:「外部の・外側の」を意味する単語”external/exterior”
例えば”external”や”exterior”なども「外、外側」を意味する関連語ですよ!
⇒「外側の」の意味を持つ単語”external/exterior”
ざっくりとしたイメージの違いとしては以下のようになります。
external ⇒「組織や環境の外側」=外部の、外の(一般的な形容詞)
exterior ⇒「建物の外壁や物の表面」=外観、外装の(物理的・視覚的)
externality ⇒「外側に及ぼす性質や影響」=外部性、外因(名詞・現象)
といった感じです!
それぞれのイメージを、実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●external hard drive
「(パソコンという本体・システムの枠組みの”外”にある)外付けハードディスク」
⇒ 一般的な「外部の」というイメージ
●exterior wall
「(建物の雨風にさらされる一番外側の)外壁」
⇒ 物理的な立体物の「表面・見た目」というイメージ
●economic externality
「(市場取引の当事者ではない第三者が受ける)経済的外部効果」
⇒ 行動の余波が「枠組みの外へ漏れ出て影響を及ぼす性質や現象」のイメージ
”externality”の関連語②:「内部のもの・内因」を意味する単語”internality/internal”
対義語である「内側」を表す言葉もセットで覚えてしまいましょう!
⇒「内側の性質・影響」の意味を持つ単語”internality/internal”
それぞれの表現の違いとしては
internal ⇒「組織や身体の内側」=内部の、国内の、体内の(一般的な形容詞)
internality ⇒「内なる性質や、自分への内的影響」=内部性、内因(名詞)
といったイメージです。
●internal medicine
「(外科に対して、身体の内側を診察・治療する)内科」
⇒ 身体や組織の「内側・内部」に収まっているイメージ
●behavioral internality
「(喫煙による将来の自分の健康への悪影響など)行動が自分自身の内部にもたらす効果」
⇒ 影響が外に漏れず、「当事者自身の内側に跳ね返る性質」のイメージ
”externality”の語源はラテン語「externus」 意味は「外側の」

ここからは”externality”という単語がどのように生まれたのか、その語源を確認していきましょう。
”externality”のベースとなっている単語は形容詞の”external(外部の)”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”external”の起源について、下記の記載があります。
Origin of external
First recorded in 1375–1425; late Middle English; equivalent to extern + -al 1日本語訳:externalの起源:1375–1425年に初めて記録された。後期中期英語であり、extern(外部の)と接尾辞の-al(〜の)が組み合わさったものと同等である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”external”は後期中期英語(14世紀後半〜15世紀前半)の時代から使われていたことが分かります。
そこからさらに歴史を遡ると、ベースとなったのは古代ローマで使われていたラテン語にたどり着きます。
●ラテン語の「ex(外へ)」を根っこにして、「exterus(外の)」、そして「externus(外側の)」という言葉が生まれました。
↓
●これが英語に取り入れられ、中期英語の「extern(外部の)」となります。ここに形容詞を作る接尾辞「-al」が合体して「external(外部の)」が誕生しました。
↓
●さらに時代が下り、名詞化して「性質・状態」を表す接尾辞「-ity(-ality)」が加わることで、現在の「externality(外部性)」という言葉が確立されました。
何千年も前のラテン語のパーツが、形を変えながら少しずつ積み重なって「externality」という言葉が出来上がっていると思うと、なんだか歴史のロマンを感じますね!
構成パーツで覚える”externality” 「ex-」+「tern-」+「-ality」

ここからは、英単語を芋づる式に覚える最強の武器「構成パーツ(語源)」の面から、”externality”について深く掘り下げていきましょう!
”externality”は、一見長くて難しそうに見えますが、細かく分解すると「ex-(外に)」+「tern-(向かった)」+「-ality(〜なこと・性質)」の3つのパーツから成り立っていることが分かります。
それぞれのパーツが持つ本来のイメージを理解すると、単語の意味がすんなり頭に入ってきますよ!
“ex-“は「外に、外へ」を意味する接頭辞
”ex-”は、単語の頭につくパーツ(接頭辞)で、「外に、外へ、外に飛び出して、完全に」といった「内から外への動きや広がり」を意味します。
例えば……
● export : 「ex-(外に)」+「port(運ぶ・港)」 = 港から外へ運ぶ = 「輸出する」
● exit : 「ex-(外に)」+「it(行く)」 = 外へ行くところ = 「出口」
● exclude : 「ex-(外に)」+「clude(閉じる)」 = 外側に置いたまま枠を閉じる = 「締め出す、除外する」
このように、”ex-” がつけば「何かが外側に向かっているんだな」というイメージを持つことができます。”externality” においても、「ある行動や枠組みの『外側』」を指す重要なベースになっています。
”tern-”は「〜の方向、〜の方の」を意味するパーツ
”tern-”(より正確にはラテン語の接尾辞由来のパーツ)は、「〜の方向へ向かった、〜の方の」という、位置や方向の対比を表す役割を持っています。
● ex-tern-al : 「ex-(外に)」+「tern-(向かった)」 = 外側に向いた = 「外部の」
● in-tern-al : 「in-(内側に)」+「tern-(向かった)」 = 内側に向いた = 「内部の」
※よく似た表現に「西の(western)」や「東の(eastern)」がありますが、これらは古英語(ゲルマン系)に由来する別系統のパーツです。そのため、”externality” の持つ「外側を向いた性質」を正しく掴むためには、上記の ”external(外部の)” と ”internal(内部の)” の「外・内」のペアでイメージを脳に焼き付けるのがおすすめです!
”-ality”は「〜なこと、性質、状態」を意味する名詞を作るパーツ
最後の ”-ality” は、単語の語尾について「〜なこと、〜な性質、〜な状態」という抽象的な意味(名詞)を作り出すパーツです。
これは、形容詞を作る「-al(〜の)」と、名詞を作る「-ity(〜のこと)」が合体したもので、その単語がどんな特徴や性質を持っているかを表します。
● personality : 「person(人)」+「-ality(性質)」 = その人が持つ固有の性質 = 「個性、人柄」
● reality : 「real(現実の)」+「-ity(こと)」 = 現実であること = 「現実、現実性」
● nationality : 「nation(国家)」+「-ality(性質)」 = その国の国民としての性質・状態 = 「国籍」
つまり、パーツを全部つなぎ合わせると……
「ex-(外に)」 + 「tern-(向かった)」 + 「-ality(性質・こと)」 = 『枠組みの外側に向かって影響を及ぼす性質のこと』
となり、ここから市場取引の枠の外に影響が出る「外部性、外部効果」という意味につながるわけですね!単なる丸暗記ではなく、パーツの組み合わせで覚えると、記憶の定着率が圧倒的に変わります。
”externality”の意味と語源・覚え方のまとめ
最後に、今回学んだ ”externality” の重要なポイントをすっきり整理しておきましょう!
「ex-(外に)」+「tern-(向かった)」+「-ality(〜なこと・性質)」の3つのパーツからなる単語。
⇒ コアイメージは「外側の状態・外部へ漏れ出る性質」!
● 主な意味:
経済学や社会科学の分野で特によく使われる言葉で、「外部性、外部効果」「外因、外的な影響」という意味を持ちます。
● 語法・文法のポイント:
基本的には数えられる名詞(可算名詞)として扱われます。特に経済学では、公害などの悪影響を指す ”negative externality(負の外部性/外部不経済)” や、美しい景観などの好影響を指す ”positive externality(正の外部性/外部経済)” という形で、形容詞を伴って使われることが非常に多いです。
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