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【語源も分かって、忘れない】英単語「embarrass」の意味と使い方・覚え方・文法解説【em-(中に入れる)+barras(かんぬき・縄)=罠の中に閉じ込める】

 

 
コダック
今日の英語表現は”embarrass”

「em-(中に入れる)」+「barras(かんぬき・障害物・縄)」のパーツで構成されている単語です。

「罠の中に閉じ込める」がコアイメージで、“embarrass”=「恥ずかしがらせる」「当惑させる」の意味を持ちますよ!

 

”embarrass”の意味と使い方 コアイメージは「罠の中に閉じ込める」

 

”embarrass(発音:imbǽrəs/インバラス【動詞】)”は「恥ずかしがらせる、決まりの悪い思いをさせる」「当惑させる」の意味を持つ単語です。

「em-(中に入れる)」+「barras(かんぬき・障害物・縄)」のパーツで構成されている単語で、「罠(の中に閉じ込める」がコアイメージです。

 

 
コダック
行く手をふさぐ障害物(かんぬき)を目の前に突然下ろされたり、足元を縄(罠)で縛られて、その場に閉じ込められてしまった状態のこと。

そこから、予期せぬ出来事や周囲の視線に囲まれて、どう動いていいか分からずドギマギする=「恥ずかしがらせる」「当惑させる」わけですね!

 

”embarrass”は他動詞として、「(周囲の目や失敗のせいで)人に決まりの悪い思いをさせる」という意味で広く使われます。

日本語の「恥ずかしい」とは少しニュアンスが異なり、大勢の前で言い間違えをして赤面したり、親が昔の恥ずかしい写真をみんなに見せてドギマギするような、「人前で穴があったら入りたいような決まり悪さ」*を表すのが特徴です。

 

 
「身動きがとれない罠」かぁ…
 
コダック
たとえば「静かな教室でお腹がグーっと鳴ってしまった」シチュエーションを想像してみてください!
周囲の視線が一斉に自分に集まり、まさに『逃げ道のない罠(embarrass)』にハメられたように、その場でフリーズして赤面しちゃいますよね。
あの思わず顔を覆ってしまいたくなるような状態のイメージです!

embarrass 思わず顔を覆ってしまうような恥ずかしさのイメージ図

このように”不意の出来事や他人の視線によって、精神的な逃げ道を塞がれてドギマギする”という意味から、日常の失敗談、ビジネスでの気まずい沈黙、社交の場でのマナー違反にいたるまで広く使用されます。

 

”embarrass”の実践例文

① 動詞(原形・過去形)としての使い方
・I didn’t mean to embarrass you.
(君に恥ずかしい思いをさせる[恥ずかしがらせる]つもりはなかったんだ。)
・My parents always embarrass me in front of my friends.
(親はいつも友達の前で私に恥ずかしい思いをさせる。)
・The unexpected question embarrassed the speaker.
(その予期せぬ質問は、話し手を当惑させた。)

② 応用フレーズでの使い方
・It embarrasses me to speak in public.
(人前で話すのは恥ずかしい。[直訳:人前で話すことは私を決まり悪くさせる])

 

”embarrass”の文法・語法 感情他動詞のルールと重要構文

1. 「私は恥ずかしい」と言いたいときは ”I am embarrassed”

”embarrass”は「恥ずかしがらせる」という**他動詞(相手に感情的な影響を与える動詞)**です。そのため、自分が主語になって「あぁ恥ずかしい!」と言いたいときは、受け身の形(過去分詞)にして **”I am embarrassed.”** と言う必要があります。
これを間違えて *”I am embarrassing.”* と言ってしまうと、「私は(周囲を)引かせるような恥ずかしい奴だ」という意味になってしまうので要注意です!

 

2. 原因になった「出来事」が主語なら ”embarrassing”

逆に、恥ずかしい思いをさせてきた「出来事や状況」を主語にする場合は、現在分詞の形を使います。感情を突き動かしてくる主体を説明するルールですね!

 

【感情動詞の使い分けのコツ】
主語が「人」I am embarrassed. (私は恥ずかしい思いをさせられている = 恥ずかしい)
主語が「物事」The mistake was embarrassing. (そのミスは恥ずかしがらせてくるものだった = 恥ずかしいミスだった)

 

3. 【重要構文】形式主語の It を使った表現

”embarrass”は、形式主語の `It` を用いて、「It embarrasses + 人 + to V(〜することは人を決まり悪くさせる = 〜するのは恥ずかしい)」という形でよく使われます。日常会話だけでなく、文法問題などでも狙われやすい重要な文法パターンです!

 

It embarrasses me to admit my mistake.
(自分のミスを認めるのは恥ずかしい。)

 

4. 【関連語法】名詞形 ”embarrassment” と定番フレーズ

”embarrass” の名詞形は ”embarrassment”(名詞:当惑、恥ずかしさ、決まりの悪さ)です。こちらもブログや日常会話でよく使われる定番フレーズがあるので、セットで覚えてしまいましょう!

 

● to one’s embarrassment(恥ずかしいことには…)
・To my embarrassment, I forgot his name.
(恥ずかしいことに、彼の名前を忘れてしまった。)

● financial embarrassment(金銭的な行き詰まり、困窮)
※「お金がなくて身動きが取れない罠(bar)」というコアイメージから派生して、ビジネスシーンでは「経済的な困窮」という意味でも使われます!

 

”embarrass”の関連語:変に誤解されがちな「恥ずかしい」を意味する単語”ashamed/humiliated”との違い

 
コダック
せっかく”embarrass”を覚えるのであれば、同じように「恥ずかしい」と言いたいときに使う他の単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”ashamed”や”humiliated”なども似た意味を持つ単語ですよ!

 

”embarrass”の類義語
⇒「恥・決まり悪さ」の意味を持つ単語”ashamed/humiliated”

 

 
なるほど…、ちなみにそれぞれの恥ずかしさの違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

embarrassed⇒「人前で失敗したり、注目を浴びて「赤面してドギマギする」恥ずかしさ」=世間体・決まり悪さ
ashamed⇒「嘘をついたり悪いことをして、自分の良心や未熟さに対して「罪悪感で身をすくめる」恥ずかしさ」=道徳的な恥・内省
humiliated⇒「みんなの前で大恥をかかされ、自尊心(プライド)をバキバキに「ズタズタにされる」恥ずかしさ」=屈辱・プライドの崩壊

といった感じです!

 
単に「恥ずかしい」と言っても、状況や理由によって全然違う言葉になるんだね…!
 
コダック
そうなんです!誰に対して、どういう理由で顔を赤くしているのかがポイントです。
実際のシチュエーションで、そのニュアンスの差をはっきり確認してみましょう!

 

シチュエーションで見る!”embarrassed/ashamed/humiliated”のイメージの違い

●I was embarrassed when I tripped on the stairs.
「階段で派手につまずいたとき、周りの目があって恥ずかしかった」
⇒ 周りに見られてドギマギ、顔から火が出るような「決まり悪さ」のイメージ

●He felt ashamed of cheating on the exam.
「彼はテストでカンニングしたことを恥じた」
⇒ 自分のした悪いことやモラルのなさに、胸が痛んで良心が咎めるイメージ

●She was humiliated when her boss yelled at her in front of everyone.
「みんなの前で上司に怒鳴り散らされ、彼女は屈辱を感じた」
⇒ 人格や自尊心をみんなの前で踏みにじられ、深く傷つくイメージ

 

”embarrass”の語源はポルトガル語!物理的な「縄」が「心の迷い」へと変化

それでは、”embarrass”がどのようにして生まれたのか、語源の歴史をさかのぼって確認していきましょう。

”embarrass”のルーツは、ポルトガル語の「embaraçar(エンバラサール)」という言葉にあります。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には、”embarrass”の起源について下記の記載があります。

Origin of embarrass
1665–75; < French embarrasser < Spanish embarazar < Portuguese embaraçar, equivalent to em- em- 1 + -baraçar, verbal derivative of baraço, baraça cord, strap, noose (of obscure origin)

日本語訳:1665〜1675年。フランス語の embarrasser、スペイン語の embarazar を経てポルトガル語の embaraçar に由来する。これは em-(中に入れる)+ -baraçar(baraço, baraça:紐、ストラップ、輪縄 の動詞派生語)で構成される。

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記述から、”embarrass”の本来の姿が「物理的な縄」であったことが分かります。
もともとポルトガル語の「baraça(縄・紐)」に、中に入れる働きを持つ「em-」がくっつくことで、「縄をかけて絡めとる」「身動きをとれなくする」という意味で使われていました。

その後、スペイン語(embarazar)やフランス語(embarrasser)へと伝わる中で、縄だけでなく「行く手をふさぐ障害物」「進行を妨げること」という広い意味に発展します。

そして17世紀後半に英語へ入ってきた当初は、なんと「(借金などの)経済的な困難」や「物理的な障害」という意味で使われていました。
そこから時代が進むにつれ、物理的な障害から「精神的な障害」へと意味がシフトし、「心がフリーズしてどうしていいか分からない状態」=「当惑させる」「恥ずかしがらせる」という意味で定着していったのです。

 

”embarrass”の語源と意味の変遷
【ポルトガル語】embaraçar
紐や縄(baraça)をかけて絡めとり、物理的に動けなくする。

【スペイン語・フランス語】embarazar / embarrasser
道に障害物を置いて進行を妨げる、通せんぼする。

【英語(17世紀)】embarrass
物理的な障害だけでなく、借金などの厄介ごとに巻き込む。

【英語(現代)】embarrass
精神的な行き止まり。心がフリーズしてドギマギさせる(当惑させる・恥ずかしがらせる)。

 

 

 
コダック
言葉の歴史をたどると、こんなふうに意味が変化してきているんですね!

最初は「物理的なロープ」で足を縛られて動けない状態だったのが、今の時代では「他人の視線や不測の事態」によって心が縛られ、どうしていいか分からなくなる状態を表しているのがとても興味深いです!

 

 

構成パーツで覚える”embarrass” 「em-」+「barras」

ここからは、単語を細かく分解して、構成パーツ(語源)の面から”embarrass”をより深く記憶に定着させていきましょう!

”embarrass”の構成パーツは、「em-(中に入れる)」+「barras(かんぬき・障害物・縄)」の2パーツで成り立っています。

 

それぞれのパーツが持つ本来のイメージを理解すると、他のたくさんの英単語も芋づる式に覚えられるようになりますよ。さっそく各パーツについて詳しく紹介していきます。

“em-“は「中に入れる、~の状態にする」を意味するパーツ

”em-”は、もともと「〜の中に入れる」や「〜という状態にする」という意味を持つ接頭辞です。基本形は en- ですが、英語のルールで「後ろに続く文字が b, p, m のときは、発音のしやすさから em- に変化する」という決まりがあります(embarrass も後ろの文字が b なので em- になっています!)。

 

 
コダック
例えば、”包み込む、抱きしめる”という意味の”embrace”という単語は、「em-(中に)」+「brace(両腕)」のパーツで構成されています。

自分の両腕の中に相手をすっぽり入れるイメージから、「抱きしめる、受け入れる、包含する」という意味になるわけですね!

 

その他にも、以下のように「内側に何かを入れ込む」「特定の状態にする」といったニュアンスの単語に広く使われています。

empower(em-[中に]+ power[力]=〜に権限やパワーを与える)
emphasize(em-[内側に]+ phasis[見せる・現れる]=内側にある大切なものをはっきりと表に見せる=〜を強調する)

 

”barras”は「かんぬき、障害物、縄(罠)」を意味するパーツ

”barras”は、もともとの語源であるポルトガル語の「ひも・縄(罠)」という意味から派生し、現代英語の bar(棒、遮断するもの) につながる「行く手をふさぐ障害物、かんぬき、柵」を意味するパーツです。何かを物理的・心理的に遮断して、そこから先へ進ませないイメージを持っています。

 

 
コダック
おなじみの”防壁、境界線”という意味の”barrier(バリア)”も、まさにこの「bar(障害物・柵)」の仲間です!

行く手を遮って通れなくするものだから、そのまま「障壁、障害、防壁」を表す言葉になっているんですよ。

 

この「bar(遮断するもの・障害物)」をコア(中心)に持つ単語は、日常会話からニュースまでたくさん存在します。パーツのつながりで一緒に覚えてしまいましょう!

barricade(bar[障害物]+ cade[名詞にする接尾辞]=通路をふさぐために即席で築いた壁、バリケード)
embargo(em-[中へ]+ bar[障害物・禁止]=港の中に船が入るのを禁止する障害を置くこと=通商禁止、出港禁止)
barrel(bar[木の棒・横木]=木の板(棒)を丸く並べて作った樽(タル))

 

このようにパーツに分解してみると、「em-(障害物や罠の中に放り込まれて)」+「barras(身動きが取れなくなる)」という組み合わせが、現代の「人前で失敗して逃げ場を失い、心がフリーズしてドギマギする(embarrass)」という心理的な意味に美しくつながっていることがよく分かりますね!

 

”embarrass”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

以下、”embarrass”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”embarrass”は「em-(中に入れる)」+「barras(かんぬき・障害物)」の2パーツで構成されている単語
⇒コアイメージは「罠や障害物の中に閉じ込められて、身動きがとれない」
⇒そこから「(人前で逃げ場を失って)恥ずかしがらせる」「当惑させる」の意味になる
●語法・文法のポイント
⇒自分が主語なら「I am embarrassed.」(恥ずかしい思いをしている=恥ずかしい)
⇒出来事が主語なら「It was embarrassing.」(恥ずかしがらせてくる出来事だった=恥ずかしいミスなど)と形が入れ替わる感情他動詞の代表格。

 

 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」