「dis-(別々に)」+「tribute(与える)」+「-ion(こと)」の3つのパーツで構成されている単語です。
「別々に分けてみんなに与えること」がコアイメージで、“distribution”=「分配、配布、流通」や「区分、分類、分布」の意味を持ちますよ!
”distribution”の意味と使い方・語法解説:コアイメージは「別々に分けてみんなに与えること」
”distribution(発音:dìstribjúːʃən / ディストリビューション【名詞】)”は「分配、配布、流通」「区分、分類、分布」の意味を持つ単語です。
「dis-(別々に、散らして)」+「tribute(与える)」+「-ion(こと)」の3つのパーツで構成されている単語で、「別々に分けてみんなに与えること」がコアイメージです。
そこから、財産やプリントをみんなに「分配・配布」することや、商品が市場へトコトコ運ばれていく「流通」、さらには分けて並べることから「区分」や「分布」の意味になるのが”distribution”なわけですね!
”distribution”は「バランスよくあちこちに行き渡らせる」というイメージが強い単語です。
「偏りなく、それぞれの場所へ適切に分ける行為」がdistributionなんですね。
逆に、1つの場所にドサッと集めることや、特定の人だけに買い占められることなどは、対義語の”concentration(集中)”や”accumulation(蓄積)”を使用します。
“distribution”は、基本的には「不可算名詞(数えられない名詞)」として使われます(分配する行為や流通という概念を指すため)。
ただし、統計学における「〇〇分布」や、個々の「分配された財産・分配金」など、具体的な形や個別のケースを指す場合は「可算名詞(数えられる名詞)」になり、複数形の”distributions”になることもあります!
・動詞形:distribute(〜を分配する、配布する)
・形容詞形:distributive(分配の、個々に割り当てられた)
「分配・配布・流通」を意味する基本例文
・The unequal distribution of wealth remains a major problem.
(富の不平等な分配は、依然として大きな問題である。)
・We are reviewing our domestic distribution network.
(私たちは国内の流通網[販売網]を見直しています。)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
表現の幅を広げる!追加の例文
・The international organization managed the distribution of food and medicine to the refugees.
(その国際機関は、難民への食料と医薬品の配給を管理した。)
・Online distribution has drastically changed the music industry.
(オンライン配信[流通]は、音楽業界を劇的に変えた。)
・Scientists are studying the geographical distribution of this rare bird species.
(科学者たちは、この希少な鳥類の地理的な分布を研究している。)
【類義語比較】”distribution”と似た意味を持つ英単語の使い分け

①「分配・配布」を意味する単語:”distribution / delivery / allocation”の違い
例えば”delivery”や”allocation”なども「配ること、割り当て」を意味する単語ですよ!
⇒「分配・配達・割り当て」の意味を持つ単語”delivery / allocation”
イメージの違いとしては
distribution ⇒「全体に広く行き渡らせる」=広範囲への分配・流通
delivery ⇒「特定の目的地へ送り届ける」=郵便や荷物の配達
allocation ⇒「枠を計算してきっちり割り振る」=予算や拠出の割り当て
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
● distribution of flyers
「(街頭などで不特定多数に広く)チラシを配布すること」
⇒ 全体にまんべんなく行き渡らせるイメージ
● home delivery service
「(注文された家へピンポイントに届ける)宅配サービス」
⇒ 受取人の元へしっかりと輸送するイメージ
● allocation of budget
「(各部署にいくらずつ配るかを決める)予算の割り当て」
⇒ 計算に基づいて特定の「枠」をキチッと分けるイメージ
②「分類・区分」を意味する単語:”distribution / classification / division”の違い
⇒「分類・区分・分割」の意味を持つ単語”classification / division”
それぞれの表現の違いとしては
distribution ⇒「地理的・統計的なばらつき」=人口や生物の分布・区分
classification ⇒「基準に従ってグループ分けする」=本や植物の分類
division ⇒「1つのものをパカンと分割する」=組織の部門や意見の分裂
といったイメージです。
● geographical distribution
「(植物や動物の)地理的な分布」
⇒ どのエリアにどれくらい散らばっているかという区分・ばらつき
● library classification
「図書分類(小説、歴史、科学などに分けること)」
⇒ 一定のルールに基づいてカテゴリーにカチッと当てはめるイメージ
● division of labor
「分業(1つの仕事を切り分けて各自が担当すること)」
⇒ 全体をいくつかのパーツに切り分けるイメージ
”distribution”の語源はラテン語のdistribūtiō 意味は「分割、分配」

”distribution”の語源についても、確認していきましょう。
”distribution”の語源はラテン語の「distribūtiō」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”distribution”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1375–1425; late Middle English, from Anglo-French, from Latin distribūtiōn-, stem of distribūtiō “division”; equivalent to distribute + -ion日本語訳:1375〜1425年に初めて記録された。後期中英語、アングロ=フランス語を経由し、ラテン語の「distribūtiō(分割・分配)」の語幹に由来。「distribute(分配する)」+「-ion(名詞化パーツ)」と同等である。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”distribution”は14世紀後半〜15世紀初頭に、ラテン語の「分ける(division)」を元にする言葉から発祥している模様。
● ラテン語:distribuere(別々に割り当てる・与える)
↓
● ラテン語の名詞形:distribūtiō(分割、分配)
↓
● アングロ=フランス語、後期中英語を経て現代の「distribution」へ
ちなみにラテン語の”distribūtiō”というと、ただ壊して分けるのではなく、「それぞれに適正に分け与える」というポジティブな意味合いを内包しています。
構成パーツで覚える”distribution” 「dis-」+「tribute」+「-ion」

ここからは構成パーツの面から”distribution”について覚えていきましょう。
”distribution”の構成パーツは「dis-(別々に、散らして)」+「tribute(与える)」+「-ion(こと)」の3つのパーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“dis-“は「別々に、離れて、否定」を意味する接頭辞
”dis-”は「別々に、離れて、否定」を意味するパーツです。
離れて立っている間隔(=「距離・遠方」)を表しています。
その他に disperse(散らす)や、discuss(別々に議論する=話し合う)等も”dis-”を使用する単語です。
”tribute”は「与える、支払う」を意味する語根
”tribute”は「与える、支払う」を意味するパーツです。
みんなで一緒に力を出し合って与える(=「貢献する、寄付する」)を表しています。
その他の”tribute”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
tribute(賛辞、貢ぎ物)⇒敬意や品物を相手に「与える」
”-ion”は「こと(名詞化)」を意味する接尾辞
”-ion”は動詞の後ろにくっついて「〜すること(名詞)」にするパーツです。
行動すること(=「行動、おこない」)を表しています。
その他に production(生産すること)や、selection(選択すること)等も”-ion”を使用する単語です。
ビジネスや経済で超頻出! ”distribution” の定番フレーズ・複合名詞

”distribution” は、ビジネス英語や経済・ニュースの文脈で、他の名詞とくっついて複合名詞として非常によく使われます。TOEICやビジネスシーンで必須のフレーズをまとめました!
● distribution channel:流通経路、販売ルート
(例:We need to develop new distribution channels. / 私たちは新しい流通経路を開拓する必要がある。)
● distribution center:物流センター、配送センター
(例:The company built a massive distribution center near the highway. / その会社は高速道路の近くに巨大な物流センターを建設した。)
● income distribution:所得分配
(例:The government is trying to improve income distribution. / 政府は所得分配の改善を試みている。)
● mass distribution:大量流通、大量普及
(例:The internet enabled the mass distribution of information. / インターネットは情報の大量流通を可能にした。)
”distribution”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”distribution”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「別々に分けてみんなに与えること」
⇒”distribution”=「分配、配布、流通」「区分、分類、分布」の意味
●語法・文法のポイント ⇒ビジネスや経済の文脈で「distribution network(流通網)」や「income distribution(所得分配)」、さらには「distribution channel(流通経路)」といった形で超頻出します。基本は不可算名詞ですが、統計的な「分布」などを指す時は可算名詞としても扱われます。
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