「dis-(日)」+「mal-(悪い)」のパーツで構成されている単語です。
「どんよりした最悪な日」がコアイメージで、“dismal”=「陰鬱な、憂鬱な」「(業績や結果が)惨めな、ひどい」の意味を持ちますよ!
【dismalの意味と使い方】コアイメージは「どんよりした最悪な日」
”dismal(発音:dízməl/ディズマル【形容詞】)”は「陰鬱な、憂鬱な」「(業績や結果が)惨めな、ひどい」の意味を持つ単語です。
「dis-(日)」+「mal-(悪い)」のパーツで構成されており、「どんよりした最悪な日」が根底にあるコアイメージとなります。
朝から冷たい雨がザーザー降っていて、気分がまったく上がらない……そんな「どんよりとして気が滅入る」空気感がこの単語のベースにあります!
このイメージから、”dismal”はお天気や場所の雰囲気が「どんよりして暗い」という時だけでなく、ビジネスやニュースなどで「結果や業績が目も当てられないほど酷い、惨めな状態」を表現するときにも非常によく使われます。
ビジネスや日常でよく見る”dismal”の頻出フレーズ
ニュースなどで「dismal」を見かけるときは、後ろに以下のような名詞を伴って「ボロボロな状態・惨状」を強調することが多いです。
・dismal failure(惨めな大失敗)
・dismal weather(どんよりした陰鬱な天気)
・dismal economic growth(低迷を極める経済成長)
・dismal sales figures(散散な売上数字)
”dismal”の語法・使うときの注意点
dismalは「天気」「場所」「結果」など、それ自体が人をどんよりさせる対象を修飾するのが得意な単語です。
そのため、自分が「あー、今日なんか憂鬱だな…」と一時的な気分を言いたいときは、`I feel dismal.` とはあまり言いません。人の感情には `I feel depressed.` や `I’m feeling blue.` を使う方が自然です。
”dismal”を使った例文
例文
・The weather was dismal, so we stayed indoors.
(天気がどんよりと陰鬱だったので、私たちは室内にいた。)※1・The team’s performance was dismal last season.
(そのチームの前シーズンの成績は惨めなもの[ひどいもの]だった。)※1・The movie was a dismal failure at the box office.
(その映画は興行的に惨めな大失敗に終わった。)・He had a dismal look on his face.
(彼はどんよりとした暗い表情をしていた。)※1 例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”dismal”の類義語:”gloomy / miserable”とのニュアンスの違い

「暗い、憂鬱な、惨めな」を意味する代表的な単語に”gloomy”や”miserable”があります。
⇒「暗い・惨めな」の意味を持つ単語”gloomy / miserable”
イメージの違いとしては以下のようになります!
dismal⇒「期待外れの結果や、どんよりした雰囲気に「がっかりして気が滅入る」」= (がっかりして)陰鬱な、お粗末な
gloomy⇒「光が差し込まず薄暗くて、この先どうなるか分からず「不安で憂鬱になる」」=(先行きが見えず)暗い、憂鬱な
miserable⇒「体調が最悪だったり、環境が劣悪だったりして「ボロボロで惨め」」=(状態がひどくて)惨めな、不遇な
少し分かりにくいので、「部屋(室内の状態)」を修飾するシチュエーションで、ニュアンスの差を比べてみましょう。
●a dismal room
「(壁紙が剥がれていたりセンスが悪かったりして)入った瞬間にがっかりして気が滅入る部屋」
⇒ 雰囲気がお粗末で、テンションがどん底まで下がるイメージ
●a gloomy room
「(窓が小さくて光が入らず)薄暗くてジメジメしている部屋」
⇒ 物理的に暗くて、一寸先が見えない怖さ・憂鬱さのイメージ
●a miserable room
「(隙間風が吹き込み、雨漏りしているような)生活環境が極限までひどい部屋」
⇒ そこで過ごす人の境遇が「かわいそう、惨めだ」と痛々しくなるイメージ
”dismal”の語源は中世ラテン語「diēs malī(不吉な日・悪日)」

ここからは、さらに記憶に定着させるために”dismal”の語源について確認していきましょう。
”dismal”の語源は中世ラテン語の「diēs malī(悪い日)」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”dismal”の起源について、下記の記載があります。
Origin of dismal
First recorded in 1275–1325; Middle English dismale “unlucky time,” dismol day “one of two days in each month considered unlucky” (hence later taken as adjective), from Anglo-French dis mal, from Medieval Latin diēs malī, literally, “evil days”; cf. diary, mal-日本語訳:1275〜1325年に初めて記録された。中期英語の dismale(不運な時期)、dismol day(毎月2日ある不吉とされる日のうちの1日。これがのちに形容詞として使われるようになった)に由来し、それはアングロ・フランス語の dis mal、さらには「文字通り『悪い日(邪悪な日)』」を意味する中世ラテン語の diēs malī から来ている。diary(日記)や mal-(悪い)を参照。
※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、もともとは「毎月カレンダーに2日ほど存在する、絶対に何か悪いことが起きる不吉な日」を指す名詞だったようです。
それが時代が経つにつれて「そのアンラッキーな日のようにどんよりした、ひどい」という形容詞として使われるようになったという歴史があります。
中世ラテン語:diēs malī(文字通り「悪い日(evil days)」)
↓
アングロ・フランス語:dis mal(悪い日)
↓
中期英語:dismale(カレンダー上の「毎月の不吉な日、アンラッキーな時期」を指す名詞)
↓
のちに形容詞化し、現在の「(最悪な日のように)陰鬱な、お粗末な」という意味へ
構成パーツで覚える”dismal”:「dis-(diēs/日)」+「mal(悪い)」

”dismal”の構成パーツは、「dis-(ラテン語で『日』を意味する diēs 由来)」+「mal(悪い)」の2パーツに分けられます。
それぞれのパーツを持つ他の英単語もあわせて覚えておくと、語彙力がグッと広がりますよ!
“dis-“(diēs)は「日」を意味するパーツ
まず注意していただきたいのは、今回の「dis-」は、dislike(嫌う)などの否定(not)を表す一般的な接頭語のdis-ではないということです。
ラテン語で「日」を意味する単語が変化した特殊な形で、私たちが毎日使うあの単語の仲間なんですよ!
日々の出来事を記録するもの=「日記」を表しています。
日々の食事を表する diet(ダイエット・規定食)なども、もともとは「1日の生き方・食事」という『日』の概念から来ている単語です。
”mal-”は「悪い、悪質、不完全」を意味するパーツ
”mal-”は「悪い(bad)」を意味する非常に重要なパーツです。
機械などの機能が悪い状態=「故障、誤作動」を表しています。
現代では、パソコンのウイルスなどを指す「マルウェア」もこの言葉から来ています。その他の”mal-”を使用する単語についても確認しておきましょう。
・malware(mal-[悪い]+ software[ソフトウェア]=悪意のあるソフトウェア)
・malice(悪意、敵意)
”dismal”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”dismal”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「カレンダー上の最悪な日(どんよりした空気)」
⇒”dismal”=「陰鬱な」「(結果が)惨めな、ひどい」の意味
●語法・文法のポイント
⇒dismal failure(惨めな失敗)やdismal weather(どんよりした天気)のように、後ろに名詞を伴う形容詞として大活躍する。人の感情より、原因となる対象を表すことが多い。
●類義語との違い
⇒gloomy(薄暗くて憂鬱)、miserable(ボロボロで惨め)などの違いもセットで覚える。
他の単語もぜひご確認いただければ幸いです!
