【語源も分かって忘れない】英単語「district」の意味と覚え方【ある目的で引き(strict)離された(dis)区域】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”district”

「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」の2パーツで構成されている単語です。

「(特定の目的で)引き離された区域」がコアイメージで、“district“=「地域」「区域」の意味を持ちますよ!

 

 

 

”district”の意味と使い方 コアイメージは「(特定の目的で)引き離された区域」

district イメージ図

”district(発音:dístrikt/ディィストゥリィクト)”は「地域」「区域」の意味を持つ単語です。

「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」の2パーツで構成されている単語で、「(特定の目的で)引き離された区域」がコアイメージです。

 

 
コダック
引っぱって離された土地…

つまり何かの目的の為に区分けされた「地域・区域」などを指すわけですね

 

 

district
(名詞)
①(特色、機能を持った)地域、地方、街
②(行政や教育などの)地区、区域、管区
③自治区
(動詞・他動詞)
①地区に分ける

a poor district of London
ロンドンの貧民街.

a semidetached house in a pleasant suburban district
快適な郊外にある2軒1棟の住宅

a postal district
郵便区

a school district
学区

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

 

“district”と”region”の違い ⇒「社会的な区分け」と「地理的な区分け」

”district”と同じで「区分けされた地域」を表す単語に”region(発音:ríːdʒən/リィーヂャン)”があります。

 
コダック
さて、ここで気になるのは「”district”と”region”はどう違うの!?」という事ですよね

 

例えば「選挙区」と英語で表現したい場合、”an election district”などと表現します。

ここで”district”を使う理由としては「選挙区」というのが「社会的な特徴によって区分けされた区域」であるからです。

 
コダック
「選挙区」は政治的な目的で区画された区域なので”an election district“という訳ですね!

もちろん地理的な特徴による区域を表すこともありますが、政治的・社会的な特徴が強いです。

 

 

 

 
 
なるほどね~…!
じゃあ”region”の方が地理的な特徴って感じ??
 
コダック
そうですね!もちろん”region”も”region”の方は地理的な特徴が強めです。

 

例えば「砂漠地帯」のように、地理的な特徴の強い表現を英語で言う場合は”a desert region”のように表現します

 
コダック
ちなみに”district”だから絶対「社会的」、”region”だから絶対「地理的」という訳でもありません

一例としては”region”には”the region of science(化学の領域)”のように「学問などの範囲」を表すケースもあります

 

 

 

”district”の文法・語法 セットで使う前置詞と数え方のルール


“district”の意味や類義語との違いが分かったところで、ここからは実際のライティングや試験でそのまま使える「文法・語法上のルール」を2つ解説します!

 

「〜地区で」と言うときの正しい前置詞と、名詞としての数え方の特徴を押さえておきましょう!

 

1. 「〜地区に[で]」と言うときの前置詞は “in”

“district” を使って「ビジネス街に」「その地域で」と場所を表現する場合、後ろに伴う前置詞は “in” を使うのが鉄則です。

 

◯ in the business district(ビジネス街に・ビジネス地区で)
× at the business district

 

 
ピンポイントな場所を表す “at” ではなく、 “in” を選ぶんだね!

 

 
コダック
そうなんです! “at” は地図上の「点」を指すのに対して、 “in” は「枠組みや境界線の内側(空間)」を指すパーツです。

“district” のコアイメージは「境界線をきつく縛って区分けされたエリア(器)」でしたよね。そのため、その定められた枠線の『中に』どっぷりと入っているニュアンスになるので、必ず “in” が選ばれるわけです!

 

2. はっきりと線引きされているからこそ「可算名詞(数えられる)」!

“district” は、ただの漠然とした土地(不可算名詞の land など)とは違い、法律や目的で明確に区切られた空間なので、文法的には 可算名詞(数えられる名詞) として扱われます。

 

a district (単数形:1つの地区・区画)
districts (複数形:いくつかの地区・複数の区域)
※「いくつかの学区」や「複数の選挙区」を指すときは、必ず複数形の s がつきます。

 

実際の例文で、前置詞の使い方と複数形の形を確認してみましょう!

① 前置詞 in とセットで使う例文
Many fine restaurants are located in the shopping district.
(多くの素晴らしいレストランが、**ショッピング街の中に**位置している。)

② 可算名詞(複数形 districts)の例文
The city is divided into five administrative districts.
(その都市は、**5つの行政区**に分けられている。※具体的な5つのエリアを数えているので s がつく)

 

「〜地区で、と言うときは in を使う」「はっきりと区切られた空間だから1箇所、2区域と数えられる」という2つの実戦ルールを頭に入れておくだけで、TOEICのパート5(文法穴埋め問題)や、自分で英文を作るライティングの精度が劇的にアップしますよ!

 

”district”の語源は中世ラテン語「distrīctus」 意味は「司法の執行、犯罪者の拘束」

”district”の語源についても、確認していきましょう。

”district”の語源は中世ラテン語の”distrīctus(ディストリークトゥス)”です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”district”の起源について、下記の記載があります。

Origin of district
First recorded in 1605–15; from French, from Medieval Latin distrīctus “exercise of justice, restraining of offenders,” derivative of Latin distringere “to stretch out; detain, occupy,” equivalent to di- suffix of separation + strig- (base of stringere “to bind, tie”) + -tūs suffix of verbal action; see distrain, di- 2

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、”district”はラテン語からフランス語を経由して発祥している模様。

 

”district”の語源(起源~発祥まで)
●ラテン語「di-(引き離す)」+「stringere(きつく縛る、締めつける “to bind, tie”)」

●ラテン語「distringere(引き伸ばす、拘束する、占領する “to stretch out; detain, occupy”)」

●中世ラテン語「distrīctus(司法の執行、犯罪者の拘束 “exercise of justice, restraining of offenders”)」

●フランス語を経て、17世紀初頭(1605〜1615年頃)に現在の英語の「district」として定着

 

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

Dictionary.comの案内にもある通り、この単語は接頭辞の「di-(引き離す)」に、ラテン語で縛るを意味する「stringere」の語幹が結合した(equivalent to)成り立ちです。元々は「(犯罪者を縛って拘束するための)司法権の及ぶ範囲」という、法律でガチガチに線を引いたお固いイメージが、何百年も経て、現在の「行政区」や、他とハッキリ区別された「地区」という意味にそのまま引き継がれているのですね。案内にある通り、財産を法的に差し押さえる「distrain」とも同じ親戚なんですよ!

 

 

構成パーツで覚える”district” 「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」

ここからは構成パーツの面から”district”について覚えていきましょう

”district”の構成パーツは「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」の2つです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“di/dis”は「反対・離れる・否定」を意味するパーツ 

 

 
コダック
例えば”disturb”という単語は「dis(離す)」+「turb(乱す)」の2パーツで構成されている単語です。

「離して乱すこと」がコアイメージで、“disturb“=「邪魔する・妨げる」「不安にする」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”di/dis”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”string,strict,strain,stress”は「締める」を意味するパーツ

 

 
コダック
例えば”stress”という単語は日本語でもなじみ深い単語で、「締める」というイメージで理解しやすいかもしれません!

精神的、肉体的に緊張を与えるもの、圧迫するもの(=「締め付けるもの」)というイメージですね!

 

 

その他の”string,strict,strain,stress”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

記事一覧 ※タップ・クリックで展開

 

単語一覧 ※クリックで展開
constrain(動詞・他動詞)
①(むりやり)~させる
②制限する、抑える

constraint(名詞)
①制限するもの
②抑制、束縛

constrict
(動詞・他動詞)
①(胸などを)締め付ける、詰まらせる
②(自由等を)抑える・束縛する
(動詞・自動詞)
①詰まる、収縮する

constriction(名詞)
①締め付け、圧縮

constrictive(形容詞)
①締め付ける、収縮性の

derestrict(動詞・他動詞)
①制限を解除する

distrain(動詞・他動詞)
①差し押さえる・留置する

distress(名詞)
①苦悩、公文
②困窮、貧困
③苦痛、疲労
④遭難、災難

district
(名詞)
①(特色、機能を持った)地域、地方、街
②(行政や教育などの)地区、区域、管区
③自治区
(動詞・他動詞)
①地区に分ける

restrain(動詞・他動詞)
①取り押さえる、抑制する
②抑える
③規制する
④拘束する

restraint(名詞)
①制限
②拘束、束縛
③遠慮、慎み

restrict(動詞・他動詞)
①制限する
②自由を奪う、妨げる

strain(名詞)
①緊張、重圧、負担
②荷重、張力

stress(名詞)
①ストレス、緊張、圧迫
②圧力、負荷
③強調、力点、充填
④アクセント、強勢

strict(形容詞)
①厳しい、厳格な
②厳密な、精密な
③完全な、絶対の

strictly(副詞)
①厳しく、厳格に
②絶対に、完全に

stricture(名詞)
①非難、酷評
②拘束、制限

string
(名詞)
①ひも、意図
②一続き、一連、一列
③弦
④文字列
⑤(stringsで)付帯条件
(動詞・他動詞)
①つるす、ひもでぶらさげる
②ひもに通す
③連なっている

 

”district”の意味と語源・覚え方のまとめ

”district”の意味と覚え方についてのまとめです。

”district”は「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」の2パーツで構成されている単語
 ⇒「(特定の目的で)引き離された区域」がコアイメージ
 ⇒”district”=「地域」「区域」の意味を持ちますよ!

●”district”の語源はラテン語の”distringere”で、意味は「引き離す」

 
 
コダック
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【まとめ・各単語の覚え方】英単語の効率的な覚え方【語源と絡めて記憶力アップ】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」