語源的なルーツから一つのコアな塊として成り立っている単語です。
「話し手や聞き手のいる場所に『近づける』」がコアイメージで、“bring“=「持ってくる、連れてくる」「(ある状態に)もたらす・引き起こす」の意味を持ちますよ!
”bring”の意味と使い方 コアイメージは「話し手や聞き手のいる場所に『近づける』」
”bring(発音:bríŋ/ブリング【動詞】)”は「持ってくる、連れてくる」「(ある状態に)もたらす・引き起こす」の意味を持つ単語です。
まず押さえておきたいのが、動詞の不規則変化です。過去形・過去分詞形はどちらも brought(ブロート) になります。スペルミスしやすいので注意しましょう!
原形:bring / 過去形:brought / 過去分詞形:brought / 現在分詞形:bringing
人や物を現在の場所(または話題の中心になっている場所)へ移動させることから、物理的に「持ってくる・連れてくる」ことや、比喩的に「ニュースや結果を(人の元へ)もたらす」ことが”bring”なわけですね!
物理的な移動の「持ってくる・連れてくる」の例文
日常会話で最もよく使われる、人や物が「近づく」パターンの例文です。
例文
・Could you bring me a glass of water?
(お水を1杯持ってきてくれませんか?)
・He brought his new girlfriend to the party.
(彼はパーティーに新しい彼女を連れてきた。)
・Don’t forget to bring your umbrella.
(傘を持ってくる[持っていく]のを忘れないでね。)※ジーニアス英和辞典より
抽象的な変化の「もたらす・引き起こす」の例文
「ある状態や結果を話し手・聞き手のフィールドに手繰り寄せる」という比喩的な使い方です。無生物(物や事柄)が主語になることが多いのが特徴です。
例文
・The spring rain brings summer flowers.
(春の雨は夏の美しい花を[もたらす]。)※ジーニアス英和辞典より
・The internet has brought great changes to our lives.
(インターネットは私たちの生活に大きな変化をもたらした。)
・His hard work brought him success.
(彼の努力が彼に成功をもたらした。)
【使い分け】「運ぶ」を意味する類義語 ”bring / take / fetch” の違い

”take”や”fetch”なども「運ぶ・持っていく」を意味する重要な類義語ですよ!
⇒「運ぶ」の意味を持つ単語”take/fetch”
イメージの違いとしては
bring ⇒「こちらへ近づける」=(話し手・聞き手のいる場所に)持ってくる
take ⇒「あちらへ遠ざける」=(今いる場所から別の場所へ)持っていく
fetch ⇒「行って、取って、戻ってくる」=(往復して)取ってくる
といった感じです!
● Bring me the book.
(その本を私のところに持ってきて。)
⇒ 本が自分のいる場所に「近づいてくる」イメージ
● Take this book to the library.
(この本を図書館に持っていって。)
⇒ 本が今いるここから「遠ざかって別の場所へ行く」イメージ
● Fetch me the book from the next room.
(隣の部屋からその本を取ってきて。)
⇒ 今は手元にないものを、わざわざ移動して手に入れて「戻ってくる」往復のイメージ
【ニュアンス解説】「もたらす」の類義語 ”bring / cause / produce” の違い

⇒「もたらす」の意味を持つ単語”cause/produce”
それぞれの表現の違いとしては
bring ⇒「状況を運んでくる」=(結果としてある状態を)招く・もたらす(良悪どちらも可)
cause ⇒「直接的な原因になる」=(トラブルや悪い結果などを)引き起こす
produce ⇒「内部から生み出す」=(プロセスを経て効果や結果を)生じさせる
といったイメージです。
● bring about changes
(変化をもたらす)
⇒ 新しい状態を私たちの元へ引っ張ってくるイメージ
● cause a problem
(問題を引き起こす)
⇒ その行動がトリガーとなって、直接トラブルの引き金になるイメージ(ネガティブな文脈が多い)
● produce good results
(良い結果を生み出す)
⇒ 努力などのプロセスを経て、成果物をしっかりと作り出すイメージ
【語法・文法】絶対に落とせない ”bring” の語順ルール(SVOO)

試験や英作文で非常に狙われやすいのが、bringの**「語法(文型)」**です。
bringは目的語を2つ取ることができる動詞(第4文型:SVOO)で、**「誰に何を」**の順番で並べます。また、前置詞 to を使って第3文型(SVO)に書き換えることも可能です。
⇒「人に物を持ってくる」
② bring + 物(直接目的語) + to + 人
⇒「物を人のところに持ってくる」※前置詞は to を使う(forは不可)
例文
・My father brought me a souvenir from Paris.(第4文型)
(父は私にパリのお土産を買ってきて[持ってきて]くれた。)・My father brought a souvenir to me from Paris.(第3文型)
(意味は上記と同じ)
”bring”の語源はゲルマン共通語の「bringan」 意味は「運ぶ、持ってくる」

”bring”の語源についても、確認していきましょう。
”bring”の語源は古期英語やゲルマン派生語の「bringan」”です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”bring”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded before 950; Middle English bringen, Old English bringan; cognate with Dutch brengen, German bringen, Gothic briggan日本語訳:950年より前に初めて記録された。中期英語の bringen、古期英語の bringan から来ており、オランダ語の brengen、ドイツ語の bringen、ゴート語の briggan と同系である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”bring”は1000年以上前からヨーロッパの広い地域(ゲルマン系言語)で「運ぶ」という意味でずっと大切に使われてきた言葉の模様。
● 祖語(ゲルマン共通語):bringan(運ぶ・至らせる)
↓
● 古期英語:bringan(手元に届ける、連れてくる)
↓
● 中期英語:bringen を経て、現在の「bring」へ定着
ラテン語由来の単語のように細かく分解はできませんが、ドイツ語の「bringen」などとも形がそっくりな、英語の歴史の根っこにある超基本単語なんです。
構成パーツ(句動詞・熟語)で覚える”bring”の頻出フレーズ

”bring”は単体でパーツ分解ができない代わりに、**副詞や前置詞とくっつくことで強力なパーツ構成(句動詞)**を作ります。
日常会話や試験で絶対に落とせない重要コンビネーションを例文付きでマスターしましょう!
① “bring up” :「上の方へ引き上げる」パーツ構成
”bring(持ってくる)” + ”up(上へ)” を組み合わせた構成です。
子供を大人になるまで「上へ上へと持ち上げる」イメージから、子供を(=「育てる、養育する」)という意味を表します。また、会議などで話題を「上に持ち出す」ことから「(問題や議題を)提起する」という意味にもなります。
例文
・She was brought up by her grandparents.
(彼女は祖父母に育てられた。)※受動態の形も頻出!
・Why did you bring up that subject during the meeting?
(なぜ会議でその話題を持ち出した[提起した]のですか?)
② ”bring about” :「まわりに引き寄せる」パーツ構成
”bring(持ってくる)” + ”about(まわりに・四方に)” を組み合わせた構成です。
自分の身の回りに、ある事態や変化を「ぐるっと引き寄せて持ってくる」というイメージから、大きな変化や結果を(=「引き起こす、もたらす」)という意味を表します。
例文
・The new policy will bring about major changes in the company.
(新しい方針は会社に大きな変化をもたらす[引き起こす]だろう。)
③ ”bring back” と ”bring in” :セットで覚えたい重要熟語
⇒「(記憶を)思い出させる」「(借りたものを)返す」
● bring in:内側へ「入れて持ってくる」イメージ
⇒「(制度などを)取り入れる・導入する」「(収入などを)稼ぐ」
例文
・This song always brings back old memories.
(この歌を聴くと、いつも古い記憶が呼び起こされる[思い出させる]。)
・The government plans to bring in a new tax law next year.
(政府は来年、新しい税法を導入する[取り入れる]計画だ。)
”bring”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”bring”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒ コアイメージは「こちらへ持ってくる」
⇒ 物理的な「持ってくる、連れてくる」のほか、抽象的な「もたらす」の意味がある
● 語法・文法のポイント
⇒ 過去形・過去分詞形は brought の不規則変化
⇒ 「bring + 人 + 物(人に物を持ってくる)」や「bring + 物 + to + 人」の語順ルールが超重要!
● 熟語(句動詞)のポイント
⇒ bring up(育てる/提起する)、bring about(もたらす)など副詞との組み合わせでイメージ化する
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
