「domin-(主人、支配者)」+「-ant(〜している性質の)」の2つのパーツで構成されている単語です。
「主人として君臨している」がコアイメージで、“dominant”=「支配的な、優勢な」「最も有力な」の意味を持ちますよ!
”dominant”の意味と使い方 コアイメージは「主人として君臨している」
”dominant(発音:dάmənənt / ドミナント【形容詞】)”は「支配的な、優勢な」「最も有力な、優位に立つ」の意味を持つ単語です。
「domin-(主人、支配者)」+「-ant(〜している性質の)」のパーツで構成されている単語で、「主人として君臨している」がコアイメージです。
力や立場が最も強く、周囲に大きな影響力を及ぼしているものに対して使われます。
”dominant”の語法・文法と頻出フレーズ
”dominant”は【形容詞】なので、名詞の前に置いて修飾したり、be動詞の後ろに置いて状態を表したりします。
特に以下の4つのフレーズは非常によく使われるので、丸ごと覚えてしまうのがおすすめです!
① dominant hand : 利き手(主に使う、主導権を握っている手)
② dominant position : 支配的な地位、優位な立場(市場などでの強者)
③ dominant gene : 優性遺伝子(顕性遺伝子、現れやすい形質)
④ dominant species : 優占種(生態系で最も数や影響力が多い生物)
文法的なポイントとしては、単体で名詞を修飾するだけでなく、”be dominant over ~”(~に対して優勢である)や”be dominant in ~”(~において優勢である)のように、前置詞を伴って「何に対して、どこで優位なのか」を表すことも多いですよ!
”dominant”を使った例文
He writes with his left hand, but his right hand is his dominant hand.
(彼は左手で字を書きますが、実際は右手が彼の利き手です。)The smartphone giant maintains a dominant position in the global market.
(そのスマートフォン大手企業は、世界市場で支配的な地位を維持している。)Dark hair is a dominant trait, while blond hair is recessive.
(黒髪は顕性(優性)の形質ですが、金髪は潜性(劣性)です。)The English language has become dominant over many other languages in international business.
(国際ビジネスにおいて、英語は他の多くの言語に対して優勢になっている。)
このように”dominant”で表現するものは、「力や立場が最も強く、影響力があるもの」が多いです。
逆に「従属的な」ことや、「主導権を握られている」状態などは、後述する”subordinate”や”passive”を使用しますよ。
”dominant”の関連語①:「支配的な・主要な」を意味する単語”ruling / main”との違い
例えば、”ruling”や ”main” なども「支配的な、主要な」を意味する単語ですよ!
⇒「支配的な・主要な」の意味を持つ単語”ruling / main”
イメージの違いをまとめると以下のようになります!
dominant ⇒ 「他を圧倒して最も強い影響力を持つ」= 優勢な、最も有力な
ruling ⇒ 「実際に権力を握って統治・支配している」= 支配している、与党の
main ⇒ 「いくつかある中で最も規模が大きく重要な」= 主要な、主な
といった感じです!
それぞれのイメージの違いを、実際の表現で見比べてみましょう!
● the dominant species in the forest
「森の優占種」
⇒ 他の種を圧倒して一番影響力を持っている(数や力が勝っている)イメージ
● the ruling party
「与党」
⇒ 選挙で勝ち、政治のトップとして実際に国を「支配・統治している」イメージ
● the main reason for the decision
「決定の主な理由」
⇒ 他を支配しているわけではなく、いくつかある理由の中で「中心的な要素である」イメージ
”dominant”の関連語②:「突出した・顕著な」を意味する単語”prominent / outstanding”との違い
”prominent”や ”outstanding” も「突出した、目立つ」を意味する重要な単語です。
⇒「突出した・目立つ」の意味を持つ単語”prominent / outstanding”
それぞれの表現の違いはこんなイメージです!
dominant ⇒ 「力関係において他をねじ伏せるように優位に立つ」= 支配的な、優勢な
prominent ⇒ 「周囲から物理的・あるいは才能的に一歩前に飛び出して目立つ」= 卓越した、目立つ
outstanding ⇒ 「他のものと比べて群を抜いて優れており、外に立ち並ぶほど目立つ」= 傑出した、極めて優れた
といったイメージです。
● a dominant player
「支配的な選手」
⇒ 圧倒的なパワーや技術で試合をコントロールし、誰も逆らえないようなイメージ
● a prominent nose
「高い鼻、目立つ鼻」
⇒ 顔の中で物理的に前に突き出ていて、パッと目に飛び込んでくるイメージ
● an outstanding performance
「傑出した演技」
⇒ 他の追随を許さないほどクオリティが極めて優れており、評価が高いイメージ
”dominant”の語源をたどるとラテン語の「domus(家)」に繋がる!

”dominant”の語源についても、確認していきましょう。
”dominant”は、直接的にはラテン語の「dominari(主人となる、支配する)」から来ていますが、さらにルーツをたどると「domus(家)」という単語に行き着きます。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”dominant”の起源について、下記の記載があります。
Origin of dominant
First recorded in 1525–35; from Latin dominant- (stem of domināns, present participle of dominārī “to be lord and master, domineer”; see dominate), equivalent to domin(us) “master, possessor, ruler” + -ant-日本語訳:1525〜35年に初めて記録された。ラテン語のdominant-(「主君や主人となる、横暴に振る舞う」を意味する dominārī の現在分詞 domināns の語幹。dominateを参照)から来ており、domin(us)(主人、所有者、支配者) + -ant(接尾辞)に相当する。
※参考・引用「Dictionary.com」
記載内容にある「domin(us)(主人、所有者、支配者)」の元になっているのが、「domus(家)」です。
古代ローマなどにおいて、「家(一族や財産を含む)」を統率する絶対的な権力を持った存在が「家の主人(dominus)」でした。
そこから「主人として振る舞う、支配する(dominari)」という動詞が派生し、その現在分詞(〜している状態)から現在の”dominant”へと変化していったのです。
● ラテン語 domus(家)
↓
● ラテン語 dominus(家の主人、支配者・所有者)
↓
● ラテン語 dominari(主人として振る舞う、支配する)の現在分詞 dominans(支配している状態)
↓
● 16世紀前半に英語 dominant(支配的な、優勢な)として定着
古代の「家(domus)」の主人が持っていた「絶対的な主導権や支配力」のイメージが脈々と受け継がれて、現在の「他を圧倒して優位に立つ(dominant)」という意味に繋がっていると考えると、単語の暗記もグッと楽になりますよ!
構成パーツで覚える”dominant” 「domin-」+「-ant」

ここからは、英単語の記憶をより強固にするために、構成パーツの面から”dominant”を深く解剖していきましょう!
”dominant”は、「domin-(主人、支配者)」と「-ant(〜している性質の)」という2つのパーツが合体してできた単語です。
それぞれのパーツを詳しく見ていきましょう。
”domin-”は「主人、支配者」を意味するパーツ
”domin-”というパーツのルーツは、古代ラテン語で「家」を意味する ”domus” にあります。
この「家」から、「家の主(あるじ)、家長」を指す ”dominus” という言葉が生まれ、それが転じて「絶対的な権力を持つ人」「支配者」という意味のパーツになりました。
この「domin-」が含まれる仲間(派生語)をいくつか紹介します!
● dominate(動詞)
⇒ 「domin-(主人)」+「-ate(動詞にするパーツ)」= 主人として振る舞う
⇒ 意味:「支配する、圧倒する、優位に立つ」
● domain(名詞)
⇒ 「domin-(主人の支配)」+「-ain(場所・領域を表すパーツ)」= 主人の支配が及ぶ範囲
⇒ 意味:「領地、分野、インターネットのドメイン」
● predominant(形容詞)
⇒ 「pre-(あらかじめ、他より前に)」+「domin-(支配)」+「-ant(性質の)」= 他を差し置いて一番の支配者になっている
⇒ 意味:「圧倒的に優勢な、主要な、卓越した」
”-ant”は「〜している、〜の性質の」を意味するパーツ
”-ant”は、ラテン語の現在分詞(動詞を「〜している」という形容詞に変える形)に由来するパーツです。
主に、「〜している状態の」「〜の性質を持つ」という形容詞を作りますが、ときには「〜する人」「〜する物質」という名詞を作ることもあります。
他の単語の例も見てみましょう。
● brilliant(輝いている、素晴らしい)
⇒ 「brilli-(輝く)」+「-ant(〜している性質の)」
● significant(重要な、意味のある)
⇒ 「sign(しるし)」+「fic(作る)」+「-ant(〜している性質の)」= はっきりとしたしるしを作っている
【名詞の例(〜する人・物)】
● assistant(助手、アシスタント)
⇒ 「assist(手伝う)」+「-ant(〜する人)」= 主導する人を手伝う人
このように、パーツごとの意味と仕組みが分かると、単語のコアイメージがより鮮明に立体化されますね!
”dominant”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”dominant”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「主人として君臨している」
⇒”dominant”=「支配的な、優勢な」「最も有力な」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ 動詞形は “dominate”(支配する)、名詞形は “dominance”(支配、優勢)。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
